謀聖に憑依をしたらこうなった。   作:タキシード仮面

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とうとう集まりました。


梟雄終結

摂津兵庫城

俺が摂津に到着した5日後に最上と大浦が到着した。やっと内政の指示ができる。内政はしっかりしないと一揆は起こるし、兵力も増加できないからなぁ。すると松永がみんなを集めて会議を始めた。

「みなさま遠い所からのご足労ありがとうございます。会議を開いたのは我々の野望と個人の役割を伝える事と今後の方針を伝えようと思っているわ。」

「「「「分かった」」」

 

「説明は宇喜多殿にお任せしますわ。」

 

「まずは野望についてだが、世の中には我々みたいな存在を悪人や梟雄と言う。我々は民た家臣達を守るために暗殺や裏切りをしている。そうだよな最上?」

「そうとも、無能な親や兄弟なんて邪魔だし、民や家臣にも迷惑が掛かる。民や家臣があってのお家なのに、それを大事にしない主君などは要らないしな。上杉謙信なんか正義面して地方領主が奪われた領地を取り返して、統治もせずにすぐに地方領主に返すとか論外だ。あれでは民が疲弊する。軍神とか知らんがあれでは民からの信頼が失うわ。」

「そうとも最上、我々は何も悪くないそれを認めさせるための野望でもあるからなぁ。次に個人の役割だが、まず領主っていうか代表は松永殿だ。理由は松永殿の領地から始めているからだ。摂津という国は気候的にもいいし、京に近く海もあり、隣には堺の商人集や鉄砲鍛冶があり南蛮貿易もできるから領地にはうってつけだ。質問はないか?」

すると真田は、

「隣には堺の商人集や鉄砲鍛冶があるが、あの頑固者達は協力してくれますかね?瀬戸内の海は毛利方についている村上水軍があるが大丈夫でしょうな?」

「それは大丈夫だ。堺の商人集はすでに松永殿が協定を結ぶのに成功しましたしたし、俺も昔海賊まがいのことはやっていたから攝津の海くらいは使える。他に質問はないな?」

「次は外交も松永殿だ。理由は俺らよりたくさん人脈があるのと斎藤道三とも通じているからだいたいの事はできる。」

「諜報担当は俺だ。既にもう播磨・但馬・織田家や浅井家などに俺の手の者をまわしている。浅井家の御子息がいるのは知っているだろう。世間では男だが実は女とか、織田家の者が天才軍師を調略したとかなどある。」

「内政担当は最上だ。最上の領地を拝見させてもらったがよく整備されているし、民からの信頼も厚い。最上ならこの領地も豊かにさせてくれるだろう。」

「鉄砲・兵器担当は大友だ。大友の戦略が大量の鉄砲と大砲という兵器で戦うという戦法を使っているそうだ。大友なら大丈夫だろう。」

「築城・防衛担当は真田だ。噂では少数の兵で大軍を退けたというのを聞いている。それに要塞を作るのがうまいからだ。」

「軍略担当は鍋島だ。鍋島は優れた戦略眼を持っているから冷静にできるだろう。あと発明が得意と聞いているから発明にも期待している。」

「軍備担当は大浦だ、大浦は民を救うために謀反を起こしたそうで関羽を目指しているらしい。大浦なら軍備はうってつけだろう。」

「今後の方針についてだが、しばらくは播磨攻略をしようと思っている。理由だが播磨を攻略すれば俺の領地につながることだ、俺は備前・美作の2ヶ国持ちだから播磨を攻略したら4ヶ国持ちの大名になることと毛利以外の大名はあまり強くないことだ。東へ攻めると本猫寺・鈴木家・朝倉家・織田家・武田家・将軍家・上杉家だ、下手に東へ行って将軍家を攻めて上杉の援軍がきたら壊滅まであるからな。西へ行くと毛利家と戦わなきゃいけないが毛利家の背後には大友家があるから毛利も迂闊に攻めてこれないだろう。播磨は人材が意外にも優秀だから人材登用も積極的にやりたいと思っている。」

だって播磨は黒田一家・宮本武蔵・後藤又兵衛がいますしね。

「播磨を手に入れたら但馬を攻略したい。理由は銀山があるからだ。銀山を手に入れば資金が貯まるから兵器開発や足軽の強化もできるからだ。質問はあるか。」

と言ったら最上が、

「東の大名とは同盟を組むのでしょうか?流石に組まないと厳しいのではないでしょうか?」

と言われたので俺はすかさず、

「織田家とは同盟を組もうとは思っている。美濃を落とした大名だし近々京にも上洛をするのを見越しての同盟だな、武田は伸びる気配がないし、上杉は俺らには構ってくれないからだ。もう質問が無いなら会議は終わるがいいか。」

「「「はい」」」

「最上、申し訳ないがお前とは少し話をしたいから残ってもらえないか?」

すると最上は

「承知した。」

最上とはこれからの内政についての話がしたいからなと思っていたら最上が、

「宇喜多殿、話とは何だろうか?」

すると俺は、

「最上とは内政についての話をしたい。まず当面は俺が言った事をやってほしい。まずは治水事業だ。治水事業は大雨時の氾濫を減らすのと農民達が安心して水を引けるようにしたい。次に街道整備と関所撤廃だ。交通の便を楽にすると行商人が動きやすいし、輸送の時も役に立つからだ。次は山賊退治だ。山賊は非常にやっかいだ、身分問わずに物資を奪っていくからなぁ。これじゃ民も安心して暮らせないからなぁ。最後は楽市・楽座というものだ。楽市・楽座のことだが従来なら商売する時、座などにお金を納めないといけないだろう。それを無くして自由に商売をしてくださいということだ。これをやると商売をする人が増えるからお金をたくさん落としていくだろう。」

すると最上は、

「なるほどこの事をしっかりやればこの国は豊かになりますな。早速実行をします。」

と言ったので俺は、

「頼んだぞ最上。これができないとまず成り立たないからなぁ。」

明日から忙しくなるぞ。俺は黒田の調略にも行かないといけないしな。

 




次は織田家を始め他の大名の反応を書きたいと思っています。

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