ToLOVEる~氷炎の騎士~   作:カイナ

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第二十八話 惑星ミストア、再び

 彩南町の御門家。地球に隠れ住む宇宙人の診療所を兼ねたこの家で、炎佐は通されたリビングで椅子に腰かけることもせずに立ったまま、テーブルを挟んで向かいの椅子に座ってニコニコ笑顔を浮かべている御門を前に胡散臭い物を見るような目を向けた後、一滴すら飲んだ形跡のないお茶を静かに御門の方に突き返しながら踵を返す。

 

「帰ります」

 

「ティア! お静ちゃん! 捕まえなさい!!」

 

 炎佐の反応を予想していたのか御門が叫ぶと共に物陰から飛び出したお静ちゃんが彼の腰にしがみつき、ティアーユが何故か正面から抱きしめるような格好になる。

 ティアーユの綺麗な顔が近くにある事に怯む炎佐だがそれも一瞬、ティアーユから顔を逸らすように御門の方に顔を向けながら、彼女をキッと睨みつけた。

 

「ふざけんないくらあんたの頼みでも“惑星ミストアに薬草を採りに行きたいから護衛お願い♪”なんて聞いてたまるか!!」

 

「セリーヌちゃんを助けるために行ったでしょ!? それと同じだと思って!!」

 

「セリーヌちゃんの命の危機とお前の我儘を同列に扱えるか!!!」

 

 惑星ミストア、危険度ランクSの文字通り超危険な惑星。電磁波を含んだ霧が惑星中を覆った特殊な気候をしており、その霧は機械の動作に悪影響を及ぼすためレーダーなどでの現在地の把握や通信機を使っての通信も困難。

 さらに独自の進化を辿った植物は自律移動や捕食機能、そして若干の知恵を得ており、数々の冒険者がその霧の中で植物の栄養となり消えている。

 そこでどうしても成し遂げなければならない目的があるなら話は別だが、そうでないならわざわざ飛び込むような場所ではないのは確かである。カレカレ病にかかったと思われるセリーヌを助けるために万病に効くと言われるラックベリーの実を採りに行った炎佐はその危険性を身をもって知っており、それ故に行きたくないと全力で拒否していた。

 

「大体そこいらの薬草ならモモにでも頼め! あいつなら珍しい植物渡してやれば喜んで栽培してくれるぞ!」

 

「頼んでも無理なものは無理なのよ! ミストアの気候は特殊過ぎて電脳空間でも再現できないって言われたし、ラックベリーみたいなミストアの気候でないと成長や維持できない薬草だって多いんだから! 現地に採りに行くしかないのよ!」

 

「だからって行きたくねえぞ俺は! この前はララが一緒だったからなんとかなったけど、もしパワダの花粉をララだけじゃなく俺まで浴びてたら一巻の終わりだったんだからな!」

 

 パワダの花粉。宇宙人の中でも有数の力を持つデビルーク星人でもさらに随一、宇宙の皇帝ギド・ルシオン・デビルークの力を受け継いだと言われるララでさえ地球人以下の体力に下がってしまうほどの筋弛緩や体力減衰と言った成分を持つ物質。もしそれを浴びてしまえばミストアに生息する食肉植物に対抗するどころか撤退すら難しくなる。

 一歩間違えれば容赦なく死ぬ、そんな所に行きたくないと炎佐は叫ぶが、同時に御門をそんな危険な目に合わせたくないと彼の目は語っていた。

 しかし彼のそんな心を知ってか知らずか、御門は不服そうにむぅと頬を膨らませていた。年考えろとツッコみたくなる炎佐だが妙に似合う可愛げを感じて、気づけば気恥ずかしそうに目を逸らしていた。

 

 

 

 

 

 場所は変わって御門の所有する宇宙船。御門が上機嫌で惑星ミストアに座標を合わせてワープ航行で目的地に向かう中、メアが呆れ顔で腕組みしながら一つため息を漏らす。

 

「私知ってるよ兄上、こういうのチョロいって言うんでしょ?」

 

「黙れ」

 

 ため息交じりに隣に立つ炎佐にぼやくメアに、彼は舌打ち交じりに吐き捨てる。

 あの後何があったのかミストアに向かう事を了解した炎佐は条件として同行者は御門のみと厳命、さらに協力者としてメアを自腹で雇っていた。

 

「とりあえずメア。俺の雇い主は御門だから、基本は御門の指示に従ってもらう事になるが、お前の雇い主は俺だからな。いざという時はお前の命を捨てて御門の命を守る方針だから覚悟決めとけよ」

 

「うわーブラックー」

 

「あと前にミストアに行った時、ヤミちゃんが体内のナノマシンがミストア内の電磁波交じりの霧に干渉されて変身(トランス)能力が使えなかったらしいから気を付けろよ」

 

「はいはい。そのためにこれ準備してきたんでしょ?」

 

 炎佐の言葉に芽亜はそう言って、右手に握る金属製のシンプルなダガーを弄び、背中に横向きに帯剣している左手用のダガーや太ももに巻いたポケット付きのベルトに装填した投げナイフを触る。

 もちろん炎佐の方も普段使っているエネルギーブレードではなく金属製の実剣を準備しており、ミストア内ではデダイヤルも使えないため既に鎧を装備していた。ちなみにこれらの装備も炎佐が自腹で準備している。

 

「二人ともー、そろそろ到着するから準備お願いねー」

 

 そして宇宙船を操縦している御門から呼び声が聞こえ、二人は気を引き締め直すのだった。

 

 

 

 

 

「フッ!」

 

 メアが短く息を吐いて突撃、目の前にいた食肉植物の集団をすり抜けてくるくるとダガーを弄ぶと、食肉植物達の蔦が一斉に細切れになり、やや遅れてその本来も真っ二つに分かれて倒れ伏す。

 

「ハァ!」

 

 エンザが跳躍して巨大なハエトリソウのような食肉植物目掛けて斬りかかる。その刀身に炎が走り、振り下ろした剣がハエトリソウを斬りつけるとその傷跡から炎が燃え広がってハエトリソウを焼き尽くした。

 

「フンフン、流石は惑星ミストア。珍しい植物が一杯だわ♪」

 

 そして安全を確保してから御門が植物の採取を開始する。鼻歌交じりに採取を行っており、その顔は元々の美人がさらに引き立つ笑顔になっていた。

 

「メア、周辺の警戒をしておけ。俺はミカドの警護に回る」

 

「はいはーい。全く人遣いが荒いんだから……」

 

 エンザは御門が採取している間の周囲の安全確保のためにメアをこき使い、メアもぶつくさ言いながら今はエンザが雇い主だからと指示に従って警戒に回っていった。

 

「パワダの花粉とか浴びないように気をつけろよ。もし何かあったら交戦せずに戻ってこい、全力のお前と俺が二人でかかった方が確実だ」

 

「は~い」

 

 しかしさらりとメアの安全を重視した方針を取った指示を出しており、それを聞いたメアは嬉しそうに微笑んで警戒に回る。

 

「優しいわね、エンザ」

 

「……その方が確実だと判断したまでだ」

 

 半目でニヤニヤと笑ってからかってくる御門にエンザはふんと鼻を鳴らして答え「さっさと採取しろ。採るもの採ってとっととずらかるぞ」と催促する。

 要するに御門に採取に集中させてさっきの言葉の真意でからかわれないようにしているのだろう、実際エンザ自身も分かりやすいくらいにふいと御門から顔を逸らして「周囲の警戒に集中してるから話しかけないでください」的な拒絶オーラを出しており、それを察した御門はクスクスと笑い、採取に戻っていった。

 

「それにしても、流石はミストアね……」

 

 珍しい薬草があるだけではなく、そもそも植物の生育自体が人の手が入っていない純粋に自然のものとなっている。そもそも人が立ち入らないから当たり前なのだが、それ故に余計な手の加わっていない、まさしく自然のままという状態になっていた。

 エンザが警戒しているし大丈夫だろうと御門は辺りを見回しながら、せっかくだからとその自然を見物し、堪能する。

 

「あら」

 

 すると御門は木になっている果実を見つける。たしかミストアにしかないとまではいかないがまあまあ貴重な果実で、薬の材料にはならないが甘くて美味しいと評判のものだ。

 

「せっかくだから採っていこうかしら」

 

 報酬とは別に帰ったらエンザとメア、そしてティアにヤミちゃんにもご馳走してあげよう。そう考えてクスクスと笑い、果実の方に歩き寄って手を伸ばす。

 

「ミカド!!!」

 

「え?」

 

 突然エンザの叫びが聞こえ、そこで御門は自分が影に覆われ、足元が揺れる事に気づく。

 

バグン

 

 直後御門は目の前が真っ暗になると共に身体がふわりと浮き上がって落下するような感覚に襲われるのだった。

 

 

 

 

 

「い……ド……」

 

「う……」

 

「おい、ミカド!」

 

「あぅ……」

 

 呼び声と揺り動かされる感覚にミカドはゆっくりと目を開ける。目の前にエンザがいるのを見たミカドが驚いたように目を見開いた。

 

「エ、エンザ!? い、一体ここって……」

 

「お前、食人植物の罠に引っかかったんだよ。覚えてないのか?」

 

「え……まさかあの実?」

 

 ミカドの驚愕の言葉にエンザが答え、それを聞いたミカドは自分が意識を失う直前の事を思い出す。それにエンザは「ああ」と頷いた。

 

「モモから聞いてたんだが、多分マルノミカズラの類だな。植物自体に罠があるわけじゃなくて、地面に擬態して落とし穴のように獲物を待ち構えたり、獲物が興味をそそるようなものを判別してその近くに隠れたりして獲物を引っ掛けるって聞いた」

 

「あー……」

 

 きっとあの実に引っかかったものを狙うのだろう。ミカドは罠に引っかかった己と、それにエンザも巻き込まれてしまった事を申し訳なく思った。

 

「それよりもまずいぞ」

 

「え? って、えぇっ!?」

 

 エンザの真剣な顔での言葉にミカドは呆けた声を出すが、そこで彼女はようやく自分が何かに揺られている事と妙に肌寒い事に気づき、視線を下ろす。

 彼女とエンザは氷でできた船で何かの液体の上をぷかぷかと浮かんでいたのだ。恐らく、というか間違いなく氷の船はエンザが自分の能力で作り出したものだろう。さらに自分の着ている白衣が僅かに溶けて穴が空いているのに気づき、彼女は慌ててその穴を隠し始めた。

 

「マルノミカズラの消化液だ。俺が間に合わなかったらお前はこのままこの消化液の海にダイブしていたし、氷の船もそう長くは持たない。このままだと溶かされてこいつの養分だ……そうなる前に脱出する」

 

 そう言うが早いかエンザは瞳を赤色に変色させて剣を構え、その刃を渦巻くように炎が纏う。炎でマルノミカズラの腹を焼いて穴を空け脱出するつもりなのだろう、と予想したミカドは邪魔にならないように船の端に避難した。

 

「ぜりゃあああぁぁぁぁっ!!!」

 

 気合い一閃、振り上げた剣を袈裟懸けに振り下ろすとその軌道に炎が走り、直後その炎が前方目掛けて爆発したように燃え上がった。

 実際に前方への爆発と言っていいだろう斬撃が衝撃波を生じつつその熱で前方を焼き尽くす。いかに巨大で人を食べるとはいえ所詮は植物、その炎に耐えられるはずもないと御門は確信して拳を握っていた。

 

「……チッ」

「……え?」

 

 エンザの舌打ちとミカドの呆然とした声が重なる。それもそうだろう。あの爆炎による斬撃を浴びてなおマルノミカズラの内壁には一切の傷がついていないのだから。恐らく消化液に落ちてもまだ暴れる生物もいるのだろうから内壁も頑丈に進化したのだろうと考えられる。

 

ギギィィィィィッ!!!

 

「きゃああっ!!」

 

 そして耳をつんざくような悲鳴のような音と共に、マルノミカズラが暴れ出したのか辺りが揺れ始める。

 ミカドが悲鳴を上げ、それだけではなく暴れ出した影響で氷の船が大きく揺れ、消化液も飛び散る。咄嗟に顔を覆って守っているが消化液を浴びた白衣が溶け始めていた。だがこんなに暴れられて船が揺れれば横転の危険性もある。

 

「くっ!」

 

 エンザも船に左手をつき、瞳を青色に変色。ブリザド星人の力を解放して船の底から円状に広げるように船を凍らせ、横転や消化液を防ぐ。

 だがこれは一時的な処置だ。あくまで氷である以上放っておけば消化液関係なく溶けるし、あまり氷の船の維持に力を使いすぎれば脱出のために力を使えなくなるし、エンザが力尽きれば脱出は不可能。外にメアだっている事はいるがエンザ達がマルノミカズラに捕まっていると彼女は知らないし、それが分かったとしても本来の力(トランス能力)を使えない彼女にマルノミカズラを外壁から掻っ捌くというのは無理な注文だった。

 

「エ、エンザ! あの消滅技は!?」

 

「あれは全身鎧(パワードスーツ)で強化しなきゃ今の俺じゃ制御しきれない! 下手して暴発したら消化されるまでもなくこっちが消滅する!」

 

「うぅ……」

 

 その全身鎧もデダイヤルが使えないこの環境下では使えないと言っていいだろう。つまり実質それも封じられている。流石にエンザを消滅させて自分だけ脱出なんて言えるほどミカドは鬼ではなく、氷の船に揺られながら彼女は再び考え始めた。

 

「……そういえば」

 

 ふとミカドは思い出す。マルノミカズラ、それは地球で例えれば超巨大化したウツボカズラのようなものだ。そしてそのウツボカズラは漏斗状の身体に消化液を溜め、落ちてきたハエなどの昆虫を消化する。

 それと同じならと見上げれば、数十メートルという遥かな高さだがそこには自分達が落ちてきたのだろう口があるも、万一でも獲物に逃げられないためなのだろうか蓋が閉じている。

 

「エンザ、氷の柱を伸ばして脱出っていうのは……」

 

「こんな暴れ回られてる状態で高い柱を伸ばすのは危険だ」

 

「そうよね……」

 

 そもそも不安定な水上、その上暴れられてより不安定な状態。数十メートルも柱を伸ばして脱出しようにも万一その重みで船が横転したら消化液にダイブだし、そういかないように船の方を安定させる程に力を使えば柱を伸ばすだけの力がなくなってしまうだろう。

 

「待てよ……上から脱出……」

 

「エンザ?」

 

 だがエンザはそれで何か思いついたのか考え始める。しかし暴れて消化液がかかりまくってるせいか単純に水温のせいか氷の船が溶け始めており、ミカドが必死に「そろそろ危ないわよ!?」と叫んで呼び掛けていた。

 

「イチかバチか……ミカド、俺にしっかり掴まってくれ」

 

「え、あ、うん……?」

 

 考えが纏まったらしいエンザの指示にミカドはこくんと頷いて、彼の後ろから抱きつくように掴まる。

 エンザは自分で指示したから心の準備が出来ているのか単にそれどころではないのか特に反応もなく、デダイヤルから取り出せないからあらかじめ準備していた剣を予備含めて二本とも腰にある事を確認すると思い切り右手を振り上げたかと思うと氷の船の底目掛けて拳を叩きつけ、氷を叩き割る。

 

「ちょ、エンザ!?」

 

 消化液が浸水してくる。それだけではなく、エンザの鎧や鎧に守られていない手が消化液に触れてジュウジュウと嫌な音を立てていた。

 

「一点集中、吹っ飛べぇっ!!!」

 

 バジリッと消化液の中で何かが弾ける音が聞こえた次の瞬間、そこが大爆発。上空に登るような爆炎がエンザと彼に掴まるミカドの身体を上空へと一直線に吹き飛ばした。

 

「ちょっとエンザなにごっ──」

 

「しゃべるな舌噛む……遅かったか」

 

 悲鳴交じりに文句を言うミカドだが舌を噛んだのかエンザにしがみついたまま悶絶。エンザもそれを察しながら腰に挿していた双剣を引き抜いて紫色の瞳で蓋のように閉じられた葉っぱを睨みつける。その右手の剣の刀身には炎が、左手の剣の刀身には冷気が走り、今は蓋となっている葉っぱに左手の剣を突き刺すと葉っぱが一気に凍りついていった。

 

「いっけえええぇぇぇぇっ!!!」

 

 そこにすかさず右手の剣を突き刺し、凍らせている部分ごと爆発させるとその部分に穴が空く。ギギィッとマルノミカズラが悲鳴を上げて身体を揺らしているが構う余裕もなくエンザはすぐさまその穴から脱出。ミカドを背負ったままマルノミカズラから飛び降りて、マルノミカズラの追撃を警戒し始める。

 しかしマルノミカズラはこんな攻撃をしてくる相手をもう一度食べようとする危険性を感じたのかすぐに地面に潜って逃げていき、それを確認してからエンザはほっと息を吐いてミカドを下ろした。

 

「びどいめにあっだ……」

 

「文句言うな。命があるだけありがたいと思え」

 

 吹っ飛んで目が回ったのかそれとも舌を噛んだせいか呂律が回っていないミカドにエンザはそう言い捨て、ミカドもむすっとなりながら手持ちの傷薬を噛んだ舌に塗り始める。エンザも危機を脱して一安心したのかふぅと息を吐くと、ミカドがマルノミカズラに呑み込まれた時にでも落としたのか、採取した薬草を入れた袋を拾い上げる。

 

「ほらミカド。まあ、命と採取した薬草が無事でよかったと──」

 

 ミカドに対するいつもの憎まれ口を叩くエンザだが、その言葉が途中で止まり、それを不思議に思ったミカドがきょとんとしてエンザを見る。

 彼は顔を赤くして自分から目を逸らしている、と気づいたミカドはそこでやっとさっきの消化液によって自分の白衣がボロボロになっているどころかその下の服やスカートまで若干溶けて肌が露わになったあられもない格好になっている事に気づき、慌てた様子で自分の身体を抱きしめるように露わになっている肌を隠す。

 彼女の顔も若干赤くなっており、二人の間に微妙な空気が流れた。

 

「あー、おっほんおっほん」

 

「「!?」」

 

 突然めっちゃわざとらしい咳払いが聞こえ、二人はぎょっとした顔でそっちを向く。

 そこには呆れという感情を心の底から表現しているといわんばかりの呆れ顔になっているメアが立って二人をジト目で見ている姿があった。

 

「何してんの二人とも?」

 

「あ、あーいや、これはその……ミカド、もうそろそろ採取終わりでいいよな? こっちも消耗したし、これ以上は流石に危険かもしれないと護衛として進言させてもらうぞ?」

 

「あ、あーそうね。じゃあそろそろ帰りましょうか。あ、エンザ、さっき消化液に手を突っ込んでたでしょ? 帰ったら治療してあげるから待ってなさいね」

 

 呆れ顔&ジト目で見てくるメアに二人は言葉に詰まった後、取って付けたように話し始めてきびきびと宇宙船に向けて歩き出す。

 

「……なんなんだろ?」

 

 明らかに誤魔化している。が、別にどうでもいいやとメアはため息をついて終わらせ、二人の後をついていく。

 そして三人を乗せた宇宙船は惑星ミストアを後にし、地球へと飛んでいくのだった。




 お久しぶりです。そしてまた更新滞って本当に申し訳ありませんでした!!!
 またネタに詰まってました……っていうか正直これも無理矢理炎佐×御門で考え出しただけです。あと若干炎佐×メア。

 いや本当に、ここら辺マジで炎佐を絡ませにくいストーリーばかりで……いっそオリジナル部分が浮かんでる部分まで一気にすっ飛ばす事も考え始めている次第です。
 最近長編を書くだけの余裕がないからと短編やお試し版と銘打っての長編の始まり部分での書き捨てや、執筆時間が取れなくなったとか熱意が冷めたとか色々な要因で更新停止決めた作品も増えてきてるし、これもその中に入る前になんとか終わらせたいと思ってはいるので、なんとか完結まで頑張りたいと思いますので、気長なお付き合いをお願いします。


 ところで大分前の話になるんですが、特別編のもしもララがやってきたのが炎佐の家だったら?のIF話の感想に「エンザとララのカップリング待ってました」という感想が来てちょっとびっくりしました。需要あるんですねそういうの……。(汗)
 残念ながら現在のところ連載の予定はありません。元々一発ネタのつもりで考えてたんだからこの後のことなんて全然考えてませんし、その方の感想返しでも言ったけど、続けたとしてオチをつけられる自信がありません。
 というかぶっちゃけこの作品をどうオチつけて終わらせるかすら悩んでるのに他の連載未定作品のオチまで考えてられるかって話ですよ!(頭抱え)

 では今回はこの辺で。ご指摘ご意見ご感想はお気軽にどうぞ。それでは。

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