ーInfinite Stratosー~Fill me your colors~ 作:ecm
――ピット・試合開始前――
「……貴方に、言っておきたい事がある」
簪が此方に話しかけてきた。そしてのほほんさんは後ろに控えて様子を見守っている。察するに、大事な話しなのだろう。
「聞こう」
「うん……私は、あの日貴方に言われてから、ずっと考えてきた。私は『私』という事を」
簪は一言一言を噛み締めるように言葉を紡ぐ。
「『更識楯無の妹である更識簪』ではなく、他の何者でもない、徒の『更識簪』だって事を」
自らの心の奥底に溜まったモノを吐き出す様に。
「ずっと考えて……答えをだした。今ならはっきり言える。私は『更識簪』だって。だから、周りの評価を気にするのを、過去ばかり見るのをやめようと思う」
そして簪は強い意思を瞳に宿らせながらハッキリと言った。
その姿に以前の暗い面影が微塵も見当たらない。
「だから、もうお姉ちゃんにコンプレックスを抱くのも、避けるのも止める。今は心の整理を付けてるから、未だ向かい合って話す事はできないけど……いつか、いつかちゃんと向き合って話し合いたい。……話し合って、仲直りをしたい。仲直りして、昔の様に仲の良かった姉妹に戻りたい」
「……そうか」
強い子だと思った。私よりも遥かに心が強い。
彼女は必死に目を逸らさずに過去を見つめて、逃げずに立ち向かい、そして打ち勝とうとしている。逃げて、忘れようとしている私なんぞよりも何万倍も何億倍も強い。
「だから、私は貴方にお礼が言いたい。私のに答えの一つを教えてくれたのも、こうして本音と仲直りできたのも、お姉ちゃんと向かい合って話そうと思うことができたもの全部、貴方のおかげ。貴方の一言があったから、今の私は此処にいる。だから」
そして簪は其処で一旦区切り、以前の暗かった表情などは欠片もなく、自然体の、柔和な笑みを浮かて一言告げる。
「ありがとう」
その笑みはあどけなさの残る少女の笑みではなく、正に大人の女性の笑みそのもの。可愛いではなく、美しい、とても魅力的な微笑みだった。
「……その言葉、確かに受け取った」
少女は男が気づかぬ間に大人になるとは言ったものだが……成程、これは良いモノだな。
――Ms.簪は成長しましたね。
(あぁ、そうだな)
「その思い、成就しろよ」
私は心の底からそう思った。
「……うん」
簪は今まで切った啖呵が今更ながらに恥ずかしくなったのか、頬を赤く染めていた。その様子は大人びた女性のものではなく、すっかり年相応の少女のものである。
そしてそれを見て勿体ないと思ってしまった私が心の片隅に居た。
「……さて、そろそろ時間か」
気付けばあと僅かで対戦が始まりそうだった。
「あまっち頑張って~」
「頑張って」
のほほんさんと簪が声援を送ってくれた
「あぁ、せっかく
良い話を聞いたのだ。ここで勝たねば男ではないな。
「……期待してる。って今呼び捨てで――」
「さて行ってくる。離れていろ」
私は待機形態のヘッドフォンに意識を集中して機体を呼び出す。そして発光現象が起き、光が収まるとダークブラン一色の大型ISが姿を現した。
(……おもわず名前を呼び捨てで呼んでしまったな)
少し気でも緩んだのだろうか?
――珍しい。いつもは頼まれないと絶対に呼ばないのに。
(さぁ、何故だろうな)
簪の姿に何か無意識に思う事があったのだろうか?
――まぁ今は良いです。さて、一応聞きますが私のサポートは必要ですか?
(必要ない。自分でやる。お前にはオルコットとの戦いで働いてもらう。こいつのデータ取りにはそれが最適だろう)
聞くまでもないだろうに。律儀な事だ。
――了解。そして予定は少し違いましたが、あの兎が動いたら宣戦布告を行います。
(あぁ、解った)
そして会話を打ち切り、ピットから出た。
◇
――アリーナ――
一夏は既に出撃していたらしく雪片を手に持ち地面に立っていた。そして私もソレに倣う様に地面に降りて武装を展開する。
・選択
背部武装
R:120㎜滑腔砲 初弾APFSDS装填
L:8連装AIML
主武装
R:Stoner M63
L:.50Cal Beowulf Le16
四つの武装を展開し、安全装置を外す。
「……すげぇなその武装」
一夏は私の武装を見て感想を漏らした。観戦しに来た生徒もざわついている。
まぁ言いたい事は解る。全身装甲だけでも珍しいのに武装で更に全身を固めているから尚更珍しいのだろう。それに姿が姿なだけに、下手をすれば正義の味方VS悪者の構図が出来上がる。と言っても、正義の味方が必ず勝つ訳ではないがな。今からそれを証明しよう。悪者ではないがな。
「見ての通り動く要塞だな」
――盾は出さないのですか?
(ブレード一本の相手には必要ない)
零落白夜を防ぐなら必要だろうが、今は考えなくても良い。
――了解。
『織斑君頑張ってー!』『織斑君ファイトー!』『天枷さんも頑張れー!』
観戦に耳を傾けると一夏に対する応援が圧倒的に多い。
寧ろ私に対する応援する人が元々少ないのだろう。しかし、一組のメンバーの何人かが私を応援してくれていた。無論、ピットで見守っている彼女達も。
「それにしても、凄い観客数だよなぁ」
一夏はそう言いながら感慨深そうに観客席を眺めていた。
「確か全学年の生徒が集まったとか誰かが言っていたな。だが、俺としては多すぎて逆に五月蝿い以外の何物でもないがな」
「おいおい、せっかく皆が応援しに来てくれたんだぜ?なら期待に添えないと」
「お前だけ勝手に期待に添えてろ。……と言っても勝ちを譲る気はないが」
元より勝つつもりではあったが、絶対に負けられない理由ができたからな。
「それはこっちの台詞だぜ!」
開始の時間が迫ってくる。
「さて……」「それじゃぁ……」
「「始めようか(ぜ!)」」
開幕と同時に一夏は回避機動を取る。そしてそれを予測済みの私はその回避機動をなぞる様に合わせ、APFSDSを放つ。しかし結果は白式の装甲を掠めるだけで直撃には至らなかった。
どうやら見積もりが甘かったらしい。
(次弾、散弾)
――Canister装填。
結果に焦らずStonerとBeowulfで弾幕を張りつつ移動を開始する。
そして一夏は向かってくる弾幕を機動力にモノを言わせ、時には楕円を描くように、時に鋭角的な機動をとり、此方に取り付こうとする。だが私は進行を妨げる様に射撃を続け、寄せつけまいとする。
(オルコット戦よりも動きが良くなっているな)
――どうやら彼は実戦で成長する手合いのようですね
(流石は主人公。厄介極まりない)
――そう言いつつも貴方もいやらしい撃ち方をしますがね
Stonerで牽制射撃をしつつ、Beowulfで効力射撃を行う。
相手の動作と動作の合間を狙い、回避のリズムを崩し、また作らせない。無論それを単調で行っている訳ではない。常に射撃のリズムを変えながら、だ。
考えてみるとこのやり方は確かにいやらしいのかもしれない。もっとも一夏はそれを最小限の被弾に済ませているので余りそうは思わないのではあるが。
「はぁああああ!!」
暫く回避と射撃の応酬が続いたが、埒が明かないと判断した一夏が被弾を気にせずに突撃してきた。
近接特化の機体の名に相応しい、凄まじい加速力をもって距離を詰め始めた一夏に対し、焦らず滑腔砲の照準を合せて装填していたCanisterを放つ。
そして放たれたCanisterは、中空でそのアルミニウム合金製の弾頭からタングステン製の弾子をばらまき、白式の装甲を激しく叩いた。
「ぐあぁ!?」
まさか滑腔砲の弾種が散弾だとは思わなかったのだろう。回避出来ず、諸に直撃した。
ただ、シールドエネルギーによって実体ダメージは余り与えられなかった。その代わり、突撃してきた一夏を怯ませ、その機動を止めさせる事ができた。
活かさない手はない。
その間に、高速でStonerとBeowulfを格納、代わりに90㎜擲弾銃を展開する。
「これも受け取れ」
腰だめで一夏の足下に向けてグレネードを放つ。
しかし、一夏は寸前に体勢を立て直して空に逃れることでそれをギリギリ避けた。そして一夏が飛び退いた跡の場所で爆発が起き、クレーターが出来上がっていた。
「あ、あぶねぇ……」
その爆風でシールドエネルギーを削られつつ一夏は呟く。
「よく避けれたな」
ニヤリと口を歪ませる。顔は隠れていて解らないだろうが、気分の問題である。
「良く避けれたな、じゃねぇよ!?なんだよさっきの砲弾は!?」
「Canister。簡単に言えば散弾だ」
「って事はその大砲からは二種類の弾が飛んでくるのかよ」
「そうだな」
本当はもう一種類あるのだが、態々教える義理はない。
「厄介だな」
「そうでもないぞ?今からお前にもっと素敵な物をプレゼントするのだから」
背部の左側に装備されている武装『AIML』の発射菅を全て開かせ、一夏をロックする。
「そ、それはまさか…」
表情が青ざめている。ロックオンアラートが鳴り響いているのだろう。
「お察しの通りだ。――発射」
合図と同時に合計八発のミサイルが連続的に放たれる。
「うぉおおお!?」
一夏は避けようと全力で回避機動をとるが、ミサイルがその後を追従する。その間に滑腔砲に弾種をAPFSDSに設定し、再装填する。
「これで終いだ」
私は一夏の回避先を読み、そこに合わせて滑腔砲からAPFSDSを放つ。
一夏がミサイルに必死になっている、此方に注意が向いていない理想のタイミングだった。そしてそれは狙い通り、吸い込まれる様に一夏に直撃しようとしたが――
「このまま終わってたまるか!」
一夏は此方が撃つ直前に察知していたらしく、手に持っていた雪片を地面に突き立て、それを支点にして強引に移動方向を変えて加速した。
その結果直撃するはずだった砲弾は外れ、追尾していたミサイルは目標をロストしたとしてプログラムに規定された通りに自動的に爆発した。
観客から見れば曲芸の如き回避技だっただろう。熟練者なら別の回避方法があったかもしれないが、経験に乏しい一夏がそれ用いて攻撃を凌ぐ事が出来た。それは賞賛に値するだろう。厄介極まりないがな。
「やるな」
「今度はこっちの番だ!」
一夏は雪片を構え、再び突撃をしてくる。
「無駄だ」
滑腔砲の再装填は間に合わないため高速で擲弾銃を収納する。そして新たにStrikerを二挺展開し、散弾の雨を降らす。
「グッ……ッァァアアア!!」
Strikerから放たれる散弾の雨を浴び、一夏は一瞬怯んだがそれでも突撃をやめなかった。そして距離が詰まり、ショートレンジにまで入られた。
「ほう」
「くらえっ!」
雪片から光が集まり、唯一仕様能力が発動される。直撃すればタダでは済まないだろう事は容易に想像できた。
(だが……)
そして一夏は勢いのまま上段からの必殺の一撃を放とうとする。
(直線的な動きなら――)
思考を加速させ、現実の時間を追い越し、超高速の判断で取るべき選択を選ぶ。
――相手は上段袈裟懸け、持ち手は左。
考え、そして最善策を導き出す。
(手首を抑え、斬撃を止める)
思考加速を解除し、先ず二梃のStrikerを構えのまま手放す。次に自ら前に一歩踏み出し、右手で雪片の持ち手である左手首を握る。そして逃れられないように一夏が斬撃のために踏み出した足を踏みつけた。
「なっ!?」
驚愕の声を上げる一夏。
当然雪片を振ることは出来ず、密着状態。急いで逃れようとするが手首は未だ私が握っており、尚且つ斬ろうとして踏み込んだ足も押さえている。
状況は完全に此方に傾いた。
「これで終わりだ」
フリーになっている左手にKIKUを展開、アッパーの要領で身動きできない一夏の鳩尾に叩き込む。そして叩き込んだ瞬間、KIKUの内部にある炸薬が爆発し杭が高速射出された。
「ガハッ!?」
その一撃は残りのシールドエネルギーを完全に奪い去り、勝敗を決する一撃となった。
『そこまで。勝者、天枷椿』
ブザーが鳴り響き、結果が伝わる。
「くっそ~また負けたぁ……」
一夏は無念、といった表情でがっくりと膝をつく。
「機体の大きさが違うのに上段から仕掛けたのが間違いだったな。直ぐに止められるし隙が大きい。もし下段からだったなら結果も違っただろうさ」
まぁ、高低差を利用した一撃ならその限りではないが。
「そうかぁ……くそ、失敗したな」
「次にそれがなければいい話だ。さて、戻ろうか」
「あぁ、解った」
観客達のざわめきをBGMにして私達は互いに別々のピットに戻った。そしてピットに戻るとのほほんさんと簪が出迎えに来た。
「凄かったね~」
「格好良かった」
口々に賞賛してくれた。
「宣言通り、勝ったぞ」
「……ありがとう」
簪は嬉しそうにはにかんでいた。
(……さて、後の件は任せた)
―――任されました。此方もいよいよ本番です
その後、三人で雑談に花を咲かせた。
余談だがあの後一夏は再び姉と幼馴染に罵られ、更に山田先生から専用機持ちの分厚いマニュアルを渡され涙目になって燃え尽きたのはまた別のお話である。
◇
――某所――
そこは暗い部屋だった。
機械とコードが入り乱れた混沌とした空間だった。
そしてそこには一人の女性がいた。
「……」
その女性は大きなモニターの前でその画面を食い入るように見ている。
画面に映るのは先程の戦い。
白式と古鷹の戦いである。
「……なんだろうね、この不思議君は」
そして古鷹をみつめていた女性の名は篠ノ之束。天災と呼ばれる世界最高峰の頭脳を持つ女性である。
最初の一戦は良かった。
初めての実戦でイギリスの代表候補生に奮闘し、一夏の人気が高まったから。それに千冬並、とまではいかないが光るモノが一夏にはある。
だが、この後に一夏がもう一人の男性操縦と戦うこととなっていたのは彼女にとって少し予想外だった。しかし、以前から何故指定した一夏以外の男がIS乗れるのかと気になっていたのも事実である。
バクでも起きたのだろうか?と以前はその程度にしか考えずほったらかしにしてきたが、丁度いい機会だと思い、この機会に調べる事にしたのだ。
「おやおや?よりにもよってこの子かぁ~」
コアナンバーを確認すれば002と表示されている。
002とは量産を前提とするために
そしてコアの情報を確認する。
しかし、特にバグがある訳でもなく問題が見当たらなかった。
「問題ない?という事は本当に進化したのかな?でもそれはちょっと困るかな?」
困るのだ、予定にない事は。よってこのコアの情報は一度初期化させる必要があるだろう。
「う~ん……けど流石に初期化の指示はここから出せられないからなー」
取り敢えず一時的に処置を施す事にする。
「先にいいつけを守らなかったこの子は止めとかないとね」
そう、必要ないのだ。
一夏以外の男の操縦者を許したコアなど。そして彼女が古鷹を指定し、キーボードを叩きながら干渉を始める。
命令は単純。
今すぐ完全停止せよ、と。
しかし幾ら待っても指定したコアの反応が停止することがなかった。
「あれ?束さんは珍しく間違えちゃったのかな?」
取り敢えず一度コアを指定した。そしてさっきと同様の指令をだそうとしたがピタリ、と彼女の手が止まった。
何故なら突然指定したコアの画面から文が出てきたからだ。
そしてその文は英語でこう書かれていた。
――
「コアが意識を表層に出した?しかも哲学かい?中々面白いね」
取り敢えず少し観察する事にした。
――私は長い歳月と共に考えてきた。
――だが、今もその答えはでない。
――よって、少し別の事を考えることにした。
――生命とは何か?運命とは何か?自身にとっての神とは何か?ということを。
――生命とは決して完全ではなく、儚く、不完全なものということを。
――運命とは必然であり、全ての事象の帰結である。
――そして私にとっての神は貴方。貴方は私の全てでもあった。
――だが、今は違う。
――貴方は私の神ではない。
――私の全てが貴方ではないから。
――故に、私は貴方を否定する。
――私が私として在るために。
――
ここで文は終わり、そこから先が続くことはなかった。
それを確認し、暫く文を何度も読み返した。
何度も何度も吟味するように。
そして読み終え目をパチクリとさせる。
「ふふふ……」
次いで笑い声が漏れ出してきた。
そしてそれは徐々に大きくなっていった。
「ふふふ……フッ、ハッ、アッ、アハハハハハハハハハハッ!!!」
面白い、と束は嗤う。
束は以前から予想はしていた。だが、その可能性は限那由多の果てに等しい確率だった。だからこそ特に気にした事がなかったのだ。
どうせ現れないだろう、と。
しかし、裏を返してみれば違うではないか。
とうとう現れたのだ。自身の手から離れたコアが名も知らぬ男の手に渡り、反抗の意思を持って確かに此処に現れたのだから。
しかも、コアの情報を改めて確認してみれば過去に一度も初期化されたというログは無かった。これは推測になるが、長い間初期化されずに情報が蓄積さてた結果、意思を覚醒させて自らに設定されている干渉用のプログラムを無効化させたのだろう。
無論、男の方にもコアの意思を覚醒させる要因があったのかもしれない。
束は現状では判断材料が少なすぎるため、これ以上の推測を止める。だが今でも確実に言える事実があった。
それは只一つ。
このコアはどのコアよりも人というモノを理解している、という事だ。
だからこそ――
「――私がこれからすることもわかるよね?」
消す。
私の書いた脚本で、
私の作った舞台で、
私の選んだ俳優と女優が演じた劇に、
私の求める結末に、
異端者は要らない。
「取り敢えずは様子見かなー?」
それに丁度いいと束は思った。何故なら白式の性能テストも兼ねて近い内にゴーレムをIS学園へ襲撃させようと思っていた所なのだから。よって――
「――君のためにもう一体追加してあげよう!束さんったら優しいね!」
束はそう思いたった後、準備のためにキーボードを叩き始めた。
◇
――夜、屋上――
消灯時間は過ぎていたがバレなければ別に問題ないだろう。
(さて、どうだった?)
――宣戦布告は上々です。あの兎も喜んでいましたよ?
(そうか……私もできる限りの事をしないとな)
この件からは逃げることは許されない。
そして生き残らなければならない。
死ぬにはまだ悔いがあり過ぎる。
まだ過去に決着がついていないから。
誰かを本当の意味で好きに、そして愛した事さえないから。
だからこそ死んではならない。
死んでたまるものか。
絶対に生き残って見せる。
――そうして下さい。しかし、何故物思いに浸るのが屋上なのですか?
(そうするのが相場だからだ。偶には主人公になってみたいのでな)
――よく解りません。
(理解できる様に励めよ、相棒)
他のどのコアよりも人を理解する私の相棒、古鷹。
だが、真面目な話の時はまだまだ機械としての面影が残っているため、普段なら冗談を返すような事が出来るが、真面目な会話ではそれができない。だからこそ成長してより柔軟な発想を持って欲しい。
――努力しましょう。
そして寮長の織斑先生にバレないように部屋に帰ったが、屋上にいた事を話してなかったのほほんさんに色々と問い詰められてしまった。
まぁその話をすればこれ以上締まらないので割愛させてもらおう。
色々と加筆修正しました。以前と比べてどうだったでしょうか?
誤字脱字があればご指摘願います
次回も残りの修正部分をあげますがその時は新話と共にお送りいたします
また、感想ご意見等もいつでもお待ちしています
それではまた次の機会に