ラスボスハイスクール 完結   作:ケツアゴ

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久々の更新! なんとか書けました


色々進んでいるようです

「私も随分人外になりましたね……」

 

柳はベットから半身を起き上がらせて呟く。その両隣には彼同様に何も纏っていない羽衣とゼノンの姿があった。

 

「ん……」

 

「柳、もっとぉ……」

 

「……これ以上搾り取られる前に起きましょう」

 

 

 

柳は色々なものですっかり汚れたシーツをちらりと見ると、二人を起こさないように胴体にしがみついて眠っているのを引き剥がし、床に放り捨てられた下着と寝巻きを身に纏うと寝室からそっと出た。廊下に出ると芳しい朝食の匂いが漂ってきており、台所にはミラが素肌の上からエプロンを纏って料理をしている。

 

「……臭い。柳さん、臭いです。……昨日何回したんですか? 体に匂いが染み付いてますよ。朝食の支度をしておくのでシャワーを浴びて来てください」

 

柳から嗅ぎ取った匂いに眉をしかめたミラは浴場を指差す。大人しくシャワーを浴びに行こうとした所で、ふと思い出したように立ち止まり部屋を見渡した。

 

「あれ? アーシアさんは……ああ、護衛の必要が無くなったからマンションに帰ってんでしたっけ」

 

元々彼女がこの家に居候していたのはディオドラというストーカーが居た為であり、それが解決した以上彼女がこの家にいる必要はなくなる。故に元々住んでいたマンションに帰っていったのだ。

 

 

 

 

 

「……ところでその格好は?」

 

「アザゼルさんからこの格好で誘惑すれば良いって聞いたんですが……どうですか?」

 

ミラは可愛らしく小首を傾げた後、その場でクルッと一回転する。すると柳は何かに気付いた様な顔をして近付いていき、ミラのすぐ前で立ち止まるとその場にしゃがんだ。

 

「な、なんでしょう!?」

 

流石に恥ずかしくなったのかミラはエプロンの裾を押さえ赤面している。

 

「いえ、ちょっと後ろを向いて貰えますか?」

 

「う、後ろですか!? (柳さんがヴァーリさんと同じ性癖だったんなんて。でも、これはチャンスですよね?)」

 

ミラは素肌の上からエプロンを纏っており、当然後ろには布地が殆どないので素肌が見えている。ミラは皿の赤面すると、高鳴る鼓動を抑えながら柳の方に背中を向ける。すると柳の手は彼女の太ももに手を触れる。いきなりの事に驚いたミラは思わず飛び跳ねた。

 

「ひゃぁ!?」

 

 

 

 

「……やっぱり。ミラ、人化が少し解けてますよ。太ももに鱗が出てます」

 

「ええ! 本当ですか!?」

 

ミラは慌てて自分で太ももを触る。すると龍鱗特有の手触りが伝わってきた。彼女の正体であるミラボレアスの同族であるミラルーツは少女の姿を借りてハンターに戦いを挑んでいた。ミラもそれと同じく今まで少女の姿をとっていたのだが、こんな事は今回が初めてだった。なんとか戻そうとするも鱗は消えず、不安から騒ぎ出した時、ようやくアクビを噛み殺しながら羽衣が起きてきた。ゼノンは昼頃まで眠っているだろう。

 

 

 

 

「柳よ、ゼノンには15回したのじゃから妾にも後2回……どうかしたのか?」

 

「実は……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんじゃ下らん。安心せい。成長に伴う一時的なものじゃ。恐らく来週には元に戻る」

 

「本当ですか!? よ、良かったぁ。このまま龍に戻って二度と人間に化けれなかったらどうしようかと思いましたぁ。龍の姿では柳さんの夜のお相手ができませんから。……まだこの幼体の姿じゃできませんけど」

 

事情を聞いた羽衣は朝食を食べながら平然と答え、ミラはホッと無い胸を撫で下ろす。すると羽衣はニヤニヤしながらミラの体を舐め回すように眺めた。

 

「……それなのじゃがな。今の状態が収まれば短時間なら柳と同年代に化けれるようになるぞ。良かったのぅ」

 

「それはそうとして今の状態じゃ不便ですね。ミラの服は殆どが太ももを晒していますから……。そうだ! 今日は休日なので新しい服を買いに行きましょう」

 

「デートですね! やったぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、朝のランニングを終えたヴァーリは弟子の一誠と別れ自分のマンションに戻っていた。そしてジャージのポケットに入れていた鍵を取り出して鍵穴に刺した時、違和感を感じた。

 

「鍵が空いている……?」

 

襲撃かと判断したヴァーリはすぐさま白龍皇の鎧を発動して部屋に入ると気配を頼りにして寝室に向かい、ベトに寝転がっていた人物に飛びかかった。

 

「人の寝室で就寝とは良い度胸だ。覚悟しろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、ついに私の愛を受け入れてくれるのだな? お前の匂いを感じながら自分を慰めて滾る欲望を誤魔化していたが……でも私は処女なんだ。できれば優しくして欲しい。でも、ヴァーリが乱暴なのが好みなのなら……さぁ、来い!」

 

「ゼ、ゼノヴィア!?」

 

ヴァーリの寝室に居たのは裸のゼノヴィア。彼女は日課としているヴァーリの部屋への侵入を果たしたのだが。今日に限り前日の下着あさりではなくベットへの侵入を行い、染み付いたヴァーリの匂いについお夢中になって抜け出すタイミングを見誤ったのだ。

 

 

 

 

「ふっふっふ! 逃がさんぞ!」

 

「だ、誰かぁ! 誰か助けてください!!」

 

 

 

 

 

 

 

「……呼びましたか? むっ! ちぇりぉぉぉぉぉぉ!!」

 

すると台所でヴァーリが口をつけたペットボトルや前日の食べ残しを持ち帰ろうとしていた小猫が姿を現し、下から抱きついた姿勢からいつの間にかヴァーリに馬乗りになっていたゼノヴィアに飛び蹴りを放つ。しかしゼノヴィアは咄嗟に後方へ飛ぶ事によって蹴りの衝撃を殺し、そのまま着地した。

 

 

「……余計な真似を。もう少しでヴァーリの童貞を奪えたというのに。まぁ、良い。君を気絶させた後、ユックリと堪能させて貰うとするよ」

 

「……やれるものならやってみてください。ただ、その頃には貴女は八つ裂きになっているでしょうけど」

 

「……いざ」

 

「尋常に」

 

 

 

 

「「勝負!!!」」

 

その瞬間、聖剣のオーラと小猫の気の光が交差し、ヴァーリの秘蔵のエロ本ごとベットが吹き飛ぶ。彼の隠し場所は在り来たりの所だったようだ。バラバラになったページが部屋を漂い、戦闘中の二人の前に一枚のページが舞い降りる。そのページの本は尻を強調したポーズの写真が載っている彼のお気に入りの一冊だった……。

 

 

 

 

「もう、貞操寄越せ以外なら何でも言うこと聞くから勘弁してくれ……」

 

 

 

 

 

 

「「じゃあ、今日デート!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……なんだか騒がしいな。どうせヴァーリが襲われてるんだろ」

 

「あらあら、助けに行かなくて宜しいのですか?」

 

「死にたくねぇから行かねぇ。それよりお代わりくれよ」

 

その頃、隣の部屋に住んでいるフリードは朱乃の作った朝食を食べながら騒音に眉をしかめた後、空になったお茶碗を差し出し、朱乃はニコニコしながらそれを受け取ろうとする。すると偶然二人の手が重なった。ふたりは赤面し思わず離れる。その時、お茶碗が床に落ちて割れ、暫く沈黙が続いたあと朱乃が口を開いた。

 

 

 

 

「……あらあら、割れてしまいましたわね。あの、フリードさん。この前約束したデートのついでに新しいお茶碗を買いに行きません? なんなら夫婦茶碗でも構いませんわ」

 

「……いや、それはまだ早いだろ」

 

まだ早いっと言うことはいずれ……。この二人の仲は随分と良好なようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐっ、がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

此処は禍の団本部にある副首領の部屋。その部屋の主であるゲオルクは胸を押さえ悶え苦しむ。すると慌てた様子でジャンヌが飛び込んできた。

 

「大丈夫ですか!?」

 

「……もう収まった。やはり儀式の途中で死者の蘇生を行ったのが拙かったか。もう、魂が限界に近い……」

 

「……やはりあの女の弟を蘇らせる時、例の神器か別の術の方が良かったのでは? それに弟が蘇ってはあの女が裏切りかねません。それは組織には痛手では?」

 

ジャンヌは心配そうにそう言いながら水をゲオルクに差し出す。ゲオルクはそれを一呑みに飲み干すとうすら笑いを浮かべながら口を開いた。

 

「大丈夫さ。あの女が会いたかったのは弟だけじゃなくって両親もだ。一人蘇らせたのならば残りもっというのが人の欲。それに、あの方法じゃないといけないのさ。別の方法だと術者に対象の命を握られる。だから大体の者は躊躇する。でも、あの術は完全なる死者蘇生。命は当の本人の物さ。そしてあの女は間違いなく弟を祖父に預ける。当然アザゼルは孫の体を調べ、結果に行き着くだろう。するとどうなるかは明白だ……」

 

ゲオルクはそう言って心底楽しそうに笑みを浮かべた……。




言っておきます この作品ではしりドラゴンでトリアイナっぽい形態を出したので一誠は別の強化形態にします ただ、呪文が思いつかない 本来のを見つつ考えるか


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