倉橋家の姫君   作:クレイオ

3 / 14
9と3/4番線からの旅

 ダイアゴン横丁に学用品を揃えに行ってから、時間は流れるように過ぎて行った。

 怜奈は全ての教科書に一通り目を通したが、魔法史以外は殆ど知っていることばかりだった。特に魔法薬学の教科書の内容は怜奈にとって簡単すぎた。彼女の父親は魔法薬学の教授だから家には大量に関連書籍があるし、怜奈は父だけでなく、ホグワーツで魔法薬学を教えるセブルスにも様々な知識と技術を与えられていた。英才教育を施された怜奈の魔法薬学に関する知識は、既に一年生を超え、ホグワーツで言えば上級生レベルに達していたのだ。

 教科書を眺めることより遥かに大変だったのが、怜奈のホグワーツ入学に対する倉橋家一族総出の祝賀会だった。先日行われた近親者だけの気軽なパーティーとは違い、倉橋本家の当主孫娘を祝うこの会には、怜奈が全く知らないような庶流の人間も多数出席し、主役の怜奈は何十人という数に挨拶して回った。堅苦しい口上を述べ、世辞を述べ、何より辛かったのが、多くの大人が自分の息子を怜奈の婿として勧めてきたことである。怜奈は本家令嬢であるから、幼少から幾度もそのような話がきた。その上、自慢でもなんでもなく、怜奈は誰が見ても美人だったので、その美貌に一目惚れする者も多かった。彼女の美貌は曾祖母が絶世の美女と謳われる雪女であることが関係している(何を隠そう、怜奈の杖の芯は曾祖母の髪である)が、それを抜きにしても、怜奈には人を魅了する気品があった。

 祝賀会の何日も前から挨拶を考えたり出席者の名前を覚えたりして、疲れきっていた怜奈が回復する頃には、ホグワーツに旅立つ日が間近に迫っていた。

 

 9月1日、怜奈が目を覚ますといつもより少し早い時間だった。意識してなかったが、実は興奮していたようだ。枕元の時計を見て、怜奈は苦笑した。

 

 「おはよう、怜奈。今日は私が起こさなくても目覚めたんだね」

 

 「おはよう、芒。そうね。寝坊しなくてよかったわ」

 

 怜奈はベッドに飛び乗ってきた尾が二又に分かれた白猫の頭を撫でた。この喋る白猫は芒といい、怜奈が赤ん坊の頃から一緒にいる相棒である。彼は百年近く生きている猫又という妖怪なので喋ることができる。実は虎以上に大きな姿が彼(芒は雄だ)の本当の姿なのだが、あまり可愛くないので怜奈はその姿にならないように彼の力を封印していた。怜奈も安倍氏流倉橋家の人間。陰陽術は一通り使えるのである。

 折角早起きしたのだからと、怜奈は芒を連れて、庭を散歩することにした。この馬鹿みたいに広い庭を暫く歩けないと思うと、怜奈は少し寂しくなった。池をぐるっと一周し、東屋の前を通ってそこに居付いている無害な妖怪に挨拶をして屋敷に戻ると、7時になっていた。

 散歩でかいた汗を風呂で流して軽い朝食をとり、着替えを済ませる。ホグワーツ特急の発車時刻はイギリスの11時だから、家を出るのは18時頃だ(例の如く、駅へは付き添い姿現しで行くからだ)。時差を考えてイギリスで一泊する案も出たが、怜奈は少しでも長く、愛着のある実家で過ごしたかった。

 9時になると怜奈はスピカに呼ばれて居間に行った。そこには既に怜奈の父・泰成と祖母の千代子、曾祖母のさよ、そしてなぜか叔父の泰明がいた。

 

 「お待たせしました……ところで、どうして叔父様がいらっしゃるの?」

 

 泰成は授業が10時からあるので、まだ家にいてもぎりぎり大丈夫だが、泰明は日本魔法省に勤めている。彼は間違いなく遅刻だ。

 

 「可愛い姪が異国に旅立つんだ。見送りたくてなあ、10時過ぎてから出勤することにした」

 

 訝しげな視線を物ともせず、泰明は呑気に言った。千代子が恐ろしい形相で睨んでいることに、泰明は気付いていないようだ。

 

 「いいなあ、怜奈はホグワーツ生か。俺も行きたかったなあ。本場のクィディッチはさぞ面白いんだろうよ」

 

 泰明がぼやく。彼の目的は勉強でなくクィディッチであるが、それは皆が知っている。一家の中でも飛びぬけてクィディッチ好きな彼は、周囲の反対を押し切ってプロのクィディッチ選手になった程である。2年前に怪我で引退してしまったが、今は日本でクィディッチを普及させるために魔法省のスポーツ部スポーツ振興課に勤める筋金入りだ。

 

 「静かにしろ、泰明。怜奈に大切な事を注意できないだろう」

 

 泰成が言うと、泰明はぴたりと喋るのをやめた。それに満足そうに笑い、泰成が怜奈を手招く。怜奈は泰成の前に正座した。

 

 「いいか、怜奈。今から言うことは、お前の命にも関わる非常に重要なことだ。心して聞きなさい」

 

 父の真剣な眼差しを受け、怜奈は重々しく頷く。怜奈はその内容を何となく察していたが、父が語る言葉の一言一句を聞き漏らすまいと耳を傾けた。

 

 「お前は今日からホグワーツに通う。5年前の占いのこともある。これがお前にとって良い選択だというのは理解しているが、不安要素があることも、また事実だ。怜奈、ヴォルデモートを砕いた子供、ハリー・ポッターを知っているな」

 

 「ええ、もちろんです。彼がスクイブでなければ、私と同じく、今年ホグワーツに入学するのですよね?」

 

 「そうだ、その子供の存在こそ不安要素。ヴォルデモートは死んだのではなく、一時的に力を失っているというのが我が倉橋家の見解だ。奴が最も殺したいと考えているのがハリー・ポッターだろう。そのポッターと、お前は同じ学校に通う。つまり、お前にもヴォルデモートの危険が及ぶかもしれん」

 

 「倉橋家がマグル擁護の立場をとっているからですか」

 

 「ああ。我が一族は純血主義に否定的だ。倉橋は紛うことなき純血だが、奴は例え純血でも己に従わぬ者に容赦などしない。本家の娘であるお前を人質にとり、倉橋に屈服を促す可能性もある」

 

 確かにその通りだ、と怜奈は思った。怜奈の前世の知識からも想像できる。

 

 「怜奈、お前は魔女としても陰陽師としても優秀だ。自分の身を守るのに十分な力を持っている。しかし、油断はするな。相手は極悪非道な殺人鬼と同じだ」

 

 「”例のあの人”はダンブルドアでさえ手を焼いた相手よ。お願い、レイナ。危険なことはしないでね。あなたは賢いから、心配はいらないのだろうけど……」

 

 泰成に続いて、スピカが言う。二人の目は怖いほどに真摯で、怜奈の身を案じていることが充分に窺い知れた。

 

 「わかっています、お父様、お母様。決してヴォルデモートに屈したりしません。倉橋の名を汚すような真似は致しませんわ」

 

 怜奈がそう言うと、泰成は力強く頷いた。それをきっかけに、部屋中に張りつめていた緊張感が緩む。泰成が目を細め、怜奈は緩く口角を上げた。

 

 「そうだ。寮の部屋に入るための合言葉を教えておかんとな。今年は『紅桔梗』だ」

 

 「忘れるな」という言葉に怜奈が頷いた後、泰成は慌ただしく屋敷を出た。それから怜奈は、千代子とさよから体に気をつけるように何度も言われ、泰明には絶対にクィディッチの試合を観戦しろと念を押されて居間を辞した。

 その後、怜奈は出発時刻まで弟の泰生と過ごした。一緒に庭園を歩き、昼食をとり、昼寝をした。

 

 「クリスマスには帰ってくるわ。だからそんな顔しないで」

 

 「……絶対に帰ってきてください。僕、待ってます」

 

 「もちろんよ。手紙も書くわ」

 

 別れが近付くと泰生は仏頂面になって怜奈の手を握って離さなかったが、怜奈が困った顔をすると、泰生は乱暴に涙を拭ってそう言った。

 17時になり、怜奈とスピカは家族や使用人に見送られて付き添い姿くらましでロンドンに飛んだ。もちろん、出発前には反閇(道中の除災のための陰陽呪術)を行った。

 

 怜奈とスピカがプラットホームに着いた時、まだそれ程混雑していなかった。人混みが嫌いな怜奈が早めに行きたいと言ったお陰である。怜奈は後方の誰もいない車両に荷物を置き、母との暫しの別れを存分に惜しむことができた。

 

 「体に気をつけてね。お友達もちゃんと出来るといいんだけど……」

 

 「大丈夫よ、お母様。少なくともドラコがいるし、放っておいても取り巻きが集まると思うわ。クラハシとブラックの名は有名だもの」

 

 怜奈が冗談めかして言うと、スピカはくすくすと笑った。

 

 「寮が決まったら、すぐに手紙をちょうだい。スリザリンじゃなくて、例えグリフィンドールやハッフルパフだったとしてもよ」

 

 「わかってるわ。今夜書くから心配しないで」

 

 怜奈はスピカのキスを頬に受け、汽車の中に入った。もっと一緒にいたかったが、なんだか泣いてしまいそうだったので、怜奈は心配する母親を半ば強引に帰した。

 

 「ぎりぎりまで一緒にいれば良かったのに」

 

 「いいのよ。そんな時間まで引きとめていたら、お母様の美貌を見て不埒なことを考える馬鹿が現れるかもしれないでしょう」

 

 怜奈が言うと、芒は二又の尾を揺らして、猫妖怪のくせに溜息をついた。「冗談よ」と怜奈は唇を尖らせた。

 それから何十分かして、汽車がゆっくり動き始めた。汽車は速度を上げ、ホームが遠ざかる。流れる景色を見ながら、「いよいよね」と怜奈は呟いた。

 

 怜奈が芒を膝に乗せ、家から持ってきたお気に入りの本「神秘の魔法薬」を読んでいると、ノックの後にコンパートメントの戸が開いた。

 

 「ここに居たのか。探したよ」

 

 ドラコだった。まさかコンパートメントを全て回り、自分を探していたのだろうか。怜奈が目を丸くしていると、ドラコは当然のように怜奈の前に座った。

 

 「あなた一人なの?イギリス人のお友達がいるんじゃなかったの?」

 

 彼がここに座るのが嫌なわけではない。怜奈はてっきり、ドラコは友人と行動するものと思っていたのだ。二人の関係は、友達というよりも姉弟に近いが、体裁を気にするドラコが、知人に見られる可能性の高い車内で、例え幼馴染でも女の子と密室で二人きりになりたがるとは考えていなかった。

 

 「同じコンパートメントにいたんだが、あいつらがお菓子を食べ始めたから離れてきたんだ。あんなのを見ていたら気分が悪くなる」

 

 ドラコはむすっとしながら言った。その表情が少し泰生に似ていたので、怜奈は小さく笑った。

 

 「置いてきちゃっていいの?」

 

 「構わないさ。あいつらと居るより、レイナと居る方が楽しいしね」

 

 「あら、嬉しいこと言ってくれるのね」

 

 怜奈が口に手を当ててくすくす笑うと、ドラコは肩を竦めておどけて見せた。話し相手ができたので、怜奈は本を片付けて、ドラコと寮や授業について話した。ドラコは自分がスリザリンに組み分けされるだろうと絶対の自信を見せた。そして、怜奈も同じ寮になると確信している様子で、二人がスリザリンになることを前提に話は進んだ。主に、怜奈は授業について、ドラコはクィディッチについて話していたが、お互いに魔法族の出身で、純血名家の子女として(怜奈の場合は日本の魔法大家、倉橋家の令嬢として)それなりの英才教育を受けてきたので、例え興味が薄くても怜奈はクィディッチについて語れたし、ドラコは授業内容について予想を立てることができた。

 暫くすると、時差ぼけのせいか、怜奈は眠気を覚えた。ぼうっとして相槌が多くなったことに気付いたドラコが、少し心配そうに尋ねた。

 

 「どうした、レイナ。気分が悪いのかい?」

 

 「いいえ、そうじゃないの。時差のせいで眠いのよ。日本は今ごろ深夜だもの……」

 

 怜奈がそう言うと、ドラコは納得した様子だった。そして彼は、自分のローブを怜奈の体に掛けて優しく言った。

 

 「僕はクラッブとゴイルの所に戻る。レイナはしっかり寝るんだぞ。せっかくの歓迎パーティーを眠気のせいで楽しめないなんて悲惨だからな」

 

 「ええ、ありがとう……」

 

 ちゃんと気遣いができるのだから、その範囲をもっと広げれば生きやすくなるのに。怜奈はそう思ったが、口に出すことはなく目を閉じた。不規則な車体の揺れが一層眠気を誘い、すぐに怜奈は寝息を立て始めた。

 

 どの位経っただろうか。ぐっすりと眠る怜奈は、耳元で声がして重い瞼を上げた。

 

 「誰か来る。起きて」

 

 芒だった。怜奈が目を覚まして体を起こした時、コンパートメントの戸が開いた。

 

 「ヒキガエルを見なかった?ネビルのがいなくなったの」

 

 怜奈はドラコが戻ってきたのかと思ったが、立っていたのは豊かな栗色の髪を持つ少女だった。既に制服に着替えているが、ネクタイの色が黒なので新入生だろう。

 

 「見てないわ。さっきまで寝ていたものだから……ごめんなさい」

 

 寝起きでぼうっとする頭でそう言うと、少女は残念そうに眉をハの字にした。

 

 「そう……もし見かけたら教えてちょうだい」

 

 怜奈が頷くと、少女はコンパートメントから出て行った。小さくあくびをして窓の外を見ると、空は赤く染まっていて、荒涼とした景色が広がっていた。

 

 「私、どのくらい眠っていたのかしら」

 

 「大体3時間くらいだ」

 

 芒が答える。ぐっと背伸びをすると、眠気が去った気がした。仮眠の効果は覿面らしい。

 

 「お腹がすいたわね。芒も食べる?」

 

 怜奈はトランクを開き、中から使い捨てのタッパーを取り出した。倉橋の使用人が作った軽食だ。防腐魔法と保温魔法がかかっているので、まるで作りたてのように温かかった。おにぎりを口に運び、芒には玉子焼きをあげる。妖怪の芒はそれを嬉しそうに頬張った。

 怜奈が軽食を食べ終わり、空になったタッパーを魔法で消した時、再度コンパートメントの扉が開いた。今度はドラコだった。

 

 「おや、起きてたんだね」

 

 「ええ、ドラコの気遣いのお陰でぐっすり眠れたわ。ありがとう」

 

 怜奈が微笑むと、ドラコの頬に赤みが差した。

 

 「起きてるのならちょうどいい。最後尾の車両の近くに、あのハリー・ポッターがいるらしいんだ。レイナも一緒に見に行かないか?」

 

 にやりと笑ってドラコが言う。その時、怜奈はドラコの後ろに体格のいい少年が二人立っていることに気付いた。怜奈が二人に会釈をすると、二人はぎくりと固まって、それからそろそろと頭を下げた。

 

 「私は結構よ。どうせホグワーツに着いたら会えるんだし、そもそも、見物に行くなんて倉橋家の令嬢がとる行動じゃないわ」

 

 怜奈がそう言うと、ドラコは少しだけ不満そうな顔をしたが、怜奈が一度決めた事を撤回することは中々ないので、早々と諦めた。

 

 「そうか。じゃあ僕らだけで見てくるよ」

 

 ドラコは二人を連れて怜奈のコンパートメントより更に後ろの車両へ歩いていった。きっとドラコはいつものように上から物を言って、ポッターと仲違いするに違いないと怜奈は思った。原作でそうだったからではなく、ドラコと10年近く付き合った結果、そう思ったのである。

 予想通り、少しして怜奈のコンパートメントにやって来たドラコは酷く憤慨した様子で、ハリー・ポッターがどれだけ無礼だったかを身振り手振り交えて語った。

 

 「ポッターの奴、この僕が折角親しくしてやるというのに、それを断ってウィーズリーなんかと付き合うっていうんだ。この、マルフォイ家の子息の僕じゃなくて、血を裏切るウィーズリーと!」

 

 「ドラコがまた、彼の知人を侮辱したんでしょう。学びなさいよ」

 

 怜奈は呆れた風に言って、ウィーズリーのネズミに噛まれたというゴイルの指に杖を向け、「エピスキー」と唱えた。すると、噛み傷はすっかり消えてしまった。

 

 「すっげー!ありがとう、クラハシ」

 

 「構わないわ。次から気をつけることね」

 

 ドラコは怜奈が自分の意見に賛同してくれないことに不貞腐れたが、どんなに不貞腐れても怜奈が相手をしないとわかると、ポッターとウィーズリーの話をやめて車内で見た生徒の話をし始めた。

 ドラコとクラッブ、ゴイルは自分達のコンパートメントに戻らずに怜奈に話しかけていたが、汽車が速度を落とし始めると、制服に着替えるために慌てて帰って行った。怜奈は杖を一振りして私服から制服に着替えた。

 それからすぐ、汽車は停車した。外に出ると、小さな暗いプラットホームであることが分かった。夜の空気は冷たく、周りの子供たちが身震いしていた。

 

 「イッチ年生!イッチ年生はこっち!」

 

 突然大声がして、怜奈はびくりと肩を震わせた。声の主は、ダイアゴン横町で見た大男・ハグリッドだった。一年生は彼の先導に従い、険しくて狭い小道を降りて行った。どうしてこんな道を通るんだろう。日本呪術学校は通学路がきちんと整備されているのに、と怜奈が不満を抱きながら歩いていると、ハグリッドが「ホグワーツが間もなく見えるぞ」と言った。

 角を曲がった瞬間、一斉に歓声があがった。大きな黒い湖の向こう側に、壮大な城が見えた。

 

 「4人ずつボートに乗って!」

 

 ハグリッドが岸部に繋がれた舟を指さした。怜奈が誰と乗ろうかと考えていると、いつの間に現れたのか、ドラコとクラッブとゴイルが隣にいて、怜奈は彼らとボートに乗った。

 ハグリッドの号令で船団は一斉に動き出し、向こう岸に近付いていく。蔦のカーテンをくぐり、舟はその陰に隠れてポッカリと空いている崖の入り口に進み、地下の船着き場に到着した。

 

 

 




作者は叔父・泰明を気に入っているので、今後親族の中では彼が出張る可能性が大いにあります。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。