ORISHU   作:ディア

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あまりの長文と文才のなさに疲れました…


第四話 アカデミー特待生合格者現る!木の葉三忍、三代目火影に迫る

カガミは不合格者達を落とし穴にはめてイジメ…もとい、自分の仕事を終わらした。

「カガミ!無事だったか!?」

その声は木彫こと柱間だった。

「有海と木彫…こちらの仕事は見ての通り終わった。」

「この様子だと、後数人ってところね。」

「じゃあ残りを終わしに行こう。」

「はい。」

 

一方、玄間達は…

「ところで何でこんなことをしたのですか?」

「こんなこととはなんだ?」

「特待生不合格者にチャンスを与えたことですよ。」

「暇だから。」

玄間の言葉にここにいる上忍達はこう思った。

「「「「(そんな理由かよ…)」」」」

しかし、玄間は無視して次の理由を言った。

「それと二度とさっきのようなクーデターもどきが出来ない様に見せつけるためだ。」

2つのセリフはどちらも独裁者のような理由だが、後者は天隠れの里のことを考えて言っているセリフだ。

「さ、流石光影様!そのようなご考えがあったとは…」

その言葉に玄間に取り付こうとする上忍もいるが、玄間はそのことに関しては全く頭に焼き付けない。何故ならそういうゴマスリをする人達は玄間は前世の関係上嫌っているからだ。

「まあとにかく、屋上まで登ることが出来るか出来まいかどちらにしても楽しみだ。」

 

~アカデミーの屋上付近~

「まだ足跡が残ってなかったね。」

「ということは、そろそろか?」

何がそろそろかと言うのは不合格者達である

「そのようです。」

カガミがそう言うと不合格者達全員がここにきた。

「あっ!くそっ!まさかここにいたとは…引き返すぞ!」

「いやモブ、構うもんか!突撃だ!ここさえ乗り越えれば合格するぞ!」

「「「そうだそうだ!」」」

「…わかった!そこまで言うなら仕方ねえ!全員で突撃だ!」

「「「「突撃ーっ!」」」」

モブは不合格者達全員に押し切られてカガミ達に突撃した。

 

「木遁・木龍の術!」

「「ぎゃあぁぁぁぁぁ!!」」

しかし、現実は悲しく不合格者達のほとんどが柱間の攻撃によってやられてしまった。

「くそっ!半分以上も削られてしまった…」

「雷遁・五指稲妻球!」

「なっ…!」

「畜生ー!」

更に、うまくかわした不合格者達に追い打ちをかけるかのようにアールが得意の技を放つ。

「貴様ら…許さんぞ!よくも部下たちをやりやがって!」

「「「誰がモブの部下だ!」」」

「土遁・土流槍!」

そんなやり取りを無視してカガミはモブ達に術を仕掛け戦闘不能にさせた。

 

そこへ玄間がやってきてゲーム終了を知らせにきた。

「時間だ。受けた中でアカデミー特待生となったやつは1人いた。」

「「「「「えっ!?」」」」」

これにはカガミ達も驚いた。何故なら三代目雷影とほぼ互角のアールはともかく、柱間は九尾を子ども扱いするほどの実力を持っており気配を探るのは長けている筈…その合格者はそれに気づかないほどの気配を消したと言うことになる。

「暗部級の忍びの目から逃れるとなればそいつは合格だ。それ以外は失格となる。その者の名前は太刀之ヤイバ!彼だけが唯一合格したぞ!」

その言葉に改めて不合格となった者は絶望感に襲われてしまい現実逃避を始めた。

「そんな…馬鹿な…これから俺はどんなに良くても下忍どまりかよ…」

などの声をBGMにこの日の天隠れ最大のイベントは終わった。

 

一方…木の葉では

 

「はあ…何で中忍試験なんかやるのかのぅ…」

白髪の大男、自来也がそうぼやく。

「あらあら、それは私への嫌味?」

白肌の長髪の男、大蛇丸が答える…

「大蛇丸…お前は下忍試験の時に落としまくっているからそうなるんだろ?」

「それは、下忍とは思えないほどの酷い醜態ぶりに目も当てられないからそうなったのよ。」

「そう言うな。奴らだって頑張っているんだから認めてやれよ。ワシみたいに晩成する奴だっているかもしれないんだぞ?」

「それはそうと…ミナト君はいい身体しているわね。とても13とは思えないわ…」

この時ミナトに鳥肌が立ったのは言うまでもない。

「それは忍びとしての意味か?」

「イエスとも言えるしノーとも言えるわね。」

 

「それにしても、猿飛先生は何故天隠れの孤児院を頼らなかったんだ?」

「ああ、それね。何でもミナト君の保護者が天隠れの孤児院に行かせるのは反対したそうよ…」

「それだ、それ。天隠れでトラブルでもあったのか?あの保護者は犯罪者ではないし、ミナトは血継限界ではありそうだが人柱力でもないし、そうであっても天隠れの里は受け入れるからむしろ木の葉よりも天隠れに預けたほうがいいに決まっている。なのに何故?」

「…私は5年前に任務の帰りに天隠れの里から逃げたした人を見つけたのよ…だけどその人が今から13年前の波風シロイ…ミナト君の保護者だった。」

「は?ちょっと待て。人違いじゃないか?」

「あれは間違いなくそうだったわ…何しろ服の紋章が同じだったのが証拠よ。」

「そう言えばあの時、お前はシロイに不老不死のやり方について聞こうとしていたな?それってあれがきっかけなのか?」

「ええ、そうよ。だけどあった途端断念したわ。彼女が老けていたから。」

 

「それって人違いじゃないのか?」

「それはないわ…シロイと同じチャクラだったし、同一人物の可能性が高い。」

「じゃあ、何でその若い時の姿を見かけたんだ?おかしいだろ?」

「それについてはわからないわ…でも最近、天隠れの里に侵入したのよ。それでわかったことは5年前からつい最近まで波風シロイ捜索隊がいたこととアカデミーの教育が進んでいるのと警備が厳しいこと位しか収穫はなし。私ですら波風シロイという忍びはどんな人物かもわからないままで終わってしまったのよ…」

「何だと!…先生に聞いてみるか。」

「そのほうが良さそうね。綱手も呼ぶわよ。」

 

その後綱手を強制的に連れて行き、火影執務室へと向かった。

 

火影執務室

「では波風シロイ特別上忍にはAランク任務を与える…」

「了解しました。」

そういうとシロイはたちまち任務に向かった。

「「「猿飛先生はいる(か)!?」」」

「何だ、騒がしい…それで用件は?」

「シロイは一体何者なんだ?」

「あやつはお前達が知るべきことではない。」

「国から雇われたスパイかもしれませんわよ。」

大蛇丸はカマをかけ三代目火影がどんな様子を見るか確かめる。

 

「それについては心配はいらん。あやつは犯罪者リストにも載っておらん。」

「だから、怪しいんですよ。犯罪者リストにも載っていないのに何で特別上忍になれたんですか?」

「だから言えん!」

「何でですか!?」

「言えんものは言えん!」

その時、綱手の何かがキレる音がした…

 

「ジジイ!言えることは全て吐き出しな!」

「無理じゃ。ワシからは話せん!これはシロイの願っていることなんじゃからな!」

「クソジジイ!いいから吐けって言っているだろう!」

「まあまあ…落ち着きなさい。綱手。一気に先生から吐き出してあげるから。」

「大蛇丸…出来るのか?」

「ワシから尋問が出来るものなら、やってみろ。」

 

「これは何だかわかる?」

そう言って取り出したのは一冊のノートだった。下の方に猿飛ヒルゼンと書いてある。

「なっ…そ、それは!?」

「名付けて『猿飛ヒルゼン黒の書』…自来也、これを音読して。」

「あ、ああ。え〜と何々…『2月13日、今日も俺はかっこいいぜ、例えるなら美しい薔薇のように、輝いて見えるぜ。』うわっ…先生、文才ないのぅ…」

『猿飛ヒルゼン黒の書』とはただの日記…ではなくナルシストにかいた日記だ。

「キモいな。」

「続きを。」

自来也と綱手が酷評し大蛇丸が続きを読ませようと促す。

「『2月14日、今年もバレンタインでチョコを2つも貰ったぜ。今日も俺はモテモテだな。』…」

そのチョコは奥さんのビワコと弟子の綱手である。もちろん義理チョコだ。

「続き「わかった!わかった!それ以上言うのはやめてくれ!」」

流石に耐えられないのか三代目火影が止める。

「で?話す気になりました?」

大蛇丸が三代目火影に話すように要求した。

「それを渡したら話そう。」

しかし、三代目火影はその日記を渡すように要求してきた。

「自来也続きを。」

「え〜と「わかったわい!話す、話す!」」

残念な事に大蛇丸の前ではその交渉も無駄だった。

「それでどんな話なんですか?」

「あれは13年前の事だ…」

 

13年前(当時、玄間8歳)

猿飛ヒルゼンSIDE

当時ワシはヒマをしていた。火影の仕事と言っても当時は中堅管理職みたいなものだ。

「ヒマだ…二代目から火影を受け継いだのはいいものの、やる事がやりごたえのないものばかりでつまらん。」

「本当ですね。だからと言って戦争とかあってもクソ忙しくなるからやなんですけど。」

そう答えたのはワシの側近だ。

「確かにな。」

「大変です!火影様!」

「どうした?」

「いえ、それがみた事もない額当てをしている忍びと赤子が空から降ってきました!」

「空から?一体何者なんじゃ?」

「本人は天隠れの里と言っていますがそれ以外は全くわかりません。」

「わからぬか…ならばそやつを連れて来い。」

「はっ!」

 

その天隠れの里の忍びとやらはかなりの美人だった…しかし、赤子がいると言うのはおかしい年齢だ。何故なら…

「波風シロイ、16歳です。」

16だったからだ。

「して、何故空から降ってきたのか?」

ワシはそう訪ねた。

「天隠れの里から逃げてきたんです。」

「天隠れと言うのはどこにある?」

「光の国にあります…」

キリがない…

「地図を持って来い!」

ワシがそう言って2分後…

「持って来ました!」

「これの中にお主の言う天隠れの里はどこにあるのか教えて貰えるかな?」

「はあ…確か…小国全てを吸収したらしいからここからここまでになります。」

シロイが指したのは小国全てを囲んでなぞった。

「馬鹿な…」

「本当です。」

「いや待て…そう言えば、戦争はあったのか?」

「?ありましたよ。第二次忍界大戦が。」

「やはりか…この世界ではその第二次忍界大戦は起こっていない。」

「ええっ!?」

「恐らくお主は時空間忍術で未来から来たんだろう。」

「そんな…」

でだ、その後はワシはシロイから事情を聞いてを勧誘した。

猿飛ヒルゼンSIDEEND

 

「未来からきた…それが唯一のキーワードか。」

「大蛇丸、お前ならこういうの得意だろ?」

「わからないわ…だけどその天隠れの里に私は行っても謎だらけ…あの山椒魚の半蔵がいるのは確かだしね。」

「まあ、ワシから話せるのはこの位だ。後はシロイでも聞いてくれ。」

「「「わかりました。」」」

そうして木の葉の三忍はシロイに聞くことになった。




ミナトとカガミの年齢が九尾襲撃の時にこのままだと14歳になってしまいます。その時のカカシの年齢は14歳…かなりまずいです。
このことに気づいたのは自来也の年齢です。自来也は九尾襲撃の時、38歳。玄間は30歳。ミナト達が産まれた玄間の年齢は16歳…つまり、無理があったんです。
ちなみに年齢の計算は
(自来也の年齢)−8=(玄間の年齢)
(玄間の年齢)−16=(ミナトの年齢)
(原作時のキャラ達の年齢)−12=(九尾襲撃時のキャラ達の年齢)
よってミナトの九尾襲撃時の年齢は 50−8=42 42−16=26 26−12=14
となります。

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