「うぎゃあああぁぁあああ!」
ある朝、ショーンは情けない悲鳴と共に飛び起きた。
手足と胴体が切断された様な痛みを感じたからだ。
「ぶへぇ!」
ついでに寄り添って寝ていたロウェナも、その衝撃でベッドから落とされ、顔から床に突っ込んだ。
鼻頭を抑えながら立ち上がる。幸い、鼻血は出ていない様だ。鼻血なんか出した日には、自分の優雅で知的なイメージが崩れてしまう。ロウェナは身嗜みを整えてから、ベッドの上でもがくショーンを見た。
手足はスッポリとギプスに覆われており、他のほぼ全ての部分にも包帯が巻かれている。
そんなショーンの姿を見て、ロウェナは思わずホロリと涙を流した。出来れば代わってあげたい、とさえ思った。
ショーンはそんなロウェナを見て、泣くほどホグワーツの床が固かったのか、と戦慄した。俺はベッドから落ちないようにしよう。
「あー、なんか体が死ぬほど痛い。その上記憶もない。ヘルガ、説明してくれ」
「畏まりました」
困ったときはヘルガに言うのが一番。
ヘルガはコメカミに人差し指を当てると、白濁に光る靄の様なモノ――記憶を取り出した。
記憶を憂いの篩などのマジックアイテムを通さず、他人に移植する事は大変な危険を伴う――記憶の混同が起こり自分が誰か分からなくなるため――が、ヘルガは御構い無しにショーンの頭の中に自身の記憶を注ぎ込んだ。
彼女の心術系魔法は、現代魔法の常識を軽く凌駕する。
「……なるほど。そんなことがなぁ」
バジリスクに敗北した自分に代わり、ゴドリックが戦った。ゴドリックはバジリスクを倒したが、黒幕であるトム・リドルは逃走。それをハリーが追いかけ討伐。
その後ハリーは疲れ果てた体を引きずり、秘密の部屋の場所を案内、ショーンと奥の部屋で囚われていたロンを救出した。
そこでハリーにもとうとう限界が訪れ、糸が切れた人形のように倒れ伏した。というか、ついさっきまでショーンの隣のベッドで寝ていたらしい。
「貴方が寝ている間に、わたくしが記憶の改竄をしておきました。寝ている貴方の意識が、そう仰っていたので」
「ありがとう。起きてる俺から感謝の言葉を送っておくよ」
ショーンとヘルガが笑いあっていると、保健室の担当医、マダム・ポンフリーがやってきた。
「起きたのですね、ショーン。貴方の筋肉へのダメージは生半可じゃありません。治すのに地獄を見ますよ」
「うへぇ」
「それにしても、こんなになるまでブリッジをし続けていたなんて……一体何を考えているんですか?」
「!?」
慌ててヘルガを見る。
一体どんな記憶を植え付けたんだ!?
「……無茶をした罰ですわ」
ぷい、とそっぽを向くヘルガ。
そういえば、ヘルガは普段は冷静に振舞っていても、結局は一番心労を負ってる事が多かったな。ショーンはふとそんな事を思い出していた。
そうか、そんなに心配をかけていたのか……。それなら、このくらいの罰なら潔く受け入れようじゃないか!
そんな風に考えるショーンはまだ知らない。
ヘルガがお見舞いに来たジニーとルーナにどんな記憶を植え付けたのかを。
ジニーがそのトンデモナイ“怪我の理由”を嬉々として広めている事を。
英雄ハリー・ポッターがそれを「真実だ」と証言してしまった事を。
「で、この二人はどうしたんだ?」
マダム・ポンフリーがいなくなった後で、さっきからずっと気になっていた事を訪ねる。
ショーンが指差す先には、ほとんど原型を留めていないゴドリックと血みどろサラザールが居た。問われたヘルガはコホンと咳払いして、助けを求める様にロウェナの方を見る。
「……そうですね、私から説明しましょう。簡単に言いますと、あの二人がいつもの様に喧嘩して、それを見たヘルガが「ショーンが起きたらどうするんだぁ!」と怒って、今に至る感じです」
「あー……」
それこそ、親の顔より見た光景だ。
「いや、悪かったよショーン。君の体でちょっとばかり――いや、ちょっとでは無いかもしれないけど――無理をして」
「まあ私も……なんだ。自分のプライドから秘密の部屋の存在を隠していたことを詫びよう。それでお前を危険な目に合わせたわけだからな」
「いや、良いよ、別に。実際、今回俺は何もしてないしな」
そう、今回の件で自分は何もしていない。
秘密の部屋を見つけたのはサラザール、バジリスクを倒したのはハリー・ポッター。
今回ショーンがした事と言えば、トム・リドルと一緒に紅茶を飲んだことくらいだ。紅茶を飲んだのが活躍と言えるのなら、イギリス人は全員毎日午後3時くらいには英雄になれる。
「そう言えば、マルフォイはどうなったんだ。思いっきり腕斬ってたけど」
「わたくしが治療致しました。身体的には何の不足もございません」
ヘルガが治療したということは、死んではいないだろう。
「……ですが、心の方に大きな傷を負ってしまわれました。また、ご両親も強く影響を受けられたようで、ご家族揃って聖マンゴという病院に送られたと聞き及んでいますわ」
「そうか」
意外にも、ショーンは冷たかった。
普通の十代の子供なら、それが親しい人間でなくとも、精神病院に送られたと聞けば心を痛めそうなものだが、特に気にした様子はない。
ショーンは他人が居なくなる、ということに慣れていた。勿論両親に捨てられたこともそうだが、孤児院に住んでいた時、仲良くなった子供が引き取られていく事も少なくなかったのだ。
「しかしね、今回の事で一つハッキリした事がある」
「ショーンはやっぱり、グリフィンドールが似合う! 一年生でトム・リドル相手にあの態度、正に勇敢そのものだ」
「はぁ!? ゴドリック、貴方バジリスクの呪いで脳が石になってるんじゃないですか? 今回の件でのショーンの大活躍を冷静に考えて見てくださいよ! 敵の力量が高いと見るや、即座に時間稼ぎに移る機転の良さ! 模範的なレイブンクロー生と言えるでしょう」
「お前こそ、客観的に結果を見ろ。ほとんど自分の力を使わず、他人にバジリスクとトム・リドルを殺させたではないか。正しく、狡猾そのもの」
「なあ。その言い方だと、俺凄く悪い奴になってないか?」
「サラザール……?」
「ああ、いや、ヘルガ。私はそんなつもりで言ったんじゃ……」
「やーい! 怒られてやんのー!」
「ロウェナ、貴様は後で殺す」
ヘルガに頭を下げながら、横目でロウェナを睨みつけるサラザール。本当に器用な奴だ、とショーンは思った。
「へえ……。貴方ごときの腕で出来ると思ってるんですか?」
「自分の遺産を娘に持ち逃げされた分際で調子にのるな」
「ぐぁ!」
ロウェナがその場に倒れ伏した。シクシク泣いている。これは自分が慰める事になりそうだな、とショーンは思った。
「そ、そっちこそ意気がらないでくださいよ! 秘密の部屋なんていう訳のわからない部屋作った上に、その中に自分の巨像作って、しかも入り口が女子トイレにあるサラザールちゃん!」
「ぬわぁ!」
頭を抱えるサラザール。
こいつら馬鹿だな、とショーンは思った。
「……そう言えばショーン。貴方、食べ物を粗末にしていましたね?」
思い出されるのは、紅茶とクッキーが乗った机を蹴っ飛ばした時のこと。ショーンはダラダラと汗をかいた。ヘルガは食べ物のことになると、いつもの数倍厳しい。
「いや、アレは仕方がなくないか?」
「……」
「だって、アレがアレだったし……」
「……」
「ああしないと、紅茶とクッキーは守れてたけど、俺は守れてなかったっていうか……」
「……」
「ごめんなさい」
「素直に謝ったのならよろしい。――とでも言うと思ったか?」
「ぎゃあああぁぁぁあああ!!!」
ショーンの療養生活は、こんな感じで過ぎ去って行った。
◇◇◇◇◇
――─冬。
ホグワーツにも冬がやって来た。
12月24日の朝は、アイスピックで地球を突いたら、良い感じに二つに割れるんじゃないかと思うくらい寒かった。
最初ショーンは、冬休みは孤児院に帰って過ごそうかと思っていたのだが、怪我の具合が悪く、ホグワーツに居るように、とマダム・ポンフリーに釘を刺されてしまったのだ。
保健室でマダム・ポンフリーに逆らえる人間は、この世にはいなかった。あの世にはもしかすると居るかもしれないが、死んでいる人間は保健室に来る必要はない。不幸にもショーンは生きていたし、保健室の世話になる必要があったので、マダム・ポンフリーに従わざるを得なかった。
冬休みが始まって二週間――スッカリ怪我が良くなったショーンは、湖に来ていた。理由は勿論、釣りである。
湖の中央、箒に座りながら糸を垂らす。柄の部分にはいくつか袋がぶら下がっていた。一つは釣った魚が入っており、もう一つには鹿肉のジャーキーが入っている。
「ふんふんふふーん」
鼻歌を歌いながら、ジャーキーを一つ取り出して摘む。
ジャーキー特有の噛み応えのある食感と、鹿肉特有の野生の味。これだよ、これ。保健室で出される病院食は控えめに言って美味しくなかったし、薬はバジリスクの毒より不味かった。
やはり肉だ。
そう思っていると、また一匹魚がかかった。
この湖の魚は警戒心が無いのか、入れ食い状態だった。たまに釣れてしまう
「……一つ食べるか?」
ヘルガが物凄い目でジャーキーを見ていたので、一つ食べるかと提案する。彼女の食欲が幽霊達の中で一番強いことは周知の事実ではなかったが、五人の中ではとてもよく知られていることだった。
しかしショーンが差し出したジャーキーは、ヘルガの元には行かず――横から来たフクロウに掻っ攫われてしまった。
フクロウは一つの手紙を持っていた。
ショーンはそれを受け取ると、封筒を開けて直ぐに中身を読んだ。
『――─ショーン兄さんへ』
小綺麗な丸文字。ショーンは孤児院に残して来た妹分の事を思い、少し心が温かくなった。
『ぼーいふれんどが出来ました』
一気に心が冷えた。
『というのはじょーくです。いっつあ妹じょーく、いぇあ』
昔は素直で良い娘だったのに、いつからこんなジョーク好きになってしまったんだろう。誰かは分からないが、きっと身近に悪いお手本がいるに違いない。孤児院に帰ったらそいつを見つけ出してぶっ殺してやろう。
手紙の送り主――アナ・サマーズキルはショーンと同じ孤児院で暮らす、一つ下の少女である。
彼女は常に無表情なため、周りから気味悪がられていたが、話してみると素直な良い子で、ショーンは気に入っていた。また彼女もショーンを兄のように慕っている。
『――─本題ですが、お誕生日おめでとうございます。冬休みは帰って来られないとの事でしたので、手紙で祝いの言葉を贈らせていただきました。拙い物ではありますが、ぷれぜんとも同封しております』
12月24日。何を隠そうこの日こそ、ショーン・ハーツがこの世に生を受けた日である。
四人の幽霊達は勿論お祝いしてくれたが、彼らはその類稀なる性質上プレゼントを用意することが出来ない。なので、これが唯一にして無二のプレゼントだった。
もう一羽フクロウがやって来る。
足にはデコレーションが施された、赤い袋を持っていた。
袋を開けて、中身を取ろうと手を伸ばす。
ぬるん。
手から不快な感覚が伝わってくる。
『ショーン兄さんの好きなすてーきです』
「せめて焼けよ!」
袋の中身は生のステーキ肉だった。相変わらず何処かネジが緩んでる子だ。
ステーキ、ステーキかあ……。
充分嬉しいが、欲を言えば食べ物ではなく、何か形に残る物が良かった。
お返しに大量の生魚が入った袋に軽量化の魔法をかけ、フクロウに渡す。フクロウはちょっと嫌そうな顔をした後、飛び去って行った。
誕生日が来たと言うことは、冬の終わりが近いと言う事だ。それはつまり、テストが近いということ。ショーンは魔法薬学のテストの事を思い、憂鬱な気分になった。
◇◇◇◇◇
控え目に言って、今年のホグワーツは最高だった。
それにはいくつかの要因があるが、一際良かったことは期末試験が無くなったことだろう。もしトム・リドルを倒す事で来年も期末試験が無くなるのなら、毎年来てもらいたいものだ。
問題といえば、三週間ばかりの筋肉痛と、ローブに染み付いた蛇の血の臭いくらいのものである。魔法薬学と魔法史のテストに比べれば、何の苦でもない。それどころか、美味しい紅茶とクッキーが出る分トム・リドルの方がスネイプよりも優しいとさえ言える。
「サラザール。もう秘密の部屋は無いのか? 秘密の部屋2があって、そこにはヒュドラが隠してあるとか」
「そんなものは断じてない」
「そうか、そうか……他のみんなは?」
創始者達は首を横に振った。
どうやら、ホグワーツで起きる騒ぎは今回で最後らしい。創始者達が何も遺していないなら、また事件が起きるということはないだろう。
「はーい、ショーン」
「ようジニー」
大広間でぼーっとしていると、ジニーが話しかけて来た。
「何してるのよ?」
「勿論、君を待ってたんだよ」
サッと立ち上がり、手櫛で髪をオールバックにしながら、キザな微笑みを浮かべてジニーの頬を撫でる。
「ンフッ。ん、んん……ありがとう。嬉しいわ」
ジニーは一瞬笑いそうになってから、直ぐにうっとりした表情を作った。
――パシャリ。
聞き慣れたシャッター音が響く。
「僕が石になってる間に、二人はそんな関係になってたんだね……」
「二人とも、おめでとう」
慌てて二人がそっちを向くと、呆然とするコリンと何故か拍手をしているルーナがいた。
ショーンとジニーはアイコンタクトを交わし、一瞬でどうするか決めた。
杖を取り出し、コリンに向ける。平和的交渉術だ。
「そのカメラを渡しなさい」
「ついでに脳みそも渡せ。記憶を消してやるから」
「脳みそ渡したら、僕死んじゃうよ!?」
「マダム・ポンフリーなら、脳みその一つや二つ生やせるだろ」
「無理だと思うな……」
ルーナが呆れた様に言った。
コリンがカメラを抱えて、脱兎のごとく逃げていく。
ショーンとジニーは杖をやたらめった振りながら、それを追いかけていった。
そのまま四人はホグワーツ城を走り抜け、沢山の生徒を追い抜き、ホグワーツ特急に滑り込んだ。肩で息をしながら、手頃なコンパートメントを探して座り込む。
「はあ、はあ……コリンの癖に、今日は粘るじゃない」
「ぜえ、ぜえ、そりゃあ、命の、危機だからね……」
まだ言い争っている二人を尻目に、ルーナに話しかける。
「荷物、上に置くよ」
「ありがと」
ルーナから荷物を受けとる。
……?
「行く時より軽い気がする。忘れ物でもしたんじゃないか」
「してないよ。いくつか無くしちゃっただけ」
「……そうか」
少し違和感を感じたが、ルーナがしてないと言うのならしてないのだろう。直ぐに気持ちを切り替えて、ジニーの荷物も上に乗せる。
「でも、ハリーって凄いよね」
「おい、おい。またその話か?」
「だって、誰一人死人を出さないでバジリスクとスリザリンの後継者を倒したんだよ! 僕はバジリスクを実際に見たんだけど……僕が3ダースいたって敵わないよ」
またいつものハリー・ポッター話が始まった。
ショーンはサッサと寝ることにした。前に分かったことだが、コリンのハリー・ポッター話は子守唄に最適だ。
「誰一人じゃないわ。スキャバーズ――ロンのネズミがあの日以来見当たらないのよ。きっとバジリスクの餌になったんだわ……」
ジニーが震えながら言った。
ペットのネズミなんかには興味がなかったショーンは、ゆっくりと意識を失っていった。
◇◇◇◇◇
これは夢だな、とショーンは思った。
何故なら、前にそっくりな夢を見たからだ。それを自覚すると、どうして今まで忘れていたのか信じられないほど、その時の記憶をハッキリ思い出した。
「確かに、魔法族の発展にはマグルを受け入れた方が効率がいいのだろう。しかし、私はやはりそれに賛同できない。私にとっては大事なのは、見ず知らずの大多数ではなく、良く知った小数なんだ」
「そうか……。君なら、そう選択すると思っていたよ。もし戻って来たくなったら、いつでも戻って来るといい。アレだけ啖呵切って戻って来たの? って笑いながら歓迎するよ」
「……強いな、お前は。なあ、聞かせてくれないか? どうしてそんなに強くいられる?」
「それは、僕が――君達を愛しているからさ。あの時から、ずっと」
遠い遠い、昔のことだ。
夢と希望に溢れた、一人の少年がいた。
彼には特別な才能があった。
それは万物と話せるという才能だ。人に決して懐かない生き物も彼には寄り添い、言葉を知らない静物ですら彼に語りかけた。
彼はその才能を使い、一匹の蛇と友達になった。
やがて青年となった少年は、立派な魔法使いとなった。
青年には人を惹きつける、特別な魅力があった。
沢山の友達に囲まれる様になった青年を見て、蛇は願った。人間になりたい――と。
同じ頃。遠い東の地で、一人の魔女がある魔法を創り出した。
後に
彼女は叡智を求める者には、誰にでも魔法を授けた。例えそれが、人以外の生き物だったとしても。
蛇の名はサラザール・スリザリン。
世界で最初に産まれた、人間の
とりあえず、この話を持って『ハリー・ポッターと秘密の部屋』編はおしまいです。
次回からは『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』編の始まりです。
多分二次創作では誰もやっていないであろう展開を考えているので、楽しみにしていて下さい。でもハードルは上げないで下さい。楽しみにしつつ、期待はしない感じでお願いします。
それと、オリキャラの「アナ・サマーズキル」ですが、本編には出ない(手紙やショーンの回想でのみ出演)ので覚える必要はないです。
ショーンに妹分が居るんだな、くらいに思っておいて下さい。
話は変わるのですが、ファンタスティックビースト見てきました!
凄く面白かった(小並感)
面白かったのはいいんですが……とてつもない問題が二つ起きました。
一つ、クイニー・ゴールドスタインが好き過ぎて生きるのが辛くなった。
一つ、考えていたヘルガの設定とクイニーのキャラ設定がそっくり過ぎる。
先にファンタスティックビースト観てた人は「ヘルガのキャラ、クイニーのパクリじゃん」とか思っていたのでしょうか……
何の偶然か、ホントに八割くらいの設定が被ってるんですよね。うーん、困ったなぁ……
【秘密の部屋編ボツ設定のコーナー】
最大の変更点をあげるのなら、ショーンがハリー達の一つ下になったことでしょう。
実は初期設定ではショーンはセドリック世代でした。
チョウが好きだけど気持ちを上手く伝えられないセドリックと、セドリックが気になりつつもまだ好きと言うほどではないチョウの間に挟まれる、苦労人系主人公でした。
しかしとある問題にぶつかりハリー世代へ。
ハリー世代となった場合、オッチョコチョイな主人公でした。先者の出会いも、トレバーを踏み殺してしまう所から始まります。
ハー子「ネビルのヒキガエル知らない?」
ショーン「……俺の靴底が知ってるかも」
ハー子「さっきまでは見つかることを願ってたけど、今は見つからないように祈ってるわ。どうかカエルチョコでありますように!」
靴底「残念! これが現実!」
こんな感じです。
しかしここでも問題にぶつかり、一つ下に。そうして今に至ります。
あとはバジリスク関連ですね。
最終的にバジリスクはサラザールの友人、あるいは後輩なのですが、初期設定ではサラザールの息子でした。
これだとゴドリックが畜生過ぎるのと、話が重過ぎて変更しました。