ーInfinite Stratosー~Fill me your colors~   作:ecm

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最新話です!


第九話:Sweet time

――食堂――

 

さて、私は対セシリア戦の試合終了後、以前からの約束通り食堂に来ている。

 

理由は二人にこの食堂で一番高いデザートを奢ると言うものなのだが……正直言うと何故勝ったのに私が奢るのだろうか?と思ってしまう。まぁ、負けたら奢る、勝っても気分が良かったら奢るなどと発言してしまっているので自業自得なのだが。……これは口車に乗せられてしまったのだろうか?だとしたらのほほんさん恐るべし、とでも言っておこう。

 

――何をぐだぐだ言ってるんですか

 

(気にするな)

 

「さて、時間的にも丁度いい」

「ホントにー?」

「時間、過ぎてるけど」

 

現在の時間は9時30分。食堂の時間を30分程過ぎている。普通なら食堂の営業時間が過ぎて閉まっているだろう。

 

「まぁ、着いたら直ぐわかる」

 

「「?」」

 

二人は疑問符を浮かべていた。

 

「おや、来たんか?天枷君」

「えぇ、時間は大丈夫でしたか?本溜さん」

「ちゃんと時間通りや、頼んでいたもんも丁度できとるで」

 

そう言ってきたのは食堂で働いている恰幅の良く、人当たりも良い生粋の大阪人である食堂のおばちゃん。

 

本名は本溜日和(もとだまり ひより)

 

生徒や教師に高い人望を持つ人物である。

 

「ありがとうございます。では、カウンターの所に置いてもらえますか?」

「ええよ、置いたら呼ぶさかい」

「はい」

 

取り敢えず二人を手近な席に座らせる。

 

「……最初から、用意してたの?」

 

簪が聞いてきた。

 

「あぁ、そういう事になるな」

「そうなんだ~あまっちありがとー」

「ありがと……」

「まぁ気にするな。気分も良かったからな」

 

因みに予約したのは昼休みの昼食後だ。その時に事情を話し、特別に了承して貰ったのだ。そして了承してくれた人物こそ、本溜さんである。

 

『つまり別嬪の彼女に奢おるのやろ?しかも二人織斑君も中々ええ男やけど、天枷君も中々隅に置けへんね』

 

そんな事を笑顔で言いなが了承してくれた。

 

別に、彼女ではないのだが……ともかく、何でも本溜さんは昔はパティシエとして働いていたらしく、スイーツの世界大会への出場経験もあるそうなのだ。

 

しかし何故こんな食堂にいるのかと言うと―――

 

『スイーツ以外にも他の料理も作りたかったんや』

 

と言う事らしい。かなりの年齢にも関わらず挑戦心溢れる女性だと思った。今ではデザートの方も担当しながら定食を作っているらしい。

 

「天枷君、置いといたで~」

「ありがとうございます。」

「食べおわったら食器は洗って置いてくれへんか?」

「解りました」

 

渡されたのは私の分を含めた3つの特盛パフェ。

 

そして元パティシエらしく、細かな部分までちゃんと飾りつけられたいた。

 

「豪華ですね」

「そうでっしゃろ?」

「これは美味しそうです」

「美味しそうやなくて美味しいんや。ほら、お邪魔虫はさっさと退散するからはよ行きい」

「別にお邪魔虫ではないのですが……解りました」

 

その3つを一つ一つ席に置いておく。

 

作られたのは王道のバニラとチョコ、そして抹茶である。

 

「さて、一番高いのと言ったらこの3種類だったのだが、好きなのを選ぶといい」

 

因みに三種類のパフェの特徴は以下の通りである。

 

先ずチョコ。数種類のチョコアイスが使わており、頂点にはブラックのチョコ板がある。生クリームも飾られており、その上からはキャラメルソースがかかっている。そしてバナナが飾り付けられており、見た目が良い。チョコ好きには堪らないパフェだろう。

 

次にバニラ。未だ旬ではないが苺がふんだんに使われており、生クリームも惜しげもなく使われている。そして上にはシュガーパウダーが上に淡く振りかけられており、雪化粧の様な感じであるベースには勿論バニラ。苺との酸味とバニラの甘みで至福の一時を過ごせるだろう。 

 

最後に抹茶。抹茶カステラに抹茶ゼリー、抹茶クリーム、抹茶アイスの抹茶尽くしであり、彩りを鮮やかにするために白玉が幾つか入っている。そして甘味の担当は蜂蜜で漬けた栗と餡子であり、抹茶との相性は抜群。最後に頂点の部分をを金粉で淡飾っている和風パフェである。

 

因みにこの3つは同じ値段になるようにしっかり管理されて作られているらしい。常連としてはセシリアを筆頭としたお金に余裕のある者達だとか。そして偶に教師の何人かが密かに取っておいてもらっているとかなんとか。

 

「迷うね~」

「……うん」

「まぁ、好きに選ぶといい。無論仲良くな」

 

その後二人は迷った挙句、何とかそれぞれ自分の分のデザートを選んだ。チョコはのほほんさん、バニラは簪、そして残った抹茶は私である。

 

「いただきます」

 

「「いただきます」」

 

そして先ずは一口。

 

美味い。

 

偶には甘い物を食べるのもいいものだな。

 

「美味しい~」

「美味しい」

 

二人にも高評価だったようだ。流石は女子の好みをしっかりと押さえているだけ事はある。

 

そして少しばかりの間このパフェを楽しんだ。

 

 

 

 

「う~」

「どうかしたか?」

 

突然のほほんさんが唸りだした。

 

「チョコも好きだったけど~」

「好きだったけど?」

「やっぱりバニラも抹茶も食べたかったな~って」

 

なんだ、食い意地を張っただけか。

 

「……私もそう思う」

 

此処にもいたか。

 

――女の子は甘い物には目がないんですよ?当然の帰結だと言える

 

(そんなものか?)

 

――えぇ、そうですとも

 

「先に言っておくが、次は奢らんぞ?」

「わかってるよ~……う~ん」

「私に、いい考えがある」

 

簪が何かを思いついたようだ。

 

「聞かせてもらおうか」

「う、うん……」

 

何故か若干顔が赤い。

 

「皆で、今から食べさせ合いをすれば、いいと、思う……っ~~~」

 

ほうほう食べさせ合いか、成程成程。

 

「それは名案……今何と言った?」

 

耳が遠くなったのだろうか、少しおかしな発言が聞こえた気がする。

 

「だ、だから……」

「だから?」

「そ、その、皆で『あーん』って……」

「……」

 

何故そういう発想になる。

 

――Wow.中々どうして、彼女も積極的ですね

 

少々頭がフリーズして古鷹の言っていることがよく解らなかった。だが今はそんなことはどうでもいい。

 

「どうしてそう「名案だね~」……のほほんさん?」

 

何故君も賛同する。恥ずかしくないのか。

 

「普通に別皿でよそ「「だめ」」……」

 

何故か二人に拒否された。

 

「……それに」

「あまっちも参加だよー?」

「……拒否権は?」

 

「「ない」」

 

どうやら逃げ場はないらしい。

 

――男なら覚悟をきめるんですね

 

(当事者じゃないからと適当に言ってくれるな貴様は……)

 

――えぇ、当事者じゃないですもの

 

おのれ……えぇぃ、ままよ。

 

「……わかった」

 

渋々了承する事にした。

 

――おや?嬉しくないんですか?

 

(どうしてそう思う)

 

――だって可愛らしい美少女二人があーんしてくれるんですよ?最高じゃないですか。このシチュエーションは見逃す訳にはいかないんですよ?絶対に。それにこれを見逃すとか男が廃るんですよ?解っていますか?えぇ解ってますよね?それとも何ですか?女には興味が無いとでも言うんですか?そうなのですか?もしそうだとしたら私は貴方をガチほ(いい加減に黙っていろ駄コアが)

 

いきなりまくし立てるな。そして私は同性愛者ではない。至ってノーマルだ。普通に異性が好きだ。

 

――では何故この状況を是として受け入れようとしないんですか

 

(貴様は恥ずかしくないのか)

 

――おぉ?貴方に羞恥心というのがありましたか。今まで恥じらう姿を見なかったので驚きましたよ。ですが貴方は案外この手のものに関しては初心で(やはり貴様はもう黙っていろ)  

 

そうこうしているうちに二人で勝手に食べさせ合いの順番を決められていた。

 

「じゃっ、じゃぁ、私が貴方にして、あげる」

 

先ずは簪が私に『あーん』してくれるらしい。

 

「あ、あーん……」

 

恐る恐る、といった感じで此方にスプーンを運んでくる。

 

「あ、あぁ……」

 

差し出されたバニラと苺を口に入れる。

 

甘く、そして苺の酸味が程よい調和を保っていた。

 

「ど、どう?」

「……あぁ、美味しい」

「……良かった」

 

そして次は――

 

「あ……」

 

――簪が目を瞑りながら口を開けてくる。つまり、やれと?

 

「……『あーん』」

 

手に持つスプーンで抹茶アイスの部分を掬い、簪の口の中に入れる。

 

「ん……美味しい」

 

顔を真っ赤にしながら微笑みを向けてきた。

 

恥ずかしくて堪らない、でも嬉しいそうな、そんな笑顔だった。

 

「次は私だよ~」

 

そして今度はのほほんさんの番か。

 

「どちらが先だ?」

「う~ん……あまっちが先で」

「解った……」

 

再び抹茶アイスを崩し、のほほんさんに向けようとしたが――

 

「こっちと一緒がいいなー」

 

――カステラの方も要求してきた。仕方ない、と思い、一度掬ったものを一度食べてから今度は要求通りにカステラも一緒に掬う。

 

「『あーん』……」

「あーん……美味しいー♪」

 

のほほんさんは何やら上機嫌だった。

 

「間接キス……」

「簪さん、何か言ったか?」

「な、何でもない、よ?」

「そうか……

「じゃぁ今度は私の番だねー」

 

そして運ばれてきたチョコアイスを口にする。

 

「お味は~」

「あぁ、美味い」

 

これで私の出番は終わりだろう……無駄に疲れた。

 

そしてのほほんさんと簪の食べさせ合いを見届けた。

 

実に微笑ましい……当事者でなければな。

 

「これで終わった「第二回戦~」何……だと」

 

どうやらまだまだこの羞恥プレイは続く様だ――

 

 

 

 

椿達は周りから見れば熱々っぷりな展開を見せていたまさにリア充爆発しろと言える。次からは月明かりのない夜には常に背後に気をつけなければいけない。そして、その所業をバレない様に行なったと椿は思っているのだろう。だが――

 

「所がぎっちょん!私が見逃す訳がないわ!……熱々ねぇ」

 

だが、見ている者は必ず居るのだ。

 

「お姉さんを差し置いてこんな甘ったるい展開を繰り広げているなんて……」

 

そう、その光景を見ている者の名はIS学園現生徒会長にして学園最強のIS乗りの更識楯無その人である。そして妹をストーキングする癖のある重度のシスコンでもあった。

 

私はいつもの様に整備室ギリギリの時間に簪ちゃんをスト、ゲフンゲフン。心配して観察していたのだが、何故かいつもとは行動パターンが違っていた。

 

疑問に思いつつも気付かれない様に後を付いていったのだが、行き着いた先が食堂だった。そして彼がデザートを受け取り、今の展開となっていた。

 

――あれは予約して置いたものかしら?

 

一番高いデザートで、しかも数が限られているため、中々食べれない代物なのだけど……まぁ、そんなことよりも。

 

「どうやってからかってあげましょうか」

 

揺さぶるネタとしてはこの上なく最適。まぁ、私の愛しの妹とあんな事をしていたのだ。

 

「報いは受けてもらうわよ?」

 

楯無しは若干嫉妬に狂った視線を椿に向けていた。

 

「おっといけない、いけない。危うく視線でバレそうになったわ」

 

椿は楯無の視線を受けてキョロキョロし始めていた。

 

その顔は若干青ざめている様にも見える。

 

「ほう、何がバレそうになったんだ?」

「っ!?」

 

いつの間にか織斑先生が背後に立っていた。

 

後ろを取られるなんて暗部失格ね……。

 

「それで、お前は何を見ていたんだ?」

「あれですよあれ」

「……ほう?中々どうして、面白い光景じゃないか」

 

織斑先生もあの光景を見て、ニヤリと口を歪めていた。

 

「まぁ、邪魔するのもなんだ。生徒会長、少し私と話をしようじゃないか……指導室で」

「な、何故ですか?」

「布仏からお願いされたのでな。一度じっくり話し合って欲しい、と。何、遠慮する事はないぞ?手間は取らせん。体に聞くこともある」

 

お、おのれ虚め……って――

 

「――えっ!?今何と言いまし「さっさと行くぞ」」

 

 

その後の楯無の姿を見た者は誰も居なかった――

 

 

 

 

次の日の朝、私は何時もの様に目が覚めた。

 

「スゥ……スゥ……」

 

そして隣のベットでは相変わらずのほほんさんは寝ている。

 

まぁ、時間的には未だ何も問題は無いから良いのだが。

 

「……ふむ」

 

良いことを思いついた。

 

柄にもなく少し悪戯心が起きたので、それに従い行動を起こす。

 

先ずは寝顔を拝見。何時も醸し出している雰囲気同様、のほほんとした寝顔だった。

 

(これはこれで見ていて和むな)

 

悪戯は今日以外はおそらくしないと思うが、寝顔を拝見するぐらいなら日課にしても別に構わないだろう。

 

取り敢えず頬を引っ張ってみる。

 

頬はむにーんと伸びた。そしてもちもちっとした肌触りだった。

 

意外に癖になるかもしれない。

 

「あぅう……むにゃむにゃ……」

 

いきなり過ぎただろうか?まぁ起きる事は無かったので結果オーライと言う事にしておこう。

 

私はそんなことを思いながら洗って消えるマジックペンを手に持つ。

 

「まぁ定番だな……覚悟するといい」

 

額に定番の文字を書いて朝の準備を始めた。

 

 

 

 

授業を受ける為の準備が整った。

 

だが相変わらずのほほんさんは寝ている。取り敢えず彼女のベットに近づきいつもの起こし方をする事にした。

 

「さぁ、目覚めの良い朝だ。起きるといい」

 

そう言いながら豪快に布団を巻き上げてやった。

 

「ひゃぁ!?」

 

のほほんさんは可愛らしい悲鳴を上げながら起き上がった。

 

「おはようのほほんさん。目覚めの良い朝だな」

「……毎回毎回起こし方がひどいよ~」

「それは君が直ぐに起きないからいけないのだよ」

「むぅ~~」

 

唸っても止めるつもりはないさ。

 

――貴方は何をしてるんですかねぇ

 

(ただ起こしただけだが?)

 

――何惚けてんですかねぇこの馬鹿は。それだけじゃないでしょうが

 

(普段から寝坊してるからだ)

 

よって天誅を下したが……まぁ、それは後々気付くだろう。

 

――気になる子に悪戯したがる悪ガキと変わらな(喧しい)

 

これは必要な事だ……と言っても半分以上が私の悪戯心ではあるが。

 

――やっぱりただの悪戯小僧じゃないですか

 

心外だな。コレは所謂アレだ。

 

(ノブレス・オブリージュ、だ)

 

だから仕方ない。

 

――やはり馬鹿ですな。なーにが高貴なる者に伴う義務ですか

 

(どう見ても義務だろう?コレは)

 

お約束と言う名のな。

 

――もう良いです

 

それっきり古鷹は沈黙してしまった。

 

まぁ、どうでも良い事だが。

 

「さぁ、朝食を摂りに行こうか」

「解った~」

 

のほほんさんは軽く身嗜みを整え、私の後をついてくる。

 

そして私が扉を開けると、目の前には扉と叩こうとしていた簪が居た。

 

「あ……おはよう」

「おはよう。で、どうした?」

「一緒に朝ごはんを摂ろうと思って」

 

ほう、ではこれで簪が第一の目撃者になるだろうか。

 

「あぁ構わない。では一緒に行こうか」

「うん……って本音?」

「なになに~?」

「その額に書いてる文字は……肉?何で書いてあるの?」

 

チッ、もうバラしたか。

 

――当たり前でしょうが

 

古鷹が復活してツッコミを入れた。

 

キレが鈍いな。

 

――何時もと立ち位置が違う……!!

 

さぁ?私は預かり知らぬ事だな。

 

「ほえ?肉?額?」

 

のほほんさんが疑問符を浮かべながら洗面所に向かってしまった。

 

「察して黙っていてくれても良かったんだが……」

「……やっぱり貴方がやったの?」

「ご名答。普段ちゃんと起きないから天誅を下そうと思ってな」

 

少し恥をかかせて寝起きをよくさせようと思ったのだ。他意は無い。

 

「……少し、子供っぽい」

 

簪は少し半眼になって私を見てきた。

 

「男はいつまで経っても少年の心を忘れないものさ……む」

「あまっち~これはどういうことー?」

 

背後からそんな言葉と共に衝撃がきたので振り返って見ると、そこには少々ご立腹なのほほんさんが立っていた。そして見れば若干目がつり目になっており、頬が膨らんでいた。

 

「これはどういうこと、とは?」

 

惚けてみる事にする。

 

「あまっちー?」

 

む、睨みつけてきたか。

 

「……スマン」

 

たが、後悔はしていない。

 

「そこは後悔するべきだよ~?」

 

何故心が読める。

 

「そう思うのなら偶にはしっかり起きて欲しいモノだな」

「それとこれとは別~」

 

話を逸らすな。これが原因だろうが。

 

「まぁいい。謝罪として食後のデザートで手を打とうではないか」

「おーけー」

 

ここに私とのほほんさんの間に平和条約は結ばれた。

 

うむ、平和とは良いものだな。……何か違う様な気もするが、気にしないでおこう。

 

「……取り敢えず、行こう?」

 

簪が催促してきた。

 

「あぁそうだな。行くとしよう」

「わかった~」

 

その後食堂で食事を取り、次いで約束通りデザートを奢った。

 




大阪弁ってこれであってるかな・・・?
あと、食物の表現が滅茶苦茶難しいですはい
実物見てないから尚更そう思いました。後、質問なのですが
皆様が見やすい(この表現であってる?)文字数ってどれぐらいなのでしょうか?
個人的には6000~9000ぐらいが丁度いいと思って書いてるのですがどうでしょうか?

それでは感想は勿論、誤字脱字やご意見等も受け付けています
では次回にまた会いましょう

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