何度原作を読んでもゼノヴィアがベジータや強力な道具で調子に乗ったのび太やスネ夫にしか見えない 武器(変身形態・道具)ばっか新調して雑魚(ジャイアンやママ・変身前の敵)には勝って、すぐにボスにやられる(笑)ああ、ベジータも結婚せずに子供作ったか しかも二人
何度も浮気した結果、ぽっと出に寝取られたヤムチャぁ
「おい、なんだよ、アレ!?」
山に遊びに行っていた子供達の中で最初に気付いたのはショートヘアの少女。少年達の中ではNo.2の地位にいる男勝りな性格だった。他の子供たちも少女の指差した方向を見て驚愕の表情を浮かべる。彼らの目には赤々と燃え盛る村が映っていた。
「祖父ちゃんっ! 祖母ちゃんっ!」
「お、おいっ! 待てよ、×××」
仲間の制止も聞かず、少年は村へと走り出し、他の仲間もその後を追っていった。
少年がすべてを失うのは、このすぐ後の事……。
「はぁはぁはぁ、やはり貴方は強いですね。もう法力がスッカラカンですよ」
「はぁはぁはぁ、お前もな。聖剣を使ってるからとは言え、俺が此処まで追い込まれるとはな。……最近、人外化していないか?」
「……言わないでください。武器や装備品で底上げしているとは言え、最近色々あって力が増えているんですよ」
あれから模擬戦をする事になった柳とライザーの戦いは、ライザーの辛勝で終わった。柳はフェニックスの不死に回復魔法で対抗するも、攻撃にも法力を使っている為にガス欠でついに使えなくなり、敗北。ライザーも無傷とは言えず、既に再生のスピードが大幅に落ちている。ライザーに手を貸してもらい柳が起き上がった頃には既に夕食間近となっており、呆れ顔の従者達の姿が居た。
「やれやれ、男というものは馬鹿じゃのう。拳で友情を語り合うとは。……お前らはどうしたのじゃ?」
「な、なんでもありませんっ!」
「なぁに、トカゲを軽くひねり潰しただけだ。……やはりノーマルのレベル1では足りんか。良綱でも渡すか? 他の装備も最高ランクのものを……」
どうやらこの戦いはただの友人同士の喧嘩と判断し、ライザーに何かする気はない様だ。ライザーはその様子を見て命拾いしたとホッと一息つき、柳と一緒に歩き出した。無傷のゼノンと傷だらけのミラが気になったライザーだったが、聞いたら命がなさそうなので見なかった事にした様だ。なお、二人が戦った場所はフェニックス家の練兵場であったが、辺り一面が陥没し、焼け焦げていたり、氷漬けになったりして、しばらく使い物にならなかった……。
「あ~、疲れた。痛っ! ……所々火傷が残っていますね」
模擬戦の後、夕食まで少し時間があるという事で、柳は客室に取り付けられたシャワーで汗を流していた。シャワーを体にかけたその時、痛みを感じた部分を見てみるとまだ火傷が残っている。それほど重いものでなく、ほっておけば直ぐ治る程度のものであり、まだ魔法を使うほどの法力が回復していないので放っておこうとした時、後ろから緑の光が振り注ぎ、傷が癒えていった。
「これで大丈夫だ。柳、あまり無理をするなよ?」
何時の間にかシャワー室に入り込み、柳にヒールをかけたゼノンは扉の鍵をかけると柳に擦り寄っていった。シャワーを浴びていたので柳は当然裸であり、ゼノンは下着姿だ。柳は後ずさりするも、あっという間に壁際に追い詰められてしまい、ゼノンは柳の首に手を回し、顔を近づけた。シャワー室に舌を絡め合う水音が響く。
「…んっ。 ……ぷはっ! 待ってくださいっ! ここは友人の家ですよ!?」
「気にするな。ちゃんと防音はしている。それに、そういうシチュエーションも燃え上がるだろう? バレたら気まずいみたいな。……んくっ」
ゼノンは柳の抗議も虚しく
「……ウチでそんな変態は貴女だけです。その格好も何か意味が?」
「知っているか? 脱がす楽しみという物を。それと、そんな変態な私は嫌いか……?」
「……別に嫌いじゃないですよ。それに、貴女達がどんな存在でも私は受け入れ、貴女達は私がどんな存在でも受け入れて下さる。私達はそんな関係でしょう?」
柳はそう言うとゼノンの腰に手を回し、自分から口付けをする。暫くそうしていた二人であったが、ゼノンは唇を離すと、柳の耳元で囁いた。
「好きにしろ。……できれば激しくな」
「なんで元魔王なのにそんなにドMなんですか……。……了解しました」
柳はゼノンに覆い被さるように押し倒す。女性物の下着が宙を舞った……。
「……あの~、大丈夫ですか?」
「……大丈夫に見えるか? くっ、腰がすっかり抜けてしまった。魔王神たる我がなんと無様な……」
「ああ、ひぎぃっ!、とか、らめぇぇぇっ!、とか叫んでいましたもんね。普段とギャップがあって可愛らしかったですよ」
「ッ!」
ゼノンの柳が照れ隠しにそう言った途端、パンッという音が室内に木霊した。
「あれ? 柳さん、ゼノンさんはお食事に来ないんですか? それに、その頬の手形は……」
「彼女なら眠たくなったらしいですよ。手形については追求しないでください。それと、ピーマン残さないように」
食事の時間に食堂へと集まった一行であったがそこにはゼノンの姿はなく、柳の頬には赤い手形がついてある。その場の全員が何か有ったのかと思ったがミラ以外にそれを尋ねる者はおらず、食事の時間は過ぎていった。
「お姉さま。ワインはいかがですか?」
「うむ、貰おうとするか。赤が良いの、血の様なな……」
「お姉さま、はい、あ~ん」
羽衣の周囲でも百合百合しい雰囲気の空間が作り出されていたが、それにツッコミを入れる者も誰も居なかった……。
「……結局、あの二人来ませんでしたね。羽衣さんはあの女達と一緒に居ますし、ゼノンさんは柳さんと顔を合わせると顔を真っ赤にして逃げますし。……何があった? 言え、マスター」
「ミラ、口調、口調。戻ってますよ。あと、降りてください。重……」
「……私がどうかしましたか?」
「いえ、何でもございませんっ!」
翌日、ライザーと共にグレモリー領の街まで出かけた柳達であったが、羽衣とゼノンはついて来ておらず、一人部屋になった為に不機嫌そうなミラは柳の肩に乗っていた。そして、柳が重いと言った途端、身の毛のよだつ殺気を発して抗議を退け、降りようとしない。柳は仕方なく肩車を続け、ライザーはそれを見て苦笑している。王であるライザーの傍に居るべきの女王であるユーベルーナは羽衣の傍に居て、いない。彼の背中はどこか煤けて見える。そんな中、見慣れた顔が近づいて来た。
「ライザーっ! 久しぶりね、会いたかったわっ!」
「リアス!? お、おいっ! 街中だぞっ!」
リアスはライザーを見つけるなり抱きつき、その豊満な胸を密着させ、ライザーは顔を赤面させている。それを見て一誠は心底羨ましそうな顔をし、祐斗は笑い、小猫は興味なさそうな顔を向ける中、朱乃だけは柳の方を見ていた。
「あ、あの、柳さん……。いえ、なんでもありません」
「……そうですか。イッセー達も観光ですか?」
朱乃は柳に話しかけようとしたものの勇気が足らず、直ぐに辞めてしまう。それを見た柳は彼女から注意を外し、一誠達に話しかけた。一誠は朱乃の方を気にしていながらもそれに答える。
「あ、ああ。アーシアや先生も一緒に出かけたんだが、先生は……」
一誠がチラリと目をやった先ではゼノヴィアに密着され、恥ずかしがっているヴァーリの姿があった。どうやらゼノヴィアは買ったアイスをヴァーリに食べさせようとしているらしい。アーシアはその光景と柳を交互に見てどこか羨ましそうな顔をしている。
「……アザゼル先生。いや、まだ総督でしたね。アーシアさん、アザゼル総督とは一緒にいなくて良いんですか?」
「あ、はい。今回のお供は休暇半分のようなものですし、そもそも私とヴァーリさんが派遣されたのはグリゴリ内での立場を考慮しての事です。私とヴァーリさんはアナさんと特に仲が良かったですから……」
「……これは失敬。無神経な事を聞きましたね。さて、私はライザーと一緒に来ましたが。……イッセー、あの二人は二人っきりにしてあげましょうか?」
「……だな。まだ、馬に蹴られて死にたくないし」
一誠達の視線の先では甘酸っぱい雰囲気を醸し出しているライザーとリアスの姿があった。もっとも、積極的なリアスに対し、ライザーはどこか恥ずかしそうにしていたが……。
「あの、部長っ! 俺達だけで観光を続けますからお二人でごゆっくりしてください」
一誠の言葉に他のメンバーも頷き、最初は渋っていたものの、リアスは上機嫌でライザーを連れて行った。当然、他のメンバーは観光を続け
「よし、後を付けるぞ」
『了解っ!』
……るはずも無く、面白そうという事で二人のデートを尾行する事となった。その場に残ったのはアーシアと、ゼノヴィアにホテルに連れ込まれそうなヴァーリだけだ。そして、なんとか逃げ出したヴァーリをゼノヴィアが追いかけ、その場には柳とミラ、そしてアーシアだけが残された。
「……一緒に何処か行きます? ミラも其れでいいですね?」
「……はい。頭を撫でてくださるなら……」
柳はミラを肩から降ろし、その頭を優しく撫でると手を繋ぎ、近くのオープンカフェに入っていった、どうやら客が少ない時間帯らしく柳達の他には数人しか客がいない。
「あ、此処、セルフサービスでベーグル食べ放題やってますっ! 柳さん、これ頼んで良いですか?」
「ええ、じゃあ、三人分頼みましょう。私は待っていますので、甘くない奴を持ってきてください」
「あ、はい。ミラちゃん、私も一緒に取りに行きますね」
アーシアとミラが席を離れたのを確認すると柳は見ていたメニューを閉じる。
「……さて、曹操さん、何の御用ですか? あまりスカウトがしつこいなら敵とみなしますよ?」
「いや、今日は君と話がしたいと思ってね。……忠告は肝に銘じておくよ」
何時の間にか柳の向かいの席には曹操の姿があった。
「それで、私に何を聞きたいんですか?」
「君が悪魔や堕天使と商売をしている理由だよ。君もハグレ悪魔に家族を殺されたんだろう? それに、その悪魔は堕天使の幹部が見逃したそうじゃないか。なのに、その幹部は今も生きている。それが不思議に思えてね……」
柳は曹操の、君も、という言葉に引っ掛かりを覚えつつも少し迷いながら口を開いた。
「私はあの三人に守られているだけは嫌だったんです。でも、私は三人を守れるほど強くなれる、なんて自惚れてもいない。だから、自分の身を守れるほど強くなりたくて、修行の為と仕事を始めたんです。悪魔は憎いですが、それだからといって全部と関わらないのは何か違う気もしますし……」
「……耳が痛いね。俺の派閥にも三勢力には色々居るという奴らと、奴等はは全て殺すべきだ、って過激な考えの奴らが居るんだ。今は俺が抑えれているけど、其れも何時まで持つか……。おっと、話がそれたね。じゃあ、最後に教えてくれ。なんでバラキエルは生きているんだい? 君からすれば家族の仇の様な相手だろう? やつさえハグレ悪魔に騙されなければ君の家族は死ななかったのに」
「……堕天使からは商売を始めて直ぐに接触がありました。アザゼル総督から正体を隠した方が良いと教えられ、今着ているローブの原型を頂き、幾つも仕事を回してもらえました」
「それがバラキエルを殺さなかった理由かい? アザゼル総督に義理があったから……」
アザゼルに世話になったからバラキエルを殺さなかった.柳の話からそう判断した曹操だったが、柳は首を振って否定した。
「いえ、彼を殺さなかったのは幼馴染の父親だったからです。彼女の母親が死んだ事を聞き、最後に残った父まで奪うのに抵抗があったので……。まぁ、父親の事がわだかまりになって彼女とは距離を置いていますけどね……。曹操さん、私からも訊いてもいいですか? 貴方がしようとしている事は大勢の悪魔達に不幸を呼び込む戦争になるでしょう。貴方が見てきた犠牲者とは関係のない子供達も……。貴方は戦争に命を賭ける覚悟がありますか?」
柳はそう言い切ると曹操の瞳をじっと見つめる。曹操も目を逸らさず柳の目を見つめ返した。
「……無いな。戦争なんかに命を賭ける価値はないからね。まぁ、できれば戦争にならないようにしたいんだけどね。オーフィスをトップに据えたのもその為さ。強い力は争いを呼ぶが、時には抑止力となる。俺は悪魔も、天使も、堕天使も、犠牲の少ないようにしたいんだ。……俺には夢がある。世界中を周り、色んな物をみ見たいんだ。その為なら俺は命をかけても良い。人が命を賭けるのは戦争の為なんかじゃない。己の夢の為だ。ま、その為には先に助けた奴らの為にも目的を果たさないとな。じゃないと、俺は胸を張って自分の夢を追えない」
「……あ、終わりましたか?」
曹操の話が終わったと知り、柳は雑誌から目を離した。
「……俺の話、聞いていたのかい?」
「聞いてた、聞いてた。それは美味しそうですね」
「相づちが話に掠ってもいないっ!?」
「……冗談ですよ。ところで、後ろの方はご友人ですか? ……随分と殺気立っていますが」
柳が後ろに視線をやると、そこには拳を振り上げた大男がいた。その姿を見て曹操の顔が驚愕に染まる。
「ヘラクレスっ!? なんでお前が此処にっ!?」
「なぁに、お前の様子を見てくる様に副首領に言われたんでな。よう、
ヘラクレスが柳に向かって拳を振り下ろすとその場所が爆ぜ、辺りは爆煙に覆われた……。
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