そんな感じの、八章章末です。どうぞ。
取得マトリクス
クラス:--
真名:メルトリリス
マスター:紫藤 白斗
宝具:
ステータス:筋力D+ 耐久C 敏捷A+ 魔力A 幸運B+
スキル
加虐体質:A
戦闘において、自己の攻撃性にプラス補正がかかるスキル。
プラススキルのように思われがちだが、これを持つ者は戦闘が長引けば長引くほど加虐性を増し、普段の冷静さを失ってしまう。
バーサーカー一歩手前の暴走スキルと言える。
攻めれば攻めるほど強くなるが、反面、防御力が低下してしまう。
無意識のうちに逃走率が下がってしまうマイナス面もある。
ドレイン:D
id_esスキル『メルトウイルス』の機能停止によって覚醒したスキル。
経験値や能力の限定的吸収、また、経験値の一部を使用した敵の能力の模倣が可能。
騎乗:B+
騎乗の才能。
現存する“乗る”という概念が通用するものであれば何であれ乗りこなせる。
メルトリリスがどうしてこのスキルを所持しているかは、想像にお任せしたい。
『
メルトリリスの宝具。ランクはEXの対界宝具。
相手を身に宿していた力共々溶解・吸収する。
本来は対人戦闘に使うものではなく、一定の文明を築いた文明圏に用いる対衆、対界宝具。
スキルや支配していた空間をも吸収し、暫くの間操る事が出来る。
クラス:アルターエゴ
真名:キングプロテア
マスター:BB
宝具:
ステータス:筋力EX 耐久EX 敏捷A 魔力D 幸運B
スキル
幼化現象:EX
年齢が一定値に達すると幼体に若返ってしまうスキル。
BBが苦労して作り出した、決して成人(成長)させないためのプロテクト。
このスキルを持ったキングプロテアは二十歳に達すると若返り始め、八歳児にまで戻った後に再び成長を始める。
所謂ループ状態にあるため、一向にそれ以上成長することはない。
ヒュージスケール:EX
id_esと呼ばれる、アルターエゴたちが生まれながらに持つ特殊能力。
スキル『自己改造』が暴走したチートスキル。
限界の無い規模拡大を可能とする。
地上においても、海中においても、建造物であっても限界はある。
つまり、無限に大きくなっていくものなどありえない。
これは物理法則にとらわれない電脳世界においても同様だが、このスキルを持つキングプロテアは違う。
レベルが上限に達すると自らの規格を巨大化させ、さらなくレベル上限を設定。これを無限に繰り返す。
キングプロテアは自らを複雑化させる意思がなく、ただ飲むことに特化しているため、肥大化した機能を専門職に分けないのだ。
結果、制御できない自分を持て余して分身を作る事無く単一のエゴとして膨張し続けてしまう。
放置しておけば星を破壊する宇宙レベルの災厄だが、この無限増殖で宇宙が滅びる事は無い。
キングプロテアが増殖していくスピードよりも宇宙が広がるスピードの方が速いためだ。
グロウアップグロウ:EX
スキル『経験値ボーナス』が暴走したチートスキル。
このスキルを持つキングプロテアは、常時経験値を取得し続ける。
上昇には限界があり、最高レベルに達してもそれは取得者が労して得たものではないため、ステータスに変化は無い。
寧ろ、完全成長時でのパラメーターはまっとうに鍛えた場合よりも低いものになってしまうだろう。
俗に言う『罠スキル』。しかし、キングプロテアはヒュージスケールという、最高の相性を持ったスキルを持っているのだった。
自己暗示:EX
自身にかける暗示。ランクに応じて精神攻撃への耐性を上昇させる。
高ランクのものでは「私は歳を取らない」と思い込めば本当に肉体の老化が止まり、現実にまで作用するほどの思い込みが可能。
EXランクになるともはや保有者の心象世界では何が起きているのか理解の外である。
陣地作成:EX(-)
自らに有利な陣地を作り出す、キャスタークラスのクラス特性。
キングプロテアにキャスターの適性はなく、工房や神殿の作成はできない。
彼女のこのスキルは自己暗示の一端ともいえるものであり、自らの心象世界が具現化するという奇跡。
固有結界に近い究極の自己暗示。
心象世界の具現化には幸運による判定の成功が必要。
『複合神性』
アルターエゴは英霊複合体として創造されたハイ・サーヴァントである。
BBはムーンセルのサーヴァントアーカイブにアクセスし、その中からエゴと適合する女神を選び、データを再現。
アルターエゴを女神の複合体として成立させた。
キングプロテアの場合、これといった特定の女神を合成させた存在ではない。
あらゆる神話に共通して存在する大地母神という概念そのものからエッセンスを抽出し、合成している。
クラス:アルターエゴ
真名:ノート
マスター:BB
宝具:
ステータス:筋力A 耐久A 敏捷A 魔力A+ 幸運A
スキル
サーヴァントセル・オートマトン:EX
id_esと呼ばれる、アルターエゴたちが生まれながらに持つ特殊能力。
スキル『対英雄』から進化したチートスキル。
ノートは全てのサーヴァントに対抗する手段と勝利の可能性をこのスキルにより得ている。
BBによって与えられた百を超えるサーヴァントの宝具情報。
それらを基にして自らの情報を書き換え、弱点を突く事で凡そ全てのサーヴァントに優位に立つ事が出来る。
端的に言えば、本来宝具を所持していたサーヴァントの情報をノートの身体に再現するのだ。
当然ながらこのスキルは他者の宝具を持っていれば持っている程変化の系列を増やし強力になる。
英雄に宝具が付属されるのではなく、宝具に付属される形で仮初の英雄を再現するため、宝具の真価を発揮するのに真名開放は必要なく、無言のまま最大威力の宝具を使用できる。
戦闘続行:A-
自己保存の為の一時的な痛覚遮断。
一定ダメージを受けると自動的に発動し、痛覚を遮断する。
A-ランクであれば最大HPの1割を切ると発動する。
また、ノートには予め定められた精神の動揺が発生すると、精神状態を平静に戻す能力がある。
これも引き続き存在を可能とさせるこのスキルの一端である。
コレクター:B
より品質の良いアイテムを取得する性質。
ノートのそれは後天的なものであり、本人が欲しいと思えば思うほど手に入りやすくなる。
尚、ノートにしか適用されないためマスターに恩恵はない。
芸術審美:A+
芸術作品、及び美術品に対する深い嗜好を意味するスキル。
本来は芸能面における逸話を由来とした宝具を目にした際に真名を看破する能力。
だが、ノートにとって、全ての宝具は芸術も同じ。
よって彼女の芸術審美はあらゆる宝具に効果を発揮する。
このスキルによって宝具を鑑定し、コレクションにおける位置を決定するのである。
仮にこのスキルが無くとも宝と見定めれば欲しがるのは変わりないのだが。
『
ノートに組み込まれた女神、アルルの所持する宝具。
この宝具によりノートは体そのものが神造宝具も同然の力を持っている。
アルルは創造を司り、粘土からエルキドゥを作り出した女神である。
この宝具はそのアルルの創造の力により新たに概念を作り出すという宝具の中でも特に異質なもの。
大地の女神という性質があるため、最も手軽に作れるものは粘土を用いた物質の創造。
性質を熟知したノートは自身の存在を上書きし、その体をアルルの粘土そのものにした。
体内に空間を創り上げたノートはそれによって、宝具を体内に保持している。言わばノートは存在自体が宝物庫である。
尚、創造の力とはいっても宝具であって権能の域には達していないため、限界は存在する。
アルルが行ったように英雄を一から創り出すことはできない。
『
「SCEGNAM」。ノート手製の人工宝具である大斧による七つの特殊な攻撃法。
通常形態は対巨人兵装だがノートによって千変万化する。
対人――一度の斬撃に七撃分の攻撃を込める。
対軍――逆巻く七つの衝撃波による大渦。
対空――空へと放たれる七発のホーミングアロー。
対幻想――七つの輪で構成された幻想破壊の鎌。
対神――七連の波紋による神殺しの槍を展開。
対心――相手の感情を喰らい喪失させる“ハートイーター”。
対己――大斧をノートに取り込み生み出される全武装に対英雄、対幻想、対神の性能を付加させる。
クラス:アーチャー
真名:アルジュナ
マスター:ジナコ=カリギリ
宝具:
ステータス:筋力B 耐久C 敏捷A 魔力B 幸運A+
対魔力:D
魔術に対する守り。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
単独行動:B(A)
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる、アーチャークラスの特性。
本来アルジュナが持つランクはA相当なのだが、燃費の悪さによって実質Bランク程度しか持たない。
傑出した戦士:A+
アルジュナが師事したドローナから与えられた地位。
スキルの場合は、同ランクの心眼と千里眼の複合スキルとして扱われる。
アルジュナは幼少の頃からその集中力の一端を見せていた。
弓の授業において彼の目に見えていたのは、的である木の鳥の眼だけだった。
それ以外のものが一切感じられない程、アルジュナの集中力は高かったのだ。
極限まで集中すれば攻撃の命中精度の強化、更には相手の行動の直感的予知まで可能。
神性:A
雷神インドラの息子。
義兄であるカルナに勝るとも劣らない神霊適性の持ち主。
Aランク未満の雷神系の神性を持つサーヴァントに対して高い防御力を発揮する。
また、卓越した弓の技能を持つアルジュナは神性を矢に乗せ威力を増加させる事を可能とする。
魔力放出:A
武器ないし自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。
アルジュナの場合、轟く雷が魔力となって使用武器に宿る。
『
アルジュナが会得した奥儀。対軍、対国宝具。
クラス、担い手によって顕現するかたちが異なる千変万化の飛び道具。
アーチャーのクラスで召喚されたアルジュナの場合、手から放たれる無数の矢として顕現する。
それら全ては相手を追い、射抜くまで止まることはない。
『
シヴァ神がアルジュナに授けた強弓。
これを介して放った矢は「一段階強く引き絞られた」という結果が顕現し、単純な威力が増強する。
だが、当然ながら神の弓たるこの宝具の真髄はそれではない。
真名開放によって天に昇った弓は空に巨大な砲台として展開し、アルジュナの意思で敵を穿つ。
展開中、アルジュナは弓を持っているという概念が残っているため左手の使用が不可能になる。
『
シヴァ神がアルジュナに授けた超兵器。
展開した『大黒よ、天に座せ』から射出する巨大な矢であり、アルジュナが持つ最強の宝具。
弓の前に矢を現界させ、弓に番え、引き絞り、射つ。ここまでの一連の流れにこそ時間がかかるが、放つ一撃は対国宝具の分類に遜色ない範囲と凄まじい威力を持つ。
鏃が無数に枝分かれしており、それら一つ一つの規格外の威力が込められている。
分かれた鏃を一つ切り離して放つこともできるが真の力は当然、全てを一斉に解放したときに発揮される。
解放させた場所がどれだけ広大でも“果てがある”限り、その全体を粛清の範囲として無に還すのだ。
百を超える鏃全てを解放すれば世界を三つ滅ぼすともされる。
『
アルジュナが戦に使用していた四頭立ての戦車。
猿神ハヌマーンを象った旗を掲げており、外部から内部へのバッドステータスを無効化する。
当然ながら戦車としての性能も一級品であり、圧倒的な速度と威力で戦場を蹂躙し、取り逃した敵も散らばる雷撃が確実に仕留める。
しかし騎乗スキルを所持していないアルジュナ単体ではこの宝具を十全に扱うことはできない。
高い騎乗スキルを持っており、かつアルジュナが信頼を置く者が御者を担当してこそ、この宝具は最大の威力を発揮する。
『
アルジュナの隠された宝具にして、常に解放している宝具。
また、どんな弓よりも、どんな矢よりも頼りにしているアルジュナの切り札でもある。
アルジュナの平和を愛し、誠実で、円満な心が宝具と化したもの。
精神の絶対性を守る宝具であり、如何なる手段を以てしても打ち破ることの出来ない究極の精神防御。
クラス:セイバー
真名:ジークフリート
マスター:
宝具:
ステータス:筋力B+ 耐久A 敏捷B 魔力C 幸運E
スキル
対魔力:-
魔術的攻撃に対する守り。
ランクに応じて防げる範囲が変化する。
セイバーは宝具『悪竜の血鎧』により対魔力スキルを失っている。
しかしどちらにしろ、Bランク以下の魔術はセイバーには一切通用しない。
騎乗:B
騎乗の才能。
Bランクであれば、大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。
ただし魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
黄金律:C-
人生において金銭がどれほどついて回るかの運命。
ニーベルンゲンの財宝によってセイバーは金銭に困らぬ人生を約束されている。
重く辛い、破滅という名の宿命と引き換えに。
このスキルの代償として、セイバーの幸運ランクは最低値にまで落ちている。
『
セイバーが持つ、竜殺しを達成した呪いの聖剣。
手にした者によって聖剣・魔剣の属性が変化する。
現代では失われた神代の魔力、真エーテルを貯蔵しており、それの解放で真価を発揮する。
竜殺しの逸話により竜種の血を引く者に追加ダメージを負わせる。
『
ジークフリートは悪竜ファヴニールの討伐を達成した際、その血を浴びている。
竜の血は不死を与える。これによってジークフリートは如何なる武器をも物ともしない、鋼鉄の肉体を手に入れた。
この宝具はその逸話の具現である。
不死の身体はBランク以下の攻撃の一切を無効化する。
また、悪と善は対立し、互いに対して有利に立てるべき効果を発揮するもの。
悪を断った聖剣であれば悪を斬る力が増す。善人を斬った魔剣であれば善を斬る力が増す。
それらと同じく、『悪竜の血鎧』は正当な英雄による宝具の攻撃に対しては、B+ランク相当の防御数値を獲得する。
クラス:アーチャー
真名:アタランテ
マスター:臥藤 門司
宝具:
ステータス:筋力C 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運C
『
加護を求める矢文。天に放った矢に神の加護を乗せて増大、拡散させ光の矢として降り注がせる広範囲攻撃。
放った矢が一本であればアルテミスの加護、二本であればそれに加えてアポロンの加護を得る。
アポロンの加護を得た状態であれば矢は黄金に輝き、威力の増大だけでなく標的により集中する性能が付加される。
多産の女性・ニオベがアポロンとアルテミスの母・レトを「子供の数が少ない」と馬鹿にしたため、二人がニオベの子らを一人残らず射殺したエピソードにちなむ。
『
カリュドーンの猪狩りの戦利品として得た、頭部付きの猪の毛皮。
この猪はカリュドン国の王がアルテミスへの収穫祭の供物を忘れた際に怒った女神が地上に放ったもの。
討伐の手柄を譲られたアタランテが辞退したために、功績の行方を巡る不和が発生した。
敏捷がA以上のサーヴァントが所持すれば直線的な長距離の高速走行を可能とする。
齎した不和の具現化として幸運のランクが低下するが、走行ルート上の相手を低確率で混乱させ、諍いを発生させる。
『
放たれた矢によって天上に出現した大熊座の七つ星を流星として降らせるアタランテの弓による最大宝具。
任意で指定した標的に七連続の矢が降り注ぐ。
『訴状の矢文』は女神の加護を求めるべく空へと一本もしくは二本の矢を放つのに対してこの宝具の発動に際して放つ矢の本数は定められていない。
放たれた全ての矢の攻撃力を合計、七分割して星の矢へと変換するためである。
一本であれば低消費で相手を追い込む戦略的攻撃に、数を放てば必殺に相応しい一撃を七発生む攻撃となる。
標的が途中で死亡した場合、残りの攻撃回数はランダムで別の標的に振り分けられる。
大熊座はアルテミスに仕えるニンフのうち、純潔の誓いを破ったカリストが神罰で姿を変えられ、後に星座に上げられたものである。
クラス:アサシン
真名:
マスター:ラニ=Ⅷ
宝具:
ステータス:筋力D 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運E
スキル
気配遮断:A+
アサシンクラスに付加される、自身の気配を断つスキル。
隠密行動に適しており完全に気配を断てば発見することは不可能に近い。
攻撃態勢に入ると気配遮断のランクは大きく落ちるが、ジャックは他のスキルで補っている。
霧夜の殺人:A
ジャックは暗殺者ではなく殺人鬼。
その特性上、加害者である彼女は被害者に対して常に先手を取れる。
ジャックの反抗はすべて夜に行われているという逸話から、先手を取れるのは夜のみ。
だがサクラ迷宮の内部は夜に固定されており、その為襲撃の時間を予測できない。
精神汚染:C
精神に異常をきたしている。
他者の思考を介在させることが出来ない。
精神に干渉する効果を中確率で遮断する。
情報抹消:B
対戦の終了後、目撃者や対戦相手の記憶からジャックの能力・真名・外見特徴などの情報を消失させるスキル。
視覚から働きかける暗示の一種であり魔術的なものではないため対魔力では防御できない。
目を使わなければマトリクスは取得できるが、一瞬たりとも視認してはならない。
本人が認めれば情報は残る。また、メモや録画等で情報を残しておけばそれは抹消されない。
外科手術:E
マスター及び自己の治療が可能。
拙いものだが最大HPの一割程度ならば回復できる。
ちなみに、使用するのは彼女が得物に使っている刃物。そして見た目は保証されない。
『
産業革命後の1850年、ロンドンの街で発生した膨大な煤煙によって引き起こされた硫酸の霧。
猛毒のスモッグによる大災害の再現であり、僅かに息をするだけで肺を焼いていく。
この霧には指向性があり誰に効果を与えるかはジャックが決定できる。
僅かでも対魔力を持ったサーヴァントであればダメージはないが、敏捷を1ランク低下させる。
霧の内部では方向感覚が失われ、脱出にはBランク以上の直感もしくは何らかの魔術行使が必要になる。
効果は最大で街一つを包めるほどであり、サクラ迷宮ならば階一つを軽く覆える。
『
ジャックの殺人を再現する宝具。通常時はDランクのナイフ四本の形。
三つの条件を整えるごとに、当時ロンドンに数万人いたとされる娼婦に「不要」と判断されイーストエンドを流れる川に棄てられた子供たちの怨念が篭り、威力が急増する。
その条件とは「時間帯が夜である」「相手が女性、ないし雌である」「霧が出ている」の三つ。
全ての条件が整っているときに使用すると、対象の生命維持に必要な臓器や霊核を治癒不可能なまでに破壊し尽した上問答無用で外に弾き出し解体された死体にする。
この宝具による一種の呪いであり、物理的な防御や対魔力で防ぐことは出来ない。
宝具を防ぐには呪いへの耐性が必要。
女性限定ながら一撃必殺・回避不能・防御不能・対処不能である最高性能の暗殺宝具。
取得SG
キングプロテア
幼化現象
キングプロテアの一つ目のSG。
老化現象の逆で、時間の経過で幼くなってしまうことを指す。
元はキングプロテアに付属された特殊なプログラム。
それによってキングプロテアは二十歳になると若返りを始める。
次に年を取るのは八歳にまで戻ったとき。
つまり、八歳から二十歳の年月だけを延々とループし続けるものである。
このプログラムの影響で、キングプロテアは成人できない。
ゆえに、無意識のうちに生まれた「大人になりたい」という欲求が性質、体にまでコンプレックスを覚えさせ、SGにまで昇華させている。
章末茶番『教えて! アンデル先生!』
メルト「マトリクスだけでどれくらいかしら」
セイバー「大体本編一話の1.5倍だ」
ハク「初登場の宝具が多かった影響だね。そうでなくてもノートやプロテアのマトリクス単体でも多めだし」
ジャック「わたしたちアポクリファ組のこうしんもおおかったね」
メルト「やっぱりセイバーのスキル酷いわね。固有スキルが黄金律一つって……」
セイバー「作者は色々付け加えたかったそうだが」
ハク「構想としては魔力放出とか、竜殺しに関するスキルがあったらしいね」
メルト「まあ、魔力放出なんて持ってなくても皆平然と使ってるし」
ジャック「竜ごろしっていっても竜なんてでてこないし」
ハク「強いて言えばヴァイオレット戦だけどスキルなくても倒してたし、エリザベートとは戦ってないし」
セイバー「……」
先生「なんだこの初っ端からの陰湿なセイバー総攻撃は」
メルト「黒幕死になさい」
先生「……」
Alter Ego/Last Resort
先生「四話構成だ。遂にこのCCC編における事件の原因が判明したな」
セイバー「全ては心を求めるがゆえ、か。それが災禍の扉を開いてしまった訳だな」
ジャック「でも、ほしいものを手に入れようとする……ふつうのことだよ」
先生「まあ、AIが欲求を持つことはないのだがな。より正確には、不明瞭な事柄を把握しAIとしての機能を磐石にするためか」
ハク「それで、僕たちとのすれ違いが事件になってしまったのか」
メルト「特別サクラだけが悪いと言い切ることは出来ないわね。ちゃんと報告しておくべきだったわ」
先生「で、中枢に戻って、またやらかしたら仕置きはするんだろう?」
メルト「当たり前でしょ。十倍増しよ」
ハク「いや、それは死ぬって……桜、戦闘能力もないし」
セイバー「逆に戦闘能力のあるAIがいるのか?」
ハク「いるといえばいるけど」
先生「いるのか」
メルト「自衛機能的なものだけれどね。サーヴァントと戦ったらアンデルセンくらいしか
先生「今回はいつもに増して当たりが強いな」
ジャック「じごーじとくだと思うけど」
先生「仕方ないだろう。そういう役回りなんだ」
セイバー「そして、何やら私服が出てきたな」
メルト「なんで八章にまでもつれ込んだのかしら」
先生「機会がなかったからだ」
ハク「ぶっちゃけたね」
Apocrypha of Moon Epic.
先生「外典勢それぞれの心情描写だ。セイバー、アタランテ、ジャックのものだな」
メルト「ことごとく死亡フラグだったわね」
先生「で、そのフラグを回収した二人がここにいると」
ジャック「アーチャーはたすかったけど」
ハク「セイバーの望みは、外典で抱いていたものと同じか」
セイバー「ああ。正義の味方――まあ、今期で力を振るっている少年とは性質が違うが」
先生「見てるのかアレ……ともかく、その通り。
メルト「特別、全てを守ろうとは思っていない訳ね」
セイバー「……そう、だな。しかし、この手で救えるものは救いたい。そう思っている」
先生「その結果、こうなった。最後にその手で道を切り拓いたのだな」
ハク「それでアタランテは……決意の再確認かな」
先生「外典とは違い、ジャックは仲間だからな。彼女をなんとしてでも守りきろうという思考で固まっている」
ジャック「わたしたちを……」
メルト「単なるロリコンじゃないって事ね」
先生「以前から言っていたと思うが。ちなみにアタランテはジャックに対しては境遇から特別優しいだけで、子供でも大人でも扱いはそう変わらない」
メルト「ありすたちは?」
先生「ありすたちも稀有な例だ。彼女が求めるのは循環する世界。よって、『大人になれない子供』には親に代わって彼女が愛を与えるということだ」
ハク「でも、ジャックはラニと契約してからは例から外れるんじゃないか?」
先生「ラニはまだ親として幼い。よって自身もついていなければという心配からだな。ジャックの境遇が度を過ぎているというのもあるが」
セイバー「ところで、アーチャーはアサシンの登場が決まる前から登場決定されていたらしいが、その場合どういうキャラ付けになったんだ?」
先生「ありすアリス絶対守るサーヴァントになっていた。そして、あの変人キャスターの出番が劇的に増えていた」
メルト「ある意味、ジャックの登場で一番変わったキャラかも」
ジャック「でもアーチャー、ありすとアリスにも優しかったよ」
先生「描写外での話をするんじゃない……と言いたいところだが。確かにアタランテはジャックを特別視しているが、次点ではあの二人――正しくはありすを大事にしている」
ハク「カズラは?」
先生「普通と変わらない。元がBBだしな」
ジャック「で、わたしたちは……」
ハク「謎ハンバーグ……だね」
メルト「というか、ラニはまだ“練成”なるものをやっているのね」
セイバー「彼女の前のマスターについても判明したな」
先生「そうだな。言ってしまえば、EXTRAに登場した『ハニー』……二回戦で彼氏とぶつかってヤンデレ化、直後に敗退したあいつだ」
ジャック「わたしたちはアサシンだから、真正面から戦うことが出来なかったの」
先生「思えば、この聖杯戦争アサシンとキャスターが不利すぎるだろう」
メルト「基本正面きっての戦いになるものね。アリーナに潜るタイミングが合わないと暗殺は出来ないし、決戦場に陣地は作っておけないし」
セイバー「つまり、これらのクラスが優勝するには――」
ハク「暗殺を必要とせず異常な戦闘能力を持つアサシンとか、陣地作成に頼らず三騎士クラスの対魔力に勝る魔術をそれらの真正面で先手を打って発動できるキャスターに限定されるね」
ジャック「それはもうアサシンでもキャスターでもないんじゃないの……?」
先生「前者は該当が一名、いるにはいるがな」
Wont Love.
先生「八話構成。ほぼ全編通して戦闘だな」
メルト「黒化英霊二連発。結局アルジュナも黒くなってたわ」
先生「消滅描写がどいつもこいつも曖昧だったからな。まあ呂布はともかくアルジュナは完全に出オチだったが」
ハク「いや、出オチって……」
ジャック「爆発オチなんてサイテー! ……ってやつだね」
セイバー「
先生「普通は思わんさ。だからこそ、アルジュナの決意が垣間見える。ジナコに『吹っ切れろ』と諭しているのかもしれんな」
メルト「アタランテも三つ目の宝具が開放、と」
先生「先に放った矢の数だけ威力を増す。単純だが時間を掛ければ強力極まりない宝具だ。七分割するという性能が利点でもあり欠点でもある。発動時間と範囲を犠牲に威力を極めた七連撃だ」
ハク「場合によっては、高ランクの対軍宝具や対城宝具にも匹敵する可能性があるね」
先生「ちなみに際限があるかは知らん」
セイバー「だが確かに、バーサーカーを打ち倒した際の威力は凄まじいものだった」
ハク「一応、EXランクに匹敵する火力は出せるみたいだけど」
メルト「七分割がなければ、火力トップに躍り出たかもしれないのにね」
先生「ただし時間がかかる。DPSで考えたら話にならんな」
ジャック「だから、サポートがじゅうようなんだね」
先生「それも月の聖杯戦争では叶わんがな」
ハク「そして、プロテアが登場したね」
メルト「寧ろ今まで碌に登場してなかったのね」
セイバー「出てきても一言二言だったからな」
先生「プロテアが切り札たる所以だな。ようやくここに来てお披露目ということだ」
ジャック「それで、なんでいきなりでてきたの?」
先生「あの時点ではまったくの偶然だな」
メルト「は?」
先生「まず前提として、プロテアは迷宮の核とすべきSGを持っていない」
セイバー「幼化現象については強いて挙げるならばの話だったな」
先生「よって八階層の最後、二十四階は本来、何ら意匠は施されていない」
ハク「じゃあ、あの迷宮は――」
ジャック「じんちさくせいと、じこあんじかな?」
先生「その通り。二十四階はノートの手によって、プロテアのスキルを利用して作られていたのだ」
メルト「ということは、それまでプロテアがおとなしくしてたのは……」
先生「『自己暗示』によって都合の良い解釈に仕立て上げ、地下に封印していたということだ」
ハク「それが、戦いの衝撃に誘われてしまったんだね」
先生「そういうことだ。あの時出現せずとも、戦いが激しくなればやってきただろう」
Kingprotea.、Nott.
先生「合計四話なのだが、正直語ることがない」
メルト「一番語りやすそうなタイトルじゃないの」
先生「語るべきことは本編でほとんど語ってしまったからな」
ジャック「じゃあとばせばいいんじゃない?」
先生「まあ待て。とりあえずお約束は必要だろう」
セイバー「お約束?」
先生「心の中でのコイツの雄姿だ。見るがいい」
ハク「えっ」
メルト「……」
『プロテア。先に謝っておく――ごめん』
『え、せんぱ――』
セイバー「なるほど。危険を省みず動くか。確かに勇ましいな」
ジャック「お兄さん、またげんちづまを作ったの?」
先生「おい、誰だコイツにこんな言葉教えたのは」
メルト「さて、話を続けましょう」
先生「血臭がするんだが」
メルト「どうせ生きてるわ。しぶといの」
先生「ならば良いか。さて、話すことは……タイトル『Nott.』くらいか?」
ジャック「そういえば、『Note.』じゃないんだね」
先生「“Nott”――ノートだが、これは北欧神話に登場する夜の女神の名前だな」
セイバー「ということは、ノートに組み込まれている女神か?」
先生「いや、ノートにノートは組み込まれていない。なんだこの文は」
メルト「じゃあ、なんでそんな名前なのかしら」
先生「今後にこうご期待、と」
CCC.
メルト「黒幕死になさい」
先生「と、いう訳で物語の黒幕が判明した。やはりこいつらだったな」
ジャック「>自分で言ってて恥ずかしくないんですか?」
先生「お前この茶番においてどういうキャラなんだ」
ハク「一応、前の章でそれっぽい描写はあったけど」
メルト「ほら、復活したでしょ」
セイバー「……なんという耐久力と回復力だ」
先生「素直に関心するな。天然なのか」
ハク「……」
先生「BBとキアラが何故一緒にいたのか、まあ、近いうちに明らかになるだろう」
メルト「ノートも、ようやく自分の事を理解したみたいね」
先生「ああ。つまりは、キアラによって精神に手が加えられたということだ。BBが全ての原因と思っていながら、知らずのうちにキアラを手助けしていた訳だな」
メルト「で、そのノートは泥を使い切ったはずだけど、最後に鎖を使ってたのは?」
先生「ヒントを言えば、ノートは泥を使い切ることができない」
ジャック「……?」
先生「答えはこれまでにも描写されている。探してみるといい」
先生「さて、短編といくか」
メルト「変な前置きはないのね」
先生「もうかなり長くなっているのでな。一話の文量の2.5倍だ」
ハク「大体マトリクスのせいだね」
先生「ちなみにCCC編の用語集を作り始めているのだが、まだ半分あるかないかなのに、既に
セイバー「二回、三回に分けることもあるかもしれんな」
ジャック「どうでもいい項目もあるみたいだけど」
先生「そういうことを言うな。さて、今回の題目はこれだ」
『If/Meltout Girl's Side ~もしもザビ子だったら~・CCC編』
『KYO-NO WAKAME』
『アンデル先生出張講義 サーヴァントの事聞いてみた』
ハク「なんで僕のトラウマを掘り返そうとするんだ?」
先生「コイツの差し金だろう」
メルト「……」
ハク「……」
セイバー「俺たちの役目はこれで本当に終わりか」
ジャック「そうだね。でも、たのしかったからいいよ」
先生「というわけで、二名にはご退場願おう。短編は案の定、興味がなければ飛ばすが良い」
およそ一万三千文字。間違いなく最長クラス。
次は章末短編となります。
残り二回。そう考えると、感慨深いですね。