I.S.F インフィニット・ストラトス×Fate   作:ボイス

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 強さとはなんなのか――ラウラはひとり考える。

 過去に祖国ドイツで指導を受けていた際に、自身が敬愛する織斑千冬に訊ねたところ返答はよく分からないものだった。

 そこへ、もうひとりの絶対な力をもつ少女、セイバーが現れたことにラウラの心は酷く揺れる。

 千冬と同じ、いやそれ以上か。打鉄を駆り、訓練機でありながら繰り出す見事な剣捌きにラウラはいつしかセイバーを見る眼が千冬へ向けるものと同等になっていた。

 ISの訓練を適度なところで切り上げた彼女は、学園内を右往左往しセイバーの姿を探していた。

 途中、幾人かのクラスメイトを見つけ、セイバーを見なかったかと訊ねた際に、布仏本音から「屋上に行くのを見たよー」との話を聴き、軽く礼を述べると、ラウラは告げられたままに屋上へと続く階段を駆け上がっていた。

 

 

 心地よい風が吹く――

 一日の授業が終わり、生徒たちの自由時間がやってくる。部活動に勤しむ者、早々に身体を休める者、ISの訓練に励む者。

 一夏は箒や鈴たちに「私たちもISの訓練をするぞ」と告げられ、半ば強引に引っ張られアリーナへ連れられていった。その際に一夏は「ゆっくり休みたいからパス」と抗議の声を上げていたが、どうやら聴き入れてはもらえなかったらしい。

 セイバーも誘われたが、箒たちの胸中を知っているだけに邪魔をしては悪いと考え丁重に断っていた。

 士郎は鷹月静寐に壊れた腕時計を直してほしいと頼まれ、ふたつ返事で引き受けて修理作業に没頭している。

 ランサーは言うに及ばず、幾人かの女生徒に囲まれているのを見ている。大方、飽きもせずにお茶でもしにいくのだろう。

 気兼ねなくひとりとなったセイバーは足の向くままふらりと学園内を歩き、気づけば屋上へとやってきていた。

 斜陽により茜色に染まる屋上。眼下のグラウンドでは何処かの部活動の生徒の掛け声が響き走っている。

 IS学園の屋上から見える遠くの街並み。当たり前ではあるが、冬木市で見た街並みとはまた違う風景。

 異国の世界とは言え、セイバーは優しく街を見つめている。

 ――と。

「――セイバー」

 放課後の屋上で、ひとり夕陽を眺めていたセイバーはそう声をかけられていた。

 振り返ってみれば、そこには少々息を荒げたラウラが立っていた。邪魔したか、との声に小さくセイバーは頭を振る。

「どうかしましたか?」

 訊ねるセイバーに、歩み寄ったラウラは「お前を探していた」とだけ応えていた。

 確かラウラも箒たちと一緒にISの訓練をしていたはずだがと考えていると、それを察したのか嫁――一夏を相手にはしたが弛んでいて話にならんと一蹴していた。AICで動きを停めたところをレールカノンの的にしてやったと豪語する。一夏に同情しながらも、セイバーは笑みを浮かべるしかない。

 気を取り直し、話はなんでしょうかと訊き返すセイバーに視線を向け、銀髪の少女は口を開く。

「どうすれば、お前のように強くなれる?」

 あまりにも唐突に告げられたその言葉。

 少女の意図が掴めず、セイバーは眼をぱちくりとさせ、逆に眼の前の相手に訊き返していた。

「強く、とは私のようにですか?」

「そうだ。どうすれば私はお前のようになれる? 私はもっともっと強くなりたいんだ」

 ラウラにしてみれば、福音戦以降、自分がもっと強ければと考える事がある。自分がもっと強ければ、皆も怪我をしなかったと思ってのもの。とは言っても、それはあの時に福音を相手にした者ならば誰もが思う事である。ラウラだけに責任があるわけではない。

 有意義な夏休みも終わり、新学期に入り数日経ったところに現れた士郎とセイバー、ランサーの三人はラウラの『強さ』を更に意識させた。特にセイバーとランサーの『強さ』には心奪われた。直感で、今の自分では適わない技量を持った相手だとすぐにわかり得た。

 IS実技での模擬戦を思い出す。今までとなんら変わらず、セイバーはブレード一本で容易にシュヴァルツェア・レーゲンを圧倒していた。予測を超える機敏な動き。レールカノン「ブリッツ」による超音速の砲弾など斬って捨て、間合いに入り込めば得意とする剣戟。

 獅子奮迅――

 力戦奮闘――

 鬼神のように――

 相対するラウラでさえ思わず見惚れるほどに。それほどまでに、迷いも一切見せず、剣を繰り出すセイバーの姿は気高く美しいとさえ感じていた。

 戦闘に於ける決して退かぬその姿勢。その全てにラウラは夢中となっていた。

 銀の髪を持つ少女がこれほどまでに執着するなど織斑千冬以来だろう。

(困りましたね……)

 ラウラが織斑千冬に憧れを持っているのを普段の生活からセイバーは知っている。ラウラにとっての一番は織斑千冬なのは変わらない。

 威風堂々――

 その凛々しさ、姿に焦がれている。だが、それがまさか自分にまで向けられているとはセイバーは思いもよらなかった。

「前に、教官に同じ事を訊いた事がある。だが、よくわからない。だから教えてほしい。どうすれば教官やお前のように強くなれるのかを」

「…………」

 少女が口にする教官とは織斑千冬の事なのだろうとセイバーは容易に知る。

 強さを口にするラウラの瞳は輝いている。羨望の眼差し、憧憬の的として――

 だが、向けられるラウラの純真な双眸はセイバーにとっては些か困惑していた。

 強さにも色々ある、肉体的な強さ、目標に向かって己の怠惰な気持ちに打ち勝つ精神的な強さなど。

 肉体の強さだけが当て嵌まるとは限らない。各言う精神面かと問われれば応えは否。

(私は、あなたが憧れとして持つ強さなど持ち合わせていない。誇示できるものではない)

 セイバーが胸中で呟く事など露知らず。ラウラにとっては千冬もセイバーも同等に、気高い存在。ふたりの強さはそれはまるで獅子のようだと感じていた。

「教官には憧れる。それと同じように、お前の強さにも私は興味がある」

「ラウラ、強さといっても、その内容は色々なものがあります。私如きが軽々しく論ずることはできませんよ。あなたが強くありたいとは、なんのためですか?」

「なんのため?」

 なんとか言葉を発したセイバーの声に、ラウラは小首をかしげていた。

「そうです。あなたが求める強さとはなんですか? ある程度であれば、少しは助力になるやもしれない」

「私は――」

 その意味をラウラなりに考えているのだろう。しばし熟考したのち――真っ直ぐに見据え応えていた。

「よくわからない。私が求める強さと、お前の強さ、教官の強さは同じものなのか? 私は一夏を護りたい。私は一夏に助けられた。私はもっと強くなって一夏を……シャルロットたちを護れるぐらいになりたいんだ」

「…………」

 顎に手をあてセイバーなりに考察して導き出したものは、ラウラの口にする『強さ』とは『大切な人を護れる力』だと結論づける。ラウラ自身そのことに深くは理解していないのだろう。

 強くなりたいとの言葉にも、定義など多種多様。一概に言えるものもない。

「誰かを護るために強くなる。立派な志ですよ」

「そのためにはどうすればいい?」

「……そうですね」 

 難しい質問だ、とセイバーは考える。肉体面、精神面を鍛えるだけではこの少女は理解しないだろう。

「すまないラウラ、その事に関しては私は明確な答えを持ち合わせてはいない。その応えは、誰かに教えてもらうものではなく、自分で見つけなくてはならない」

「自分でか?」

 きょとんとした顔のラウラにセイバーは頷く。

「ええ。勝てば強者、負ければ弱者という決め付けでは短絡すぎます。価値観と言うものの違いがあります」

「…………」

「例えば、腕力や権力、財力を誇示して相手を黙らせた場合、それは『強さ』と思えますか?」

 セイバーの例え話に一瞬ラウラは眉を寄せる。顎に手をあて――だが視線は彷徨ったまま。

「……それは……いや、以前の私ならばそれは強さだと思うが……今は何故だろうか、違うような気がする」

「以前と違うと思うという事は、ラウラが成長していると言う事でしょう」

「そうなのか?」

「ええ。見方によれば先の件は『暴力』ともとれかねません。必ずしもそうだとは言えませんが、ラウラは違うと感じた」

「ああ」

「強さと言っても一概に答えなどはないと思います。求めるものが違ければ、自ずと応えはそれぞれとなりますから」

「では……お前の言う強さとはなんなのだ?」

「私ですか?」

 こくりと頷くラウラ。

 しばし無言のセイバーだったが、彼女なりに考えて口を開いていた。

「強さとは、守るべきものを守るもの。どんな力にも屈しない。どんな力にも負けない。守るべきものを守るために戦い、全てを背負いながらも進む意思……本当の強さなど、私にもわかりません。私なりの結論は出ていますが、自分は未だにそこに辿り着けてはいないと思っています」

「…………」

 人間にとって、誰しも見たくないものは自分自身の弱さではないだろうかと考える。

 自身の『強さ』を見せる者はいても、『弱さ』を見せる者はいないだろう。

 それらを含めた上で、自分自身の『弱さ』から眼を背けず、受け入れて向きあう者こそ『強い』とセイバーは捉えている。

 ならば、ラウラが言うように、己が思う『強さ』に自分は従っているかと問われれば、否と応えるだろう。

 セイバーの言葉が理解できず、ラウラは困惑したまま問いかけていた。

「……何故だ? お前は十分強いのに、なにが問題なのだ?」

「いえ、腕力や武技の強さだけならば――ですがそれしか持ちえないならただの暴力になり果てる」

 その言葉を聴き――ラウラの表情は硬くなる。自分の憧れである彼女、セイバー自身が己の持つ強さを『暴力』と簡単に切って捨てたのだから。

 しかし、それをラウラは否定しなかった。

 感情の薄い表情に珍しく苦笑を浮かべ、まるで過去を幻視するように遠くを見つめる。

「……私は以前、身命を賭して果たさなければいけない任についていました。正否を秤に掛け、常に正に傾けるべく最良を尽くし、時には非難を浴びようと非情に徹した。そうすることこそが私の義務だと信じて。いや、信じる……ということすらする暇もなく」

 アーサー王としての部分を伏せ、彼女は断片的な言葉の欠片をつなぎ合わせていく。

「しかし終わりの時、結果はあっけなく否に傾いてしまった。私は絶望し、その存在意義を打ち砕かれ、途方に暮れた」

 そこまで口にすると、セイバーは一度言葉を区切る。

 ひとりの王としての終焉。ここから先は、少女としての彼女が思い巡らせた夢の続き――

「ラウラ……私はそこで、やり直しを――願ったのです」

「?」

 唐突に呟いた一言は虚ろな幻のようにラウラの眼の前を通り過ぎていく。

「その終わりを嘘にしたい。私が望んだものはこんなものではなかった……塗り固めていた心に皹が入った理由にも気付かないで……そんなことばかり考ました」

 国や民を護るために全てをやり直したい、なかった事にしたいと願った。

 円卓の騎士のひとりであり、盟友であった『湖の騎士』ランスロット――

 カムランの落日――

 取り戻したいという思いは、いつしか王に相応しくない自分を殺すことに変わっていった。

 銀髪の少女の瞳はそんなセイバーの声に揺れていた。

 口を衝いて出てくる下手な慰めは、それこそ下手を打つだけのものになってしまう。

 それでも、ラウラの口は開かれ、言葉が紡がれる。

「なかったことにするのは……決していけないことなのか?」

 だから彼女に言えたのは本心からの思いだけだった。

 セイバーはラウラをじっと見据え……静かに、だがはっきりと双眸に意志を宿した顔で頷いていた。

「……はい。やはりそれはいけないことだ」

 その返答にラウラは言葉を詰まらせる。思わず相手に掴みかかろうとしたが、なんとか自制し踏みとどまっていた。

「だが……!」

 お前もやり直したかったことがあったのだろう――?

 そう言おうとした彼女の頬に、セイバーはそっと触れていた。

 誰にでもある暗い記憶が箍を外して流れだしそうになったのかもしれない。

 風に煽られ冷えた手の感触に可愛い声を出しながら怯んだラウラが可笑しくて少しだけ笑ってしまう。

「やり直しはできない。そんなおかしな望みは持てない」

 そのまま真っ直ぐにラウラの眼を見る。

「その道が、今までの自分が、間違っていなかったと信じている――私の『大切な人』が教えてくれたことです。結果は無残でしたが、その過程に一片の曇りもないと信じられるならただ受け入れればよかった」

 取り戻したいと願ったなら。何故それほどに思った『私たち』をなかったことにできようか――?

 償うなら過去ではなく、今から始めなければならなかったのだ。

「今は私も道半ばです。その答えに気付けなかった自分が。いつか彼に追いつけるようにと強さを探している」

 セイバーが口にした『彼』とは誰の事を指すのか、ラウラはなんとなくではあるが理解する。そのまま、くすりと笑みを浮かべていた。

「……ならば、お前も私と一緒だな」

「ええ。一緒です。私はあなたに強さを説けるほど強くはありません。あなたの求める正解にも答えられないでしょう。ですからラウラ、あなたの強さはあなたが真っ先に思い浮かべたものが、あなたの強さなのだと思います」

 ラウラが悩み考えて、彼女が考えに考えあぐね、そこで導き出した答えこそ、何ものにも代え難い意味があると思うもの。

「ラウラ、強さと言うものは、存外死んでしまうまでわからないものかもしれません。ある種、ひとつの欲ではないでしょうか? 自分ひとりだけであれば、自分が強者か弱者かなどわからないはずです。そこで誰かと比べる事により差異が生まれる。ですが、人それぞれ考えている『強さ』など違うものです。チフユやイチカ、ホウキもまたそれぞれ違う事でしょう」

「教官も、嫁もか?」

「ええ。必ずしも全部が全部とは思いませんが、人間、誰しも弱い部分、強い部分を持つものです。『強さ』とは自分のその両極面の弱さ、強さを含めて受け入れることができ、また他人の弱さも受け入れることのできることかもしれません。ふふ、言い出してしまうとキリがありませんね。哲学的なものは私には無縁です」

 言って、セイバーの指先はラウラの頭を優しく撫でる。

 気持ちよさと気恥ずかしさにラウラは思わず声を漏らす。

「むぅ、くすぐったいぞ」

「ああ、すみません。つい」

 言って手を離そうとしたが、今度は今度で名残惜しそうな表情をするラウラ。

 苦笑を浮かべながら、セイバーは少女の頭をそっと撫でつける。

「ですが、ラウラ。これだけは伝えておきます。私のようになってはいけませんよ」

 その言葉の意味がわからずラウラは不思議そうに首を傾げる。

「なぜだ? 強いお前のようになりたいのだ、私は。それもいけないことなのか?」

 いいえとセイバーは首を振る。

「誰かを護りたい。あなたのその気持ちを私は持っていなかった」

「……どういうことだ?」

「言い方がおかしかったですね。わたしも誰かのために護ると誓った事があります。ですが、それはラウラとは違ったものでした」

 ラウラの護る対象は友人。対してセイバーの護る対象は国。

 護るためには犠牲もいとわないと覚悟してのもの。とてもラウラに対等と自慢できるものではない。

「私には大切な友、大切な仲間がいました。ですが、私は彼らを傷つけてしまった。私が固執した護るもの……それこそ強さと言うものは力だけのものでした。結果、私は取り返しのつかないことをしてしまいました。彼らを傷つけてしまった」

「だ、だが……仲直りはできたのだろう?」

 今までとは違い、真面目な表情となるセイバーに対し、どこか慌て心配そうな顔になるラウラ。

 その声にセイバーはいいえと首を振る。

「ラウラ、あなたは私のようになってはいけません。あなたがどのように見て私のようになりたいなどと思ったのかはわかりませんが、見誤ってはいけません。力だけが全てではありませんよ。強さというものは……」

 この先、少女の人生に決断を迫るものがあるかもしれない。

 それは、もしかしたら些細な事かもしれない。あるいは重要な事かもしれない。

「……私は、お前を困らせてしまったか?」

「いえ……」

「酷く悲しい顔をしているぞ。私はお前を困らせる気はなかった」

 すまないと頭を下げる。口を真一文字にしているラウラはわからない。

 だが、それでいてラウラもまた思う事がある。これほどまでに強いセイバーでさえも悩む事があるのだということが。

「難しい話はわからない」

「そうですね。難しい。本当に難しいものです」 

 ラウラの強さに憧れる姿勢は、セイバーにとっては眩しいものだ。

 アーサー王として、苦楽をともにした友も仲間も臣下の者も、息子のモードレッドすらも殺めた自分の手は既に血にまみれている。

 それらを思い出し、そんな自分が少女に強さを説く資格などあるのだろうか、とセイバーは自問していた。

 じっとセイバーの顔を見つめ、ラウラは僅かに顔を伏せる。説明をされてもいまいち理解できないのだろう。

 だが、先のセイバーの『やり直しを願った』いう話は何となくではあるがわかるような気がした。

 自分が親を知らずに鉄の子宮で生まれた試験管ベビーである事。成績が振るわなかったために貼られた『劣等』のレッテル。『出来損ない』と嘲罵を浴びせられた暗い過去。

 今でこそ持ち直しはしたが、消せるものなら消してしまいたいとラウラも願い思うもの。

 それ故にラウラは問いかける。

「……お前に勝てば、私はその強さと言うものは知り得るだろうか?」

「そうですね。それもひとつの手段でしょう。何かしらの足がかりにはなるのではないでしょうか」

 そうか、と小さく呟き――

 ラウラは顔を上げていた。その顔に浮かぶものは、迷いが一切ない純粋な笑み。

「決めたぞ! 私はお前に勝つ。絶対に勝ってみせるぞ」

「望むところです。挑まれれば全力を持って受けましょう。ですがラウラ、私は手加減はしませんよ?」

「当然だ。逆に手を抜かれて勝っても面白くない。全力のお前を倒してこそ意味があるのだからな」

「ええ。あなたの答えが見つかるように、少なからず協力しましょう」

「……わからなくなったら、また話をしてもいいか?」

「無論です」

 言ってふたりは笑う。

(こんな私でも役に立てる事ができれば……この少女の力に少しでもなれれば)

 息巻くラウラにセイバーは胸中でそう呟いていた。

 ――と。

 セイバーは顔を上げていた。いつしか空は黄昏に。

 肌に触れる風も冷やりとしたものになっていた。

「む。風が強くなってきましたね。戻りましょうラウラ、身体を冷やしては事だ」

 ラウラを連れ、セイバーは屋上を後にする。

 風が吹く――

 旋律を奏でるがごとく、風は金色の髪と銀色の髪を優しく撫でつけていた。


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