そんなわけでそれから一週間、そう一週間 家に閉じ込められっぱなしだった。
今日は休みの日、そんな日に限って普通ぐらいの雪へと変わる。
「やほ、明久 霊夢 元気にしてるかしら?」
「あ、やほー 妹紅」
「……(ぶんぶん」
彼女は藤咲妹紅、近所の竹林に住む白い長い髪に大量のリボンを付けて男装のような服装をしている女の子だ。竹林にある診療所に住んでる蓬莱山輝夜とはかなり仲がよろしくない。
「何やっているの?」
「雪かき、大変なんだよ」
神社の屋根も参道も境内もそこへ向かう階段も全部が雪に覆われていた。吹雪が収まったと思ったらこの状態だよ。
「へぇ、面倒なことやるね」
「やっとかないと階段がすごいことになるし」
ここ無駄に階段多いから降りるのが大変になるんだよなぁ。
「そう?」
「妹紅にはわからない悩みだよね」
君の周りだけ雪溶けてるし。
彼女の能力は『炎を操る程度の能力』その力により雪の中でも割と暖かく過ごしている。
「手伝うよ」
「さんきゅー」
とりあえず雪かきに精を出し、無事にとりあえず行動できるように片付け終わった。
*
それから休日明けの月曜日、ようやく吹雪から解放された僕たちは学校へと来た。
「おはようございます」
「………(ぺこり」
僕たちは受け取り損ねたクラス分けを受け取るために職員室へとやってきた。
僕たちの学校文月学園は試験召喚システムという変わったシステムを導入している。化学とオカルトとちょっとの偶然で出来たそれはまるで魔法のようなシステムなんだよね。そして、召喚するためにはテストの点数が必要で文月学園は学力重視の学校となっている。そのため、学力の高い生徒は優遇されて、学力の低い生徒は冷遇されるんだ。そんな学力重視の学校においてクラス分けをどうするかなんて目に見えているはず、そう『振り分け試験』というおものが存在しているんだ。学力の高い順から順番にAクラス、最低ラインはFクラスってなる。そんなわけで、クラス分けことテスト結果の確認に僕たちはここへ来たのだった。
「吉井と博麗か、よく来た。雪は大丈夫か?」
「あ、はい 大丈夫です」
「これがお前さんたちのクラス分けだ」
「あ、どうも」
始業式からここまでずっと出れなかったんだよね。ま、僕のクラスはわかっているけど。
「霊夢はどこのクラス」
「……(ぴっ」
霊夢がクラス分けを見せてくれた。そこには筆で堂々と書かれた「A」の文字、やっぱり霊夢はAだよね。霊夢は学年で二桁の上位を取れるくらいには頭がいい、Aクラスなのは当たり前だね。
「Aか、さすがだね」
「……(てれてれ」
「教室行こうか」
「……(こくこく)……(こてん?)」
職員室を出た後、霊夢が首をかしげる。僕のクラスはどうなったのかと聞いてきた。
「あ、僕?僕はFクラスだよ」
「………(ががーん」
霊夢がショックを受ける。うん……一緒にAクラスなろうって約束したもんなぁ
「ごめんね。色々あってテストが受けられなくって」
「………(ぷくー」
霊夢が頬を膨らませて怒った。勉強見てくれたりしたのにね。
「本当にごめんって うん、じゃあお昼にね」
「………(びっ」
小指を突き出してくる。あ、そうか
「ゆーびきりげんまん、うそついたらはりせんぼんのーますっ ゆびきった」
「……(満足」
さて、ここからが本当の学園生活だ。
僕はFクラスへと向かった。
ここまで書いて力尽きた。
あ、当時よりも大幅に伸びてます。最初の頃は800字前後でした。