ひといずin Angel beats!   作:堂上

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第4話

ドアを開けるとそこには何人か人が居てこちらを見ている

ゆりは横で「ん~、やっぱり死んでたまるか戦線って言うのは微妙かしら?」などとブツブツ呟いている

 

はっ、とゆりは僕達のことを思いだし、「みんな聞きなさい!この2人が新しく戦線に入るメンバーよ!」と宣言する

すると、明らかにヤンキーというふうな長ドスをもった男が

「おいおいゆりっぺ本気かよ!こんなヘナチョコそうな奴らが戦力になるわけねぇぜ!」と抗議している

 

ちょっとムカついたので人識は「お前よりは少なくともなるぜ」と言っといた

すると、ああん?と男が睨んできたので、かはは、と笑い「試すか?」と言うと

ゆりが「やめなさい、あなた達はこれから仲間なのよ」と言うので許してやった

 

とりあえず一段落つくと急にドアがバンッと開けられ

「早まるなゆりっぺぇぇぇ!俺はそいつらをまだ認めてなぁぁぁぁぁぁーー!」

とデカい斧のような物を持った男が絶叫しながらトラップにひっかかり飛んでいった

 

日向ははぁ、とため息をつき「一体何回おんなじこと繰り返すんだ?あいつは?」と言っていた。どうやら初めてではないらしい

「自分で作ったのにねぇ」と特徴のあまりない男子が言った。

(そりゃ相当のアホだな)と思い、こりゃ傑作だ、と呟やくと

「あさはかなり」とくのいちみたいな女が言った

 

ゆりはコホン、と咳払いし

「気をとりなおして、まずメンバーを紹介するわね」と言い

 

日向くんはもういいとして、と言い「あそこの体の大きい人は松下くんよ。柔道が五段だから皆は敬意をもって松下五段と呼ぶわ」と言うと松下五段は「うむ、よろしく」と言って握手をしてきた。どうやら良い奴のようだ

 

次に、と前置き「彼は大山くん。特徴がないのが特徴よ」と紹介した

「よろしくね」と人当たりの良さそうな笑顔で言った。

(特徴ないって言われてこいつ別にいいのかよ?)と思いつつ握手する。まあこいつも良い奴みたいだ

 

「あ、さっきトラップにかかったのは野田くん。見たとおりのアホよ」とアホの所を強調して言った。

まあそれはさっき見たときにわかってたので流す

 

「さっきあなたに絡んだのは藤巻くんよ。ガラは悪く見えるしアホだけど仲良くしてあげて」と言う

「ふん、まだ認めてねぇが、まあよろしくな坊主」と藤巻

もう俺はなれたが出夢は表情がまだ引きつっていた

危ないと思ったので「ああ、よろしく」と藤巻と出夢の間に入り握手する

 

「そこのメガネをかけていちいち知的に話すのは高松くんよ。ほんとはアホよ」という紹介に高松はフッ、と笑いメガネをクイッとあげながら「よろしく」と言った

(こいつ、こんな紹介でいいのかよ?)と思いつつ「ああ、よろしくな」と苦笑いで握手すると横から出夢が耳元に寄ってきて

「否定しないってことはマジでアホみたいだな」と言ってきた

みたいだな、と俺も返す

 

「彼はTK誰も本名すら知らない謎の男よ」と言う

(そんな奴が仲間でいいのか?)と思いつつ、よろしく、と言うと

「came on lets dancing~♪」と言うので

「いや踊んねえよ」とだけ言っとく

 

「影であさはかなり、って言ってるのは椎名さんよ。戦線随一の戦闘力を有してるわ」とゆりが言うと

横から、へぇ、と出夢が舌なめずりしながら言った

こりゃまずいな、と思いまたもや椎名と出夢の間に入る形で「よろしくな」と言うと

「あさはかなり」とだけ返ってきた

 

「最後に、彼女が岩沢さん。陽動部隊のリーダーよ」と言い

「よろしく」とクールに言ってきた

俺も「ああ、よろしく」と言い

「陽動部隊ってなんだ?」と聞くと

「彼女は校内でバンドを組んでいて、NPCから絶大の人気を誇っているわ」と言うのだが、もう一つ気になったことがあるので聞いてみる

「NPCってのはなんだ?」と言うと

「戦線に入っていない一般生徒の事よ。彼らは没個性的で話し掛ければ会話は成立するけど人間味のない作り物よ。で陽動部隊はそのNPCたちを引きつけてもらったりするのよ」と説明してくれた

 

「まあ、ざっと紹介はこんなとこね。彼らは戦線の主要メンバーで戦線には他にもいっぱいメンバーがいるわ」とゆりが言う

ちょっと引っかかったので「でも俺は人員不足だって勧誘されたぞ?」と言うと

「それは私達と敵対する天使の力が強大すぎるのよ」と悔しそうにゆりが言う

「その天使ってのはどんな奴なんだ?」と聞くと「生徒会長よ」と即答された

はあ?と言うと「ただし、人では有り得ない力を使うわ」とゆりが言う

すると横から、ぎゃはっ!と出夢の笑い声が聞こえた

(ああ、目に見えてワクワクしてらっしゃる…)と人識は諦めたように思った

 

ああそうだ、とゆりが「こっちの男の子は零崎人識くん。殺人鬼らしいわ」と今思いだしたかのように俺の紹介をした

すると、メンバー達はざわざわし始めた「でもさっきからの対応をみる限りまともな人よ」とゆりがフォローした。すると皆納得がいったように頷いた

 

「そしてこっちの子が匂宮出夢くん。体は女で心は男の殺し屋らしいわ」と言ったところで椎名が「匂宮?それはほんとか?」と聞いてきた

すると周りからなに?!と驚きの声があがった

「あの椎名があさはかなり以外のことを喋っただと?!」と松下五段

「ってことは、とんでもないことなんだね!?」と大山

 

「私の時代で聞いたことがある。匂宮雑技団と呼ばれる殺し屋集団を」と椎名

疑問に思い「私の時代ってどういうことだ?」と聞くと「彼女、どうやら私達よりもはるかに昔の時代に生きてたみたいなの。本物のくのいちよ」とゆり

(へえ、そんな昔から有名だったんだな、匂宮って)と思っていると

「へえ、僕達のこと知ってる奴がいたんだぁ」と出夢が楽しそうに言った

 

(こりゃ、まずいぞ…)


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