その無限なる時の旅路~無限の空~   作:黒水 晶

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2巻終了まで後1話


第19話:ダイジェスト風に

五日後 土曜日 13:30

 

午前の理論学習が終わり午後の自由時間。資料は早くて5時、遅くても7時までには届くであろうと思い、寮の屋上で青空を眺めつつ探知術式の改良を行っていたが、屋上の居心地が良く、屋上端に結界を張り5時頃に術式目覚ましを設定し昼寝を開始。

 

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17:00

 

術式目覚ましが定刻通りに鳴り起き上がる。若干涼しくなった屋上を後にし、正面ゲート受付にゆっくりとしたペースで歩いていく。半ばまで差し掛かった所で放送があり早く着いたなーと思いつつ走り出す。受付でダンボール詰になっていた資料を受け取り寮へ戻る。

 

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17:10

 

一夏の部屋の近くに差し掛かった時、中の様子がおかしい事に気付く。盗聴術式を作動させ中の音声を拾う。デュノアの男装がバレその原因について話しているところだった。話を聞いていると謎が深まっていく。資料を読むために自室に足を向けようとしたが2人部屋になっていた事を思い出し屋上へ

 

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17:15

 

屋上に上がり資料を一度術式に分解再構築し置き換える。その分解した物を取り込み資料の内容を瞬時に理解する。どうやら2年前に夫婦そろって発掘した遺跡の最深部にある棺の間に行ってから人が変わったらしい。何かに憑かれたのであろうと結論をだし大学に誰かを送るように書状を書く。資料の他にもダンボールの中に入っていたのでなんだろなと思い取り出してみると手紙が入っていた。その内容に頭を抱えるが今はその内容は控えることにしよう。なお自室に戻ると不機嫌な顔をしたボーデヴィッヒ(同室になった少女)が居たとか居なかったとか

 

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時間は飛び月曜放課後

 

少し一夏達の様子でも見ようかなと思い第3アリーナの前に来たら何やら中が騒がしい。厄介事に巻き込まれそうだと思い寮に帰る為移動しようと思い体の向きを変えるとIS用近接ブレードを担いでこちらに走ってくる織斑先生を見てしまい、巻き込まれ決定かと思い

 

「織斑先生一体どうしました?そんなもの担いで」

 

「なに、馬鹿共が馬鹿やっているから止めに来ただけだ。大十字とりあえずお前も手伝え」

 

「生徒に何やらせる気ですか全く。ま、いいですが」

 

短いやり取りを交わし第3アリーナに入ると壊されたバリアーが一部破壊され、そこから侵入したのであろう一夏とISがボロボロにされ意識はある様だが本人たちもダメージを受けている凰とオルコット、それとデュノアに凰とオルコットをボロボロにしたボーデヴィッヒがデュノアに瞬時加速(イグニッション・ブースト)を使い襲いかかろうとしていた所だった。彼と織斑先生は飛び出した。その影響もありボーデヴィッヒの加速も中断され、その場は収まった。

 

この後彼は、

 

「やはり私要らなかったのでは?」

 

と呟いたそうな。

 




次にちょこっとヒロイン入れられるかな?期待せずに待っていてください

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