そういうシーン故、多少出来が悪くても目を瞑ってください。
そして消されたらごめんなさい。
「大丈夫か、九淨?」
「ええ……これくらいは……っ!」
立ち上がろうとしたものの、何故か足腰に力が入らない。
再び、ぺたんと尻餅をついた。
さらには頭がクラクラし、激しく目が回っている。
「毒を吸い過ぎたな。どれ、見せてみよ」
マギウス・スタイルが解除され、元の姿に戻ったアルが私の顔を覗き込む。
アルの小さな手が私の頬に触れる―――症状を確認しているみたいだ。
次いで、額をこつんと私の額に当てた。
「ふむ……熱が出ているが―――安心しろ。致死性のある毒では無さそうだ」
熱……嗚呼。
何だか、全身が異様に熱い。
呼吸が荒くなり、思考能力まで低下してきた。
しかしその中で、アルの声だけは良く聞こえてくる。
「どこか、苦しいところはあるか?」
―――アルの声。
柔らかに動く唇。
濡れた赤い舌先。
綺麗な白い肌。
私を見つめる翡翠の瞳。
嗚呼、こんなにも近くにアルの顔が。
獣のように荒れた自分の息が、どこか遠く感じられる。
目の前のアルから、意識が離せない。
「……九淨?」
心配そうに、私を、見つめてくる、アル。
媚薬、のような、アル、の声に、カラダが、どうしようもなく、火照る。
―――理性の糸が、切れた。
「な―――っ!?」
目が回り力も入らなかったはずの身体は、むしろ速やかに動いた。
アルの両肩を掴み、そのまま地面に押し倒す。
「い、いきなり何を……っ!?」
私の顔を見たアルが、若干怯えた表情を見せた。
余程危ない顔をしているらしい。
けど、今の私には関係ない。
むしろアルのその表情に、強い征服欲が湧き上がってきた。
肩を押さえていた手で、そのままアルの手を掴んで動きを封じる。
そして欲望のまま、アルの唇を奪った。
「んむっ……! く、薬如きで簡単に理性を失いおって……この大うつけが……っ!」
アルが私を睨みつけ、罵倒する。
そんな反応でさえ、今の私には快感に感じられた。
片手でアルの両腕を掴み、空いた手でアルのカラダを弄る。
アルは抵抗しようとする……けど、無駄だ。
私は女だけど、アルよりは遥かに大柄で力もある。
小柄なアルが、素の力で私を退けられる道理がない。
「く……ッ! 止めるのだ、九淨! こんな……こんな事……っ!」
アルの懇願を聞き流し、彼女の胸へと手を伸ばす。
水着越しに、アルの小振りな胸を弄ぶ。
「っ! ……ぅ……は……ぁっ……」
最初はビクッと拒絶するような反応だったため、執拗に撫で回した。
するとアルの口から、次第に切なげな吐息が零れ出す。
水着越しだった手を、今度は水着の中に侵入させた。
「ふぁっ!? く、九淨……やめっ……!」
直接、アルの柔肌を愛撫する。
小さいながらも柔らかな感触を、掌全体で味わう。
アルの声は、いよいよ熱を帯びていった。
気付けば胸を弄り回していた手は、彼女の下腹部に伸びていた。
水着の上から、その場所に触れる。
「っ――――――ッ!?」
敏感な反応と共に、少し粘性のある水気を指先に感じた。
触れた其処は水着越しにもかかわらず、アルの淫らな液体で濡れていることが分かった。
「あ……いや……ぁぁっ……///」
感じてしまったことを私に悟られたからか、アルの顔が羞恥に染まった。
……アルって、こんなにも可愛かったのか。
反則染みた可愛さだ。
凶悪だ、ある意味凶器だ。
どこまで私を狂わせれば気が済むのだろうか、彼女は。
―――そういえばアル、貴女私を
なら……そのレズの指で感じちゃってる貴女は、どうなのかしらね?
「ひぅ!? やぁ……だ、めっ……あっ、あ……!///」
アルの其処を、水着越しに何度も刺激する。
その度に、痙攣するように震えるアル―――凄い感度だ。
彼女の内から愛液が溢れ、水着を汚していく。
ふと、アルのカラダから力が抜けている事に気付いた。
これなら放しても大丈夫だろうと手を解放し、アルの下腹部を刺激していた指も離した。
「ぁ……ぅ……?……///」
蕩けたアルの顔。
焦点の定まらない瞳。
快楽に染まりつつある、そんな表情。
―――まだまだ。もっと、もっとよ。
これからが本番なんだから……もっと可愛い顔を見せてほしいわね。
私は両手でアルの脚を押し広げ、局部に顔を近付ける。
そして水着の上から、彼女の其処にキスをした。
「――――――――――――ッッッ!?///」
今までで一番の反応。
―――そうよ、そうでなくちゃ。
望む通りの反応をしてくれるアルに、私はさらにヒートアップしていった。
唇で食み、舌で味わい、彼女を堪能する。
「ぁ……ぁ……んん……ぅぁぁ……っ……!///」
そうしていると、舌先に妙な味を感じた。
次いで、其処からどんどん溢れ出してくる淡黄色の液体。
加えて、うっすらと鼻を突くアンモニア臭。
「っ……! ぐずっ……! ひっぐ……!」
小水を漏らしてしまい、泣き出すアル。
―――イイ。
もの凄く、イイ。
もうダメ、我慢なんて出来ない。
私は腰のパレオを外し、自らの愛液でびしょ濡れになっている水着を脱ぎ捨てた。
そして、同じくびしょ濡れのアルの水着に手を掛ける。
「止めて……くれ……九淨っ……」
アルが涙ながらに訴えてきた。
―――何を今更。
私はそのまま、水着をずり下ろそうとする。
「そんなのは……汝、らしくない……汝は、賢人などとは程遠い大馬鹿者だが……こんな、こんなことをする女ではないはずだ……っ!」
アルの声が、脳内に響く。
「汝は……汝は……もっと美しくて、清々しい女のはずだ! 妾が認め、選んだ主は……大十字九淨とはそういう奴だっ!」
「――――――ッ!」
アルの心からの叫びに、私の手はピタリと止まった。
全身の熱が急激に冷え、思考能力が回復する。
(私……は、何を……?)
アルの水着から手を放し、ついさっきまでの自分の行動を振り返る。
(人を力で捻じ伏せて……好き放題やらかして……これじゃあ、ブラックロッジのクソ野郎共と何も変わらないじゃないのよ……ッ!)
「九……淨?」
体を起こし、私を見つめるアル。
対する私は拳を握り締め―――自分を全力で殴ると云う妙技を披露した。
「なっ!? お、おい!」
さっきまでとは別の意味で、頭がクラクラする。
両手を地べたに突き、そのまま深々と頭を下げた―――つまり土下座。
「ごめん、アル……私……」
「正気に……戻った、のか……九淨?」
「ええ……あなたのお陰よ」
「そ、そうか……まったく、汝と云う奴は……」
目元に浮かぶ涙を拭い安堵するアル……だけど。
実際のところ、根本的な問題が解決したワケじゃない。
「アル……私から離れて……」
「……? 何を言って……っ!?///」
気付いてしまったようだ。
止め処なく、私の下腹部から愛液が滴っている事に。
一応、正気には戻ったんだけども……一度発情した雌って云うのは厄介なものでして。
しばらく時間を置かないと、またアルを襲ってしまいそうだった。
顔を赤らめ、視線を逸らすアル。
私は脱ぎ捨てていた水着を拾い上げ、穿き直した。
「そういうワケで……ゴメン。また押し倒しちゃいそうだから、離れててもらえる……?」
そう言ってアルに離れるよう促す……が。
「あ……う……いや……うん……」
何故か、アルは動こうとしなかった。
ちらちらと私の方に視線を送り、ごにょごにょと呟く。
「その……そういう気分が治まるまで、時間が掛かるのではないか?」
「え……うん。まあ、そうなんだけど」
「なら、只待っている訳にもいくまい……事態は一刻を争うのだからな」
「それはそうだけど……でも、だからって他に方法は……」
「……妾に……任せよ」
「……へ?」
間抜けな声を出した次の瞬間、私はアルに押し倒されていた。
「え? ……え? えぇ?」
いつの間にか、私の上に跨っているアル。
何かを決意したような表情で、私を見つめていた。
「妾が、その……スッキリさせてやろう」
「……はい?」
「……汝は、ただじっとしておれば良い」
妙な気迫を発するアルに、私はただ頷く。
そして、そのまま彼女に身を委ねた―――。
アルをprprしたら魔力の主導権を奪う描写を忘れた件について。
まあ、削除されたら修正。されなかったら修正しないと云う事で一つ。
そして、そのまま彼女に身を委ねた―――。ってありますが、アルはそんな経験はないので結局九淨さんの手解きを受けるという展開に……!