Fate/Meltout   作:けっぺん

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おうflagship共、ボス手前で大破させてくるスタイルやめーや。

六章で入手したマトリクス、SG、そして茶番です。
どうぞ。


chapter-6/my room.

 

 

取得マトリクス

 

 

クラス:--

真名:メルトリリス

マスター:紫藤 白斗

宝具:

ステータス:筋力D+ 耐久C 敏捷A+ 魔力A 幸運B+

 

スキル

 

加虐体質:A

戦闘において、自己の攻撃性にプラス補正がかかるスキル。

プラススキルのように思われがちだが、これを持つ者は戦闘が長引けば長引くほど加虐性を増し、普段の冷静さを失ってしまう。

バーサーカー一歩手前の暴走スキルと言える。

攻めれば攻めるほど強くなるが、反面、防御力が低下してしまう。

無意識のうちに逃走率が下がってしまうマイナス面もある。

 

ドレイン:D

id_esスキル『メルトウイルス』の機能停止によって覚醒したスキル。

経験値や能力の限定的吸収、また、経験値の一部を使用した敵の能力の模倣が可能。

 

騎乗:B+

騎乗の才能。

現存する“乗る”という概念が通用するものであれば何であれ乗りこなせる。

メルトリリスがどうしてこのスキルを所持しているかは、想像にお任せしたい。

 

 

弁財天五弦琵琶(サラスヴァティー・メルトアウト)

メルトリリスの宝具。ランクはEXの対界宝具。

相手を身に宿していた力共々溶解・吸収する。

本来は対人戦闘に使うものではなく、一定の文明を築いた文明圏に用いる対衆、対界宝具。

スキルや支配していた空間をも吸収し、暫くの間操る事が出来る。

 

 

クラス:アルターエゴ

真名:ヴァイオレット

マスター:BB

宝具:空間凍結・無限眼光(メドゥーサ・クラックアイス)

ステータス:筋力B 耐久B 敏捷A+ 魔力B 幸運B

 

スキル

 

クラックアイス:EX

id_esと呼ばれる、アルターエゴたちが生まれながらに持つ特殊能力。

スキル『魔眼』から進化したチートスキル。

魔眼を用いた空間麻痺。対象だけではなく空間すらも魅了する事により、自身の視界に映るものを空間ごと停止させる。

限定的な時間停止に近いが本来時間の操作は一個人に扱えるものではない。

BBの分体であるアルターエゴと言えどそこまでの権限は持てない。

このスキルは「停める」というより「固める」――即ち時間停止、空間停止よりも時間固定、空間固定と言った方が正確である。

効果が続くのはヴァイオレットが視界に入れている間のみ。とは言えそれでも動けぬ相手を突くのは何より容易だろう。

 

変身:A

体を別のカタチに変えるすべ。

ヴァイオレットは体中を繊維化させる「ゴルゴン化」という形態に変身できる。

この状態では耐久ランクに補正が掛かり、特に打撃系攻撃に関しては、ダメージの八割をシャットアウトする。

また、その状態では高ランクの騎乗との併せ技が可能。

 

騎乗:EX

乗り物を乗りこなす才能。

ヴァイオレットの騎乗ランクは規格外であり、竜種、幻想種を含めたあらゆる乗り物を乗りこなせる。

寧ろ変身スキルと宝具の使用により乗り物と同化する。

 

対魔力:A

魔力に対する防御力。

BBがブレーンの特権としてヴァイオレットに持たせたスキル。

現代魔術では一切傷をつけることができない。

ただし、ゴルゴン化の状態では物理的耐久力と引き換えにこのスキルは失われる。

 

束縛願望:A

束縛――自身が望む完璧をひたすら追い求める性質。

その為の管理にも補正が掛かり、元になったAIであるBBの本来の役職、健康管理は元より、財政管理、安全管理、品質管理など全般をそつなくこなせる。

戦闘においては麻痺・封じ・石化などの拘束系の物理攻撃や特殊能力の成功確率が上昇するスキル。

反面、『縛り付ける』事を日常にし過ぎているため、通常攻撃で相手に与えるダメージが10%低下する。

完璧なアルターエゴを目指して作られたヴァイオレット。BBの副官に相応しい補佐スキルである。

とは言え完璧を求めたあまり行き過ぎたランクが願望、欲求となってしまっているのは言うまでも無い。こらそこBBちゃん残念系ヒロインとか言わない。

 

カリスマ:C

軍団を指揮する天性の才能。

稀有な才能であり、Cランクもあれば小国の王さえ務まるという。

また、カリスマは知性の証でもある。

指揮官としてだけではなく、自身以上のカリスマを持つ人物に対しての敬意や主への忠誠心にも直結するスキル。

優秀な手駒を作っておきながらBBが軽視したもの、それが手駒自身が持つ統率力である。

というのも謀反を恐れての事なのだが、結果的にカリスマを持たない他のエゴたちはやりたい放題。

今更作り変えることも出来ず、頭を悩ますBBであった。こらそこBBちゃん残念系ヒロインとか言わない。

ちなみに、上述の通り忠誠心に直結するカリスマであるが、そもそもBBはカリスマスキルを持っていない。こらそこBBちゃん残念系ヒロインとか言わない。

 

 

空間凍結・無限眼光(メドゥーサ・クラックアイス)

ヴァイオレットがメドゥーサのエッセンスから作り出した宝具。

繊維化した身体全体にクラックアイスの魔眼を浸透させる事による全方向への石化の眼光。

戦場のほぼ全域をカバーでき、睨まれれば敗北を決定付けられる魔眼の効果だけではなく視覚も同調させるためこの宝具使用中はヴァイオレットの視界は全方向に広がる。

欠点としては、魔眼の能力が若干軽減することだがそれでも高い対魔力でなければ防御できない。

直接攻撃に直結する宝具ではないが、単純な物理攻撃よりも致命的な状況を作り出す宝具である。

また、使用中は全身に弱点である「眼」という属性が付与されるため、変身スキルによるダメージのシャットアウト効果が相殺される。

 

攪拌せし乳海の手綱(アプサラス・サムドラマンタン)

ヴァイオレットがアプサラスのエッセンスから作り出した宝具。

変身スキルを基にした、繊維化させた身体で束縛した対象にヴァイオレット自身を浸透させる雫。

存在を同化させることで単純な強化だけではなくヴァイオレットの思考を即時的に反映させることができる。

早い話が、同化した存在をヴァイオレットは自分の身体の如く自由に操れるのだ。

尚、強化と一口に言ってもその概要は様々であり、主に同化した存在に必要とされる能力が秀でる傾向にある。

防壁であれば強度を増し砲撃への耐性を高める。天馬であれば物理法則の及ばない速度と軌道を描く飛行を可能にし、突貫の威力を飛躍的に上昇させる。

 

紐解かれし獣の蔵書(メイドメリジューヌ)

ヴァイオレットがメリジューヌのエッセンスから作り出した宝具。

自身の容量(からだ)を魔力に一旦還元し、別の“何か”に構成しなおすという“霊子体(サーヴァント)”だからこそ可能な、およそ宝具として特異な能力を持つ。

ヴァイオレットの頭に収められた蔵書(ちしき)はあらゆる獣を記録し、その再現を可能としている。

それを基にして身体を切り離すことで自身の分身たる使い魔を作り出す。

あくまでも再現体であるため、人の力の下になるものではない幻想種までも再現が可能。しかしステータスはオリジナルに限りなく近く、この宝具の異常性を確かなものにしている。

また、ヴァイオレットから切り離されるのは肉体ではなく容量。ハイ・サーヴァントである彼女には三体の女神という、絶好にして絶大な容量が存在する。

だからこそ、分裂したとは思えない巨大な幻想種までもがこの宝具によって敵に牙を剥くのだ。

尚、分身に魂や独立した意思は宿らないため、分身する前に命令を設定、或いは遠隔操作が必要になる。

前者ならばともかく、後者は僅かながら確かなラグが存在する。この、英雄を相手取るには致命的な弱点を、ヴァイオレットは他の宝具によって完璧に補っている。

分類的には、自身を対象とした対人宝具に該当する。

また、怪物が倒されると容量はヴァイオレットに還元される。女神の容量といっても限界はあるため、最高クラスの怪物を一度に複数呼び出すことは出来ない。

 

『複合神性』

アルターエゴは英霊複合体として創造されたハイ・サーヴァントである。

BBはムーンセルのサーヴァントアーカイブにアクセスし、その中からエゴと適合する女神を選び、データを再現。

アルターエゴを女神の複合体として成立させた。

ヴァイオレットに組み込まれた女神は三体。

一神目はギリシャ神話に登場する、元は地母神であった女怪メドゥーサ。

Fate/stay nightに登場するライダーと同一の存在で、石化の魔眼キュベレイを所有する。

二神目はインド神話において乳海攪拌の際に誕生した天女アプサラス。

変幻自在に姿を変えることが出来、また、年老いたアプサラスは戦死者の魂を天界へ運ぶ役目を担う。

三神目はケルトの古い女神をルーツとした半人半蛇の竜女メリジューヌ。

妖精と人間の子であり、日曜日には腰から下が水蛇の姿になってしまうという呪いを持っていた。

呪いを解くために人間に近付き、寵愛を得ようと試みたが、最終的には拒絶され、水妖になってしまったという。

 

 

クラス:アーチャー

真名:アタランテ

マスター:臥藤 門司

宝具:訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)

ステータス:筋力C 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運C

 

 

訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)

加護を求める矢文。天に放った矢に神の加護を乗せて増大、拡散させ光の矢として降り注がせる広範囲攻撃。

放った矢が一本であればアルテミスの加護、二本であればそれに加えてアポロンの加護を得る。

アポロンの加護を得た状態であれば矢は黄金に輝き、威力の増大だけでなく標的により集中する性能が付加される。

多産の女性・ニオベがアポロンとアルテミスの母・レトを「子供の数が少ない」と馬鹿にしたため、二人がニオベの子らを一人残らず射殺したエピソードにちなむ。

 

諍いの戦利品(ドロモス・カリュドーン)

カリュドーンの猪狩りの戦利品として得た、頭部付きの猪の毛皮。

この猪はカリュドン国の王がアルテミスへの収穫祭の供物を忘れた際に怒った女神が地上に放ったもの。

討伐の手柄を譲られたアタランテが辞退したために、功績の行方を巡る不和が発生した。

敏捷がA以上のサーヴァントが所持すれば直線的な長距離の高速走行を可能とする。

齎した不和の具現化として幸運のランクが低下するが、走行ルート上の相手を低確率で混乱させ、諍いを発生させる。

 

 

クラス:アサシン

真名:切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)

マスター:ラニ=Ⅷ

宝具:

ステータス:筋力D 耐久D 敏捷A 魔力C 幸運E

 

 

暗黒霧都(ザ・ミスト)

産業革命後の1850年、ロンドンの街で発生した膨大な煤煙によって引き起こされた硫酸の霧。

猛毒のスモッグによる大災害の再現であり、僅かに息をするだけで肺を焼いていく。

この霧には指向性があり誰に効果を与えるかはジャックが決定できる。

僅かでも対魔力を持ったサーヴァントであればダメージはないが、敏捷を1ランク低下させる。

霧の内部では方向感覚が失われ、脱出にはBランク以上の直感もしくは何らかの魔術行使が必要になる。

効果は最大で街一つを包めるほどであり、サクラ迷宮ならば階一つを軽く覆える。

 

 

取得SG

 

 

ヴァイオレット

 

束縛願望

ヴァイオレットの一つ目のSG。

相手を束縛し、意のままにしたいという願望。

支配願望、及び管理願望の一段階上のSGであり、それらより厄介である。

 

ヴァイオレットは余計な嗜好を持たないエゴである。

完成されたエゴを目指して作られたこともあり、完璧な存在。

しかし、だからこそ相手の無駄を一切許容できない。

ならば自分が相手を縛り、強制的に無駄を失くしてしまおう、と逆説的に生まれてしまったSGである。

 

これは下位のSGを持つラニと良く似ている。

完璧を目指すからこそ欠陥が生まれる。その欠陥がSGになる。

BBはヴァイオレットを作るにおいて、ラニとまったく同じかたちでSGを生んでしまった。

――もっとも、ラニよりも行き過ぎているゆえのアルターエゴなんだろうが。

 

 

クラックアイス

ヴァイオレットの二つ目のSG。

相手だけではなく空間まで魅了する魔の瞳。

 

生まれついてこの性質を持ったヴァイオレットは、それゆえに他者に目を向けることができない。

この魔眼はオンオフ不可能であり、目に入ってしまうとその呪いから逃れられないからだ。

ヴァイオレットの掛けている眼鏡は魔眼封じの効果があり、これを掛けている間は相手を正視できる。

だが裸眼で相手を視ることができない。ヴァイオレットにとって、これは大きなコンプレックスとなっているのだ。

 

BBに従うエゴとして、強力な武器であるこのスキルを外す理由などない。

―――、――――――――――――――――――――――――――。

――――――――――、―――――――――――――――。

 

 

被護願望

ヴァイオレットの三つ目のSG。

誰かを守りたい……ではなく、誰かに守られたいという願望。

 

ヴァイオレットはBBの最高傑作であり、BBが最も信頼するブレーンでもある。

ゆえにBBはヴァイオレットに相応の地位を与え、相応の待遇をしている。

ヴァイオレットもそれに報いるべく、全力をBBに尽くしている。

それには何の疑問もないし、異論もない。

しかし、それが生まれたときから当たり前であるヴァイオレットには、守ることの意味を見出せなかった。

その意味と対面したことで、逆の立場に立ってみたいという願望が現れたのだ。

 

このSGは、ヴァイオレットの最も深層にある秘密である。

本人ですら気付きもしなかったSG。それは寧ろ、本能に近い。

考えすらせず、気付きすらせず、小さく小さく所持していた乙女心なのだ。

 

 

ノート

 

蒐集癖

ノートの一つ目のSG。読みは「しゅうしゅうへき」

何かをコレクションしたい、という欲求。

 

「何か」は人それぞれ方向性が違う。

例えば人形。人形を分け隔てなく集める性分だと即ちドールマニアとなる。

 

ノートの蒐集癖は「宝」に分類される。

宝具でも良し。宝物でも良し。宝として見咎めたなら、英霊でも良し。

――まあ言ってしまえば、目に留まったもの全部集めたいという蒐集癖の極致にある。

それは果たして、蒐集癖と呼べるのだろうか。

ただの「欲しがり」と言ってしまえば、それまでである。

 

 

所有欲求

ノートの二つ目のSG。

他者が持つ何かに対する強い欲求。

要するに「欲しがり」。

 

「何か」は物質だけに限らない。

体つきや性格、その他優れていること。

周りを取り巻く環境も、場合によっては対象となりえる。

 

このSGは、殆どの場合他者への妬みによって発生する。

自身に無いものを持っている事は、憧れとなる場合が多い。

しかし、その度合いが一定を超えると憧れは願望ないし欲求へと変わっていく。

その内、それを求めて積極的に動くのがこのSG、所有欲求である。

 

重度のものになると、力づくで奪おうとしたりするようになる。

ノートのそれはそこまで深い段階ではない。

しかし、蒐集癖と相まってより欲求は強くなっている。

貰えないならば、無理はしない。しかし、内包する気持ちは知らぬ間に大きくなっているだろう。

 

 

 

章末茶番『教えて! アンデル先生!』

 

先生「マトリクスとSGだけで一話の文章量より多くなってるんだが」

メルト「ケモ耳アーチャーやロリ暗殺者が出しゃばったり主役のエゴがやたら宝具持ってたりしたのが原因ね」

ハク「ノートのSGも一つ取得して、最初のSGも伏字部分が消えたからね」

メルト「結局、ヴァイオレットの欄でまた伏字が出現したけど」

先生「別にあってもなくても変わりないような伏字だけどな。一応まだ本編で触れてないだけで」

メルト「明言せずともって感じだし、マテにもwikiにも思いっきり書いてあるしね」

先生「そんな訳で、今回も始めるぞ」

 

Alter Ego-C

 

先生「二話構成……バレるの早すぎだろう」

メルト「打倒でしょ、常識(ハク)的に考えて」

ハク「今ルビ変じゃなかった?」

メルト「変じゃないわ。ハクの事を考えれば、大して時間掛からない内にボロが出るなんて分かってたわよ」

ハク「……」

先生「良い信頼関係だな。反吐が出る。さて、何やらBBがおかしなことになっていたな」

ハク「記憶の判明に関してはスルーなんだね」

先生「いや、語るべきこともないのでな。結局ご都合主義の如く皆に信頼されてるだけではないか。主人公補正過ぎてつまらん」

ハク「茶番でそれ言って良いのかな」

先生「ちなみに、ラニ=Ⅷの記憶だけ六回戦で止まっている事にも理由がある。本当に面倒なカラクリだ」

メルト「BBの様子に関しては、原作でもこの辺りから壊れ始めてるわね。理由は大体同じってところよ」

ハク「大体って事は――」

先生「ここまでお付き合いいただいた、CCCプレイ済みの読者諸君には分かると思うが、本作CCCの理屈は根本から違っている。こいつの優勝が確定している辺りから明らかだな」

メルト「そして、その答えに至る道はそろそろ開けるわ。もう終盤だし」

先生「その件については、最後に話すとしよう」

 

Foolish World Manager.

 

先生「二話構成。話すことがない」

ハク「ぶっちゃけすぎじゃないかな」

先生「SGはマテやらにもある、内容は迷宮探索のみ。何を語れというんだ」

メルト「色々あるじゃない。ほら、黒いバーサーカーとか出てきたでしょ」

先生「(■■■■)が黒くなってもっと(■■■■)になっただけではないか。バーサーカーであるが故に黒化した以上は完全に邪悪戦闘マシンになってるな」

メルト「それ伸ばして話せばそこそこ行数稼げたんじゃないの?」

ハク「もうなんかメタ全開だね」

先生「行数稼ぐとか言うな。第一、これから短編で語らなければならんのだ。あまり舌を回させるな」

メルト「必要な口より無駄口で数倍勝手に回してるのに何を言ってるんだか」

先生「それが俺だからな。この程度語れば十分か? では次に行くぞ」

ハク「本編での内容が皆無だねこれ」

 

Seaside Red Zone.

 

先生「四話構成だ。皆大好き水着回だそうだな。精々爆ぜろ」

メルト「まあ、爆ぜたわね。ハクの胃が」

ハク「……ハイポーション」

先生「おい始まったぞ。これだと話が繋がらなくて面倒だ、どうにかしろ」

メルト「ハク、そのハイポーションとやらが此処にあるわ」

ハク「ッ!? どこに!?」

メルト「復活したわ」

先生「完全にトラウマだなこれ。まあ良い。さて、1に登場した自己強制証文(セルフギアス・スクロール)だが、今後登場の機会は一切ない」

メルト「何のフラグでもないって事ね。完全な思いつき――強いて言えば、水着イベントを確固たるものにするための要因よ」

ハク「EXTRA世界での使い道は本編で書いた通り。あくまで作者の想像だけど、物騒だしテロリストくらいしか使わなさそうってイメージらしいね」

先生「明らかにZeroの使い道による偏見が付いているがな」

メルト「それで、水着についての話はあるのかしら」

先生「まあ、語らん訳にはいかんだろう」

メルト「私の水着は、元々スク水の予定だったのよね」

先生「そうだ。だが、シラハと被るとか何より作者の趣味嗜好が変わったことでこうなった」

ハク「趣味嗜好って……一体何があったんだ?」

先生「お約束よりも、ストレートな可愛い系に光を見出したらしい。良く分からん」

メルト「可愛いのは嫌いじゃないけどね。私はこっちの方がいいわ」

先生「キャラに喋らせて正当化を図るという手法だ。得策とは言えんな」

ハク「今回はいつにも増してメタ発言が激しいね」

先生「外せない流れだからな。この話で最重要なのは、最後のBBの台詞だ。これが何を意味しているか、それは今後明らかになるだろう」

メルト「そればっかじゃない」

先生「仕方ないだろう。複雑に作ってるように見せかけて結局作者の頭では簡単な話しか作れん。二、三判明すれば全部解明されるようなレベルだ」

ハク「だからここまで引っ張るんだね」

先生「そういう事だ。ああ、騎士王は本編ではもう出てこないだろう。多分」

 

Grimoire "Sword, or Death".、Violet.

 

先生「全六話構成。CCCでは今までで最大の戦いになったな」

メルト「というか、EXTRA編含めて戦闘描写は一番長くなったわね」

ハク「ヴァイオレットが強敵だったからね。アサシンも敵として出てきたし」

先生「アサシンはまあ、言ってしまえばパッションリップの成長要因だな。今までの鍛錬の成果、そして更なる高みへの布石となるだろう」

メルト「あっちの戦いはまったく見てないけど、良くリップ勝てたわね」

先生「アサシンが死に掛けだったのが功を奏したな。寧ろ、死に掛けのサーヴァントがあそこまで出来たのが異常なのだが」

ハク「流石は型月のKENPOUKAだね」

先生「で、ヴァイオレットが今回使用した怪物が――」

メルト「フランケンシュタイン、ファフニール、ガトートカチャ、ヒュドラ、天馬、そして詳細不明な人型の怪物ね」

先生「それなんだが、一応設定くらいはある。真名は『ドリアン・グレイの肖像』だ」

メルト「出典は同名の小説から。自身の美しさに憑かれて狂気に堕ちていった人間ね」

ハク「怪物として定義されるのかな?」

先生「まあ、怪物にもピンからキリまである。バーサーカーにはこの程度で十分だとヴァイオレットは慢心していた訳だな」

メルト「ヴァイオレットの容量の問題もあって、あまり強い怪物が呼べなかったってのもあるけどね。結局バーサーカーを超える怪物は作れなかったと思うわ」

先生「ちなみにこの怪物、最初は蒼銀のフラグメンツに登場するバーサーカーにしようと思っていた」

ハク「何で没に?」

先生「色々あったが、何より大きいのは作者がフラグメンツを読んでなかった事にある。イマイチキャラを掴む自信がなかった」

メルト「まあ……妥当な判断じゃないかしら。どうせ叫ぶだけだったのでしょうけど」

先生「そして酷いのが、怪物の登場話をUPした翌日、行くことになった本屋でフラグメンツを購入した」

ハク「何というタイミングの悪さ」

先生「まあ、もうどうでも良い話だがな」

メルト「マナカが可愛いって言ってたわ」

先生「で、ヴァイオレットが三つも宝具を持っていたのは、上記のマトリクスの通りだ。三柱の女神を元に自身で作り出した宝具という事だな」

ハク「だから、単体よりも組み合わせで真価を発揮する宝具な訳だね」

先生「そういう事だ。SGに関しては、BBとヴァイオレットの信頼関係からの連想だな。SG名は当初「守られ願望」だったのだが、ヴァイオレットの生真面目さから変更した。性格があれならSG名も真面目で良いだろうとな」

メルト「状況が状況だったから、まともな名称の方が良かったわね」

ハク「あの場で「守られ願望」だったらシュールだったね」

先生「そして、ようやく本作最重要のキーワードが出てきたな。白融。今まで打ってきた布石がようやく実を結ぶことになるだろう」

メルト「……」

ハク「……」

先生「当然こいつらに関わりがあることだ。次章早々に語られることになりそうだな」

 

 

先生「さて、ここからはCCC編も終盤だ。七章、八章を経て、最終章に入る」

メルト「割と残ってるじゃない」

先生「そうでもない。七章、八章は今までと比べると短い。恐らく八話程度になるだろうか」

ハク「となると、残りは何話くらいになるのかな」

先生「三十話あるかないかくらいで終わりたい」

メルト「願望なのね。でも終盤というからには、相応の動きがあるのよね」

先生「そういう事だ。予告しておけば――七章ではお前たちに最大の危機が訪れるだろうよ」

ハク「……衛士は、誰になるんだ?」

先生「お察しだ、お察し。では章末短編といこう。今回の題目はこれだ」

 

『If/Meltout THE PUNISH ~もしもカズラだったら~』

『アンデル先生出張講義 サーヴァントの事聞いてみた』

 

メルト「最近ワカメがないわね」

先生「次章はあのワカメが大活躍する(かもしれない)からな。弄るのはやめておいてやろう」

ハク「次章で活躍……慎二が特出してって事?」

先生「いや、影の薄かった連中をここぞとばかりに活躍させる(予定)。しかしメインとなるのは外典四人のうちの三人となるだろう」

メルト「結局外典勢大活躍ね。そろそろタグにFate/Apocryphaって付け加えたら?」

先生「読者諸君が此処を読んでる頃には追加されてるだろう。作者が覚えてたらな。では、短編と行こう」




そういう訳で、残るは七章、八章、最終章となります。
最終章は必然的に長くなりますが、七章八章は短め。
そしてギャグ要素はほぼなくなります。ご了承ください。

あ、短編にPUNISHありますけど、そんな期待しないでください。
カズラ虐めるなんて私出来ませんから。

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