Fate/Meltout   作:けっぺん

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睦月ちゃんが露骨にフラグ乱立しまくるから逆に如月ちゃん辺り危ねえなとか思ってたらマジだった。
全国の如月提督に合掌。
……俺の夕張ちゃんと加賀さん沈まないよね? 大丈夫だよね?

という訳で、水着回(後編)です。
ポロリ(意味深)は……あるかもしれないし、ないかもしれない。感じ方は人それぞれです。


Seaside Red Zone.-4

 

 

「っ……」

「な、なんで、これが……」

 海の家――いや、海の教会全体が、戦慄していた。

 メルトは思わず言葉を失い、凛は心なしか声が上擦っている。

 それは、僕も例外ではなかった。

 二度と巡り会えるとは思っていなかった存在との再会に、驚嘆と歓喜に混ざった不思議な感覚を抱いていた。

「私自身、気に入っていたのでね。調理法を覚え、ようやくマスターしたと感じメニューに加えてみたのだ」

「グッジョブだよ言峰君。まさかもう一回食べれるなんて思わなかった」

「ああ……これは凄いな。あの時の匂いそのものだ」

 凡そ普通ではない、強い強い香辛料の香り。

 しかし、それがこの一皿の魅力を引き立て且つ味の深みへと直結しているのだ。

「この極悪神父……なんてものを……」

「今すぐ抹消するべきです。これは、この世に存在して良いものではありません」

 いやいや、それを捨てるなんてとんでもない。

「何故皆さんそこまで……外見は少し過激ですが、そこまで排斥するほどのものでしょうか?」

「遠坂やラニがああも否定することは珍しい。余程のことなのだろうな」

 言峰が特別メニューとして作り出したのは、聖杯戦争の三回戦の最中に出会った究極の一品だった。

「アーチャー、これ何?」

「いや……私の時代にもなかったものでな……」

「くく、言峰特製麻婆豆腐――四百八十サクラメントだ」

 異常なまでの高い値段のメニューが並ぶ中、これ一つだけ異常なまでの安さだった。

 それぞれが軽食を終え、さあ海に戻ろうと思ったときにやってきた大好物。

 これを逃さずにいられようか。

「――ハク」

「……」

 月の中枢でも何度かこれを思い出し、食そうと校舎食堂のデータを再現させようと画策して、様々な手段を講じてきた。

 しかし、その度に失敗してきたのだ。

 その理由はただ一つ。

 何をしても、何を企んでも、メルトが全力で妨害してくるのだ。

「アレは禁止した筈よ。忘れてないわよね?」

「……」

「駄目よハク。絶対」

 メルトが見せる尋常ではない凄みと、目の前の一皿のご馳走が激しく鬩ぎ合う。

 必至の形相で止めるメルト。だが――

「私は貰お。あ、白斗君は? 食べるんなら、お昼のお礼に奢るよ?」

 白羽さんのせっかくの厚意を無駄にする訳にも行くまい。

「……じゃあ、お言葉に甘えて」

「ハク――!」

「くく。二皿だな、承った」

 何故メルトは世界の終わりのような表情をしているのだろう。

 確かにメルトはこの料理が嫌いなようだが、そこまで頑なに嫌がるほどの味ではないと思うのだが……

「センパイ? なんでメルトはそんなに必至なんですか?」

「ん……良く、分からないな。なんでか知らないけど、嫌いみたいなんだ」

「分からないのはハクよ! エリザベートの料理に匹敵する劇物じゃないの!」

「ちょっとそれどういう意味よ! 少なくとも料理すら出来ない女子力/Zero(ゼロ)の貴女に言われたくないわ!」

 劇物とは失礼な。確かに辛味は普通よりも強いとは思うが、それでも美味だ。

 エリザベートのテロい料理とはまったく違う。

「ハクト、今失礼なこと考えなかった?」

「いや、別に」

 程なくして、二皿の真紅が運ばれてきた。

「っ……」

「……これほどのものは……見たことがないな」

「ゥゥァ……?」

「やめとくッスよ花嫁さん。ショートしかねないッスから」

「アーチャー、あれ、食べれるの?」

「……利口であれば口にせぬものだろう」

 散々な言われようだった。

 皆には一体、この麻婆はどう見えているのだろうか。

「いっただっきまーすっ」

「いただきます」

 レンゲ一杯の麻婆を掬い上げ、口に放り込む。

 ああ――懐かしい。辛過ぎず、かといって甘過ぎることもない。幾つもの香辛料が複雑に混ざり合い完璧な調和を作り上げている。

「うん、美味しい!」

「ああ、食堂の味そのものだ」

「気に入ってもらえて何よりだ。君たちもどうかね?」

「お断り。そんなもの食べられるのは、どっかぶっ飛んでる人くらいよ」

 どういう意味だ。

「……なんで皆さん、避けてるんでしょう。見た目は普通に見えますが」

 BBはどうやら、興味があるらしい。

「BB、食べてみる?」

「へ?」

 この料理を好きな人が増えてくれるのは、例えBBであっても嬉しいものがある。

 レンゲを渡すと、BBは少し躊躇いを見せながら受け取る。

「え、えと……じゃあ、いただきますね?」

「ああ、うん」

「ちょっと、ハク……」

「大丈夫だよメルト。今回はBBも何も企んでなさそうだし」

「いえ、そうじゃなくて……」

 何か言い淀んでいるメルトだが、その間にBBは何度か逡巡し、一掬いの麻婆を口に含んだ。

 瞬間、

「ッ――!?!?!?」

 悪魔の様な形相で咳き込みだした。

 水を一気に飲み干して、涙目のまま叫ぶ。

「な、ななななな何ですかこれ!? 中華以前に食べ物の風上にもおけないモノ、ゲホっ……」

「なんか、覚えのある光景ね……」

 おかしなことになっているBBを、懐かしいものを見るような目で凛は眺めている。

「BBも、味覚は正常という事ですね」

 ラニがどこか安心するように呟いた。

 もしかすると……この麻婆は他者にとっては少し辛味の強いものなのかもしれない。

 味覚は人それぞれ違う。エリザベートのアレは多分万人共通の感想なのだろうが、この麻婆は好き嫌いが著しく分かれるものなのだとしたら、今回はそれが顕著に表れてしまったといえる。

 これを好む者が言峰、白羽さん、僕の三人しかいないというのは、多少“嫌い”側に天秤が傾きすぎなのではないかと思うが。

「へえ……やっぱハクトは赤色が好きなのね。じゃあ、はい」

「えっ」

 興味津々といった様子だったエリザベートは、何処かから小さな容器を取り出し、麻婆の皿の上で開いた。

 赤い液体が容器から離れ、麻婆へと飛び込んでいく。

「……」

「あれから特訓に特訓を重ねて完成させた究極の調味料よ! きっとその赤い料理にも合う筈だわ!」

 ……。

「ハク、まだ食べる?」

「……」

 好物を真正面で引っ繰り返された気分だった。

 ……今度は、いつ食べれるのだろうか。

 それを考えると、今のチャンスを逃すのは非常に痛い気がする。

 きっと、皆がここまで避けるということは辛味は強いのだろう。ならば、多少の調味料が含まれたところで、それは変わらないのではないか。

 うん、きっとそうだ。麻婆は不倒であり、絶対なものだ。でも危険だから、ほんの一口だけ。試しに食べてみよう。

 そう思い、口に含んだ瞬間、

「――」

「ハク!?」

 導火線を介するまでもなく直接砲台に火を点けたが如く唐突に、意識は飛んでいった。

 

 

“――おや”

 ――ふと、目が覚めた。

 どれほど飛んできたのだろう。

 砂浜や海ばかりのビーチにいた筈なのに、深い森を抜けて草原に立っていた。

 その場所は定かではなく……というより、妙に懐かしい気もする。

“また来たのですね。今度は、以前より切羽詰ってはいないようですが”

 意識が覚醒していく。どうやら――ここは、彼女の郷らしい。

 そう、そこにいたのは、いつか見た金髪の少女だった。

 柔らかな笑みは、どんな絶望の中にいようともそこから僅かな希望を見出せるような清廉なもの。

 そして、すべての人間が今際の際に思い描くだろう、理想郷と呼ぶに相応しい風景が、彼女を何よりも引き立てていた。

“何故ここに? この場所に二度も来る人など、そうはいませんが”

「……何故……なんだろう」

 少女は透き通るような声で問うてきた。

 しかし、ここに来た理由は――どうしても思い出せない。

 海で遊んでいて、海の教会で言峰が作った麻婆を食べて……それきりだ。

 というか、“いつか見た”といってもそれがいつだったのかも思い出せない。

 記憶に靄が掛かっているというか、記憶のその部分が真っ赤に塗り潰されていて確かめることが出来ないのだ。

「よくわからないけど、何か強い衝撃があった気がする……」

“……食事が原因ですか?”

「…………多分」

 麻婆を食べていた途中で、記憶は途切れている。

 つまり、アレが原因なのだろう。

“それは、大変でしたね。やはり、食事は美味なものほど良い”

 心中察したというように、少女は頷いた。

 僕自身何が起きたか分からないのに、彼女が察してくれたというのも可笑しな話だが。

“どうやら、貴方も私と同じように食事に悩まされる人のようだ。しかし、貴方の物語はまだ終わっていない。そうでしょう?”

「貴方はって……君は?」

“私は、ここから離れることが出来ません。しかし、貴方は違う。在るべき場所に帰りなさい”

 それは――帰ることを勧めているというよりも、帰れと命じているようだった。

 王としての雰囲気。そして、それ以上の少女らしい雰囲気。

 その二つの綯い交ぜになった命令は、どこか懇願にも思えた。

 戻れるのであれば、戻るとしよう。

「――ありがとう」

 何となく、そんな感謝が零れた。

 この場所がなければ、この少女がいなければ、僕は戻れないような気がしたから。

“――いえ”

 意識が何処かに飛んでいく感覚を覚える。

 後ろを振り返って、そちらに戻っていくように。

 引き戻される。王の如き少女から、離れていく。

“ところで――以前約束した、美味な食事はどうなっているでしょう?”

 最後に、そんなカリスマをぶち壊す発言が聞こえて――それに答える前に、視界は真っ白に染まっていった。

 

 

「ハク、ハク! 生きてる!?」

「ッ――――……メルト」

 気付くと、海の教会の机に突っ伏していた。

 皆が集まっていて、原因と思われる麻婆は片されていた。

「僕は……一体……」

「エリザベートの毒薬で意識を失っていました」

「十分ほどですけど、生死を彷徨ってたんですよ? 紫藤さん、なんともないですよね!?」

「あ、ああ……多分」

「何があったかは存じませんが……今の微笑み、ミスター・シドウには円卓に招かれる素質があるように思えました」

 ガウェインの意味不明な発言は置いておくとして、ヴァイオレットと桜の説明で話が見えてきた。

 エリザベートが、麻婆の皿に何かしらの劇薬を含んだのだろう。

「あー、良かった。悪夢再来かと思ったよ」

「な……何よ皆して! 私はハクトを喜ばせようとして……」

「あぁ……うん……あり、がと……う」

「ハク、甘やかさなくていいわよ。まだ本調子じゃないみたいだし……」

「いや……体は楽になった気がする」

「本当!? やっぱり、私の実力ね!」

 どうやら、味はともかく栄養はあったようで、しかもそれは速効で体に行き渡ったらしい。

 体が軽い。こんな気持ちは初めてだ。

 もう何も恐くない――!

「……センパイ、今絶対おバカなこと考えてますよね?」

「いや、何も考えてないよ」

 立ち上がる。体に何ら問題は見られない。

「まぁ……問題ないなら良いわ。さ、遊びましょ。時間が無駄になっちゃったし」

「そうですね。ハクトさんも無事でしたし」

 一人ひとり、また海へと向かっていく。

 麻婆を食べ切れなかったのは手痛いが、エリザベートが手を加えたのなら仕方あるまい。

「はぁ……また、問題を起こさないでくださいね」

 ヴァイオレットは呆れながら、走っていく皆を眺めている。

「……ヴァイオレットは、泳がないのか?」

「私はこの迷宮の概念(ルール)です。その義務も権利もありません」

 義務――するべきこと。従うべきこと。

 それがないのは当然だ。遊ぶ義務、楽しむ義務は、必ずしもある訳ではない。

 権利――“する”ことの出来る資格。“従う”ことの出来る資格。

 それが……ヴァイオレットにはない?

「権利が、無いっていうのは……?」

「ハク、何を――」

 言葉の意味を問い質そうとしたのだろうメルトを手で制する。

 興味ではない。純粋な疑問だった。

「言葉の通りです。私はこの場で楽しめない存在。私のことは気にせず、行ってください」

「――何故?」

「分からない人ですね。ルールにルールが適用されてはならないのです。常に平等であり、絶対でなければなりません」

 言葉に込められていたのは、苛立ちと、小さな何か。

 その“何か”に――五停心観は反応している。

「――だけど、それ以外にも理由がある」

「……何だというのです?」

 元々、この十七階はビーチではなく、普通の迷宮の一階でしかない。

 レジャー施設同等の扱いになったとしても、根底部分は変わっていない筈。

 であれば、この階から下に下りるためにはSGが必要だ。

 この海という状況に、SGが関係している。概念(ルール)としてではなく、もっと表面的な部分、それは――

「眼、じゃないか?」

「ッ――」

 確信ではなかった。しかし、以前見たことのあるヴァイオレットの強力無比な能力が、或いはカズラのように秘密の一端となっているのだとしたら。

 五停心観の輝きが強まる。それが正解であると言わんばかりに。

 胸元に表出したSG。それを取得せんと走る。

「くっ……来ないで、くださいッ――!」

 ヴァイオレットの腕が繊維のように分解し、再び集合、さらに巨大なものになっていく。

「ハク!」

 形を変えた腕は、竜の頭だった。

 カズラの迷宮を攻略したときとは違う、攻撃性に満ちた拒絶の意思そのもの。

 ルールであれば――改変は己の自由だ。攻撃不可能をヴァイオレットは否定し、それを向けてくる。

「――――」

 眼前に迫る牙。

 あわよくば、首を掻っ攫おうとしているのか。

 身体強化を掛けて咄嗟に頭を動かす。鋭い牙が、首元を掠めていく。

 頭が食い千切られ、体と分断される思考(ビジョン)が浮かぶ。不吉だ、とすぐにそれを切り捨てて、走ることに集中する。

 走行に支障はない。竜を躱した以上ヴァイオレットを守るものは何もない――!

「っ、ああああああああぁぁぁあああぁああ――――――――!」

 取った――!

「って、何やってんですかヴァイオレット!? そんなぬけぬけと秘密を……!」

 走って戻ってきたBBが責め立てるも、ヴァイオレットはその場に蹲って動かない。

「半裸の男性が女性の胸元に手を伸ばすというのは、どうも背徳的に感じますね」

「レオ、頼むから空気を読め」

 眼鏡を外してしまえば、それだけでヴァイオレットの世界は冷たく凍り付いてしまう。

 何も介さず、裸眼で世界を見つめることが出来ない。それがヴァイオレットのコンプレックスになるのは当然の帰結なのだ。

 SGは、魔眼。ヴァイオレットに備わった真価(id_es)

 カズラは、あの眼鏡は魔眼を封じる効果を持つと推測していた。

 そんなもの、すぐに代替品を用意することは出来ないだろうし、かといって掛けたままにしていてはふとした拍子に外れかねない。

 泳ぐのであれば尚更だ。眼鏡を掛けたまま海に浸かるというのは難しいだろう。

「こ……これは……SGなどではないのです……! BBから授かった、私の誇り……!」

「でも、それはコンプレックス(SG)と定義されるものになってしまった。その魔眼は、制御できないんだろう?」

「……」

 ヴァイオレットは否定しない。裸眼の世界を凍結させない方法を、ヴァイオレットは知らないのだ。

「……私は、そんな心の弱さを持つエゴでは、ありません……完璧な存在なのです。完璧な存在で、なければならないのです……」

 訴えかけるように、自分に言い聞かせるように、ヴァイオレットは呟きながら、何処かへ転移する。

 それで、終わり。海へ向かっていた凛たちもいつの間にか戻ってきていて、その瞬間を見届けていた。

「……ヴァイオレットは……内心に何を抱えているのですか?」

「BB……?」

 残ったBBは、理解できないといった様子だった。

「私から出でた存在ながら、私にはそれが分からない……センパイ、もしかしてこれが……」

 言いかけて、止まる。暫く俯いて、再び上げた顔には、

「――なーんて。今回は、目の前で見せてもらいました。見事な手際でしたよ、センパイ」

 いつも通りの、何かを含んだ笑みを浮かべていた。

「ま、今回旧校舎の皆さんを直接観察して、色々と学べました。ありがとうございます、皆さん」

 転移する寸前、その表情は悲しげに見えた。

 BBが何を思っているのか。そして、ヴァイオレットに対して何を感じたのか。

 答えは出ない。しかし、それは無視できない事柄であるように思えた。

「……もう少し、楽しみます?」

 カレンの提案に、苦笑する。

 いつでも変わらない彼女は、NPCながら本来の記憶にも存在しなかった。

 彼女が何の目的を持って起用されたのか。それも答えの見えない疑問の一つ。

 ただ、今考えても何も出てこない。それに、もう楽しむべき時間が終わったかといえば、まだだ。

「そう、だね……BBたちは何も言ってないし、大丈夫かな」

「そうこなくっちゃね。まだまだ遊び足りないし」

 全員、異論はないようだった。

 せっかくの休息だ。全力で楽しまなければ損というものだ。

「ふぁぁ……良くやるッスね……花嫁さん、行ってきて良いッスよ。ボク寝てるから」

「……ウィィ」

 その後、存分に遊んで旧校舎に戻るまで、BBとヴァイオレットが戻ってくることはなかった。

 二人の様子が気に掛かったが、明日にはヴァイオレットとまた見えることとなる。

 何もないといいが……と敵に対して思うことを、相変わらず自分自身不思議に思いながら、その日の活動は終わりを告げた。




???「HAHAHA。首はポロリしなかったか。寸前に突飛なフラグを立てた以上回収しない訳にはいかないのだな。期待した読者諸君には僭越ながら私がこの言葉を捧げよう――はは、このザマァ」

水着回、終了です。
三回も引っ張りに引っ張って、結局水中での描写はゼロ。これは酷い。
そして、まさかの騎士王再登場。当初の予定にはなかったものですが、何となく思いついたので使ってみました。
これはもう、夢の対決(仮)に『騎士王再び! 夫婦VS親子』なんてのを加えるのも良いかもしれない。いつだかにモードさん出した気がするし。

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