ひといずin Angel beats!   作:堂上

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第29話

-天使対策本部-

「流れ始めたわ。天使の全教科0点の噂が」

「マジかよ…」

「しかも、どれも教師をバカにしたような答えばかりだと」

「あ、あと何人かの生徒が飛んだって噂が流れてるけど、何かしたのか?お前ら」

俺は流れに便乗してなにをしたのか知らないふりをして詳しいことを知ろうとする。

そんな俺を見てゆりは下手な芝居、とでも言いたそうな顔をしている

「飛んだり、錐揉みしたり、果てには窓から飛び去ったさ」

日向は手を広げてなんともなさそうにそう言う。あの時一番キレてたの日向だけどな

「何やってんだ?お前ら…」

藤巻が呆れてるけど、俺が知りたいのは出夢が何してたかを詳しくしりたいんだけどなぁ。しゃーねぇ

「出夢は何したんだ?」

あくまでも自然に、を意識して出夢に話かける

「お~!?何々とっしー?僕の事気になるの?」

やっぱりこういう反応かよ…だから聞きたくなかったんだ

「別に…、ただ聞いただけだよ」

「ひゅう~とっしーツンデレー!」

「もういいよ…」

「わ~!嘘嘘!冗談!ちゃんと話すから~」

ったく、だったら最初からそうしてくれ…周りの視線が刺さんだよ

「何したかってぇと~、脱ごうとしたら天井に激突した!」

ブッ、と俺は吹き出してしまう

「んだそれ!?お前なんて事しようとしてんだよ!」

「いや、高松が脱いで気を引こうとしてたから、僕もって」

「アホか!!お前女だろーが!」

あっぶねぇ~!ゆりマジでグッジョブだぜ!

「それはゆりにも言われたっつーの」

俺ゆりとキャラ被ってんの?俺って確か昔はもっとニヒルでミステリアスなキャラじゃなかったけ?

「はーい、そこまでー!バカップルはちょっと黙っててねー?」

ゆり、その笑顔は怖い

「なあゆり、教師達は天使があんな事しないってわからないのか?」

まあ、確かに急に反抗するのはおかしいと思うよな

「わからないわよ。教師達もNPCだからね、そういうことはしない」

ゆりは断言する

「まあ、教師からしたら1人切りの反乱って所だろうな」

日向の言葉を聞いて音無がなにか思い詰めた表情をしている

「とりあえず、なにか起こるまでは待ちましょう」

 

-翌日、体育館-

急に全校集会を行うことになった。内容は十中八九天使の事だろう。

「えー、今日をもって、立華さんは生徒会長を辞任する事になりました」

嘘つけよ。なにが辞任だ。

「実際は解任でしょうね」

「そして、副会長の直井くんが生徒会長代理として就任します」

「今日はオペレーショントルネードをするわ!生徒会長の大義名分を失った彼女に何ができるかしら?」

 

-食堂-

「なあ、俺達は一体誰と戦うんだ?」

今俺達は食堂の屋上で待機している。そしたら音無が唐突に言ってきた

「そりゃあ天使だろ。それかあの生徒会長代理か?」

「あいつはNPCだから打っちゃダメだろ」

「んー、そりゃそうか」

「別に誰だっていいよ、僕は戦えれば」

「いやいや、お前個人の話は…「天使だ!」…は?」

俺が出夢に話していると日向が大声で叫ぶ

「まだガードスキルは発動してねぇな…「待て!」なんだよ音無?!」

ライフルで天使を狙う日向を音無が止める

「なんていうか、あいつ、いつもと雰囲気が違わないか?戦意がないというか、ふらっとここに来た…みたいな」

「そういわれりゃ、そうかも」

「どーだっていいぜ!天使待ってろ!」

「待てって出夢!」

天使の所に向かおうとする出夢を羽交い締めで止める

「離せよ人識~!僕はあいつと殺りあうんだよ!」

「待てって!後で俺が殺りあってやるから!」

「本当か?!やめるやめる!」

なんとか出夢を止めることに成功する

「ゆり!天使がそっちに向かった!」

日向が無線機でゆりに連絡をいれる

そして、しばらくすると、食券が舞う

俺はそれを一枚掴む。カツ丼だった。

 

そして俺達はいつものように食堂で飯を食っている。俺はカツ丼とチョコレートパフェをたのんだ。

音無が掴んだ食券は麻婆豆腐だったみたいで、禍々しい色をしている。

「うぁ!一口で激辛…。でも旨いぞ!食ってみろよ日向!人識!」

一口食べて音無が俺達にすすめてくる

「ほんとかよ?ぐぁっ!辛れぇよ~!ん、でもこの後からくる味…確かに旨いかも!」

「だろ!?意外と当たりメニューなのかもな!ほら、人識も」

「いやいや、俺甘党だから無理だって!」

俺は悪いと思いつつもその誘いを断る

そしたら音無が何か深刻そうな表情をする。えっ?!そんなにショックだったのか?

「なぁ、今の天使なら、俺達の仲間になれるんじゃないかな?」

「なに言ってんだ!今まで何人の仲間がやつに…まあ、死んでねぇけど、何回あいつにやられたことか!」

音無の言葉に藤巻がかみつくと、周りのメンバーたちも、そうだそうだと、賛同する。

「だとよ。愚問だったな。音無くん?」

日向はそんな音無を茶化すような雰囲気だ。音無も苦笑をしている。

 

「なんだ貴様らぁ!?」

急に野田が叫ぶ。そっちを向くと、会長代理の直井が大勢の生徒をつれていた。

「そこまでだ!お前達、こんな時間に晩飯とは、校則違反だ。直ちに反省室行きだ」

天使を無力化したらこれかよっ!?

「ったく、傑作だぜ」




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