ひといずin Angel beats!   作:堂上

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第5話

「へえ、僕達のこと知ってる奴がいたんだぁ」と楽しげに言うと人識が心底心配そうな顔をしてた

(でもそんなの関係ないよねぇ。だってこんなにワクワクしちゃってるんだから)

 

「ってことは、お前も素人のプレーヤーってわけじゃないんだろ?」

くのいちらしいしな、と言い、ぎゃはは!と笑う

「あさはかなり」と椎名が言う

ああ?と聞き返すと「素人じゃない、だからどうした?戦おうとでもいうのか?」と聞か

「わかってんじゃん!ぎゃはっ!正直そろそろ我慢の限界がきてんだよねぇ、まだ殺戮のための一時間まったく使ってないしさぁ」と言うとまたも

「あさはかなり」と返ってくる「私はゆりの了承をもらわないことにはお前と戦うことなどできん」と言う

「じゃあさ、ゆりー、いいだろ?椎名と戦って?」と一応聞くと

「そうね、いいわよ別に」と素っ気なく言う。すると人識は「いや止めろよお前!」とまた突っ込んでる

 

「だ、そうだ。準備はいいか?つってもまたねえけど!ぎゃはははは!」と椎名に向けて叫びながら突進する

すると椎名はするりとかわす忍者みたいに素早い動きで

 

「あさはかなり」と言い、小刀を二本とりだし構える

僕はまたぎゃはははは!と笑い跳び蹴りを繰り出す

椎名はまたよけて、今度は小刀で反撃してくる

僕はその小刀を素手で受け止める

「捕まえたぁ」と言いすかさず

「一喰い〈イーティングワン〉!」と叫び思いっきり平手打ちをかます

感触は充分あった粉々だ、と思い確認すると木の破片が散らばっているだけだった

すると、「あさはかなり」と言い後ろから椎名が攻撃してくる

今度はさすがによけた

もう一度攻撃しようとしたその時

 

「出夢!ストーップ!」と人識が叫んだ

「なんだよ今良いとこだぞ!」と抗議すると

「何が良いとこだ!これから仲間になるっつってんだよ!なんで戦ってんだよ!」と怒涛のツッコミをいれてくる

「いいじゃねえーか、もう我慢できなかったんだよ」と言うと

「わーった、また俺が相手してやっから」と言われた

そう言われたらもう断れない

「ほんとか?!やめるやめるー!」ぎゃはっ!と笑い人識に駆け寄って抱きつく

「ああ、ほんとほんと、だから離れろ」とげんなりした風に言う

 

「あさはかなり」と椎名が言い小刀をしまう

「椎名さん、ありがとう。これで出夢くんの実力が把握できたわ」とゆり

(へー、一応そういうの考えてたんだ)と思い関心する

「ちなみに聞くけど、人識はどれくらい強いの?」と質問されたから

「僕よりは弱いぜー!ぎゃはははは!」と答えとく

そう、とゆりが言い

 

「しっかしハイレベルな戦いだったなぁ」と日向

「ほんとだねー」と大山

「それに素手で戦うのですね」と高松

「super strong girl」とTK

各々感想を言い合ってる

 

武器といえば、と人識が呟き

「なあ、ナイフねえのか?ナイフ。俺ナイフじゃねーと戦えねえよ」と言う

そりゃそうだな、と僕も思った

するとゆりは「ナイフ?あるにはあるけど、ほんとにそれでいいの?」と聞く

人識は「ああ、できればたっくさん欲しいんだ、できるだけ」と言い

ゆりは「わかったわ。でも今渡せるのは5、6本くらいよ」と言う

人識は残念そうに、ん、そうか、と返事する

 

ゆりが机の引き出しからナイフを数本取り出し人識にわたす

サンキュー、と人識

「これでなんとか落ち着くぜ」と言ってる

 

「なあゆりっぺ、俺らの制服渡さなくていいのか?」と日向

制服?、と僕と人識は怪訝な顔をする

ああそうね、とゆりが言うやいなやゴソゴソと探し

「はいこれ、私達はNPCとは違う制服を着てるの」と言い、僕にセーラー服を人識にブレザーを渡した

人識は「えー、俺は学ランでいいぜ?」と言うが

「そういうわけにもいかないの」とゆり

人識はまだ少しブツブツ言ってる

 

「さあ、今日のところはこんなとこかしら?」とゆり

「ああ、こんなもんだろ」と日向

 

「じゃあ、今日の所は解散ね。人識くんは日向くんに寮を案内してもらって。出夢くんは私が案内するわ」と言う

「えー!とっしーと離れ離れー?さーみしいー」と言ってみると人識は「はいはい、また明日な」と素っ気ない

ちぇー、と言いつつゆりに連れられ本部をでる

 

寮に案内され、部屋までいくと僕は1人部屋だった。

「今日はもう寝なさい。明日職員室に行って奨学金を貰うといいわ」と言い残しゆりは部屋を出て行く

んじゃー寝るかぁ、と呟き僕は眠りについた。人識にあえる明日を待ち望んで

 

 

 

 

日向に寮を案内され、部屋をみると俺は1人部屋だった。

「まあ、なんかわかんねーことがあったら聞きに来いよ。明日職員室に行って奨学金もらっとけよ。多分また明日本部に集まると思うけど」と言って出て行く

 

俺は制服に刃物を仕込ませるために裁縫道具で改造をした。

(まだ数本しかねえけどな)と思いつつ手をすすめる

 

ようやく作業が終わり、ベッドに入って眠りにつく。

内心また明日出夢に会えることを楽しみにしながら

 


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