最近別の小説を書き始めて4か月も放置してしまい申し訳ありません。
待っている人の為に帰ってきました。
……いるよね?待っている人。……お願いだから返事して(;ω; )ブワッ
少し長くなってしまいましたが、そんなこんなで始まります。
現在の時刻『8:30』
顔を洗い現状の把握に努めています。なんでこんな格好をしているのかさっぱりわかりません。それはそれとしていやよくないけどさ、腹が減っては戦はできぬというので早速飯を食いにいましょ。
―――少女移動中――――
開いた口が塞がらないとはこういうことをいうのだろうか、黄金色に輝くデミグラスソースにうまみの凝縮された肉そしてそれに添えられた鮮やかな色をした人参、だれがこの食欲とこの飯の前に我慢ができるだろうか、否できまい。そう思うと私は迷わずフォークとナイフを使い、肉を挟みそれを噛み千切った。
「おいおいお前は野人か何かか?女なのだからもう少し上品にしたらどうだ?」
肉を咀嚼しながら私は目の前のチルノの言葉を聞き流す。そして細かく切り刻まれたその肉を飲み込む、あふれだす肉汁が頭の末端から足のつま先まで染み渡る。
さて何がいいたいかというと
「うめぇ、なにこれ?めっちゃうめぇ!」
「それはなによりだ。」
「…なぁなんでこんなによくしてくるんだ?いっちゃ悪いけど俺は突然侵入してきた不審者だぜ?」
それに対しチルノは少し意外そうな顔をしてから俺に微笑みかけてきた。
「さすがの私も境月の夜に外に追い出すなんてマネはしないよ。というかお前は私をそんな血も涙もない妖精だと思っていたのか?だとしたら悲しいよ」
と、あきらかに悲しんでいる演技をしてきた。
「いや別にそんなこと思っちゃいないけど…でさ今の境月だっけ、それってなに?」
「境月をしらないのか?…いやまて……まさかとは思うがお前外来人か?」
外来人…本当に幻想郷なんだと自覚する言葉だ。しかし自分がこの言葉を知っているのはおかしい為ここは知らないと押し通す。
「外来人?」
「あぁ…昔、まぁ戦争が起こる前によく外の人が幻魔郷に迷い込んでいたんだ。これを夢想入りというのだがここまでは大丈夫か?」
「…おう」
そのあともチルノに色々教えてもらい幻魔境と幻想郷の違いをまとめると
1 原作キャラのほとんどが神妖大戦とかいうもので亡くなっているということ
2博麗神社の分社が2つ存在すること
3博麗霊夢が3人いてそれを管理していること
4八雲の当主は現在藍であること
なにより変わっているのが神の勢力「マァト」というものがあるらしい
他にもあるらしいが詳しくは情報を整理中なので正しいか間違っているかわからないらしい。
……なにこの原作剥離
もう原作の欠片すら見当たらねぇよ。思考が停止しまくりだよ‼
「…色々と言いたいことはあるがとりあへず神妖大戦ってなんだ?」
「いきなりそれについて聞くか。まぁ気になるのはわからなくもない。なんせワザワザ大戦なんてつく大きな戦争だからな」
と少し溜息を洩らした。そして再び口を開き
「始めに言っておくこれはあくまで私の仕入れた情報だ、まだ戦争から10年も経っていなくてあまり多くは語れない。そのことを踏まえたうえで聞いてほしい。」
「今の俺には何も情報がないから話してくれるだけ助かるよ」
「そうか…ではまずことの始まりから話すとしよう。そもそもこの大戦はマアトから始めたものだ。今からだいたい300年前だったか?そのころはそれぞれの勢力の会合の度にマアトと八雲紫は喧嘩していたらしい。私はその時勢力には属していなかったから会合に出ていなかった。だからこれは他の者から聞いたことだ。まぁそれで不満がたまっていたのだろう200年前ついに「マアト」は動き出した。最初は小競り合い程度だったんだが、150年ほど前か…ついにマアトは超えてはいけない一線を越えた。人里を襲ったんだ。それで…」
「ちょっと待ってくれ。なんで人を襲っちゃダメなんだ?いや倫理観とかそういうことで襲っちゃダメなのはわかるがそれがなんで一線になるんだ?」
それを聞いたチルノは少し怪訝な顔をしながら
「妖怪や妖精は人の想像や畏れから生まれたものだ。存在を維持するには人が存在することが必要不可欠だ。そんなこと当たり前だろ?」
いや知らねよーそんなこと。まぁ確かに妖精や妖怪は人の想像から生まれてるけどよ。つかそれぐらいのことでそんな不思議ちゃんを見るような目で俺を見ないでくれ。
「…いや俺外来人だろ?外にはそんな妖怪とかいなかったんだよ」
「それもそうか…ではさっきの話の続きだが……」
と再び話の続きを話そうとしたとき鐘の音が ゴーン ゴーン ゴーン と響いた。
「おっと…すまないが私はこれから行くところがあるから質問とかはまた帰ってきたときにしてくれるか?」
そう言ってチルノは席を立ち外へと向かう。自分が残った食べ物を食べていたときに窓からチルノとレミリアがなにやら神妙な顔で話している様子が見えた。今の体が人外なのか耳をかたむければかすかにだが声が聞こえる。
「―――紫が――――と―――らしいです」
「そうか…」
あれ?今ユッカリーンの名前が出てきたんだけど紫って死んだはずじゃないの?…あぁ当主が藍なだけで紫生きてるのかな?だとしたらなんで藍に当主を譲ったんだろうか?…歳か?………ばばぁーん!!…いったい何をいっているんだ俺は。するといつの間にか皿が下げられており隣におぼんを持った咲夜さんが佇んでいた。
「ラムダ様。デザートの方をお持ちいたしました。どうぞこちらのミルクソースをお好みでおかけください。」
そう言うと私の目の前にコーヒーゼリーと金細工の施されたカップが置かれる。私はまずミルクソースというものをスプーンですくい少しなめてみる。すると口の中にまろやかな甘みが広がり喉を通り過ぎる時にはその甘みはかすかな余韻を残しなくなりさっぱりとしたものとなった。つぎに私はコーヒーゼリーを何もかけずにスプーンで一口すくい口に含む。舌の上で感じるゼーリー独特の舌触り。そしてほどよい苦み、しかしそれはまずいという苦みではなく。味として楽しめるちょうどいい苦みだ。私は次にまよわずミルクソースをコーヒーゼリーにかけた。そしてそれをスプーンを使い口に含む。さきほどとは違い苦みの中の甘みそして本来この二つはまずさとうまさに分かれるはずが、その二つがみごとにあわさりそれがこのコーヒーゼリーをさらに一ランク上に引き上げる。
「Oh…delicious」
「ありがとうございます。お褒めいただいた料理長も喜んでいましょう」
咲夜さんをほめていないのに本当に自分が褒められたみたいに嬉しそうだった。さすが咲夜さん下の人?にも愛情をもって接しているんですね。まさに理想の上司。
「ところで咲夜さん。先ほどの話で出てきた人里にいきたいのですが、どうやって行けばいいのですか?」
それを聞いた咲夜は少し考えてからその答えに返事をする。
「それならば丁度この後買い出しに向かうところだったので、ご一緒にどうでしょうか?」
「わかりました。お願いします」
「では門の前にてお待ちください。私もすぐそちらに向かいますので」
そう咲夜はお辞儀しながら、去っていた。
「さて、ごちそうさまでした」
そう手を合わせた後、門に向かうべく歩をすすめる。…なにやら視線を感じるがそこを見てもなにもない。気のせいだろうか?
「……気のせいなのか?もしかして俺に何か憑いてたりしてないよね?」
すこし背筋がゾっとしたが、その悪寒を無視して門へと向かう。
そしてそのあとに、よだれを垂らしながらその姿を写真に収めた変態がいたことはいうまでもないだろう。
皆さんの食欲中枢を刺激できましたでしょうか?
こういうことを書いていると皆さんの反応が楽しみで仕方ありません。
おいしそうだなぁと感じていただければ幸いです。
山「よぉ…てめぇ4か月もどこ行ってたんだ?あァ?」
作「いや…ちょっと他の小説を投稿していましてですね(;´∀`)」
山「ホォ…この作品をほったらかしてか?」
作「アハハハハ…め・ん・ご★」
山「たばれや!!!」
作「グルミタコスゥンガンァ!!!」