悪魔からの事情聴取をアザゼルやフェニックス家の権力で簡単に済ませた柳はアーシアと別れ、フェニックス領に戻っていた。しばらく客間で寛いでいた柳だったが、ようやくデートから戻ってきたライザーに誘われ、今は彼の部屋でチェスを行っている所だ。
「テロリストに襲われたんだって? 取り調べのしつこさに対して、ミラ様が怒ったら大変だから、アザゼル総督と家の力で直ぐに終わらせたが、大丈夫だったか?」
「……事情聴取は流石に疲れましたよ。主に悪魔に質問されるという精神的苦痛に。まぁ、貴方達、友人は別ですがね。基本的に人間を見下していますからね。今回は有難うございました。あ、チェックメイトです」
「これで俺の三連敗か。……しかし、良かったのか? 会談中に正体をバラされてから正体を隠すのを辞めたが、口止めすればよかったんじゃないか?」
チェスの駒を片付けながらそう質問するライザーに対し、柳はどこか疲れたような目をしながら答えた。
「……いや、もうどうでも良いかなぁって。正体を隠していたのは勧誘などの揉め事を避ける為でしたが、三勢力が同盟を結んだ今、私達のような強すぎる力を一勢力が入手するのは他の勢力に警戒されますし、勧誘も減るだろうなって思いまして。それに、それでも勧誘してくる奴は消せば良いだけですから。今思えば、最初から、そうしてれば良かったなぁって思うんですよ」
「……そ、そうか。とりあえず俺も知人にはお前を勧誘しないように言っておく。あと、消すのは良いが、周囲を巻き込まないように頼むぞ」
ライザーはそう引き攣った笑顔を浮かべつつ、自分が巻き添えを食らわない事を祈っていた。そんな中、柳は思い出した様に、ニヤニヤし出した。
「そういえば、ライザー。デートはどうでした?」
「……大変だったよ。ランジェリーショップに付き合わされて、似合うかどうか聞かれたんだ。試着した姿を見せられてね。他にも喫茶店では人前で、はい、あ~ん、とかしてくるし、疲れたと言ってホテルに連れ込まれそうにもなったんだ」
「……ご愁傷様です。貴方、あれだけ眷属とイチャついてましたが、童〇でしたよね」
「……五月蝿い。ああ、そういえば何かイベントをやるんだっけ? 面白そうだな。俺も参加……」
「ええ、罠有り、私の従者達との戦いありの宝探しですよ。参加なさいますか?」
「しないっ! 絶対にしないっ!」
ライザーが必死にそう叫ぶ中、柳は彼に気づかれない様に口元を緩ませていた……。
数日後、一誠達はグレモリー家の敷地内にある温泉に入っていた。若手同士のレーティングゲームの開催が決まり、修行開始前にゆっくりしようという事になったのだ。一誠やアザゼル達が温泉につかる中、一人だけ入ろうとしないで入り口でウロウロしている者が居た。
「おい、ギャスパー。温泉なんだから、ちゃんと入れよ。って、男が胸の所までタオルを巻くなっ!」
イッセーがそう叫びながらギャスパーの腕を掴むと、彼は大声で悲鳴を上げる。
「いやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! イッセー先輩に犯されるぅぅぅぅぅぅぅっ!!」
「誤解を招くようなこと言ってんじゃねぇぇぇぇぇぇっ!!」
コウモリになって飛んで逃げていくギャスパーに向かって叫んだイッセーだったが、直ぐに疲れた顔をして温泉へと戻ると、ヴァーリが近づいてきた。
「良いのかい? 一誠」
「……服は脱衣所ですし、戻ってきた時に放り込むっすよ。……部長達、楽しそうっすね」
「……しかし、すぐそばに俺たちが居るというのに……」
隣の女湯からは姦しいリアス達の話し声が聞こえてくる。その会話は次第に過激なものとなり、互いの胸を触りあったりするまで発展しだした。そんな中、一誠とヴァーリの後ろから気配を消して近づいてくる影が一つ。
「そんなに気になるならよ、男だったら混浴してこいやっ!!」
「ア、アザゼル!?」
背後から二人の体を掴んだアザゼルは女湯めがけて放り投げる。二人が塀の上にまで到達し、女性陣と目があったその時、突如イッセーは蹴り飛ばされ、男湯へ舞い戻る。
「せ、先生!?」
「気にするな。弟子の為だ。変態扱いされるのは俺だけで十ぶ……」
一誠を男湯へと蹴り飛ばしたヴァーリは親指を立ててそう叫び、言葉の途中で温泉へと墜落した。
「せ、先生! できれば俺も女湯へと落ちたかったすよぉぉぉぉぉぉっ!!」
一誠の叫び声が男湯に響き渡る中、女湯からもヴァーリの悲鳴が響いていた。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁっ!! ど、どこを触っているんだ!?ゼノヴィアァァァァァァッ!!」
「何処って、股間だが? ふふふ、なかなかご立派なものをお持ちで。ふむ、これがケツ龍皇の尻の感しょ……ぶはぁっ!」
「大変! ゼノヴィアが鼻血を吹き出して倒れたわっ! ……これまで異性に耐性なかったのに、あんな事をするからよ。アーシア、治してくれる!?」
「わ、私の神器でも出血多量は治せません」
女湯がパニックになる中、聞き耳を立てていた一誠は、どこか遠い目をしながら呟く。
「羨まし、羨ま……羨ましいのか? うん、いくら俺でもあの状況は羨ましくないな……。あ、そういえば、アザゼル先生。柳がテロリストを撃退したって聞いたんですが、大丈夫だったんですか? 怪我はないって聞きましたけど」
「ん? ああ、大丈夫だったぜ。まぁ、面倒くさい取り調べを受けさせられようとしてたから俺の力で止めておいたけどよ。……下手して従者の怒りを買ったら大変だからな。ああ、それと、明日の事聞いてるか?」
「明日? 確か、三勢力の交流を兼ねたイベントがあるんすよね。参加費が高い代わりに、天使と堕天使のトップが太鼓判を押した豪華賞品が出るって聞いてるぜ。内容は当日まで秘密だって聞いたけど……」
「……ああ、スゲエ賞品だぜ。んでだ、参加券は俺が融通してやるから、お前らも参加しろ。俺ん所はヴァーリともう一人しか出ないから、5枚ほど券が待ってるんだよ。俺も参加してぇんだが、データを取らなきゃいけねえしよ」
「データ? なんのデータっすか?」
「柳の禁手のだ。イベントはあいつの禁手内で行われるんだよ。おっと、もうすぐ打ち合わせの時間だな。俺は先に上がるわ」
「なぁ、ミカエル。この賞品は本当なのかい? とても信じられないのだが……」
イベントの最終打ち合わせの最中、渡された賞品のリストを見てサーゼクスは困ったような表情を見せる。それに対し、柳の事をある程度知っているアザゼルやミカエルは苦笑するばかりであった。
「ええ、本当ですよ。まぁ、正確には異世界のですが、全て本物です。この世界のものより性能が高いくらいですよ」
「ああ、それも同じ物をまだ何個も持ってやがるんだからよ。今回提供したのは倉庫でホコリを被っていた物ばかりらしいぜ。それでも参加費の半分は持っていかれるがよ」
「ホ、ホコリを被っていた? 何個も持っている? ……あの二人といい、彼の従者は何者なんだい?」
サーゼクスが顔を引きつらせてした質問にアザゼル達は疲れたような顔をして視線を合わす。お互いに話したくないらしく、お前が言え、と視線で言い合っている。ようやく根負けしたアザゼルが口を開いた。
「まぁ、本人が、会談の時に正体バラされた事で、これ以上隠し続けるモチベーションが湧かない、って言ってたから言うがよ……。妖狐に邪竜に異世界の魔王だそうだ。詳しい事は俺も知らねえよ」
「私もですよ。……さて、話をイベントに戻しましょうか。私の所からはデュリオが出ますが、悪魔からは出場者はどの程度出そうですか?」
「ああ、今回行われるゲームに出場する若手はシトリー家以外は参加するって言ってたよ。まぁ、出場料が高いから、眷属全員という訳には行かないらしいけどね。まぁ、賞品がこれじゃあ、高くても仕方がないか」
サーゼクスはそう言って再び賞品リストに目を移した……。
そして、イベント当日。一誠達が会場に到着すると、既に他の若手たちは既に到着していた。リアスが参加手続きを済ました時、その中で一人の男がリアスに気づき、歩み寄って来る。黒髪の短髪で、鍛えられた巨躯を持つその男の名はサイラオーグ・バアル。リアスの母方の従兄弟に当たる悪魔だ。
「よう、リアス。お前も来ていたんだな。他の若手も来てるみたいだぜ。まぁ、シトリー家の次期当主は手の内がバレかねないからって、観覧だけで済ます気らしいがな」
「……ソーナらしいわ。でも、一理有るわね。バトル有りって書いてあったから、うまくいけば此方の情報を与えずに、他の若手の情報を得られるわ。小猫、ギャスパー! 映像の撮影は任せたわよ」
「……はい」
「が、頑張りますぅぅぅぅぅぅっ!」
「残念だがそれは無理だろうな。手の内をすべて晒しても、君たちじゃ勝てる見込みのない相手ばかりだ」
「や、やぁ、リアス」
リアスが掛けられた声の方に振り返ると、そこにはヴァーリと、どこか絶望した表情のライザーの姿があっ。た。
「ライザー! それに、ヴァーリも。どうしたのよ、ライザー!? 貴方は出場しないって言ってたのに」
「グレモリー家現当主と父上からの言い付けでね。俺が出場する事は最初から決まっていたらしい。公の場で実力を示せってさ。……柳め、最初から知ってたな」
ライザーが友人を呪う中、イベント開始を告げるブザーが鳴り響く。その途端、会場の一角が輝きだし羽衣とゼノンが姿を現した。羽衣は着物、ゼノンはドレスを身につけており、黒を基調としたその姿は彼女らの美貌を際立たせ、その美しさに会場の誰もが息を飲む中、天空より黒いドラゴンが舞い降りる。ドラゴンから発せられる膨大な邪気に悪魔でさえ恐怖を覚える中、ドラゴンの背より、このイベントの主催者の一人である柳が飛び降りる。苦もなく着地した柳はマイクを手に取ると、口を開いた。
「え~、出場者の皆様、今回はようこそおいで下さいました。この中には私の事をお知りの方もいらっしゃいますでしょうが、改めて自己紹介させて頂きます。ごく最近まで、請負人
柳がそう言った瞬間、青い剣身を持つ剣が現れる。その剣を見て祐斗の表情が大きく変わる。その剣から放たれるオーラは前見た物など比べ物にならない程に強力だが、確かに同質の神々しさを感じた。
「エ、エクスカリバー!? そんなっ! あれは確かにエクスカリバーだっ!」
「え~、まず最初の目玉商品は、聖剣エクスカリバーです。皆様の中にはご存知の方もいらっしゃるでしょうが、エクスカリバーは教会で管理している上に、扱うには因子が必要ですが、それはこの世界での話。異世界のエクスカリバーであるこの剣は因子などなくても使用できます。たとえ、悪魔でも……」
柳のその言葉が会場に響いた途端、出場者たちはざわめき出し、三人ほど膝を折り、地に手をついて項垂れた。そんな彼らを無視するかの様にエクスカリバーは姿を消し、今度は一冊の本が現れる。
「はいはい、皆様ご静粛にっ! 続いてご紹介させていただくのは魔道書アルアジフです。別名、ネクロノミコンとも言いますね」
ネクロノミコンとは時を超えたり異世界から怪物を呼び出すなど、様々な力を持つ事で有名な魔道書だ。もっとも、所有者がロクな死に方をしていない事でも有名であるが……。
この魔道書の登場に会場は更にざわめく事となった。中でも、サーゼクスの僧侶であるマグレガーなどの魔術士達は目を輝かせ、食い入るように見つめていた。我慢できなかったのか、鎧を纏った銀髪の女性が柳に話しかけた。
「あの、少しで良いので読ませて頂けませんか!?」
「駄目です。中身が気になるなら頑張って手に入れてください。……あらかじめ会場の皆様に申しておきますが、今回ご提供させて頂いた賞品は、このイベントで手に入れる以外に入手方法はございません。賞品を提供させて頂くに辺り、私は四大魔王様方や、セラフの皆様、グリゴリの幹部の皆様に、ある条件を出させて頂きました。一つ目は眷属化などの勧誘の禁止。もう一つは私に対する手に入れられなかった賞品の売買や譲渡の交渉の禁止です。……もし、それを破った際には……」
柳は女性の頼みを断わり、言葉を発した後、後ろで控えていた従者を振り返る。その途端、三人からとてつもない量の妖気と邪気、そして、魔力が放たれる。それを感じ取った者達は一瞬で理解した。目の前の存在は絶対に手を出してはいけない存在だと。
「さて、続いてご紹介させていただくのは、此方」
柳は従者達が威圧感を抑えたのを確認し、一丁の銃を取り出した。
「この銃の名はフェンリル。神殺しの名を持つ無限銃です」
フェンリルの名を聞いた途端、先程の女性の肩が僅かに震えたが、柳はそんな事を気にせず、銃口を空に向け、引き金を引く。その瞬間、高エネルギーの弾が放たれ、空へと消えていった。
「……ご覧の通り、鉛の弾ではなく、エネルギー状の弾を無限に発射できる銃です。さて、商品のご紹介はこの辺に致しましょう。後は、目玉賞品といえば、持つだけで魔王級の魔力が得られるオーブや、イージスの盾。万病の秘薬に神殺しの槍位ですね。なお、他にも豪華賞品をご用意させて頂いております。まぁ、中にはハズレも有りますがね」
「ちょっとっ! 今、とんでもない単語が何個も聞こえたんだけどっ!?」
「さて、早速では御座いますが、ルールのご説明をさせて頂きます。今から参加者の皆様を異空間へと転送いたしますので、そこで宝探しをしていただきます。宝を獲得するか、戦闘不能のダメージをおった方はその場で転送され、怪我した方は治療を受ける事となり、どちらにしても二度と異空間には戻れません。なお、異空間には罠や宝の守護者も配置していますのでお気を付けください。なお、開始から12時間経過か、賞品が全てなくなった時点で終了とさせて頂きます」
リアスの声を無視し柳は言葉を続ける。
「では、転送させて頂きます。なお、ランダムでペアになったり、お一人だけになったり致しますので、ペアの方は宝の分配はよく話し合ってお決めください。行きますよっ!
柳がそう叫んだ瞬間、辺りは光に包まれ、柳達と出場者全員がその場から姿を消した……。
「……ああ、ついていないわ。オーディン様のご命令で参加したけど、……迷っちゃった」
項垂れながらトボトボ歩いているのは、先ほどの銀髪の女性。彼女の名はロスヴァイセ。同盟の為に冥界を訪れていた北欧神話の主神オーディンの秘書であり、ヴァルキリーの一人だ。彼女はオーディンの、面白そうだからお主も参加せい、という命令によってイベントに参加させられていた。まぁ、豪華賞品に目が眩んだと言うのもあったが。光が晴れた時、彼女の目に映っていたのは何処かの遺跡らしき壁だった。灯りもないのに,何故か明るい通路を彼女は一人で歩いている。そう、一人で。彼女は誰ともペアにならずに開始してしまったのだ。
「ま、まぁ、一人だったら賞品の配分はしなくていいし。賞品は私が貰って良いってオーディン様も言ってたし……」
暗くなる気分を誤魔化して彼女が通路を進むと、大きな門の前に出た。そして、彼女の目に映ったのは、門に掘られた宝の文字。
「お宝ゲット!! あれ? ここは……」
このイベントの様子が映像として流れている事も忘れ、目を輝かしながらロスヴァイセは部屋に飛び込む。すると、部屋の中はどこか見覚えのある空間になっていた。青い空に見知った造りの宮殿。そう、この空間は彼女が働いているヴァルハラ宮殿にそっくりだった。
「あら、貴女ってヴァルキリーなのね。でも、レナス達とは大違いだわ」
「誰っ!?」
後ろから掛けられた声にロスヴァイセが振り向くと、玉座の横に佇む女性が一人いた。緑の服を身に纏い、強力で神々しいオーラを放っている。その女性はロスヴァイセを見て鼻を鳴らし、口を開いた。
「宝に目が眩んで我を忘れるなんて……。異世界といってもアース神族の一員として許せないわ!」
「ア、アース神族っ!? あ、貴女は一体!?」
怒りをあらわにした女性は、ロスヴァイセの言葉に答えず、両手の間に無数の光球を集めて凝縮させる。そして、その力が最高まで高まった時、ロスヴァイセ目掛けて放つ構えを取った。
「私が誰かって!? いいわ、教えてあげる。私の名は、フレイ! 貴女を裁く者よっ! 貴女を浄化してあげるわっ! 神技エーテルストライクっ!」
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「何も残らないなんて、ゴミよりはマシよね」
大きなダメージを受け転送されていくロスヴァイセに背を向け、フレイは興味が失せたように呟いた……。
「むっ! 今どこかで強い力の波動がしたな」
サイラオーグも彼女と同様に一人で探索を続けていた。彼が歩いているのは、和風の城の廊下のような場所。彼が歩を進めていると、グレイファイアのアナウンスが聞こえてきた。
『北欧神話体系所属、ロスヴァイセ様、リタイア』
「……もう脱落者が出たのか。なんとしても万病の秘薬を手に入れねばな。他の奴が手に入れた場合、いくら積んででも手に入れるが、できれば俺の手で手に入れたい物だ……」
サイラオーグがそのまま歩を進めていると、突き当りに差し掛かり、そこには、宝、と大きな文字で書かれたフスマがあった。
「さて、一度出場した以上、ココは何としても手に入れなくてはな。……なんだ、この部屋は? 調理場か?」
サイラオーグが入った部屋にはお釜や、蓋の上に石を乗せた桶があり、食欲をそそるご飯の匂いが漂っていた。動揺から立ち直ったサイラオーグが賞品を探していると、後ろの方から気配がし、彼は咄嗟に振り返る。
「何者だっ!」
サイラオーグの目の前にしたのは異形の存在。黄色く平べったい楕円形の体に、細長い肌色の手足がついており、顔のパーツがありえないほど大きい。サイラオーグの質問に対し、異形は口を開いた。
「つけものです」
最後のシーンが書きたくて禁手を練りました
禁手の力
① 異空間の作成及び、ある程度自由にいじれる
② 対象をその異空間に転送
③ ???の??の??を召喚
➃ ???の??の??の習得
意見 感想 誤字指摘お待ちしています
今回戦ったラスボス
フレイ ヴァルキリープロファイル cエンディングのラスボス
粛清エンドみてたらロスさんの相手はこの方しかいないと思いまして