『拝啓画面の向こうの皆様
桜が散り、若葉が青々と茂り気温が高くなってきた今日この頃いかがお過ごしでしょうか。
私睦月 長門はどうやら死んでしまったようです。』
何で分かるかって?目が覚めたら真っ白な空間(笑)あれ?これなんてテンプレ?
だけど俺には死んだ記憶が無い。まぁ、俺の後ろで気配を消しながら近づく奴にでも聞くかな。
「上手く気配を消してる積もりだろうけどバレバレだよ~…出て来な」
「何故わかった?」
「確かに野生動物でも気づかないだろうけど、僅かな空気の揺れは消しきれないからね。ようするにへたくそ♪」
神様(笑)は大変驚いていらっしゃる。
此処で神様(笑)の容姿の説明
10対20枚の黄金の翼で
金髪碧眼の……イケメン…だと
改めて俺は世界の不条理を思い知った。
「何か殺気を感じるが((((゜д゜;))))ガクガク」
「………気のせいじゃね?」
俺は全身から滲み出ている非リア充オーラ(殺気)を消し、質問する。
「あんた誰?」
「俺はk「神様ね」……被せるなよ」
「役職は?」
「創世神」
この神様(笑)中間管理職かと思ったら創世神だった。……世も末だねぇ。
「やかましいわ!!あと(笑)はやめろ!!」
心を読まれた。ふ~ん所詮テンプレ読心術か……キモっ!!駄神のくせに生意気な。
「ドンドン酷くなっていく………Orz」
「………ハン!」
……ありゃりゃ落ち込んじゃったよ。
あの落ち込んだ顔見てると、清々しいねぇ(笑)
じゃあ、遅くなったが俺の自己紹介
俺は睦月 長門
黒髪灰眼 顔は神様(笑)と違ってフツメン
死ぬ前はハーレム築いていた鈍感イケメン野郎の親友やってた。
所詮脇役だが、小説みたいなチートじゃない。
むしろ……弱者だ。
弱いが故ヤンキーやヤクザや族または、俺を良く思わないハーレムメンバーに何度となく殺されそうになったやら(;-_-)=3ハア
だから俺は生き延びる為に異常なまでに気配や匂いに敏感になった。
性格はかなり歪んだが……
~一時間後~
「……で、俺何で死んだの?」
只今、ようやく立ち直った駄神と本題に移る。
「……私のミスだ。お前の命の履歴書にお茶をこぼした。」
ほぉ、テンプレ通りの下らない理由か。……面白い。
「お、面白いって、俺に対して怒りとか感じないのか!?」
「感じないね。ちなみに死因は?」
「心臓麻痺だ。」
それ、なんてDEATH N○TE?
「じゃあ俺はこれからどうなる?」
「テンプレ通りのチート転生」
成る程分かりやすい。
要約すると、こう言うわけだな。
俺死ぬ→駄神ミスった→お詫びにチート転生
「転生する世界は?」
「ハイスクールD×Dのパラレルワールドだな。」
ハイスクールD×Dねぇ。死亡フラグと頭がアッパッパーな変態満載の素敵世界か。
「特典とかあり?」
「何でもありだ。好きなだけ言え。」
ほぉ、制限なしか。
「なら3つ
1つ目、神器《セイクリッド・ギア》や神滅具《ロンギヌス》を創造する神滅具
2つ目、原作開始10~20億年前に送れ
3つ目、他の転生者からめだかボックスの安心院さんの記憶を消せ
以上」
俺は安心院さんファンだったりする。考え方も似ているし………だがリアルと二次元は区別
つくからな!?こら!そこ厨二病言うな!
ただ俺は俺以外の人間を暇つぶしの玩具だと思っているだけだし。
「みっ、3つ目は、ど、どう、どういう訳だい?」
「あんたの事だ。実はかなりミスってるだろ。」
「お前には、適わないな。そうだお前以外に2人いる。」
やっぱりな。しかし創世神って全知全能じゃなかったっけ?
「……他の転生者の特典と聞かないのか?」
「聞かない。未知な出来事があるから人生ってのは、面白い。」
「聞きたい事が幾つかあるんだが……いいか?」
「いいけど。
どうせ、気配の察知やら、可笑しい考え方だろ?」
「簡単に言うなら……そうだな。
王道の鈍感イケメン野郎の脇役かな。
後はお茶まみれの命の履歴書読め」
どうやら落ち込みすぎて読心術を使えていなかったようだ。
「やっぱりお前は変わってるな。じゃあ逝ってこい。」
「字、違っ………」
地面、てか俺の足元に開く黒い穴。つまりは……
「テンプレぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
そうして俺は転生した(笑)
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