魔法少女と悪を背負った者   作:幻想の投影物

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今回も紹介とまとめ。
私達自身の確認のためにあげているようなものですが、説明不足を補うための最終手段でもあります。


望月は杯へと至る
人物・状況・確認


人物紹介からは原作のネタばれ入ります。

いまさらですが、ネタばれが嫌な方は一度原作を見るか、今回をスルーしてください。

原作をすでに知っている・ネタばれ上等!こんなもの一読みだ!という方は

どうぞ

 

 

これまでのあらすじ~

 

不幸を理由に死した少年は神の下へと向かい、新たな運命を第二の生という形で掴みとる。

いくつかの制限はあったものの、彼を受け入れる世界がようやく見つかる。

召喚の気配を感じて世界の狭間を抜けた先は、怨念渦巻く醜悪な結界内。

その場にそぐわぬ温かな気配の先には、光り輝く希望を振り撒く金の少女。

背後より奇襲された少女を救出し、偶然にもパスの繋がりを確認する。

その後、ひと騒動はあったがその少女と正式に契約を交わし、使い魔としてその街を守ることを決める。

 

それから3年。

町の一員となり、信頼信用共に多く獲得した彼に新たな運命が立ちはだかる。

主の残酷な真実、等価交換の情報提供などの紆余曲折を繰り返し、ある少女との盟約を結ぶ。

全てを背負うことを決意し、彼は世界の礎となるために暗躍と思案を繰り返す。

敵のはずの種族と主従の契約を果たし、魔力と感情の循環を利用した半永久機関を構築。

そして過去に対峙した少女と再会し、戦闘を行う。

武力による制圧の末、真実とともに盟約を持ちかけることにより、協力者となった。

後日、その少女と盟約相手の少女と初の共闘で見事、勝利を収める。

集合会議の折、強大な敵を撃破するための案を練り、その最中で盟約の少女の真実を聞かせ、一丸となる協力体制を敷いた。

 

残る問題は残り少し。最終決戦の幕開けは近い。

 

 

 

 

途中経過・人物紹介

 

サブ ※順序はバラバラ

鹿目(かなめ)まどか』

原作『魔法少女まどか☆マギカ』の主人公。

ほむら視点でのいわゆる『一週目』では、轢かれた猫を助けるために契約をするなど、原作品の中でも一層『やさしさ』を持つ少女である。原作開始直後には桃色の髪を二つに束ねたヘアゴムを代え、心機一転を胸に運命の一か月を始める。

 

変更点

 今作品の主人公、『魔』という非日常との触れ合いを通じて、アンリの事は「尊敬できる完璧な人」と認識を変える。盲信が含まれている危険な状態だが、彼はそれを利用しインキュベーターの契約を妨げようと画策している。

 先の会議でほむらの本心。そして皆の懸命さを目の当たりにして契約の破棄を心より決意。応援するだけに留まるが、約一名にとってその応援は最高の励みとなるだろう。

元の史実では最後に契約をしてしまったが、今作品ではどうなるのか…?

 

 

美樹(みき)さやか』

上記のまどかの親友。人一倍明るく、正義感が強い。印象は年相応で活発な中学生を思わせ、友達に一人は欲しいとも言えるだろう。

お調子者な一面もあるが、ここぞというときは切り替えができるタイプ。が、切り替えがあまりに両極端、それによって心のバランスが大きく崩れ、原作では魔女と化し排除された。

 

変更点

 原作では恋に破れ、契約の真実を知ってしまったショックで魔女化してしまうというように、正に悲劇を体現したかのような立ち位置だったが、今作では想い人と添い遂げる夢が叶い、作中もっとも幸せ絶頂の人物となった。だが、親友のまどかの為、伝言役を嫌がりもせずに引き受けたりと友達思いの良さは健在。

 キュゥべえとの契約そのものは最早あてにはしていないが……

 

 

暁美(あけみ)ほむら』

 一週目にまどかに助けられ、彼女に憧れを抱いた過去を持つ。何度も繰り返した時間の中で真実を知り、何度もまどかの死を見てきたが、そのたびに彼女を救う決意を固めてきた。そのあり方から『時間遡行者』とキュゥべえから呼ばれている。

 全てを円滑に進めるため、4週目からは今までの自分を捨て、非情に徹するようになった。ただその願いは、まどかを救うために……

 

変更点

 薔薇の魔女『ゲルトルート』との戦闘後、主人公と密会し、最初は軽い情報交換のつもりだったが、各々の目的の一致により同盟を組むようになった。

 アンリから無茶ぶりを迫られるたび、ループの中で受け入れられなかった事がみなに受け入れられ、それなりに信頼する相手となった。その点では感謝しているが、アンリ本人に対してはあまり好感情を抱いていない。

 最終決戦のフォーメーション・攻撃態勢・武器の貯蔵など、今回で全てを終わらせるための準備を整えている。それでも、勝てぬと悟れば次へと移る考えは残っている。

 

 

上条恭介(かみじょうきょうすけ)

 事故で利き腕を負傷し、自分の音楽の道を閉ざされてしまった少年。

 元の史実では治らない手に絶望し、見舞いに来ていたさやかに当たり散らすなど、少年相応の精神の未熟さがうかがえた。さやかが契約により怪我を治した後は、アタックを仕掛けた志筑仁美に陥落。さやかを魔女化させる最も大きな要因となった。

 

変更点

 最大の点はさやかと思い人となった事だろう。その際に親からは『家の発展』についての問題で史実通り、立派な家柄のご令嬢『筑志仁美』を薦められたが、自分の想いの強さを彼女と共に論破するのだが……あえてその場は皆さんのイヌカレー脳にお任せする。

 さやかとの付き合い上、『魔』の現象についてはいくらか聞いているので、今はさやかの意見を尊重し、『魔』という非日常と積極的にかかわっている彼女の『日常』となるため、自然体で日々を過ごす。

 

 

志筑仁美(しづきひとみ)

 ご令嬢。まどかとさやかの親友であり、様々なお稽古を嗜んでいる。その帰りか行きかの最中、魔女に惹かれるなど危険な事もあった。

 日々の行動からは、どこか天然のオーラが垣間見えるポワッとした少女。だが、原作で恭介へ想いを伝える際にはさやかへ想いを伝えるための猶予期間を設けるなどの意志の強さや尊重の意識も見ることができる。

 

変更点

 上条恭介との交際は無くなり、また、彼に対する思いは元から無い。むしろまどかやさやかが熱心に話すアンリの事が心の片隅にある。一度、学校の講演会で彼を見て、最初はその見た目から幻滅しかけたが、その自由奔放さと演説の中に潜んだ心に憧れを抱く。

 『魔』の事は一切知らされておらず、魔女に惹かれた際の事も忘れている。上条は初めよりさやかと付き合っているので、NTR展開は無い。代わりに恋慕の情があるのは……

 

 

『キュゥべえ』

 種族はインキュベーター。その種族としての役割は『宇宙の寿命』を延ばすことに全てを捧げており、そのために人類を家畜扱いする非情さには『QB氏ね』と思った方も少なくはないだろう。

 外見は可愛らしいぬいぐるみの様な姿で、ウサギと猫を足して2で割ったような姿をしている。なお、感情は存在しないと言われているが、『その種』のなかで感情が発露した個体は本当にいないのだろうか……?

 

 

変更点

 この小説の設定上、『インキュベーター』という種族は『宇宙(コスモ)の抑止力』の一つとしてとらえている。その種の群体でひとつの生命体として確立。

 『キュゥべえ』という個体に関しては、会議の最中でふらりと現れ助言を残したり、全く追いつめてもいないのにまどかに全てを語ったりと、エネルギー収集効率に関しては全く逆の行動をとっている謎がある。

 ……感情が無いとはいえ、シャルロッテと契約した直後のキュゥべえには何らかの変化があったような……

 

 

佐倉杏子(さくらきょうこ)

 過去の影響から自己を中心とした考え方をするようになった魔法少女。そのためなら魔女のみを倒し、使い魔に何人かを殺させてからグリーフシードを回収するなど、キュゥべえに似た効率重視の活動を繰り返してきた。

 原作では、さやかとの触れ合いを通じ、絶望に染まりきって魔女となった彼女の最後の心を感じ、独り孤独にさせないために全魔力をソウルジェムに込め『自爆』。その生涯を閉じた。

 

変更点

 原作期間の開始前にアンリと出会い、穢れを吸収する特異性からアンリを回復の専用員として利用しようと画策した。数年後の再開で武力行使をしたが結果は敗北。そのなかアンリからの討伐提案を承諾し、戦力の代わりに生活空間を提供してもらった。

 最近はマミとシャルからいじられる事が多く、マミの精神成長に貢献している。(本人にその自覚は無い)

 マミやアンリの戦闘スタイルから自分も何か必殺技を試行錯誤している。決戦まであと少しだが、彼女だけが自分の過去を明かしていない。どうなるのか……

 

 

 

メイン ※今後のシリーズでも登場

 

『シャルロッテ』

 『お菓子の魔女』という異名を持つ。原作ではマミを頭から食いちぎり、咀嚼をしている姿から、魔女の凶悪さを視聴者へ見せつけた。『人喰い魔女』とも言われる。

 傷ついた体から脱皮を繰り返すなど、タフな一面を持っているのでマミとの相性は悪かった。最終的にほむらが内部からの爆撃でとどめを刺し、その身をグリーシードへと変えた。

 

変更点

 全人物の中で最も変更点が強いだろう。魔女としての実体を持った瞬間、アンリとサーヴァント契約を交わすことで晴れて仲間の一人(匹?)となった。

 キャラ付けのため、かなり独特で特徴的な話し方であることから、この作品のキャラクターの中ではもっとも感情の読み取りやすいキャラかもしれない。看板キャラ。

 戦闘能力や特殊能力はサーヴァントのスキルとして確立し、アンリからの絶望供給が最高の状態であるので、ステータスはアンリを大きく上回る事になる。作中での脱皮変形・魔女結界が宝具へと昇華され、性質や異名が様々なスキルへと変貌をとげた。

 まだ戦闘は行っていないが、今作品中、『最強』の称号をほしいままにする存在であり、今後の活躍を期待する人もいるだろう。ぜひ楽しみに待っていただきたい。

 

 

(ともえ)マミ』

 原作では最初にまどかが遭遇した魔法少女。気品・優雅さ・戦闘・頭脳では最高を誇り、先輩としてまどか達を先導した。

 戦いの場面では、とどめに『ティロ・フィナーレ』という一斉射撃を行ったり、華々しい戦い方でツアー一行へ魅せるほどの余裕がある実力者だったが、原作ではその油断からシャルロッテとの戦いに敗れ、首をもがれて喰い殺されるという悲惨な最期を遂げた。

 

 

変更点

 そもそもシャルロッテ戦はアンリの契約の場面を見ているだけに留まり、マミられる(首ポロ)要素が無かったので生存している。だがその後、魔法少女の真実を知った精神的ショックに陥り、しばらくの間は絶望でソウルジェムを穢し続ける精神状態となっていた。

 杏子が家に来た辺りからその傾向は治療されつつあり、今回の会議を経て彼女は復帰を決意する。

 最近は豆腐メンタルも改善され、原作では魔法少女になった故の孤独(マイルール)を経験しておらず、学校の人気者や頼れる先輩として華々しい青春を送っている。一応は国からの援助金が入っているのだが、最近はシャルやアンリをグッズとして販売している例の社長の所から推薦がきており、未来も安泰だといえる。

アンリとは兄妹家族としての関係である。この作品のヒロインとしての立場にあるが、『ヒーロー・ヒロイン』としての立ち位置。つまり恋人などの関係にはならない。(とゆーかこの小説の恋愛担当はさやか&恭介のみである)

 

 

旧名『アンリ・マユ』

現名『アンリ・(マユ)(ともえ)

原典:古い宗教であるゾロアスター教の悪神。最高神アフラ・マズダと対立する存在であり、アフリマン、アンラマンユとも言われる。

Fate:第三次聖杯戦争で御三家アインツベルンに異例で召喚された最弱のサーヴァント。その正体は件の宗教を信仰する呪術が発達した村での『悪であれ』と願われた『ただの青年』であり、元の名前をはぎ取られ、アンリ・マユという称号を得た。

当然スペックは人間のままであり、戦争参加時、わずか四日で最初に敗退して聖杯に吸収される。だが、その際に彼自身に願われた『悪であれ』という願いを『万能の願望機』である聖杯が受け入れてしまい、『破壊』という手段を用いて『願いの成就』を果たすモノとなり果ててしまった。

Hollowでは第5次の最初の敗退者『バゼット・フラガ・マクミレッツ』の願いに応え、聖杯の中にいる事を利用して『繰り返しの四日間』の世界を構築する。

原作の彼は人間に悪を背負わされた被害者だったのだが、それでも悪を受け入れ、人を愛していたのではないだろうか。

 

変更点

 ステータスや生い立ちなどの点、詳しくは第二話『人物・紹介』を参照。

 現時点での彼は自由奔放で自分勝手な行動が目立つといえるだろう。マスターであるマミの命令にはいくらか従ったこともあるが、サーヴァントとしてではなく上記のとおり家族として彼らの関係は構築されているため、基本は束縛が無い。だが、マミの事は守るべき人としての優先順位ではトップに坐しており、基本は彼女の為を思って行動する。

 悪を背負ったとは言ったが悪そのものに成るのではなく、彼自身はむしろ善意の塊である。故に世界を自身の好きにどうこうという事には興味が無い。

 いずれは世界を移動する未来が待っているが、シャルとマミがいる限り彼に孤独という悲しい結末は訪れないであろう。

 

 

 

 

現時点での『設定』変更点

 

 ハコの魔女『H.N.エリー』の弱体化や、影の魔女『エルザマリア』の強化など、原作では無かった現象がいくつか起きている。

 エリーの弱体化は魔女として羽化したばかりで、シャルロッテと違い実力のある魔女でもないという理由から、アンリの宝具獣に食いちぎられた。

 

 

『ワルプルギスの夜』について

 原作中では見る限り、本体は時々攻撃する程度のただの的だったようだが、とんでもなくタフでもある。キュゥべえ達が彼女の情報を持っていたのは言葉通り『他個体が接触した過去の記録』から。

 すこしだけ、彼女についてネタばれ(ヒントのみ)をすると『このまどマギ世界は英霊というステータスのスキルをそのまま反映できる存在がいるため、伝承もまた……』

 

 

世界の修正力について

 この世界の修正力は型月世界の『アラヤ』『ガイア』とは違い、本当に修正を直す為に存在する程度。その実績は世界の余分な一人であるアンリの戸籍情報を勝手に作った程度。個人としてみるなら、どっちかというとプラス効果が高い。

 というよりアンリを呼びだしたのはこの修正力である。実際に起こるべき事が起こらなくなる結果、世界はどのような選択肢を採るのだろうか?

 




全速力で次回を『書き直し』中。
ちょっと前作の次の話はできが恐ろしくひどかったので、結構時間がかかりますん。
かくも恐ろしきは我らが文才也。

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