エロい力でがんばってみる   作:dollmaster

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なぜかさくさく筆が進む・・・



第3話

俺は士郎さんの話しを呆然としながら聞いている。

内容を纏めると以下のこととなる。

 

・士郎さんが死んでしまい喫茶店の労働力が足りない

・何故か長女が士郎さんの仇を取るため過剰な修練を開始したので末娘が一人になりがちである

・桃子さんが過労で倒れそう

・末娘が自分がいい子で居なければ成らないと自分を追い詰めている

 

以上の問題点があるとのこと。

ふむ、原作知識に当てはめると特に違いはないな。でも何で恭也さんじゃなくて美由希さんが必死で修練しているのか分からんな。

まあとらハ3の平行世界の可能性も捨てきれないしなぁ・・・

と、考えていると士郎さんからお願いがきた。

 

「初対面の君にお願いするのは心苦しいんだが、何とか力を貸して貰えないだろうか?」

 

「具体的には何をしてほしいんですか?その内容によっては力を貸しましょう。」

 

「そうだね、その話しが抜けていたね。やって欲しいことは簡単だよ、私の言葉を家族に届けて欲しいんだ。それによって長女が敵討ちを後回しにしてくれれば、色々なことが上手く回る筈なんだ。」

 

ふむ、確かに今の問題の根幹は士郎さんが死亡したことによる労働力不足だろうしな。

長女が敵討ちの為に修練をしていても何とか家と喫茶店が回っているなら、長女が労働力に回れば余裕が生まれるだろう。そうなれば桃子さんの負担が減って、なのはちゃんの相手ができるようになり、なのはちゃんも自分を追い詰める事は無くなる筈だ。

でも問題点があるなぁ・・・

 

「話は分かりましたが問題点が有りますよ。それが解決できないと難しいのでは?」

 

「問題点とは何かな?」

 

「そうですね。まずは私が士郎さんの言葉を伝えても信じて貰えないでしょう。それに長女が思い直しても末娘さんに十分な時間を構ってあげれる余裕が生まれるとは思えない・・・」

 

そう、これを解決しなければ行けません。

 

「そうか・・・

まあ、行きなり現れた君に私の言葉だと言っても信じて貰えないか。それに十分な余裕を生み出すのは時間がかかるしな。う~む良いアイデアだと思ったんだけどなぁ。」

 

「まあ手が無いわけでは無いんだが、この手は誉められた物ではないしなぁ・・・」

 

「うん?何か手があるのかい?有るのなら教えてくれないか?」

 

「ふむ、なら今から話す事を信じて貰えないとダメなんだが、それでもかけてみるかい?」

 

「死んで幽霊に成ってこうしているんだ。神様がいると言われても信じるさ。」

 

そう士郎さんは笑いながら言った。

 

「その通りだ。神様は実在する!私は神様の手で転生した者、即ち転生者だ!!」

 

そう言って私は士郎さんに私の現状を簡単に説明した。

まぁかなり情けない内容なんだけど・・・

 

「なるほどねぇ、自分で言っておいてなんだけどこの状況でないと信じられなかったね。」

 

「俺でもそうだと思うよ。まさか剣と魔法のファンタジーを思い浮かべて能力を頼んだのに、蓋を開けて見たら現代日本だったんだから。まぁ、間違いではないんだけどね、この世界。詳しいことは後日でいいかい?」

 

「分かった。で、手があると言ったのはさっき言った神様からもらった能力のことで合ってるかな?」

 

流石御神の剣士、理解が早い。

 

「その通りだ。ある条件さえ守れば何でもできる能力を貰ったんだ。今回はそれを利用して限定死者の復活を行う!!」

 

士郎さんの肉体はすでに火葬されているそうだ、なので完全な蘇生は制限のため無理みたいなのだ。完全な蘇生には色々条件が在るみたいで、その内検証しよう。

 

「何だって!?そんなことができるのかい!?」

 

「うむ、時間制限は有るだろうが可能だ。ただ士郎さん、貴方はその条件をクリアすることができますか?できないのであれば協力することができないのだが。」

 

「そんなに厳しい条件なのかい?」

 

「うむ、俺には前世の35年間をかけてもクリアすることができなかった条件だ。」

 

「そっそれほどの物なのか・・・

だが、これも家族のため!御神真刀流小太刀二刀術師範高町士郎の名に誓いその条件とやらをクリアしてみせる!だからお願いだ、私に力を貸してくれ!!」

 

そういって士郎さんは私の前で土下座をして頼み込んでます。

うむ、気まずい・・・

だってその条件って士郎さんクリアしてるもんなぁ、生前に・・・

私は士郎さんの肩に手を掛け厳かに言葉をつむぐ・・・

 

「その漢気、素晴らしいものだ。わかった俺の全能力を駆使して協力しよう!」

 

「ありがとう!必ずやこの恩に報いて見せよう!」

 

そういって士郎さんは涙を流しながら顔を上げます。

 

「では条件を明かそう、俺の能力で願いをかなえるにはこの条件を願いに必ずと言っていいほど盛り込まなければならない。」

 

「なるほど、その条件さえ満たせれば何でもできるということですね。」

 

「うむ、その通りだ。」

 

「して、その条件とは?」

 

「エロい事だ。」

 

「はっ?今なんと??」

 

士郎さんは何をバカなっ!といった顔でこちらを見ています。

 

「今一度いう、エロい事を条件として俺の能力は死者蘇生までをも可能にする!!」

 

「バカな!そっそんなことで・・・」

 

「バカいうんじゃねぇ!俺は前世の35年間、右手が女房だった漢だ!!この重さがお前にわかるかああああぁぁっぁぁぁぁ!」

 

俺は血の涙を流さんとばかりに雄たけびを上げた・・・

そして俺は言いはなつ、

 

「御神真刀流小太刀二刀術師範高町士郎、お前の望みは叶えてやる、だから俺にエロをよこせ!!」

 

そこには雄雄しく上を向きながら背中で手を組で立つ少年とその後姿土下座しつつやるせない表情で見上げる壮年男性の幽霊姿があった・・・

 

 

 

 

 

 

PS

栗毛ツインテールの少女の前で急に始まった独り言の劇を見て終えた少女はおもむろに歩き出し少年の前まで行くと彼の背中にぽんと手を当てるとこういった。

 

「お父さんの知り合いみたいだけどつらいことがあったら私が相談に乗るよ?」

 

少年はそのままorzの体制になりながら涙を流したのだった・・・

 




ついに能力をの条件を士郎さんに突きつける主人公・・・
そしてはたから見たら壮絶な独り言のためなのはちゃんからかわいそうな人判定をいただきましたw
最後に父親の名前が無ければ危ない人認定でしたね・・・


さて、次回はついに高町家ご訪問です。
そして士郎さんは御神真刀流小太刀二刀術師範高町士郎の名に誓ってエロい事ができるのでしょうか!!

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