ラスボスハイスクール 完結   作:ケツアゴ

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ふと思ったのですが、フェイトゼロのキャスターが立川在住のイエスさんだったらどうなっていたのでしょうか


あと、ISで紅椿って展開装甲って言ってましたが、バサラの忠勝もそれっぽいですよね


よ、ようやく出番が……

フリードが手に持っていた剣が変化した姿。それは巨大な両刃の斧だった。刃渡りだけでフリードの身長ほど有り、柄を合わせると彼の身長の倍近くにもなる。そして、その斧からは先程までの聖剣とは比べ物にならない程の聖なるオーラが放たれていた。

 

「行っくぜぇぇぇぇぇ!!」

 

見るからに大重量の斧を抱えながらも、フリードは高く跳躍する。そして、そのまま中ボスの頭上目掛け、斧を振り下ろした。先ほどフリードが抱えたまま跳躍した事から見た目に反して軽いと思われた斧だが、中ボスが避けた事によって床に衝突した途端、轟音と共に床がひび割れる。この事から中ボスは斧の重量が見た目以上である事を察した。

 

「おやおや、そんな状態でよくそんな重い物が持てますねぇ。感心しますよ」

 

「はん! この斧は俺が重さを感じねえように創ってあるだけだよ。そんくらい、分かってんだろ?」

 

フリードは斧を抱え、中ボスに向かって何度も振り下ろす。中ボスはそれを余裕を持って避けていた。そして、何度か目の振り下ろしの際、突如、斧が槍へと変化した。フリードはそのまま無理やり軌道を変え、中ボスの側面から槍でなぎ払う。

 

「なっ!?」

 

中ボス意表を突かれたが、直ぐに腕を出し、槍を防ごうとする。だが、再び槍が変化し、今度は先端に分銅がついた鎖となり、中ボスの体に巻き付いた。

 

「見たか! これが俺の、聖剣創造(ブレード・ブラックスミス)の禁手の亜種聖輝騎士の(ナイトマス・)武器庫(ディポット)! 効果は見ての通り、聖なるオーラを纏ったあらゆる武器を創り出すという能力だ!」

 

フリードはそのまま中ボスごと鎖を振り回し、頭から床に叩きつけ、床を砕く。そして、衝撃で土煙が上がる中、新たに創り出した弓を引き絞り、中ボスが居るであろう場所まで放つ。放たれた矢は聖なるオーラを放ちながら飛んで行った。

 

 

 

 

 

 

「ビューティ弾!!」

 

しかし、その矢は中ボスが放った魔力の塊に吹き飛ばされ、掻き消える。そして、その塊は矢を吹き飛ばしてなお、勢いを弱めず、そのままフリードを吹き飛ばした。

 

「……貴方の禁手に宿った聖なるオーラは確かに強力です。私ですら痛みを感じる程にね……。ですが、今の貴方では一度に出せる武器は一個のみ。それでは私には勝てません。こんな無茶を続けていれば、近いうちに死にかねませんよ? 確か、家族がどうとか言っていましたね。いくら家族の為とは言え、そこまで頑張る理由はなんなのですか?」

 

中ボスは静かな声でフーリドに問いかける。フリードはそれに対し、創り出した剣を杖代わりにし、ふらつきながら弱々しい声で答えた。

 

「……ああ? 家族の為に……命を賭ける……のに……、理由なんざ…いらねえだろ……」

 

その言葉を聞いた中ボスは目を閉じ、静かに頷き、途端に腹を押さえ、呻きだした。

 

「あ痛たっ! あたたたたたたっ! お、お腹が……さて、勝負の途中ですが私はトイレに行かなければいけません。アデュー。あ、賞品は差し上げますよ!」

 

中ボスがそう言って走り去っていくと、床から宝箱が出現し、中には青い剣身をもつ聖剣、エクスカリバーが入っていた。

 

「お、おい、待ちやがれぇぇぇぇぇぇ! 情けなんざ、掛けんじゃねぇっ!」

 

「いや、受け取っておきたまえ。家族の為に力がいるんだろう? なら、プライドくらい捨てたほうが良い」

 

サーゼクスの言葉に渋々剣を手に取ったフリードは試し切りとばかりに彫刻に向かって剣を振るう。すると、彫刻どころか床や壁まで切り裂き、その切断面は遥か彼方まで続いていた。しかし、折角の賞品を手に入れたにも関わらず、フリードの表情は浮かない。

 

「……これじゃ駄目だ。今の俺じゃ剣に使われるだけ。そんな力じゃ、何も果たせねぇ。俺が力をつけるまで、これの使用はお預けだな……」

 

フリードがそう呟いた所で、漸くアナウンスが流れ出す。

 

『エクスカリバー! それは勝利を約束されし聖剣。エクスカリバー! それはとある世界では二番目に強い剣。 エクスカリバー! とある世界では四億円程で売ってるよ。エクスカリバー、エクスカリバー……』

 

 

グレイフィアのアナウンスに爆笑しているサーゼクスと、疲れて立ち上がる気力も無いフリードは転移し、その場から消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや~、迷った、迷った。その上、エクスカリバーは取られちゃうし、参ったなぁ~」

 

非常に軽い口調で歩を進めるのは天界からの選抜メンバーの一人、デュリオ。地上すべての天候を操り、いかなる属性をも支配する神滅具、煌天雷獄(ゼニス・テンペスト)の所有者だ。どうやらエクスカリバーを狙っていたらしく、少し残念そうな表情を浮かべながら、先に進んでいた。

 

「……そのまんまだなぁ」

 

このイベントで初めて宝の部屋の扉にツッコミを入れた彼は扉を開ける。すると、そこは一面の竹林だった。そして、少し先にある社に一人の少年が腰掛け、本を読んでいた。彼が番人かと思い、デュリオが話しかけようとした時、先に少年が口を開く。

 

「ああ、その通り、僕が番人さ」

 

「!? なん……」

 

「なんで考えている事が分かったって? それは、僕が他人の心の中が読めるからだよ。君の神器はどんなのだい? へぇ、天候を操るのか」

 

デュリオが何かを言う前に次々と言葉を発した後、少年は立ち上げがり、デュリオに視線を向ける。

 

 

 

 

 

 

「宇宙の中の、小さな星の天候を操るのか。ちっちぇな。おっと、名乗るのが遅れたね。僕の名はハオ。シャーマンキングさ。……O.S.(オーバーソウル) G.S(グレートスピリッツ)

 

ハオが言葉を発した途端、彼の背後に謎の巨人が出現した……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「す、凄いですぅぅぅぅっぅ! あ、あれはDIO様っ!?」

 

 

 

『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!』

 

観覧席からイベントの様子を見ている、ギャスパーはその光景に圧倒されていた。戦いの様子を映し出した画面には、故郷で見た銅像にそっくりの吸血鬼が堕天使の幹部を圧倒していた。そして、イベントの様子を見て驚いているのは彼だけではない。多くの者が画面に映る光景に驚愕を隠せないでいた。

 

 

 

 

 

 

 

「あら? つけものちゃんとアサギちゃんは負けたのねぇん。こうなったら、妾だけでも頑張らないとねぇん。そぉ~れ♪ 妲己ちゃんのサービスポーズ!」

 

とある画面では運良く女王とペアになれた上級悪魔が、その女王と仲間割れを起こしていた。二人共、表情が虚ろで、殺し合っているにも関わらず、何かに見とれているようだ。その視線の先にいるのは一人の美女。体のラインが丸分かりの衣装を着た彼女が色気を振りまくたび、二人の戦いは激しくなっていった。

 

 

 

 

 

 

「げらげらげらげらげらげら」

 

そして、違う画面では橙色の髪をした少年が身体能力だけで堕天使の幹部を圧倒し、

 

 

「ラディス! ラディス! ディオガ・ランズラディス!」

 

別の画面では細身の少年がバアル家の血筋しか使えないはずの消滅の力を使い、最上級悪魔のベリアルを消し去っていた。もっとも、彼は死亡せず、重症の状態で転移してきた。そして、この事から、この禁手で作られた空間に掛けられた術の高度さが示されている。

 

 

このように次々と有力選手が敗退して行き、選手は10人強までに絞られた。観客が特に注目するのは番人勢は三人の従者と柳。そして、選手はサーゼクスの眷属とアジュカとセラフォルーに二天龍だ。

 

 

そして、今、柳達の所に参加者がたどり着いた。

 

 

 

 

 

 

 

「ほぅ、貴様が妾の相手か。……どうした、元気がないぞ?」

 

「……いや、誰でも使える、しかも店売り、って聞いて、僕の人生ってなんなんだろうって思って……」

 

大妖怪・羽衣狐の所にたどり着いたのはリアス・グレモリーの騎士、木場 祐斗。どこか落ち込んでいる様子だ。

 

 

 

「へぇ、貴方達が私の相手ですか。同族ですから手加減は要りませんよね?」

 

「……気をつけろ。見た目は小娘だが、中身は化物だ。それこそオーフィスに匹敵する程のな……」

 

「それに、奴からは嫌な力を感じます。まるで、心臓を鷲掴みにされているかの様な……」

 

邪竜・ミラボレアスの所にたどり着いたのは最上級悪魔にして元龍王のタンニーンとサイラオーグの戦車。二人がミラを見る目には恐怖が宿っていた。

 

 

 

 

「あれ? 貴方の魔力に覚えがあるような……ああ! アーシアさんを使い魔でストーキングしていた人ですね」

 

「……なんの事だい?」

 

指揮者・神田 柳の所にたどり着いたのは若手悪魔の一人、ディオドラ・アスタロト。表面上は穏やかだが、柳に対して敵意を向けている。

 

 

そして、最強の従者。魔王神・ゼノンの所にたどり着いたのは

 

 

 

 

 

「……貴様か、小娘。丁度いい、我も貴様に用があった所だ。せめてもの情けだ。画面は切ってやろう。ありがたく思うが良い」

 

「……なんの御用でしょうか?」

 

リアス・グレモリーの女王、姫島 朱乃。どこか浮かない表情の彼女が部屋にたどり着いた途端、その画面が突如消えた。

 

 

 

そして、白龍皇こと、ヴァーリは

 

 

 

 

 

 

 

「キャァァァァァァァァァァァァッ!!」

 

「ま、待て! これは事故だ!」

 

両手でレイヴェルの尻を鷲掴みにしていた。慌てて弁明するヴァーリだったが、辺りにレイヴェルの平手打ちの音が木霊する。のちに歴史学者たちは語る。この出来事がケツ龍皇の名を不動のものとしたと……。

 

 

 

 

 




意見 感想 誤字指摘お待ちしています

おまけは明日にでも書きたいなぁ 長めにね [壁]_・)チラッ

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