エロい力でがんばってみる   作:dollmaster

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今回はお話し回です。
主人公のぶっちゃけトークなのでお話ししているだけです。


第7話

桃子さんの料理は絶品だった。

これは弟子入りして俺の料理の才能を開放すべきだ!ということでその場で「弟子にしてください!」と頼み込んでしまった。

そして桃子さんからは「神様から才能もらってるんでしょう?逃がすわけないじゃない♪」と、目の笑ってない笑顔で回答を頂きました。

いかん、俺の高町家ヒエラルキーは最下層のようだ。

そんな現状を確認した夕食も終わり、俺と士郎さんと恭子さんは道場へと移動した。

 

「帝君、道場に来るなんて何か聞かれたくないことでもあるの?」

 

恭子さんが質問してくる。

ぶっちゃけ聞かれたくないこと満載です。

だってこれから話すのは以前士郎さんに後で話すといった内容、すなわち原作に関わるお話しだ。

おれは別になのはは俺の嫁!とか考えていない。

なので原作知識を使って何かしようとは思っていない、だから士郎さんと恭子さんには話しておこうと思ったのだ。

 

「聞かれたらまずい、というのは当たってるな。これから話すのはある意味禁断の果実と呼ばれる類のものだ。」

 

(物騒だね。あったときに言っていた原作知識というものかい?)

 

「そんなたいそうなものなのか?」

 

「恭子さん、俺の経歴は士郎さんから聞いていますよね?」

 

「ああ、君が神様による転生者で剣と魔法のファンタジーの世界に転生するはずがなぜか現代日本に来てしまったんだろう?」

 

「結論から言うと俺は剣と魔法のファンタジー世界に転生しているんだ。」

 

そう、ここは恐らくであるがリリカルなのは世界で間違いない。

だって実際に剣と魔法が存在してるしね。

中世のヨーロッパ風なファンタジーも、管理外世界を探せばあるのだろうから条件を満たしている。

 

(つまり、この世界には魔法が存在するのかい?私は長いこと裏家業に通じてきたけど見たことないよ?)

 

「何をバカな・・・!神様が間違ってここに来たのではないの?」

 

「普通信じないよな。まぁ根拠はある、ここ海鳴市と高町家が存在していることだ。」

 

そう、多少の違いがあれどこの二つが存在している。

これはつまり、ここがとらハ3かリリなのの世界であることはほぼ間違いないのである。

どちらの世界にせよ霊能力者や妖怪・HGSなんかが存在するだろう。

となると次元世界が存在し、魔法も絶対存在するはずである。

取り合えず原作について説明をするとしようか。

 

「俺がいた世界でここの世界のことを書いたと思われるサブカルチャーがあるんだよ。恐らくだがここは俺の世界であった2つの作品を混ぜた世界の平行世界だと思っている。」

 

(ほう、そのサブカルチャーが君が言っていた原作、つまりこれから発生する事件なんかを知っているというわけだ。)

 

「そんな!私たちが物語の中の人間だなんて・・・」

 

「恭子さんは違いますよ?俺が知ってるのは恭也さん、士郎さんの息子で高町家の長男だから。」

 

こうして俺はとらいあんぐるハート3の内容を掻い摘んで説明した。

主人公は高町恭也、恭子さんの男バージョンであること。

龍の襲撃で士郎さんが死んでしまったことなどである。

 

「つまり、私はその物語では長男で今回みたいに復讐に燃えて家族をないがしろにしていたと?」

 

「おおむねその通りだよ。ただ、なのはちゃんは他の居候たちにかまってもらったのか孤独に心を歪ませる事はなかったなかったみたいだ。」

 

「そうか・・・

 やはり私は道を間違っていたのだな。父さんに諭されなければなのはに一生消えない傷を負わせるところだったのか・・・」

 

「そっちは今から話すもうひとつの原作の話なんだよ。原作の名前は『魔法少女リリカルなのは』という。とらいあんぐるハート3の設定を引き継いでいるアニメなんだが・・・」

 

恐らくがこっちのほうがこの世界のメインストーリーな気がするんだよな。

実際、恭子さんがいるのでとらハ3はどうなるかわからないけど、魔法と剣といえばこっちのほうがしっくり来る。

取り合えず覚えてる限りで無印からA'sまでを説明した。

ジュエルシードを集めることとその危険性に始まり、次元世界の説明。

最終回までの道程をはなしA'sへ移る、闇の書と呼ばれるロストロギアがこの町に存在する可能性があること。

そしてそれを解決する為になのはちゃんが飛び込んでいくことも。

念を押したのはこれが必ずおきるとは限らないということ、だって恭子さんいるし士郎さん死んでるとかすでに原作乖離しているしね。

おきなければ問題ないんだよ!

と話おえると、

 

(なるほど、まさに剣と魔法のファンタジー世界だね。しかしなのはが事件に巻き込まれるのは頂けないな。)

 

「なんでなのはがそんなことに巻き込まれなければいけないの!私なら戦えるのに!!」

 

「いや、いったでしょ。あくまでも可能性の問題だって。ここは少なくとも平行世界だから事件すらおきないこともありえるんだって!」

 

「じゃあ何でこんなことはなしたのよ!」

 

「なのはちゃんをどうするか意見を聞きたかったからだよ。ここまで原作が乖離しているんだ、何もしないっていうのも手だけどどう思う?」

 

そう、恭子さんは恐らく何もしなくても原作を乗り切れると思っている。

だって戦闘能力高いしね。

問題はなのはちゃんである。

周りに運動神経切れてると言わしめたそれであるが、戦闘に巻き込まれるなら戦いのイロハや心の持ちようなど教えることは山ほどあるのである。

 

(私は気が進まないがなのはに初歩の戦闘のイロハを仕込むべきだとおもうな。)

 

士郎さんの言葉を恭子さんに伝える。

 

「父さんも同じ考えなのね。だけど幼いなのはにそういったものを仕込むのはどうかとは思ってしまうわ。」

 

確かに、俺でさえ戦いは忌避するのに幼い子供には荷が重かろうとも思う。

でもなのはちゃんが事件に関わるなら行動の助けになるのは事実なんだよなぁ。

なのでちょっと意見を出す。

 

「何も戦闘のイロハをそのまま教えなくてもいいでしょう?」

 

「何か案があるのね?」

 

「うむ。遊びと称して教えればいいんじゃないかな。たとえばケイドロとか頭を使う遊び内容で教えるなりすれば問題ないと思うんだが。」

 

(なるほど。無意識に訓練させるわけだ、この方針でいいと思う。)

 

「私もその方針に問題ないと思う。」

 

「じゃあ恭子さんが主導で進めるということでいいか?」

 

「ええ、わかったわ。」

 

(頼んだぞ、恭子。)

 

さて、テクニカル面はこれでいいとしてフィジカル面である。

どうもなのはちゃんは引きこもっていたらしく、体力が他の子に比べてないそうだ、これは士郎さんの判断なんだが・・・

となると鍛えないといけないのだがどうしたものか?

 

「ところでなのはちゃんの体力向上とかどうします?」

 

「そうねぇ、私たちのトレーニングに付き合ってももらうのがいいんだけど、それだとなのはが持たないわ。」

 

「そりゃそうでしょうよ。普通の5歳児は戦闘民族には着いていけませんよ。」

 

「なによ?それ?」(なんだい?その戦闘民族というのは?)

 

「ああ、これはさっき話した原作を正史とするならそれを考察して創造を膨らました二次創作というものがあるんだ。内容は・・・」

 

俺は二次小説について説明していく。

今回みたいなオリ主が出てくるもの、いろんな転生者が争うもの、アンチなものなどそういった設定が存在することを説明した。

最後に今の現状はどちらかと言うと二次創作の面が強いと説明、それについては二人とも納得してくれた。

 

(なるほど、つまり私たちが生きている世界は君から見るとリリカルなのはの平行世界に見えるわけだ。)

 

「そうなりますね。もしかしたら俺も物語の中のオリ主で、この世界を創り出してる作者がいるのかもしれません。」

 

「嫌な考えね。」

 

「俺も証明できない以上、いくら考えても無駄無駄。話を戻すと『戦闘民族高町家』とはそういった二次創作の中で、士郎さんたちが人間離れした能力を発揮したから付いた呼び名だ。その最たる例は全くの素人のなのはちゃんが魔法に目覚めた後たった、1ヶ月で魔法と戦闘のトップエリートになったのも後押ししているね。」

 

(そうなのか。でも人間辞めてるつもりはなかったんだけどな。)

 

「私たちの努力で得た力をそういう風に言われるのはちょっと納得いかないわね。しかしなのは、1ヶ月でトップエリート並みに戦えるなんて空恐ろしい才能を秘めているのね・・・」

 

「さっき話しに出ていた巨大組織の5%しかいないほどの魔力を持っているらしいからだとおもいたいけど、普通の小学生ではないことだけは事実だ。」

 

(ふむ、ならなぜなのはが運動できないかわからないな。いくら体をうごかさにとはいえ、走るとこける様な運動神経では戦えないと思うのだが?)

 

そうなんだよな。

いくら後の空戦適正S+とはいえ体はある程度動かすはずなんだけど・・・

それに士官学校を短期で卒業するにはそれなりに運動できないと駄目だと思うんだけど、やっぱ二次小説でよくある魔力活性化後に運動神経が良くなる説なのかね?

 

「さっき話したとおり二次創作の見解ではリンカーコアが休眠中で体に負荷をかけているせいだという説がある。このリンカーコアが活性化して魔力を使えるようになればあるいは・・・」

 

「そのリンカーコアというものは帝君にはあるの?」

 

「ぶっちゃけわからん。あらゆる才能をもらいはしたが、こればっかりは先天性のものなんで・・・」

 

事実俺にもわからない。

なんせ、前世は普通の人間だしもらった身体能力は不老不死とあらゆる才能と常人の3倍の力のみだ。

魔法を使う才能があってもそれを活かせる体なのかは不明である。

霊能があるので霊力はあるのは確実なんだが・・・

最悪の場合はエロチートでがんばろう、エロシーンとかでいろいろ脳内検索すれば何とかなるかもしれん。

 

「とりあえずなのはちゃんの身体能力はどうしたものかね・・・」

 

「う~ん、困ったわね・・・」

 

(身体能力は今のうちから体を動かすことに慣れさせるのが一番だろう。アスレチック遊びや山登りとかそういったことで徐々に慣らしていくしかあるまい。)

 

俺もその意見には賛成なのでそれも含めて士郎さんの意見を恭子さんに伝える。

五歳児に急に運動を強要しても無理だろうしね。

 

「そうね。その方針で行きましょう。」

 

「ふう、取り合えず俺の話は以上だな。原作知識はいろいろあるし二次創作のからの知識もある。実際事件が起きるかはその時にならんとわからんしなぁ・・・」

 

「何もないのが一番だけど、備えあればともいうのだから備えておきましょう。」

 

「そうだな。俺も体を鍛えたりしないといけないしな。」

 

「そうね。じゃあ早速実践しましょうか、とりあえずランニング10km走ってきて。」

 

「え?」

 

(君はいずれここを出て冒険するんだろう?なら早めに体を鍛えるべきだよ。それに私もそんなに長い間現世にはとどまれないかもしれない。)

 

「ちょっ士郎さん?!」

 

(私からの恩返しだよ。私が現世にいる間、御神真刀流小太刀二刀術を叩き込んであげよう!)

 

「その様子だと父さんから話が出たみたいね。さぁ時間は有限なのだからさっさと走ってきなさい!じゃないと明日の朝食抜きにするわよ!!」

 

「恭子さん?!それは勘弁してください!!」

 

そう絶叫をあげながら俺は道場から飛び出して夜の町へ走り出したのだった・・・

 

 

 

 




主人公、原作知識秘匿なんてしません。
どう考えてもここは平行世界なので参考になればいいなとおもって話しています。
それになのははおれの嫁とか考えてません。

次回は時間が流れます。
おそらくエロのダイジェストになる予定です。

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