ひといずin Angel beats!   作:堂上

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第7話

ー放課後ー

 

「みんな集まったわね?」と本来なら校長が居るべきであろう席に腰掛けているゆりが俺達に確認している

「それじゃあ今日のオペレーションを発表するわ」とゆりが言うと、きたきた!と嬉しそうな声をあげる出夢

「出夢くん達が入ったから何か大きな作戦をやりたかっんだけどまだ少し人員不足なの。2人には悪いけど今日も新人探しよ」とゆり

「ええ~、天使と戦えないの~?」と心底残念そうな出夢。

「我慢しろよ。今日ちゃんと新人確保出来たら明日こそ戦えんだろ?」となだめておく

「人識がそう言うんなら我慢…する」とやや間が空いたが了解してくれた

 

「ほんとにごめんなさいね」とゆり

「しっかし2日も連続で新人来んのか?ゆりっぺ?」と日向

「そうですよ。それに昨日は2人も来てるのですし」と高松

「しょうがないのよ。ほんとに人手が足りないんだから。だから、新人を発見したらどんな手を使ってでも入隊させるのよ!」

そうねぇ、呟き「もし、新人を見つけても入隊させられなかった人には死より恐ろしい罰ゲームよ」とニヤリと悪魔のような笑顔で言い放った

「「ええ~!」」と不満の声が飛ぶ

「ゆりっぺ~、新人も居るんだから罰ゲームはよそうよ~」と大山が言うと

「そうね、じゃ、出夢くん達は罰ゲームなしよ。これでいいかしら?」と大山の考えを見抜いて言った

う、うん、そうだね…と諦めたように言う大山。可哀想に

 

「それじゃあ、オペレーション開始は18時からね」

「オペレーション、スタート!」ゆりの掛け声でみんな本部を出て行く。

(どうでもいいけどオペレーション開始は18時からなのにオペレーションスタートって言っていいのか?)と考えてると

「人識ー、一緒に探して回ろーぜ~!」と出夢が抱きついてくる

「お前は抱きつかないと俺と話せねえのか?」と言うと

「だぁってさぁ僕人識のこと愛しちゃってるもん!」ぎゃはは!と笑いながら言ってくる

(毎度のことだけどなんでこう可愛いことを不意に言ってくんだよ?)と思いつつも素っ気なく「ああそうかい」などと返す俺。自分でもあきれるほど不器用だ。生前この不器用さで出夢を失ったというのにどうしても照れが先行して素直になれない、と考えてると

「とっしーもしかしてまた照れちゃってるー?」ぎゃはっ!と出夢が茶化してくる

誰が?!、と反発するも図星なのでなにも言い返せない

「あれー?図星?図星だった?」としつこく出夢が言ってると

「あなた達、いちゃついてないで早く行きなさい!」とゆりに叱られる

ナイスゆり!と心の中で思いながら、あくまでも冷静を装って「そうだな、行くぞ出夢」と言うと「む~、わかったよ」とやっと諦めて外に出る

 

ー18:00ー

 

「んじゃ、ぼちぼち探すか」と言うと

そだなー、と返してくる出夢

 

たわいもない雑談をしながら小一時間ほど歩いていると、校舎裏に1人寝転んでいる人影を見つける。近づいていくと、その人影が起き上がる。その風貌は出夢に瓜二つだった

 

「理澄?…」と出夢が呆然と呟く。

(理澄?じゃああいつが出夢の妹か?)と驚いていると

理澄がこちらに気づき「あ~、兄貴なんだねっ!」と指をさして言う


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