ひといずin Angel beats!   作:堂上

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第3話

出夢はいきなり近づいてきたゆりに耳かしてといわれ、耳をかすと

「彼、日向くんの前では、家族みたいで恋人みたいで親友みたいなやつだって言ってたみたいよ」と言う

(ほんとに?人識が?)と思っているとゆりが

「恥ずかしくてほんとのこと言えなかったみたいよ」

素直じゃないわよね、とゆり

そこまで聞くと嬉しくて表情が変わってしまうのが止められない

 

「人識~、僕のこと家族みたいって思ってたの?」とイジワルに聞くと

ギクッとさせて、日向くんとやらを睨んでた。そこまで見るとどうやら本当らしいと確信をえる

 

「じゃあさ、あの時僕のことなんて大嫌いだって言ったのも照れ隠しだったの?」とニヤニヤして聞くと人識は顔を赤くして

「~ああそうだよ!悪いか!」と逆切れした

「そりゃ悪いよ、僕あれで思いつめて人識と決別したのに」と言うと

うっと、言葉を詰まらして「…悪かった、お前のこと大嫌いだなんて言って、ありゃ嘘だ、照れ隠しだ。」と少々歯切れ悪く言うのだった

 

そこでゆりの方をみると、ほらね、という感じでウィンクしてきた

僕はうん!と頷きぎゃはは!と笑う

「人識カッワイ~」と言うと、人識は目を怒らし

「てめ、出夢!まちやがれ!」と言い追いかけてきたので

「やっだよ~、人識のバーカ!」と逃げ回ると他の2人はやれやれといった雰囲気でこちらを見ている

 

「はいはい、そこまでー!」とゆりが言う

人識は渋々と言った感じで追うのをやめたので、僕も逃げるのをやめる

 

「とりあえず、仲直りできたのなら良いわ」と言い

「しかしあなた達動き早いわね、なにかスポーツしてたの?」と聞いてくる

「どうする人識?ほんとのこと言う?」とまたコソコソ話だ

「そうだな、言っといた方がいいだろ、どうやら戦うらしいしな」

わかった、と頷き、じゃあ僕から、と前置き

 

「僕は殺し屋をしてた」

ゆり達は「「ええっ!」」と驚いている

人識が「俺は殺人鬼だ」と言うとまたまた「「ええっ!」」と驚いている

 

ゆりは驚いた後、「それ本当?」と聞いてきた

うん、と僕達が頷くと一度間が空いてから、そう、と返ってきた

「殺人鬼に殺し屋ねえ、戦力になるわね!」とどこか無理した感じに言った

 

とりあえず、と前置きして「何はともあれまずは作戦本部に行きましょ!」と言い

通信機を使って「あ、遊佐さん、主要メンバーは直ちに作戦本部に集まるように伝えて」と言い「じゃあ行くわよ」と再度僕達を先導した

 

「とりあえず向かいながらこの世界の基本情報を言うわね」とゆりが言い

なぜか日向が説明する(ああ、そういや居たなこの人)と思いつつ話を聞く

「この世界は死後の世界だから殺されても死なねえんだ」と言い

「へえ、じゃあまたとっしーと殺し合いができるんだぁ」と語尾にハートマークをつけたような感じに言った

すると「もう勘弁だ」と人識

「ぎゃはは!冗談だよ3分の1くらいは!」と言うと

「残りの3分の2は?!」と丁寧に突っ込んでくれたので、スルーした

 

そんな僕等を見ながら日向は話を続ける

「あとは、真面目な学園生活を送ると消えるんだ」

消える?、と人識がきくと

「ああ、実際に消えたやつも見た」と日向

お前らも気をつけろよ~、とおどけた風に言う日向

「そんで、満足したその時も消える」

「そうなのか?」と僕が聞くと

「ああ、ここは理不尽な人生を送ってきたやつらが集まる場所だからな、満たされちまうと消えちまうんだ」と言い

まっ、そんなとこだ、と話を終えた。

 

そしてゆりが「着いたわよ」と声をかける

「ここが私たち死んでたまるか戦線の本部よ!」マンガならバーンという効果音がつくてあろう感じで言った

「って、ここおもいっきり校長室って書いてあんじゃねえか!」と律儀にツッコミをいれる人識

ああ、そこは気にしないで、とゆり

 

そしてドアの前で「神も仏も天使もなし」と言う

なんだそれ?と僕が聞くと、合い言葉よ、と言う

「この言葉を言わないとトラップが作動するわ」とゆり

 

そしてゆりが扉を開け、「ようこそ!死んでたまるか戦線へ!」ともう一度言った

 


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