謀聖に憑依をしたらこうなった。   作:タキシード仮面

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少しダークなお話になります。


黒い会談

side直家

 

まさかギリワンこと松永久秀と会談をするとは思わなかった。これは殺されそうと思っている。お茶に毒が仕組まれていたりしているだろう。俺も何か用意しないとな。そうだ遠藤兄弟に護衛を頼もう。いざというときに狙撃で殺してくれるしな。さて急がないと。

 

side松永久秀

 

まさか「謀聖」とまで言われている宇喜多直家から協力して天下を取りましょうと言われるとは思わなかったわ。朝倉義景や近衛前久さきひさなどから打倒織田信奈計画に参加をしているけど、宇喜多直家の野望の方が面白そうかしら。とりあえず試させてもらうかしらね。私を殺すための罠かもしれないし。もし本当なら喜んで協力するけど。

 

摂津大輪田泊おおわだのとまり

 

2人きりで会談が始まった。裏にはもちろん遠藤兄弟や松永の手の者が待機をしている。すると松永久秀は、

「これはこれは宇喜多殿よく参られましたね。ゆっくりしていってくださいね。」

と言った。直家は現代でもなかなかいない美女だなと思ってしまった。それでも直家は松永久秀を用心してしまう。すると松永は、

「宇喜多殿ったら用心して裏に暗殺者など仕込んで何かあったら私を殺す気なんですね。そんな物騒な事はやめてほしいわね。」

と言われたので内心動揺してしまった。すると松永は怒涛のように言ってきた、

「お茶でも立てたからから飲みますか?」

と言われたので俺は、

「あなたみたいな美しい女性の口移しで飲みたいですな。例え毒が混入されていても。」

と言われたので松永は内心で、

(流石「謀聖」宇喜多ね。切り替えしが上手いのと女性を口説いて利用しただけはあるわね。)

と思っていた。すると直家は、

「天井に少し穴が開いていないですか?まさか忍びの物でも潜んでいるのではないですかね。あなたは恨まれていますからね。三好家からか足利家からの忍びですかね、それか毛利の者ですかね。まさか俺を殺すためのあなたの手の者じゃないですかね?」

と言ったら松永は、

「ネズミに齧られたのではないでしょう。平清盛が建てた屋敷をそのまま残していますからね。」と誤魔化した。松永は少し焦ってしまった。すると直家は、

「裏切る裏切られるのは慣れていますからなぁ。俺は兵力を使いたくないから武将を暗殺したりして兵の統率を失くすんだよ。真正面から戦うなんて馬鹿がやること足軽にも家族はいるし、民にも迷惑が掛かるから無駄な事は避けたいし、一揆なんて起こさせる大名なんてクズばっかだよ。松永殿はなぜこんなことをしているのかね?」

と聞かれたので松永は、

「退屈しのぎよ。後世に悪名を残したいからよ。そっちのほうが面白いからね。でもあなたの野望の方が面白そうね。私達みたいな人が集まって天下を目指そうなんてバカみたいだけどできそうな気がしてしまったのよ。」

すると直家は、

「(できそう)じゃなくて(する)だよ、上杉謙信なんか弱い者いじめを許さないみたいなことで武田や北条を討伐することが正義と思っているように、俺達は勝つ事で正義を見出すんだ。上杉謙信なんか天下を狙わず、弱い者いじめする武田や北条を討伐しても領地を治めずすぐに国に帰って民を苦しめたりすることの方が悪いと思っている。民に迷惑を掛けてまで戦なんかしたくないからな。」

と言い切った。すると松永は、

「じゃあ私にも正義があるのですか?」

と聞いたら直家は、

「正義というのは個人の考え方次第だよ。俺達みたいに敵将を暗殺して家臣や民を守ることも正義だと思っている。暗殺のどこが悪いんだよと言いたいしな。」

と言ったら松永は、

「面白い人ですわね。私も貴方に協力をしましょう。拠点や集まる武将が気になりますからね。」と言った。直家は、

「拠点は今は貴方の領地である摂津にしようと思っている。理由はここの港から交易をしたいが瀬戸内には村上水軍という毛利家と通じている水軍がいて、ここで交易するのは難しいがいずれここを大きくしたいそれにしばらくは播磨攻略をして小寺家の武将が欲しいのと一色家を攻めて但馬銀山が欲しいからなぁ播磨と但馬を制圧したら旧尼子領や山名を攻める。旧尼子領には生野銀山を始め銀がたくさん採れるから毛利からぶんどって毛利の経済力を落としたい。堺とかは松永殿が交渉してほしいあそこで商売もしたいし、貿易ができることは大きいし堺の商人集は味方につけたいしな。武将のことだが集まる武将は、俺と貴方と最上義光・真田昌幸・大友宗麟・鍋島直茂・大浦為信だ。みんな謀略が得意だし、知略も高いから相手の策には掛かりにくい。弱点は誰かが反乱したらヤバいことになるがそれは諜報を担当する俺がどうにかするから大丈夫。あなたには代表と外交を担当してほしい。」

と説明した。すると松永は

「分かりましたわ。あなたみたいにこんなことが考え付くだけでもすごいですわね。こんなにいい武将も集まっていますしね。」

と言った。松永久秀は協力してくれる事になった。すると直家は、

「1回領地に戻って弟や家臣達にしばらく摂津から播磨を攻略するからよろしくと伝えてきます。」

と言って直家は領地に帰っていった。




どうでしたか?黒さはこのくらいかもっと黒くしてほしいとかってありますか?次は武将紹介を挟んでから領地に戻って、攝津に戻ってきます。

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