ひといずin Angel beats!   作:堂上

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第28話

俺はゆりに今回の作戦のメンバーから外された。だが、出夢が俺と離れて作戦に取り組んでいる。正直言って、ひっじょーに心配だ。だから俺は、ゆりに頼み、双眼鏡を用意してもった。今はそれを取りに行っている。

「ほんっと、最近俺は誰に説明してんだろうな…っと、あいつか?」

俺は独り言を言いつつ、目的の人物と思われる奴を見つけた。

 

「おーい、あんたか?通信士の遊佐ってのは」

「はい。あなたが零崎人識さんでしょうか?」

ビンゴだ。

「ああ、そうだ。じゃあ双眼鏡くれねぇか?」

「わかりました。あと、匂宮さんに見つかりたくないのでしたら気をつけてくださいね」

「ああ、大丈夫だよ。俺、元殺人鬼だぜ?かはは」

遊佐の忠告に俺は笑ってみせる。だが、遊佐の反応は薄い

「殺人鬼…。零崎さん、1つよろしいですか?」

「あ、ああ、なんだ?」

急な質問に驚いてしまう

「零崎さんは殺人鬼の頃、殺した後はどんな気分だったのでしょうか?」

またまた虚を突かれてしまう。

「どんな気分って…」

「例えば、楽しいとか、気持ちいいだとか」

俺が言葉に詰まると遊佐が急かすように具体的な例をあげてくる。

「いや、俺は別に殺しで悦に浸るような神経は持ってなかったけど」

「では、何故殺人鬼に?」

「俺の一族が殺人鬼の一族だから、だな。まあ、要は周りに合わせてたんだよ」

俺がそう言うと、遊佐は少し表情を歪める。

「…そう、ですか。すみません、時間を割いてしまって」

「いや、いいけどよ。何でこんな質問したんだ?」

「…いえ、通信士として、少し情報をと思いまして」

直感的に嘘だとはわかったが深入りはやめておく

「そっか。じゃあ俺行くな?双眼鏡ありがとよー」

 

-屋上-

俺は遊佐と別れてから、出夢たちがテストを受けてる教室のある校舎の横の校舎の屋上から双眼鏡を使って教室を覗いている。

 

「…何してんだ?あいつら」

俺が覗き込んでから数10分、ゆりが日向を蹴ったり、くじを引いて喜んだ後、くじを叩きつけて踏みつけたりしてる。…出夢、なんか空気だな。

 

テストが始まる前に少し揉めてたけど、テストが始まると流石に静かだな。

テストが終わるチャイムが鳴る。すると、日向が立ち上がって窓の方を指さして何か言ってる。

「やべっ!ばれたか?!」

俺は急いで身を隠す。

ズドーーン!とすごい音が響く。俺は様子を窺うと、日向が天井に突き刺さってから落ちる。…え?なにこれ怖い。

 

日向がゆりに何か言ってる。やっぱりゆりが何かしたみたいだな。

その後、日向と高松それと竹山で何かを言い争っている。それにゆりがキレたみたいで、天使が注意をしようとしてるのを音無が止めたようだ。…ほんとなにやってんだか。

 

二時間目、高松が思い詰めた表情をしているけど、何かあんのかな?

チャイムが鳴り終わると、高松が立ち上がり、服を脱いだ。筋肉ムキムキだった。…えぇ~。

ズドーーン!今度は高松が天井に突き刺さった。なるほど、日向もアホな事をして刺さったわけか。

 

三時間目、てか、今度は出夢がなんかするっぽいな…不安だ。

チャイムが鳴り終わる。そして、出夢が何かを言いながら、服に手を…、ズドーーン!…何かする前に天井に突き刺さった。…なんだか分かんねえけど、グッジョブだ!ゆり。

 

出夢たちは昼飯みたいだから、俺は1人、ある物を探している。

俺が向かっているのは音楽室。そこにある物がこれからの戦いに必要になるはずだ。

音楽室に着き、目当ての物を見つける。これで、うまくいきゃあ、天使に勝てるぜ。

 

昼飯の時間が終わり、俺は午後のテストも見物したが…、大山が何か叫んで、日向が飛んだり、音無が飛んだり、高松が今度は下も脱いで飛んだりと、まあめちゃくちゃ、いや、くちゃくちゃと言った感じだった。

こんなのが何か意味あるんだろうか?

 

 


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