バカとE組の暗殺教室   作:レール

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才能の時間

〜side 渚〜

 

僕は今、吉井君から手渡された本物のナイフを構えて鷹岡先生と向かい合っていた。

烏間先生と鷹岡先生のどちらが優れた指導者としてE組の訓練を担当するのか、今後のE組を左右する勝負に挑む生徒として選ばれたのが僕である。

 

「お前の目も狂ったなぁ、烏間。よりによってそんなチビを選ぶとは」

 

そんな指名されて対峙する僕を見て鷹岡先生は嘲笑うような表情を浮かべていた。まぁ僕に対する鷹岡先生の評価は妥当なものだと僕自身でもそう思う。

僕が先生の身体にナイフを当てるか寸止めすれば僕の勝ち。先生はハンデとして素手で僕を倒せれば先生の勝ち。それが今回決められた勝負のルール内容である。

正直に言えば、何で烏間先生がE組の中から僕を選んだのかは分からない。格闘術なら坂本君、武器術なら土屋君の方が客観的に見ても上だろう。吉井君だって格闘術・武器術ともに僕より上だし、その吉井君でさえさっき鷹岡先生と数瞬の攻防を繰り広げて打ち負けていた。僕なんかが真正面から戦っても勝てないのは明らかである。

それでも烏間先生が選んだのは僕だった。それに吉井君からはナイフだけじゃなくて意志も託されている。口に出して言われたわけじゃないけど、ナイフを手渡してきた時の吉井君の顔を見れば何となく分かった。本物のナイフなんて僕は使ったこともないけど、少なくとも神崎さんと吉井君がやられた分はやり返してみせる。

そこで僕は意気込みながら烏間先生のアドバイスを思い出していた。

 

《いいか、鷹岡にとってこの勝負は“戦闘”だ。見せしめとして自分の強さを見せつける必要がある。対して君は“暗殺”だ。強さを示す必要もなく、ただ一回当てればいい。そこに君の勝機がある》

 

確かに烏間先生の言う通りなら、鷹岡先生は最初から勝負を決めに掛かることはないだろう。実力差が目に見えている僕を瞬殺したところで見せしめにはならないからだ。つまりその最初こそが最大のチャンスであり、その隙を突くことができれば僕の勝ちである。

その隙をどう突けばいいのかは分からない。どう動けばいいのか、どう斬り掛かればいいのか。分からない……けど、烏間先生のアドバイスの中ではっきりと分かったこともある。

 

鷹岡先生は“戦闘”で、僕は“暗殺”だということ。

 

そうだ、そもそも僕と鷹岡先生では前提条件が違うんだ。鷹岡先生は戦って勝つ必要があるけど、僕は別に戦って勝つ必要なんて何処にもない。

 

 

 

 

 

ーーー殺せば勝ちなんだ。

 

 

 

 

 

悩みが晴れたことで自然と笑みが溢れ、僕は構えていたナイフを下ろした。そして何でもないかのように普通に歩いて鷹岡先生へと近付いていくことにする。

“ナイフを構える”という戦闘を彷彿させる姿勢なんて必要ない。相手との距離を詰めるのに特別な技術なんて必要ない。どう斬り掛かればいいのかなんて迷うまでもない。

そんな僕に対して鷹岡先生は構えたまま身動きすらせず、お互いの身体がぶつかるまで近付いても反応さえしない。

動かないんだったらちょうどいいや。僕は勝つためにーーー殺すために頸動脈へと狙いを定めてナイフを振るう。別に心臓でもよかったけど、邪魔な筋肉の少ない首の方が確実に殺せると思ったんだよね。

あ、躱された。惜しい、もうあと数ミリで殺せてたのに。あのタイミングで躱せるなんて、やっぱり鷹岡先生は強いなぁ。

でも先生は殺されかけたことでギョッとして体勢を崩してる。だったらそのまま転ばせて躱せないようにしよう。さっきは正面から斬り掛かったから躱されたんだ。背後に回って組み付き、目を覆って視界を奪い、顔を傾けさせて首を晒し、万全を期して確実に仕留めることにする。

 

 

 

「ーーー捕まえた」

 

 

 

そうして鷹岡先生の晒された首元にナイフの峰を当てる。これで僕の勝ち……なんだよね?烏間先生が何も言ってくれないんだけど……あれ、もしかして峰打ちじゃ駄目なのかな?

 

「そこまで‼︎ 勝負ありですよね、烏間先生」

 

僕が不安に思っていると、いつの間にか来ていた殺せんせーが勝ち鬨を上げてくれる。よかった、これで駄目なんて言われたらどうしようもなかったよ。

 

「まったく……本物のナイフで勝負をするなんて正気の沙汰ではありません。怪我でもしたらどうするんですか」

 

そう言って殺せんせーは僕からナイフを取り上げて食べてしまう。あ、それ土屋君の私物……まぁあとで土屋君が弁償代でも請求すればいいか。

取り敢えず勝てて一安心……といったところで僕は歓声を上げるE組の皆に囲まれたのだった。

 

 

 

 

 

 

〜side 明久〜

 

皆に囲まれて照れ臭そうにしている渚君だけど、皆はさっきの彼を見て何も思わなかったのだろうか?

実際に鷹岡先生と戦った僕には分かる。烏間先生よりは弱いんだろうけど、たった三ヶ月の訓練で鍛えた中学生からすれば大差ないほどの強さだった。それは間違いない。

しかし渚君はその鷹岡先生に打ち勝ってしまったのだ。いや、打ち勝ったって言うのは少し違うな。二人は打ち合ってすらいない。油断している鷹岡先生に警戒させず近付き、反応すらさせないで一方的にその油断を刈り取ったのである。

 

「渚君の動き、まさか……」

 

「あぁ、間違いねぇ」

 

僕の呟きを拾った雄二も同じ考えだったようで、厳しい表情のまま渚君を見ながら同意してきた。でも僕の考えが正しかったとして、その事実を素直に喜んでいいものなんだろうか。

相手に警戒させない自然な体運びでその懐まで入り込み、本番に物怖じすることなく狙いを定めて腕を振るう。普通の学校生活では絶対に発掘されることのない才能。

潮田渚君、一見して華奢な見た目の彼には……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スリの才能がある‼︎

 

 

 

 

 

「暗殺の才能とは……これはまた物騒な才能を秘めておったものじゃな」

 

「…………(コクコク)」

 

……あぁうん、そっちにも使えそうだよね。殺気を隠して至近距離まで近付いたりとか、本気で急所を狙ってナイフを振るえる思い切りの良さとか。

まぁ皆に囲まれながら笑っている渚君を見る限り、本人にそんな才能があるっていう自覚はあまりなさそうだ。暗殺教室(E組)にいれば才能が開花するのは時間の問題だと思うけど、その才能を活かすも殺すも全ては渚君次第である。僕らはそれを見守るしかないのだろう。

と、そこで渚君に負けて茫然自失としていた鷹岡先生が正気に戻った。しかし正気というには目が血走っており、息も荒く顔中の血管を浮かび上がらせている。

 

「このガキ……まぐれの勝ちがそんなに嬉しいか⁉︎ もう一回だ‼︎ 今度は油断しねぇ、心も身体も全部残らずへし折ってやる‼︎」

 

鷹岡先生は渚君に対して怒り心頭のようで、下手をすればすぐにでも襲い掛かりそうなほど余裕を失っていた。二人では地力に圧倒的な差がある分、本当に襲い掛かられたら一溜まりもないだろう。

そんな鷹岡先生に物怖じすることなく渚君は先生と向かい合う。

 

「……確かに、次やったら絶対に僕が負けます。でも僕らの担任は殺せんせーで、僕らの教官は烏間先生です。これは絶対に譲れません。……本気で僕らを強くしようとしてくれてたのは感謝します。でもごめんなさい、出ていって下さい」

 

あれだけ横暴な態度を取られて真摯に対応できる辺り、渚君も大人だよね。神崎さんといい、普段大人しい人ほど肝が据わってるというか……普通だったら逃げ出してるよ。

しかし既に沸点が振り切れている鷹岡先生に大人の対応をする余裕などなく、

 

「黙っ……て聞いてりゃ、ガキの分際で……大人になんて口を……」

 

言葉が途切れ途切れになるほど怒りが限界を迎えており、渚君の悪い言葉だけを聞き取ったらしい先生は枷が外れたように襲い掛かった。

不味いッ‼︎ と僕が思った時にはいつの間にか飛び出していた烏間先生の肘打ちが鷹岡先生の顎に決まっていた。そして鷹岡先生は仰向けに倒れ込む。一撃って……やっぱ烏間先生強ぇ。

 

「……俺の身内が迷惑を掛けてすまなかった。後の事は心配するな。俺一人で君達の教官を務められるように上と交渉する。いざとなれば銃で脅してでも許可をもらうさ」

 

烏間先生の言葉で皆の顔に笑顔が浮かぶ。この先生はやると言ったら必ずやるだろう。見たこともないけど上司の方、下手に断らない方が身のためですよぉ。

それを聞いていた鷹岡先生が上体を起こしながら烏間先生に反発する。

 

「くっ……やらせるか、そんなこと。俺が先に掛け合って……」

 

 

 

「交渉の必要はありません」

 

 

 

と、そこに理事長が姿を現した。それによってさっきまでの祝勝ムードが淀み始める。だからどうして理事長が出てくるだけでこんなにも絶望感が漂うのか……

悠然とした足取りで歩いてくる理事長に殺せんせーが問い掛ける。

 

「……ご用は?」

 

「経営者として様子を見に来ました。新任の先生の手腕に興味があったのでね」

 

鷹岡先生の手腕って、今のところ暴力振るって渚君に打ちのめされて烏間先生に殴り倒されただけなんだけど……これを理事長はどう判断するのか。E組を蹴落とすことを考えれば鷹岡先生の方が都合は良さそうだが……

 

「でもね鷹岡先生、あなたの授業は非常につまらなかった。教育に恐怖は必要ですが、暴力でしか恐怖を与えることができないのならその教師は三流以下だ。負けた時点でそれの授業は説得力を完全に失ってしまう」

 

そう言って理事長は鷹岡先生の元まで歩いていき、懐から取り出した何かの紙にサラサラとペンで書き込んでいった。そしてその紙を先生の口に容赦なく突っ込む。うわぁ、有らん限りのドSが滲み出てるよ……

 

「解雇通知です。椚ヶ丘中学(此処)校の教師の任命権は防衛省(貴方方)にはありません。全て私の支配下だということをお忘れなく」

 

そのまま解雇通知だけを告げると理事長はグラウンドから立ち去っていった。もう存在が嵐と何も変わらないな、あの人は……でも今回はE組にとってプラスな判断だったため、正式な鷹岡先生のクビが決まったことで皆も喜びに沸き立つ。

そこで屈辱に顔を歪ませた鷹岡先生が立ち去る理事長を追い越して勢いよく駆け出していった。って呑気に見送ってる場合じゃない‼︎

 

「おいコラちょっと待て‼︎ 帰るんなら神崎さんに謝ってから帰れ‼︎」

 

すっかり展開に流されて話に入り込めなかったんだけど、流されすぎて神崎さんに謝らすことができなかった。流石に言い出すのが遅すぎたな、あの様子じゃ多分聞こえてすらいないだろう。

僕が神崎さん本人に諌められて落ち着いていると、中村さんと倉橋さんが烏間先生に何やら交渉を持ち掛けていた。

 

「ところで烏間先生さ。生徒の努力で体育教師に返り咲けたわけだし、なんか臨時報酬あってもいいんじゃない?」

 

「そーそー。鷹岡先生、そういうのだけは充実してたよねー」

 

(したた)かというかなんというか、二人ともちゃっかりしてるよね。昨日は放課後の遊びに誘って断られちゃったけど、この状況でそう言われたら烏間先生も断れないだろう。

ただまぁ先生も今日はそれなりに乗り気なようで、いつもの表情ながら小さく笑いを零すと二人の誘いに乗ってきた。

 

「……フン。甘い物など俺は知らん。財布は出すから食いたい物を街で言え」

 

烏間先生の奢りということで皆のテンションも更に上がる。よし、お言葉に甘えて僕も食べたいものを言うとしよう。あわよくば晩御飯の代わりにーーー

っとその前にやることがあった。少し時間は経ってるけどやっといた方がいいよね。

 

 

 

 

 

 

〜side 有希子〜

 

皆が体操服から着替えのために更衣室へ向かっている頃、私は明久君に連れられて保健室へと来ていました。そこでずっと動き回っている明久君に声を掛けます。

 

「明久君、私よりも明久君の方が痛いんじゃ……顔を膝で蹴られてるんだし、お腹だって……」

 

「大丈夫大丈夫、これくらい何ともないって。僕なんかよりも神崎さんの顔に傷とか残ったら大変じゃないか。少しでも冷やしといた方がいいよ」

 

保健室に来てから私はすぐベッドへと座らされて、明久君は殴られた私の頰を冷やすための保冷剤や保冷剤のカバーを探していました。

明らかに明久君の方が強く蹴られたり殴られたりしてると思うんだけど、そんなことは関係ないっていう感じで私を優先してくれています。まぁ私というよりは女の子を優先してくれてるんだろうな。明久君って女の子には特に優しいし。

お目当てのものが見つかったようで、明久君はカバーに包まれた保冷剤を持って近付いてきます。

 

「う〜ん、ぱっと見た感じだと腫れは引いてきてるけど……やっぱりまだ痛い?」

 

そうして座る私の正面に立った明久君は、壊れ物に触れるような優しい手付きで私の頰に手を添えてきました。さっきまで保冷剤を触っていたからか、明久君の手は冷んやりしていて気持ちいい。

だけど明久君の冷やされた手とは対照的に、私は思ってもいなかった彼の行動で顔が熱くなっていくのが分かりました。手を添えられたことで自然と私の顔は明久君の顔へと向けられます。

 

「え、あ、うん……もう痛みはそんなに、なんだけど……」

 

「ホントに?まだちょっと赤いような……」

 

「そ、それはまた別だから大丈夫……‼︎」

 

顔の赤みを指摘された私は思わず声を大きくして心配ないことを伝えました。誰のせいでこうなってると思ってるのかな。

 

「そう?ならいいんだけど……取り敢えず、はい」

 

でも明久君は純粋に私のことを心配してるだけで、本人はその行動が私に与える影響というものを自覚していません。こういうところは去年からあんまり変わってないよね。

私は差し出された保冷剤を受け取って頰に当て、改めて明久君にお礼の言葉を言います。

 

「……明久君、ありがとね」

 

「別にいいよ、これくらい」

 

「ううん、違うの。そっちもだけど、私が殴られた時に鷹岡先生に向かっていってくれたでしょ。そのお礼もまだ言えてなかったから」

 

あの時は一触即発の空気のまま鷹岡先生と渚君の勝負、その決着まで行ったため明久君にお礼を言うタイミングがありませんでした。それから連れられるままに保健室まで来たからずっとお礼を言いそびれていたの。

しかし私の言葉を聞いた明久君は苦笑を浮かべて首を横に振ります。

 

「それこそ僕は何もしてない……ううん、何もできなかったよ。渚君がいなかったら本当にどうなってたか……」

 

「そんなことない。明久君が何もできなかったなんてことないよ。鷹岡先生に真っ先に立ち向かってくれたじゃない。怒ってくれて私は嬉しかったし、その……凄く格好良かったと思う」

 

自分を卑下する明久君に私は被せるように言葉を紡ぎました。最後だけは少し恥ずかしくて(ども)っちゃったけど、そう思ったのは本当なんだから仕方ありません。

確かに結果だけを見れば明久君は何もできなかったのかもしれない。でも他人のために行動した明久君をそう評するのは本人でも納得できませんでした。行動することができる、それだけでも私は凄い才能だと思います。

 

「な、なんかそう改まって言われると照れちゃうなぁ……うん、まぁ僕にも何かできたんなら良かったよ」

 

私の言葉で明久君は頰を掻きながら照れ臭そうに笑っていました。こういうのは言った方も言われた方もなんだかんだで恥ずかしいよね。

少しぎこちない空気になった私達でしたが、目的だった保冷剤が見つかったので保健室を後にします。皆を待たせてることだし、早く着替えて街に繰り出すとしましょう。今日も色々とありましたが、放課後は楽しく過ごせそうです。




次話
〜プールの時間〜
https://novel.syosetu.org/112657/25.html



殺せんせー「これにて“才能の時間”は終了です。皆さん楽しんでいただけましたか?」

渚「殺せんせー、久しぶりの後書き登場だね。僕は楽しかったというよりも真剣勝負でちょっと疲れたなぁ」

明久「っていうか渚君、普通に怖いよ……ナイフを振るうのって危ないんだからね?」

渚「原作で坂本君(友達)相手に包丁を突き刺そうとしてた吉井君に言われたくないよ……それに本気で振らなきゃ鷹岡先生相手には通用しなかっただろうし」

殺せんせー「まぁ誰も大怪我をしなかったのは幸いでしたが、吉井君と神崎さんが怪我をした時は間に合わなかったので申し訳ないです」

明久「そこは原作でも出掛けてたんだから仕方ないですよ。というか殺せんせーが帰ってくる前に決闘が始まって出るタイミングも逃してたでしょうし」

渚「結果としてナイフ取り上げて食べただけだもんなぁ」

殺せんせー「なんかそう言われると先生、物凄い役立たずみたいなんですが……もちろん裏側で烏間先生とやり取りしてましたからね?」

明久「要するに原作以下ってことですか?」

殺せんせー「身も蓋もない言い方をしますね⁉︎ 他にも吉井君と神崎さんの保健室でのやり取りも盗み見てましたよ‼︎」

明久「あんたはいったい何してんだ⁉︎」

渚「神崎さん、色々と気の毒だなぁ。無自覚な吉井君の態度にドギマギさせられて、それを殺せんせーにゴシップされるなんて」

殺せんせー「渚君、君も吉井君と似たようなものですよ?」

渚「え、何がですか?」

殺せんせー「本人に自覚なし……二人とも主人公(鈍感)ですねぇ」

明久「よく分からないけど……まぁいいや。それじゃあ今回はこれくらいで」

渚「うん、次回の話も楽しみにして待っててね‼︎」





神崎「何とかして殺せんせーを殺せないかなぁ」

茅野「神崎さんが物凄い物騒なこと言ってる⁉︎」

奥田「いったい何があったんでしょうか……?」

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