4 / 21
第三話
「――であるからして、ISの基本的な運用は現時点では国家の認証が――」
「あ、織斑さん、何かわからないところかありますか?」
「あ、なんとかついていけてます。」
本当は半分くらいわかんないけど、というより私、もう女子扱いされているし…
「わからない所があったら聞いてくださいね?なにせわたしは先生ですから。」
えっへんと声が聞こえてきそうに、胸を張る山田先生。見た目より頼れる先生みたい。
「…実は半分ぐらいしかわかりません…」
「そうでしたか…わかりました。では休み時間などの時間を使って、がんばってみてください。私も手伝いますし。」
「はい、わかりました。」
「諸君、ISはその機動性、攻撃力、制圧力、運用性、と過去の兵器を遥かに凌ぐ。そういった『兵器』を深く知らずに扱えば必ず事故が起こる。そうしないための基礎知識と訓練だ。理解ができなくても覚えろ。そして守れ。規則というものはそういうものだ」
うん。その通りだ。というよりお姉ちゃんが言うとものすごい説得力がある。うん…なんか怖いし。
怖いといえば私がISを動かしてこの姿になってから数日後にいきなり黒服を着た男の人たちがやってきた。男の時より背も低くなったから私からすると190㎝オーバーに見えた。サングラスも付けてたから逃○中のハンターにもみえた。何よりも顔をぴくりとも動かさずにただ淡々と話をされた、それに最後には『君を保護する』と言ってIS学園の入学書を置いていった。
ハッキリ言う。でかくて黒くて怖かった。
「望む望まずに関わらず、人は集団て生きなくてはならない。とにかくついてこい。」
お姉ちゃん、昔から超現実主義だしね。
「あー、山田先生続きを」
「は、はいっ!」
私、やっていけるのかな…
ストック切れました