俺、
俺の学校には妙な奴らが大量に居る。チート染みた能力の腕輪を持った生徒とか、学園最高の頭脳を持つダメ生徒とか、ロリコンとか、数えだしたらきりがないし、そいつらには共通した雰囲気がある。何処か遠くから来たような感じだ。それは教師の何人かにもあるし、問題児と呼ばれるやつらにも多く居る。ぶっちゃけ超個性的なのだ。それこそ関わるのが嫌になるくらいに。なんでそういう風に思うかって? 去年、こいつらと同じクラスだったのだ。そして連中からの迷惑の余波を食らう羽目になった。
「普通に過ごせればいいなぁ」
「無理だろ? 大神様よぅ」
現在、俺は坂道を登って学校へと歩みを進めていた。隣には口うるさい幼馴染が居る。名前は
ここで言う大神様とは俺のあだ名であり家業を意味する。それがどんななのかは後日記させてもらおう。
坂を上りきれば校門があり、そこには筋骨隆々の男性が立っていた。
「おはよう」
生活指導教員の西村宗一、通称鉄人だ。別に料理のあれではなく、趣味がトライアスロンだかららしい、この筋骨隆々っぷりで体育系の教師ではないのだからそう呼ばれるのもしょうがない気がする。
「おはようございます。西村先生」
「はよーございます。先生」
一の奴が緩い感じで答えると西村先生は少しだけ眉間にしわを寄せた。つくづく真面目な人だ。連中のあおりを食らっても、それでも真面目なんだから凄いと思う。
「春日……とは言いたいもののお前はまだマシだからな」
よっぽどひどい挨拶があるらしい。誰か分からなくはないけどな。たぶん頭のいいバカとロリコンだ。主に後者はロリでなければ世の中の女はすべてダメだとか言いまくる変態だったはず。一の奴も身長がどうのこうの言われてぶちぎれていた。俺としてはどうでもいい話だが、そいつは女子からとてつもなく嫌われていた。大体普通、そういうものは黙っておくべきなのにな。
「クラス分けの結果だ」
俺たち二人に同じような封筒が渡された。いちいち面倒なことをやるんだな。文句はないけどな。
お互いに中身を見ればCクラス、まあこれくらいがちょうどいいか。連中は極端なクラスに行きたがるし。例えばAとかFとかその辺が妥当だろう。俺たちがクラスを確認したことを確認すると西村先生は俺たちに言った。
「まあ、一年間がんばって来い」
「「はい」」
こうして俺のCクラスでの生活が始まった。
たまにはオリキャラが主役の書きたかったんだ。結局最後まで思いつかないで没りました。
ちなみに『氷娘』と地味にリンクしてる設定だった。個性豊かな連中は転生者たち、作中で語られている奴らは『主人公』を好き勝手にいじって世界から追い出していたりする。
だけど世界は別の奴を主役に回りだすって話