二人の吸血鬼に恋した転生者   作:gbliht

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特になし! 戦闘もないので、あんまりぱっとしない回。

では、第八十四話をどうぞ。


第八十四話 あっきゅん再び

Sideカロ

 

さ~て、文の所からのんびりと歩き、人里前に着きました。しかし、肝心な事を忘れてました。阿求の場所、聞いてないじゃん、私。

 

正直、先程から周りの視線が痛い。基本、妖怪は人里にあまり来ないから、珍しいのかな? でも、人里にだって妖怪はいるのだから、珍しいわけじゃないよね。

 

なら、どうしてこんなにも視線がこっちに集まってるの。しかも、今回はさっきの天狗の里のように、男からだけじゃなくて、女性からも視線が集まってきている。

 

……う~ん、考えててもわからない……もう、めんどくさいから、先に阿求を探そう。……阿求の場所、聞いたら答えてくれるかな?

 

「おい、姉ちゃん。そこの姉ちゃんってば!」

 

「うん~?」

 

人里前で考えを纏めてると、なんか話しかけられた。それも、ちっちゃい男の子に。……姉ちゃんって、私のこと? 私の弟はいないんだけどな~義妹はいるけど。

 

「私の事~?」

 

しゃがんで目線を合わせながら少年に話けたら、少しだけ不機嫌そうになって、腰に手を当ててふんぞりかえる。……こう、男性だったらむかつくけど、少年だったら意地張ってる可愛い男の子だね。ちなみに、私に男の子を好きになる性癖はありません。むしろ、渋い男が好きです。あと、女性。

 

「そうに決まってるだろ。あんた、妖怪だろ? こんなとこで何してんだよ?」

 

随分と慣れてる感じで話してくる少年。本来、妖怪と人間はあまり仲良くしちゃいけないんだよね。ほら、子供の頃から仲良くしてると、全部の妖怪が人間と仲がいいと思っちゃうからね。中には、悪い妖怪だっているのに。

 

「ねえ~僕~お姉ちゃんは妖怪だけど~話しててもいいの~?」

 

「別にいいんだよ。家の寺子屋の先生も半分妖怪だし。それに、俺は僕じゃなくて、バクだ!」

 

バク君ね。なんか、どっかで聞いたことがあるような、ないような。主に、紅魔館で見たことがあるような……。

 

ま、いいですか。それよりも、私は寺子屋の先生とやらに会ってみたい。半妖らしいから、妖怪を色々と知ってる阿求の事を知ってるかもしれないからね。

 

「ねえ~バク君~その寺子屋の先生の所に連れてってくれない~?」

 

「いいけど。悪い事はすんなよ」

 

「しないよ~」

 

バク君が振り返って歩き出したので、私も立ち上がってバク君の横を歩き出す。

 

「そういえば~バク君~先生は半妖らしいけど~私みたいに完全な妖怪は怖くないの~?」

 

もう少しだけ寺子屋まで時間がある気がするので、何気なくバク君に聞いてみた。

 

寺子屋の先生は、半妖だから怖くないとしても、なんで私みたいな完全な妖怪は怖がんないんだろうね。いや、慣れてるから怖がんないってのは分かるんだけど、それだけじゃない様な気がするんだよね~。

 

「えっと、それは……」

 

何故か言い淀むバク君。はて? 何か都合の悪い事でも聞いちゃったかな?

 

「この前……実は妖怪に追いかけられたんだよ。必死に逃げて逃げて、逃げまくった。けど、最後には追い詰められてさ。死んだと思ったんだ。けど――――――」

 

「けど~?」

 

「襲われる一歩手前で、助けられたんだ。俺の憧れてる人に。その人は。人間なんだけど、妖怪みたいな力を持った人で……まあ、もはやあの人は妖怪扱いでもいいけど。それはいいとして、その人に助けられたんだ」

 

バク君の話に出てくる人って、もしかして鏡夜じゃない? だって、妖怪みたいな力を持った人間って、鏡夜しか知らないし。

 

しかし、それが一体どうして完璧な妖怪が怖くないに繋がるんだろうね。

 

「それで~どうして怖くないの~?」

 

「まあ、その時の事を思い出すと怖いんだけど、何となく目を見れば分かるようになったんだ」

 

「何を~?」

 

「その妖怪が悪い妖怪か良い妖怪か」

 

「それで~私は良い妖怪って事~?」

 

「うん。でもね、姉ちゃん内面は良い妖怪だけど、正直な話し、滅茶苦茶怖い妖怪だね」

 

へ~人間の子供でそこまで分かるなんて、素晴らしい逸材だね。この子、もしかしたら凄い強い霊能力者になるかもね。

 

「そんなことないよ~」

 

「どうだかね……着いたよ」

 

バク君が止まって指差すので、さされた方を見てみると、大きな寺子屋と書かれた看板が立てかけてある屋敷についた。

 

随分と子供達の声が聞こえてくるんだけど、今は授業中かな? ……バク君、授業に出なくていいの?

 

「それじゃあ、俺はここで」

 

「バク君は授業受けなくていいの~?」

 

「いいんだよ。俺は今から少し出掛けなきゃいけない所があるから」

 

「そ~じゃあまた今度会おうね~ありがとうね~」

 

手を振って歩き出したバク君をみをくる。

 

……バク君が歩き出した方向、アレって迷いの竹林て呼ばれる場所だよね。一体、あんなとこに何しに行くんだろう? ……ま、いっか。私は私の用事を済ませようか。

 

「ごめんください~」

 

扉の外から声を掛けるが、誰も出てこない。返事もない。……どうすればいいのでしょうか。

 

「ごめんください~」

 

もう一度声を掛けてみるが、やはり何も返ってこない。でも、今度は子供達の声が聞こえなくなる。それと共に、こちらに向かって歩いてくる足音が聞こえてくる。

 

「はーい、どちら様だ?」

 

「どうも~私カロです~ちょっと聞きたいことがありまして~」

 

中から出てきた白っぽい青色の髪の女性に軽く自己紹介する。

 

この人が半妖の先生なのかな? それにしては、随分と妖力が少ない。……半妖だから? いや、それにしては少なすぎる。満月の時に覚醒する種類? うん、それが多分一番合ってるね。

 

私の自己紹介を終えると、目の前の女性は顎に手を当てて、少しだけ考え込む。

 

「そうか……しかし、生憎と今は子供達の授業があるので、しばし待ってはくれないか?」

 

「別にいいよ~」

 

「そうか。では、上がってくれ」

 

寺子屋の中へと戻っていく女性の後をついて歩き、中へと入る。

 

「皆、お客様が来ているが、気にせず授業を再開するぞ」

 

「どうも~」

 

子供達がいる部屋に私が入ると、子供達の何人かから視線を向けられる。……うん、やっぱりこの視線だ。なんで好奇の視線を向けられるのだろう?

 

そんな好奇の視線を皆から向けられているのだが、部屋の中を見渡すと、一人だけ頭を抱えて紙に向かっている少女がいた。

 

興味本位でその少女の元へと近づき、紙を覗いてみる。

 

「な~るほ~どね~」

 

「キャッ!?」

 

いきなり声を出したのがいけなかったのか、少女が少し驚いた声をあげる。……ここまで近づいて、ようやく気付いたんだ……そこまで集中してるなんて、勉強熱心だね。

 

「だ、誰ですか?」

 

「カロだよ~」

 

少女に笑顔を浮かべながら、少女の隣に座る。皆は女性の授業に集中しているため、少女と話しているのは気づかれてないはず。

 

「う~んとね~貸してごらん~」

 

「あ、えっと……」

 

呆然としている少女の筆を多少強引に取りながら、紙に書かれた問題を簡単かつ分かりやすく解説を書いていく。

 

「す、凄い……」

 

「はい完成~」

 

筆を少女に返してから、紙に指をさして解説を始めていく。

 

「ここはね~こうして~こうするんだよ~」

 

「な、なるほど」

 

解説を進めていくと、少女は飲み込みが早いおかげか、全ての問題を簡単に解いていく。

 

実は私、勉強は得意なのです。馬鹿っぽく見るでしょう? 実は滅茶苦茶頭がいいんですよ。なんせ、紫と共に色々と勉強してきたからね。紫が解けるほどの問題程度なら解けるよ。無限の底とかね。

 

「カロ、勉強出来るのか?」

 

少女に教えていたせいで気づかなかったが、いつの間にか先生が少女の隣に立っていた。

 

「まあね~」

 

私が胸を張って堂々というと、先生は不思議そうに紙を覗き込む。すると、徐々にその表情は驚愕したといった感じになってくる。

 

「これは、本当にカロが?」

 

「勿論~」

 

「……すまないが、少しだけ子供たちに教えてくれないか?」

 

別にいいけども、どうしてだろう? 先生も先生で、結構わかりやすくは解説してると思うんだけどな~。でもま、お願いされたからには、しましょう。

 

一度頷き、先程まで先生が話していた場所に立ち解説をし始める。……先生よ、何故少女の隣に座って筆と紙を出しているのですか? 

 

 

 

「先程は無茶なお願いを聞き入れてくれてありがとう」

 

「別にいいよ~」

 

あれから一時間後。解説を全て済ませ、子供たちが笑顔で帰って行ってから、私は子供たちが勉強していた部屋の更に奥にある部屋へと来ていた。

 

大体人が生活出来るだけの大きさはある。ここで生活しているのかな、先生は。

 

「しかし、どうすればあそこまで分かりやすい教え方ができるのだ?」

 

「コツと経験だよ~それ以外で必要なのは~いかに勉強に引き込むか~それだけかな~……で~本題に移りたいのだけど~いいかな~」

 

「あ、ああすまない」

 

良かった。このままだったら先生に必要なもの講座を続行しなきゃいけなかったよ。

 

「稗田阿求ってどこに住んでるか知らない~?」

 

「阿求? 阿求の場所なら知っているぞ。案内しようか」

 

おお、まさか一回目で阿求の場所がわかるなんて思ってもいなかった。二、三回は探す覚悟はしてたけど、一回で見つかってよかったよ。

 

「少し準備をするので、先に外で待っててくれないか?」

 

「分かった~」

 

立ち上がり、さっさと外に出る。……それから数分後。見た目に変化のない先生が外に出てきた。一体、なんの準備をしていたんだろうね。

 

「それじゃあ、案内する」

 

「お願いします~」

 

 

 

「ここだ」

 

案内されて連れてこられた場所には、大きな平屋の建物があった。これだけで、十人くらい軽く住めるんじゃないの?

 

「ありがと~先生~」

 

「先生……そうか、名前をまだ名乗っていなかったのか」

 

今頃気づきましたか、先生。まあ、私も今のいままでどうでもいいと思って、放っておいたんだけどね。

 

そもそも、本来なら最初にすべきだよね。よく互の名も知らずに、平然と歩いてこれたよね、私達。

 

先生は右手を差し出すと、ニッコリと笑う。

 

「上白沢慧音だ」

 

「カロだよ~」

 

差し出された右手を握り、握手する。その際、先生……慧音がなにか私の名前で思い当たるような事でもあったのか、若干考える素振りをするが、すぐに考えるのをやめて私の手を離した。

 

「カロ、残念なことに、私はこの後予定が入っているのでな。ここでお別れになる」

 

あらら、それは残念だこと。もう少しお話がしたかったけど、それはまた今度あった時にしましょうか。

 

「うん~ここまで送ってくれてありがとうね~慧音~」

 

「別に構わさんさ。……そうだ。もし良かったら、今度また寺子屋へ来て、勉強を教えていってくれないか?」

 

「いいよ~」

 

「そうか、よろしく頼むよ。それじゃあまたな、カロ」

 

「またね~」

 

手を振りながら去っていく慧音に手を振りって見送る。……さて、慧音も見えなくなったし、中に入りますか。

 

「ごめんください~」

 

「はーい、どちら様ですか?」

 

扉を二、三回叩いて声を掛けると、今回はすんなりと扉を開けてくれた。

 

そこには人……の姿や力を精巧に再現した天狗がいる。なんでこんな所に天狗がいるんだろ? 

 

人間でも捕まえて食べるつもりなんでしょかね? ま、そんなことはないと思うけどね。だって、そんなことするよりも、人里の外に出た人間を攫えばいいわけだし……っと、話がズレてしまった。今は、阿求のとこに行かないと。

 

「どうも~私カロです~えっと~ここに居る阿求って子に会いに来たんだけど~います~?」

 

「阿求様ですか? 少し待ってください」

 

扉を閉められ、ひとり呆然と立ち尽くす。……これで戻ってこなかったとかだったら、面白いよね? ……もしそうだったら、この平屋ぶっ壊してやろう。全力で。

 

「お待たせいたしました。中へお入りください」

 

ちょっと危ない考えをしていると、さっきの天狗が戻って来て、平屋へ招き入れてくれた。良かったよ。平屋を壊さずに済んで。

 

平屋に入り、平坦で綺麗な床を歩いていると、天狗がある部屋の前で止まった。部屋の中には……人の気配がする。

 

「ここに、阿求様はおります」

 

「ありがとう~」

 

扉を開けて中に入ると、そこには白い花の簪を着けた和服姿の女の子が机に向かって何かしらしている。これは……大人しく座って待ってるべきだよね。

 

女の子の後ろに正座で座り、女の子の何かを終えるのを待つ。

 

「……ふぅ、終わりました。さて、こんにちは。私は稗田阿求です。牛飲馬食銀狼・カロさ……イタタタ!痛い、痛いです!」

 

この小娘。今、さらりと私が大飯喰らいだって言いやがりましたよ。

 

ちょっと嫌味を言われたので、取り敢えず小娘の顔面を握る。痛みに悶える小娘だが、離すきなどありません。勿論、手加減はしてますよ。

 

「なんて言ったのかな~?」

 

「ご、ごめんなさい。冗談が過ぎました! すみません!」

 

必死に悶ええ逃げようとする小娘……はぁ、仕方ない。許してあげますか。

 

「い、痛いです。ちょっとしたお茶目な冗談でしたのに」

 

「へ~お茶目な冗談ね~」

 

涙目になりながら握られてた部分を優しくさすって痛みを和らげようとしているのに、なんで更に私にやられるような事を言うのかな? ……まあ、今回は冗談ってことで流してあげましょう。

 

「ゴホン! さて、空前絶後の馬鹿げた力を持つ妖怪・カロさん。今回は何用ですか?」

 

……いや、咳払いとかはいいんだけどさ、私の前に付いてるよく分からないものは何? あだ名とか、二つ名ってやつ? うわ、凄くカッコ悪……こう、もう少し格好良いの付けてよ。

 

「えっとね~ちょっと聞きたいことがあるんだけどいい~?」

 

「はい。何でしょうか?」

 

「えっとね~分裂する能力を持った妖怪か~分身する能力に類似した能力を持つやつっている~?」

 

「そうですね……少し待ってください」

 

妖怪に詳しいとは聞いてたけど、まさか本当にあるの? これは、一発目から当たりかな。

 

阿求は先ほど書いていた何かしらの方に体を向けると、何枚か紙を捲り、ある場所で止まった。

 

「ありました、これですね。確かこの妖怪が、分身する能力に近いものを持っていたはずです」

 

そう言って阿求が見せてきたものに書かれていたのは、頭に二本の角を生やし、両手に鎖枷をはめて、薄茶色の長い髪に赤いリボンを着けた幼い鬼だった。名は、伊吹萃香。

 

こう見えて、彼女は阿求の持ってきたものの説明を読む限り、鬼の四天王の一人みたい。他にも、星熊勇儀や山熊童子、狭間鬼御子って名の四天王がいるけど、それはひとまず置いといて。

 

えっと、能力は密と疎を操る能力……ね。う~ん、確かにこれだと分身に類似する能力だ。要は、自分の密度を少なくすれば、それだけでこの幻想郷全体には霧状になって広がれるだろうし……うん、文の急に増えた妖力の話しも、ただ単に伊吹萃香って鬼が霧状になって幻想教全土に広がって、その場にいた妖怪の力と合わさったせいで濃くなったと勘違いしただけって事で説明できるね。

 

けど、まだこれで断定ではない。他にもこの手の類の能力を持った妖怪がいるかもしれない。

 

「他には~?」

 

「他には……最近書き直したこの方とかは?」

 

阿求が再び数枚捲って見せてきたのは、燕尾服姿の男の絵が書かれていた。

 

説明には……って、これ鏡夜じゃん! 確かに、分裂は出来るけども、今回の異変には……黒幕として関わってそうだな~。だって、珍しく、今回の異変には関わってこないもん。これは、ちょっと鏡夜も異変の首謀者候補に入れといたほうがいいかも。

 

「後は……いませんね。もしかしたらいるのかもしれませんが、私の所には無いです」

 

「そっか~ありがとうね~」

 

「いえいえ、別にいいですよ。こちらも、カロさんと話せただけで光栄ですし。……それに、これで新しい項目を追加できますし」

 

「ん~? 何か言った?」

 

「いえ、なんでもないですよ」

 

ま、聞こえてますがね。別段気にならなかったから聞こえないふりしてるだけだからね。

 

「それじゃあ~阿求~じゃあね~」

 

「もう行ってしまうんですか? ゆっくりしていってもいいですよ」

 

「今日はちょっと~用事があるからね~」

 

「うわっふ!」

 

立ち上がって阿求の髪の毛をワシャワシャっと撫で回す。最初は少し生意気に感じた子だったけど、こうして見ると、普通の良い女の子だね。それに、この妙な声も可愛いし。

 

撫で回したあと、部屋の出口へと歩き、外に出ようとする。

 

「カロさん」

 

「ん~?」

 

呼び止められたので振り返ってみると、そこにはニッコリと笑う阿求がいた。

 

「どうして妖怪の能力を聞きに来たのか理由は聞きません。が、何かしら大変な事を片付けようとしてるので来たって事はなんとなくわかります。ですから、言わせてください。……頑張ってください。それと、たまには遊びに来てくださいね」

 

「……うん、また遊びに来るよ」

 

ニッコリと笑う阿求に、こちらもニッコリと笑い返して部屋の外に出る。

 

「……これでよかったんですか?」

 

「ああ、ありがとう、阿求。これで、カロの奴は俺を異変首謀者の候補にでも入れたことだろう」

 

「それがどうしたんですか?」

 

「実はあんまり意味はないんだけどね。ただ俺が、実は――――――したかったからだよ」

 

「なんというか……しょうもないですね」

 

「ああ、確かにしょうもないけどね。でも、一回だけでいいからやってみたかったんだ。……さて、それじゃあまたな、阿求」

 

「ええ、また遊びに来てくださいね……鏡夜さん」

 




鏡夜の言った途中のセリフには、めっちゃ長いセリフが入ります。

次回カロはどうするのか……作者も悩んでおります!

感想、誤字、アドバイス、お待ちしております!

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