ーInfinite Stratosー~Fill me your colors~   作:ecm

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閑話:3+4話

第3話:とある少佐の勘違い

 

ラウラ・ボーデヴィッヒは、IS学園のとある一室で自身の所属するシュヴァルツェ・ハーゼの部下達にある計画を実行するために演説を始めていた。尚、何故部下達がIS学園に居るのかは間違っても突っ込んではいけない。

 

「諸君、私は嫁が好きだ

 諸君、私は嫁が好きだ

 諸君、私は嫁が大好きだ

 

 嫁の周りに居る害虫共を殲滅するのが好きだ

 嫁のベットへ電撃戦を仕掛けるのが好きだ

 嫁の周りに居る害虫共に打撃戦を仕掛けるのが好きだ

 嫁の貞操を守るのが好きだ

 嫁の●●●が好きだ

 ※以下自粛※

 

 教室で、廊下で、トイレで、グラウンドで、整備室で、教員室で

 プールで、ピットで、ベットで、食堂で、保健室で、体育館で

 生徒会室で、剣道場で、弓道場で、柔道場で、茶道室で、一年生寮で

 

 この学園の施設に居るありとあらゆる嫁が大好きだ

 

 嫁が高く振り上げた雪片が 轟音と共に敵を吹き飛ばすのが好きだ

 空中高く斬り上げられた敵が 零落白夜でシールドエネルギーが零になった時など心がおどる!

 

 嫁の操る左腕豚用途武装[雪羅]が 敵ISを撃破するのが好きだ

 悲鳴を上げて逃げ惑う敵を荷電粒子砲[月穿]で撃ち抜いた時など胸がすくような気持ちだった!

 

 嫁が私をを蹂躙するのが好きだ

 血走った目をした嫁が私を●●●●する時など感動すら覚える!

 

 私を●●●●して●●●を●●●●いく様などはもうたまらない!!

 哀れな抵抗者達が 雑多な色気で健気に迫ってきたのを

 嫁の80cm列車砲が抵抗者達に見せつけつ様に私の●●●●を●●●●時など絶頂すら覚えるっ!!

 

 諸君 私は嫁を、超カッコイイ嫁を望んでいる

 諸君 私に付き従うシュヴァルツェ・ハーゼ隊戦友諸君

 貴様達は一体 何を望んでいる?

 

 更なる嫁を望むか?

 情け容赦のない 修羅の様な嫁を望むか?

 唐変木と朴念仁の限りを尽くし三千世界の鴉もが呆れる勇ましい嫁を望むか?」

 

『 ワンサマー!!ワンサマー!! ワンサマー!! 』

 

「よろしい、ならば嫁だ!

 

 私は今まさに発情せんとする黒兎!求めるは嫁の●●●!

 だが、この暗い闇の底で半月もの間 堪え続けてきた私にはただの嫁ではもはや足りない!!

 

 勇ましき嫁を!! 一心不乱の嫁を!!

 

 我らはわずか一小隊 30人に満たぬ兵にすぎない

 だが、諸君は 一騎当千の古強者だと私は信仰している

 ならば我らは、諸君と私で総兵力3万と1人の軍集団となる

 

 我々を忘却の彼方へと追いやり、 眠りこけている連中を叩き起こそう

 

 連中のあの凶悪な双丘の兵器は無意味だと思い知らせよう

 

 貧乳はステータスだと思い出さてやる

 

 連中に嫁はロリコンである事を思い出させてやる

 

 天と地のはざまには 奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる!」

 

 『少佐!少佐殿!ワンサマーの未来の夫!ワンサマーの旦那殿!』

 

「シュヴァルツェ・ハーゼ隊各員に伝達!

 小隊長命令である!!

 

 さぁ諸君

 

 私と嫁の房室(アヴァロン)を作るぞ」

 

『Heil Laura!Heil Laura!Heil Laura!』

 

以上で変態淑女ラウラの演説は終わった。

そして大地を割るが如く大歓声が湧き上がる。……主にクラリッサの煽動で。

 

そしてそんな演説を聞いてしまった不運な少女が廊下に居た。

 

 

――――――――――――――――

 

 

あ…ありのまま今起こった事を話すわ!

 

『ラウラが壊れて一夏と部屋でいかがわしい事をしようとしてる』

 

な…何を言っているのかわからないと思うけど、私も何で聞いてしまったのかわからなかった……。

頭がどうにかなりそうだった…。催眠術だとか超スピードだとか、そんなチャチなもんじゃあ断じてないわ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったわ……。

 

「と、取り敢えずこの場は逃げないと拙い……」

 

そう言ったのは鈴である。だがソレはフラグである。

 

『誰だ!其処に居るのは!』

 

部屋に居たシュヴァルツ・ハーゼの隊員の一人が鈴の声に気付き、走り寄って一気にドアを蹴破る。

 

「貴様は……中国国家代表候補生凰鈴音!貴様、聞いていたな!?大人しく拘束されろ!」

「げぇっ!?それでも逃げさせて貰うわ!」

 

鈴は甲龍を展開し、回れ右をしていざ逃げようとするが――

 

「あ、あれ?う、動かない!?」

「私が逃がすと思うか?」

「な、何ぃ!?」

 

何時の間にかラウラは鈴の直ぐ真後ろに居た。そしてシュヴァルツェア・レーゲンを展開、次いで慣性停止結界を作動させて鈴の甲龍を拘束していた。

 

「……伍長、ご苦労だった。戻れ」

「はっ!」

「凰鈴音、私と貴様は貧乳、同じ悩みを持つ良き同志であったが聞かれてしまった以上、貴様を生かしておく通りはない」

「ちょっ……アンタ何考えてんのよ!?あと私は未だ成長途中よ!」

 

無い胸で言われてもソレは説得力が欠けるだろう。

 

「無論嫁と私の房室を作る事だ」

 

ラウラは恥ずかしげ無く言い切る。

 

「なぁ!?」

 

その一言に鈴は一気に頬を赤く染める。

 

「あ、アンタ意味分かって言ってんの!?」

「無論だ、房室とは嫁と●●●しながら●●して●●●する場所なのだろう?」

「少しは自重しなさいよ!?」

 

ラウラから吐き出されるR-18指定の言葉に鈴は叫ぶ。

 

「何を自重する必要がある?仲睦まじい夫婦のする事ではないか」

「た、確かにそうだけど……」

 

流石に真昼間にその発言はどうなのだろうかと鈴は思った。

 

「それにクラリッサが言っていた」

「な、何を?」

「●●●●とやらは仲の良い者同士なら誰でもやっていることなのだのだろう?」

「……違うわよ」

 

鈴は否定した。

 

「……何?」

「アンタのその知識は間違ってるって言ってるの」

「ではクラリッサが言ってた事は一体何だというのだ?」

「そ、それは……」

 

未だソレを経験していない乙女の口からははばかれるものがある。

 

「何だ、答えられないのか」

「あ、当たり前よ!何で私がそんな恥ずかしい事を……」

「ん?恥ずかしい?」

 

ラウラは首を傾げる。どうやら自分の発言の意味をよく解っていないらしい。

 

「そうよ!恥ずかしいのよ!」

「では誰なら答えられる?」

「え、えーと……せ、セシリアなら知ってるんじゃないの?貴族なんだし、その手の知識なら豊富なんじゃないの?」

「ほう……セシリアなら知ってるのか」

「多分よ多分」

「まぁ良い……取り敢えず礼を言おう」

「そう、だったらさっさとAICを「だが」」

「だが、最初に言っただろう?聞かれてしまった以上、生かしておく道理はないと」

 

その一言に鈴は顔を青ざめさせた。

 

「え、ちょっ、待っ―――」

「お前は犬の餌だ」

「キャァアアアアアアアア!?!?」

 

ラウラはワイヤーブレードを巧みに操り、鈴を先程の教室に放り込んだ。

 

そう、30人のラウラの部下の真っ只中に投げ入れたのだ

 

当然、餌を与えられた猛獣達が興味を示さない訳がなく――

 

『え……ちょっ、や、やめ――』

 

『『ヒャッハー!!酢豚は消毒だぁ!!』』

 

――その一言と共に鈴にナニかをしていた。

 

『いやぁああああああああ!?!?』

 

(ふん……さっさと行くか)

 

ラウラ鈴の末路に一切の興味を示さず、コアの位置情報を頼りにオルコットのいる場所へ向かった。

 

 

―――――――――――――――――――――――――――

 

 

食堂

 

ここに1人の少女が寛いでいた。

 

「フンフフフーン♪あら、この服は中々良いですわね」

 

そう、寛いでいたのはイギリス代表候補生、セシリア・オルコットである。

そしてセシリアは現在、鼻歌混じりでファッション雑誌を眺めていた。

その理由は単純。現在意中のお相手である一夏に気に入って貰える服探しである。

 

「お嬢様、紅茶が入りました」

 

そして其処にティーセットを携えた女性が現れた。

 

「あらチェルシー、いただきますわ」

 

チェルシーと呼ばれた少女は、ティーカップに紅茶を淹れ、ビスケットをテーブルに並べる。

 

「このビスケットは?」

「本溜様が次いでに、と」

「あら……フフッ、日和さんが作ったビスケットはとても美味しいですから、嬉しいですわ」

 

そう言ってセシリアは雑誌を読むのを止め、ティータイムに入る。

先ずは紅茶を一啜り。

 

「……やはりチェルシーの淹れた紅茶は美味しいですわ」

「至極恐悦の次第でございます」

 

そして再び紅茶を口に含むと、其処にラウラが現れて唐突に強烈な一言を言い放った。

 

「セシリア・オルコット、●●●●とは何だ?」

 

ブッーーー!!

 

「ゲホッ、ゲホッ」

 

セシリアはその一言に激しくむせていた。

 

「お嬢様、下品ですよ」

「ラ、ラウラさん、貴方、何を言ってますの……?」

 

チェルシーの一言はもっともであるが、セシリアはラウラに問わずにはいられなかった。

 

「耳が遠くなったか?もう一度言おう、●●●●とは何だ?」

「●、●●●●ですって……?」

「そうだ」

 

ラウラは意味を知らないから先程から連呼しているのだろう。

だが、意味を知っているセシリアにとっては、口が裂けても言いたくはなかった。

因みに何故セシリアがその事を知っているのか、と言うとオルコット流房中術等と言う怪し本がオルコット家の屋敷に収められているのだ。無論セシリアもそれを読んでいる。それは将来の夫に色々とナニを尽くす為に必要だからである。もっとも、それが一夏になるとは限らないが。

 

「……チェルシー、これはどうすればよいのですか?」

 

セシリアはチェルシーに声を潜めて話しかける。

この場合、従者が解決策を知っている場合が多いのだ。そしてセシリアはソレを熟知している。

恐く、チェルシーはこの手に対する解決策を知っているだろう、と。

これは言うなれば所謂おばあちゃんの知恵袋ならぬ従者の知恵袋である。

 

「お嬢様、ご友人を正しい道に戻させるのは立派な事です。恥じらってはいけません。これは高貴なる者に伴う義務(ノブレス・オブリージュ)です。頑張って下さい」

 

だが、現実は非常であった。

チェルシーはこれは高貴なる者に伴う義務として傍観を決め込んだのだ。

セシリア・オルコット、孤立無援状態である。だが、セシリアは考え、決意する。

 

(そうですか……友を正しい道に導くのもまた貴族の務めですか)

 

そしてセシリアはラウラの問いに答え始めた。――――――――――――――真昼間の食堂で。

まぁ、彼女達以外に人気はないのが幸いではある。もし人気があったのであれば、セシリアにはエロスの称号がもれなく付いてくるだろう。セシリアはエロい、と言った具合に。

 

「良いですか?ラウラさん」

「うむ、聞こう」

「●、●●●●とはですね――――――――」

 

※ダイジェストでどうぞ※

 

「なっ!?●、●●●●とはそんな意味だったのか!?」

 

ラウラは赤面した。どうやら今までの発言の意味を漸く理解した様である。

 

「そ、そうです、決して仲が良いだけではしません」

「で、では●●●はどうなんだっ!?」

「そ、それはですね……ゴニョゴニョ」

「なっ――――――――!?!?!?」

 

再びラウラが赤面する。

 

「な、なら●●や●●●は●●●●なのかっ!?」

「そ、そうですわ!●●や●●●は――――――――」

「~~~~!?!?!?!?」

 

そしてラウラが(ry

 

「因みに●●●●●や●●●●も――――――――」

「もう……止めてぇ……」

 

此処にラウラが撃沈した。顔は完全にゆでダコ状態になり、羞恥心のあまり、床にゴロゴロと転がっていた。そしてそこに最早少佐の肩書きを背負った軍人である面影は残っていない。

 

「はぁ、はぁ、はぁ……ラウラさん、お分かりになりましたか?」

「わかったよぅ……」

 

ラウラは羞恥心に支配され、涙目になりながらそう答えた。

 

「何を昼間っから叫んでいるのだ……?」

 

そしてこのカオスな状況下で千冬がいきなり現れた。

 

「お、織斑先生、これには訳が……」

「ほう、食堂で猥談をする正当な言い訳があるのか?」

「え、えぇ、事の始まりは――――――――」

 

オルコットは今までの経緯を簡潔にまとめ、事情を話した。

 

「――で、件のボーデヴィッヒはと言うと?」

「あぅあぅ……」

 

その件のラウラは未だ立ち直って居なかった。

 

「はぁ……大方奴のせいだろう……」

「奴、とは……?」

「あぁ、なに、オルコットは気にしなくてもいい」

 

そう言って千冬はラウラを引き釣りながらセシリア達の前を去った。

 

「……い、一体何だったのでしょうか?」

「お嬢様、お務めご苦労様です」

「は、はぁ」

 

チェルシーのねぎらいの言葉に、セシリアは釈然としていなかった。

 

「さぁ、紅茶を淹れ直しましたので、気を取り直しましょう」

「そ、そう、ですわね」

 

それでもセシリアは腑に落ちない、と言った表情をしていたが、其処は英国貴族。

直ぐに気持ちを切り替えて紅茶を楽しみ始めた。

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

その後、とある広間で

 

『さぁ、クラリッサ・ハルフォーフ……貴様の罪を教えろ』

 

千冬は一夏から強制的に奪った雪片を構えていた。

 

『きょ、教官!?』

『クラリッサぁ、貴様ぁ』

 

そしてラウラは涙目になりながらレールカノンでクラリッサを照準する。

AICで動きを止めながらある。もはやクラリッサに逃げ場など存在しなかった。

 

『げぇ!?隊長!?』

『クラリッサの馬鹿ぁあああああああああああああああ』

『し ぬ が よ い』

『隊長の涙目と罵倒、いただきましギャァアアアアアアアアアアアアアア!?!?』

 

一人の馬鹿の断末魔が響いた。

 

※追記:鈴はデコに酢豚と書かれて体育館の倉庫に亀甲縛りされてましたとさ。

 

でめたしでめたし。

 

お✩し✩ま✩い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第4話:主任の日記

 

これは主任がある日、気分転換で日記を書いたのを見直していたお話である。

 

 

 

やぁ皆!世界一マッドな四十路後半男、吾妻晴臣だよ✩気軽に主任って呼んで欲しいね!

さて、今回はまぁ、あれだね、うん。タイトルに書かれている通りさ!

んー?メタいって?気にしたら負けだよちみぃ?まぁ、取り敢えず話を戻そうか。

え~と、何だっけ?確かメタト●ンで空間圧縮する実験の話だったよね。え、違ったかい?

 

……あぁ、思い出したよ。そうそう、私が日記を書いてみたって話だったね、うん。まぁ、普段は私の頭に事細かく刻まれているんだけどねぇ、うん。所謂気分転換って奴さ。

もしかしたら書いてる途中で何かいいのを思いつくかもしれないからね、試す価値はあったよ。因みに効果があったかどうか、だけど、まぁソレは秘密にしておくよ。

 

今後の本編での展開にお楽しみにってやつさ!期待してもいいと思うよ?あ、それと、メタいの気にしちゃダメだよ?

 

……さて、ソレでは早速、普段私が何をしていたのかを振り返って見よう!ペラっとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

●月×日 ▲曜日 天気:空模様?そんなのはどうでもいい。今の私の気分はガトリングだ

 

 

やぁ、これを見てる私。今日から初めて日記を書いて見たんだ。

今頃私はコレを皆に見せつけてメタい発言をカマしているんだろうね。

まぁ、それはどうでもいいや。取り敢えず今日は午後に開発部から計画書が届いたんだ。

そうして計画書にはね、こう書いてあったんだ。

 

『75㎜5連装ガトリング砲』

 

アレだねうん。濡れたよ。日記を見てる私もそう思うだろう?

 

大口径のガトリング!そしてソレが5門もある!ソレがあればISなんて一瞬で蜂の巣さ!

そして概要は至って単純!肩に2門、両手に2門さ!そして後1門は何処にあるのかって?

 

そう!残りの1門は股間の部分に取り付けるらしいんだ!良く解ったね私!凄い!

 

そして私は感動したね!其処に取り付けるんだ!?って。この発想には晴臣さん、脱帽したね!それでね、早速開発を実行しようとしたんだけどねぇ、うん。千歳君に没収されちゃったんだ。頑張って取り返そうとしたんだけどねぇ、無理だっだよ。あの身体能力には勝てないね。だからジーザス……ってつぶやいてしまったよ、うん。そして5回は泣いたね(´;ω;`)

 

あ、そうそう!因みにこれ考えてた部下が何故か坊主になって『私は貝になりたい』を読んでたよ。しかも机の上で正座していたね。思わずその足をツンツン突いてしまったよ。

とってもシュールだったからね。好奇心旺盛な晴臣さん、思わず手が止まらなかったよ。

 

まぁ、その後に額に青筋浮かべた千歳君に何やってるのかしら?と言いながらトラース・キックを放ってきてねぇ、避けられずに直撃しちゃったんだよ。すっごく痛かったね。眼鏡も割れちゃったし。それに暫くが痛みが引かなかったよ。

 

取り敢えず、今日の日記はコレで終わろうか。明日も楽しみにしてるといいよ!

 

 

 

 

 

 

■月◆日 ▼曜日 天気:昂る気持ちはきっとグレネード!天気?あぁ、彼奴はいい奴だったよ。

 

 

やぁ、二日目だよ私。今日も今日とて絶好調さ!そして今日も開発部から提案があったのさ。

私はこんな素敵でイカれてる部下を持つ事ができて最高だと思うね!

じゃぁ、早速何が書いていたか記すよ!

 

『電磁投射擲弾砲』

 

口から涎が垂れたね、うん。止まんないよ。まぁ千歳君にテッシュの塊をコークスクリューで叩き込まれたから一応止まったけどね。まぁ、お陰で歯が何本かぐらついちゃったから大変だったよ。ま、それは些細な事だから関係ないけどね。だってそうだろう?

 

レールグレネードって正に漢の浪曼の塊じゃないか!

 

レーザー砲並みの速さで飛んでいくグレネード!

 

認識外から飛んでくるグレネード!

 

アウトレンジから飛んでくるグレネード!

 

爆発力は勿論最高さ!これはもうたまらんねっ!何が何でも作ろうと思ったんだ!

まぁ、結局千歳君に見つかっておじゃんになったんだけどね。なんでだろう?

 

部下達と小躍りしてたのが悪かったのかな?

 

それとも部下達と一緒に防衛機体に大量にグレネード搭載して乱射してたからかな?

 

もしくは既存のグレネードの火薬量を部下達と一緒に全部弄ってたからかな?

 

まぁ原因は良く解らないけど、取り敢えずは次は気を付けないとね(。・ ω<)ゞてへぺろ♡

あ、そうそう、因みにこの計画書の提案した部下はね、何故か頭にレールが出来てたんだ。そしてなんかシクシク泣きながら『されど われらが日々』を読んでたね。

 

一方の私はその頭のレールが思わず良い出来だったからその上に機関車ト●マスを走らせちゃったよ。勿論逃げられない様に縛り付けたさ!中々傑作だと思うね!

これは是非とも写真に撮っておきたかったさ!

 

でも撮ろうとしたした瞬間に千歳君に見つかってムーンサルトキックを喰らっちゃった✩

眼鏡がパリーンっていったよ。でも怪我はなかったね。凄いね私、きっと前世はスーパーマン。まぁ、一応反省しないとね、うん。多分、きっと、何時かは、ね。

 

今日はここまでにしておくお!

 

 

 

 

★月◎日 †曜日 天気:燃えろ私のパイルバンカー!天気なぞくそくらえ!

 

 

やぁ私、3日目だよ。よく続いてるね、私。自分を褒めてやりたいよ。

だから今見てる私、是非自分を褒めてくれ。誇ってもいいと思うんだ、これは。

さぁ、そんな所で今日も今日とて部下達が計画書を持ってきてくれたよ!

本日のドッキリビックリパイルバンカーは~~~?じゃんっ!

 

『テラブレイクバンカー』

 

(゚Д゚ )(゚Д゚)( ゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚ )(゚Д゚)( ゚Д゚)(゚Д゚)(゚Д゚ )(゚Д゚)( ゚Д゚)

 

この感情を表現する!言葉がっ!見つからないっ!!

なんだいこれは!この溢れ出す感情の正体は一体何!

 

はっ!?もしやこれがLOVEと言う感情の正体なのかっ!!

 

だってそうだろう!テラブレイクだよ地球破壊できるよ!最強じゃないか!

これは愛だと言わざるおえないね!そしてそれ以外は無粋極まりない!

やったね千歳ちゃん!皆が一つになれるよ!これで一心同体!運命共同体だよ!

で、その事を行動で示そうとしたんだけどねぇ、なんでだろ?

 

なんでこの計画を提案した部下のお尻にKIKUが突き刺さってるんだろうね?

 

世の中は不思議で一杯だねぇ、うん。思わず私ももう一本追加しちゃったよ。

で、その後に何故か千歳君が50口径ライフルを私に乱射して来たんだ((((;゚Д゚))))

この時ばかりは私も死にそうだったね!当たらなかったけど。え、どうしてだって?

 

勿論全部避けたのさ!その後千歳君がムキになって扶桑に乗って零式でも狙って来たけど全部避けたのさ✩この時の私は新人類だったさ!赤い彗星なんて目じゃなかったね!

 

『視える!私にも敵が見えるぞ!』

 

一度言ってみたかったんだ!そしたら何故か千歳君が絶対に風穴を空けてあげるわって言いながら弾幕の密度をかなり上がったんだよ。まぁ、全部避けたけどね。

でも何でだろ?何で射撃部門ヴァルキリーである千歳君の射撃は避けれても、千歳君が放つ足技のシャイニング・ウィザードは直撃するんだろうね?また眼鏡割れちゃったし暫く鼻血が止まらなかったよ、うん。徐々眼鏡のスペアも買わないとね。

 

じゃぁまた次の日に会おう!アデュー(・Д・)ノシ

 

 

 

 

♯月♭日 ♪曜日 天気:されど我が心はキングofドリル。天気……お前は私が殺す。

 

 

じゃすとわいるどびーとこみゅにけーいしょん!

あ~め~にぃ~うたれ~な~がら~いろあせない~あついおもい~♪

|ω・´)ノ やぁ。何時でも気分爽快吾妻晴臣さんだよ!

 

実は私、歌が得意なんです!

 

うん、どうでもいいね。因みに個人的にはトー●ギスは中々イカしてる機体だと思うんだ!でも私はヘビーア●ムズ派だけどね。だって最高じゃないか、火薬庫みたいなM●は。

さて、今回も部下が持ってきた計画書を見てみようか!今回は何ドリルかな?

 

『ロケット推進式分裂型ドリル』

 

どうやらこれはドリルに推進剤を取り付けて撃ち出すもので、更にそのドリルが分裂するらしいね。中々いい出来だと思うよ、うん。

 

え?反応が薄いって?ノンノン♪今、現在進行形で部下達と共にドリルで掘削大会をしてるんだ!だから、適当に書いてるのさ!そして誰が一番最初にプレートを貫けるか競争しているんだよ!現在私が一位!フフフッ!絶対に勝つ!

 

 

ってあ、アレ?今上から土が、ちょ、ち、千歳君!な、何をしてるんだい!?まちたま――――――

 

(ここから暫く先まで土で汚れて読めなかった)

 

ふぅ、どうにか無事だったよ。いやはや、あの時は生き埋めになりかけたねぇ、うん。

そしてこの計画を提案した部下が拘束されて坊主にされ挙句、その頭に5個程お灸が据えられてたね。次いでに私も千歳君に拘束されてお全身にお灸を据えられたよ。凄く熱かったね!

そして良くハゲ無かったよ私。凄いよ毛根。偉いぞ毛根。誇っていいよ毛根。

今度少し高級な育毛剤をふりかけてあげるよ。

 

さ、次回も楽しみにしているといいよ!

 

 

 

 

 

 

 

∉月∌日 ⊥曜日 天気:魂の故郷、それはきっと榴弾砲。そして天気は犠牲となったのだ……。

 

 

やぁ私。今回はチキチキ!晴臣さんの提案タイムだよっ!o(*≧∀≦*)ノシいえ~い

いやまぁ、解るだろう?普段は実験ばかりしてるんだけどねぇ、それだけだと息が詰まっちゃうんだ!私なら解るだろう?そうか!解ってくれるか、流石は私だね。尊敬するよ、うん。

そして私が今回提案するのはコレさ!

 

『口径105cmバビロンキャノン』

 

コレはもう最高だね!正に浪曼の権化さ!さぁ今見てる私、これに見覚えあるだろう?

そう!これはイラクが昔作った物をIS用に改良したものさ!口径も大きくしたけどね!

射程は何と何と1500Km超!これならどっからでも狙い撃てるね!因みに核砲弾や化学兵器砲弾も撃てるのさ!これなら世界征服も夢じゃない!

このバビロンキャノンが量産された暁には世界は我が手の中にあるのさ!

反動?そんなのは些細な問題だね!今大事なのはこのバビロンキャノンをどうやって作るかだ!今回は以前の様な轍を踏まないさ!絶対に作り上げて見せよう!

 

私は、狂気のマッドサイエンティスト王になる!

 

ふーはっはっはっはっは!!

 

うん。何を言ってるのか私でも解らんね。でも、そんな気分だったのさ!

 

だがそれでもっ!私が信仰する私なら解るだろうっ!?

 

この抑えきれない衝動を!

 

溢れんばかりの浪曼を!

 

はちきれんばかりの狂気を!

 

私なら解ってくれるはずだっ!!

 

このワンダフォーでビューティフォーでエキサイティングなこの武器を―――――――

 

(ここから文が血によって途切れ、最後にこう綴られていた)

 

 

かゆ……うま。

 

 

 

 

5月10日 金曜日 天気:晴れ

 

やぁ、今日は真面目な吾妻晴臣だよ。

今見てる私はあぁ、あの日の事だなって思い出してるでしょう?

そう、今日は久しぶりの休日なんだよね。千歳君に強制的に研究を休まされたよ。

そしてこの日は千歳君に夜の食事に誘われた日でもあるんだ。

しかもその食事に行くレストランが超高級でねぇ、身嗜みを整えないと入れないらしいんだよ。

仕方がないから午前中は寝て、夜までの時間は身嗜みを整えたりスーツを買ったりしたね。

無精ひげがひげ剃りに引っかかって凄く痛かったのを覚えているよ。

 

さて、そんなこんな色々してたら時間が過ぎていつの間にか夜になってってたんだ。

いやぁ、時が過ぎるのって早いよねぇ。それだけ忙しかったのかな?

まぁ、取り敢えず千歳君の車でレストランに向かったよ。

因みに会話はあんまなかったね。千歳君は音楽をかけながらご機嫌にしてたけどね。

そして中に入るとウェイターやウェイトレス達が皆一斉に腰を折ったんだよ。

正に女帝が来たって感じだね。そしてそんな事を考えてたら足をヒールで踏まれちゃった。

凄く痛かったねぇ、思わず骨折したかと思ってしまったよ。

 

あ、そうそう。千歳君の格好を書き忘れてたけど、彼女、黒のナイトドレスだったよ。

それに中々別嬪さんだと思ったよ?でも何で結婚してないんだろう?って同時に思ったね。

川崎のイメージガールとしての活動もそうだけど、ファッション雑誌でもお抱えのが幾つかある結構な売れっ子なのにねぇ?

容姿は悪くない。だとしたらやっぱり体の凹凸が少ないからかな?

 

ホント不思議だね。

 

因みに私は既に結婚してるよ。やったね、勝ち組だよ!負け組を見下せる!

そして毎日妻に囲まれて研究に勤しむ。これこそ最高の家庭だと私は思うね!

そう、私の結婚相手とは科学そのものさ!かのエリザベス一世もこう言ってたらいししね。

 

『私は国家と結婚している』

 

ってね。正に私に相応しい言葉だと思うんだよ!

でもってその事を千歳君に伝えてみたら脛を蹴られた後に更にヒールで足を踏み潰されたよ。そして苦笑されながらこう言われたね。

 

『誰がまな板女で負け組よ……まぁ、貴方らしいと言えば貴方らしいわね』

 

これは褒められたって事にしておこう、うん。

そして暫くして食事は終わったね。因みにテーブルマナーは完璧だよ?

 

何故なら私は天才だからさっ!

 

これぐらいはマナー本を30分ぐらい読めば覚えられるね。

その事を言ってみたら今度はお尻をつねられちゃったよ、以外に痛かった。

 

そして帰り道で尋ねて見たんだ。どうして食事に誘ったんだい?って。

そしたら千歳君はこう答えたんだ。

 

『それは女の秘密、よ』

 

っていう中々ミステリアスな解答だったよ。流石の天才の晴臣さんでも女の秘密は解らないね。まぁ解るつもりは更々無いんだけどね。既に科学と結婚してるし。

取り敢えず今振り返って此処に書き記すとしたら只一つ。

 

中々、美味しい食事会だった。

 

だけだね。さて、日記は飽きたから、次はこの日記帳を浪曼武装計画書のカモフラージュにでも使おうかな?中々いけると思うんだよ。今見てる私もそう思うだろう?ま、今まで書いた日記は消えない様にコーティングはするけどね。じゃぁ、コレで日記はおしまい!

 

 

 

END

 

 

 




あれ……おかしいな、軽い気持ちで書いたのに何で一万字超えてるんだ……?
はい、疲れました。本当に……。

第三話について
少佐つながりでやってみたかったアノ演説。
下ネタ用に改造しちゃいました✩
今のところ4話中2話が下ネタ……割合がw
そして嫁の80cm列車砲(意味深
後悔はしていない(`・ω・´)

第四話について

日記風で投稿されている作者様の作品をこのサイトや他サイトを含めて幾つか閲覧、自分もやりたいと思ってやってみました。
誰にやらせようかと思ってふと思いついたのがオリキャラの吾妻晴臣こと主任。
彼なら面白おかしくしてくれるだろうと思ってやりました。
どうだったでしょうか?

それと、作中に出てきたバビロンキャノンは実際にあったりします。
元ネタはバビロンガンと呼ばれるイラクの兵器です。
フセイン政権下のイラクがイスラエルを直接攻撃するために建造したバケモノ兵器。口径100cm、口径長100、最大射程1500km、核砲弾や化学兵器砲弾の使用も可能。最大の弱点は向きを変えられないこと。

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