魔法少女と悪を背負った者   作:幻想の投影物

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アンリさん、バトルよりマッドサイエンティストのほうが似合う気がする。
変な笑い方とか。


休業・人間・解明

「あれ……」

 

ここはどこ? 私はアンリからあの事(・・・)を聞いて……あの事ってなんだっけ? それより、アンリって誰だったかしら?

 

「どうしたんだい、マミ? 怖い夢でも見たのかい」

 

「あらあら! 怖かったわね? もう大丈夫よ、マミには私たちが居るからね」

 

パパ、ママ! 違うの。怖い夢を見たんじゃなくて、何か忘れているような……

 

「そう……大事な事なら思い出さないと。あなたも考えてみてくれないかしら?」

 

「う~ん。もしかして、友達と何かの約束をしたんじゃないかなぁ?」

 

ううん。たしかアンリって名前の人で、その人は友達じゃなくて、なんていうか、その……

 

「そうか、もしかしてマミの大事な人かい? よ~し! ここはひとつ、パパがその人と話をつけようじゃないか!」

 

ち、違うのパパ! そうじゃなくて家族っていうか……あれ? でも私の家族はパパとママと私だけなのに…どうしてそう思ったんだろう?

 

「やっと思い出してくれたのね? よかった。マミがあの人の事を忘れたらだめでしょ? 私たちも、そろそろ行かないとね」

 

「そうさ、マミを任せられる人が……僕たちの代わりに、たくさんの事をこの子に教えてあげてくれた人が待ってるんだからね?」

 

え? パパ! ママ! どこに行っちゃうの!? 私を置いていかないで!!

 

「私たちはずっとそばには居られないけど、あの人は違うでしょう? 私たちが居なくても、もっといろんな人に頼らないと! 貴女は一人じゃないんだから」

 

「そうそう。マミが『――――』になったからって、一人になることはないんだからさ。……もう、僕らともお別れしなくちゃね? 僕たちは居てはいけないんだから」

 

! あ、ああ…思い出した。でも、なんで二人ともその事……

 

「……こんな体たらく。彼一人に任せることしかできなかった。こんな両親でごめんね」

 

「でも、マミには幸せになってもらわないといけないから。だから僕らはさよならだ」

 

さよならって………そうだよね……ううん、そうよね。

パパ、ママ……

 

「最後に一つ。居なくなった私たちは思い出の中に残るから」

 

「マミは僕らを背にして歩いて欲しい」

 

「私たちはずっと先で待ってるから。ゆっくりとくればいいのよ。何十年もかけて、ね」

 

「僕らもずっとそこにいるから。だから――」

 

「「またね、マミ。愛してる」」

 

ずっと忘れない。ありがとうパパ、ママ。私も愛してる……また、ね………

 

 

 

 

 

「私も、愛してるわ……」

 

目の前にはいつもの天井。

マミの目に、悲しみの涙はなかった。

 

 

 

 

 

 

そしてリビング。

いつものテーブルにはいつもの華やかな朝食が置いてあった。

 

「……平気か? ちょっと泣きそうな顔してるぞ」

 

いつの間にか此方の顔をアンリが覗きこんでいた。

 

「大丈夫。懐かしい……『夢』見ちゃって」

 

「そうか……それで、どうする?」

 

主語が無いが、彼の言わんとすることは分かる。このまま魔法少女を続けるか否かだろう。確かに彼が居れば魔女を狩らずとも普通に暮らすことはできる。もう危険な目に合わなくても済む。だが……

 

「決まってる、私は魔法少女を続けるわ。今までと同じでしょう? 違うのは、知ったか知らないかだけ。……でも、少しは休憩させて貰うわ」

 

「あいよ。その分はオレがちゃんとやっとく。しっかり休みな」

 

消え入りそうな声に、対照的な明るい声で彼は返す。

家族として―――その安心感を、ほのかに滲ませて。

 

「お言葉に甘えさせてもらうわね。……でも、それじゃあ彼女達の体験ツアーはどうしようかしらね?」

 

「オレが言っとくさ。『ガイドが不調のため、しばらくは中止です』ってな」

 

「そうね……ふふっ」

 

いつもより、ずっと穏やかな朝。悲痛な真実にも負けぬ、幸せな時間だった。

 

 

絶望の夜は明け、希望の朝が始まった。

これから始まるのは、救いを振り撒く物語。

陳腐な話ではありますが、話の種には持ってこい。

救いは誰に? いえいえ、スポットライトは人の数だけ用意します。

誰もが光を浴びましょう。

誰もが主役になれるでしょう。

悪役にも損はさせません。

 

終わったのは不幸な物語。

始まったのは幸せの結末。

 

舞台装置は止まらない。役者の応募は締め切った。脚本だけが決まらない。

そんな自由な幸せを描いた物語。

未来は明るく、ただ一人だけが損をする。さあさ皆さまお手を拝借……

 

 

 

 

 

「開演時間と洒落込みましょう」

 

 

 

 

 

 

 

その夕方、まどかはほむらと結界での足止めの事について聞き、その流れの中でもしもマミが死んでいたらという仮説の後、言い合いに発展してしまった。そして、去り際のほむらの態度には疑問が残り、それがまどかの不安を募らせている。

 

そうこう考えている間に、空には星が瞬く夜となっていた。慌てて家へと歩を進めるそんな中、見知った姿を見かける。だが、その様子は――

 

「どうしたの仁美ちゃん。今日のお稽古事は…」

 

「…」

 

いや、何かが変だと思った。そんな仁美の首には『魔女の口づけ』があったのだ。

 

「あら、鹿目さん。ごきげんよう」

 

しかし、そんなまどかの驚愕も、心配も、魔女に魅入られた彼女――志筑仁美にとっては蚊帳の外。どこかうつろな様子で此方を見た瞳には、生気の色が見受けられない。

どこに行こうとしているのか問いただすが、よくわからない答えが返るばかり。果てには――

 

「そうですわ。鹿目さんも是非ご一緒に……!」

 

誘いの声がかかってしまう。そんな中、いつの間にか同じようにうつろな人たちが背後に並び歩いていた。

 

(この人達も、まさか…)

 

同じく魔女に惹かれた彼女らを見過ごすことはできない。

そう思い、頼れる人物に連絡を取ろうとするが、彼女は連絡手段としてのつながりが無い事を思い出す。そうしているうちにどんどん彼女達は進んで行ってしまうので、仕方なく、なしくずしに自分もそれに付いて行ってしまうのであった。

 

 

 

 

到着した先はさびれた工場だった。自分たちが入ると同時にシャッター・窓・ドアのすべてが閉まり、一つの密閉空間が作られる。その部屋の中心には、自らの失態に絶望した男が椅子に座っていた。

 

「今の時代に俺の居場所なんて、あるわけねぇんだ…」

 

語り終わり、一人の女性が洗剤のふたを外し、他の洗剤が注がれたと思しきバケツへと近づく。それに疑問を覚えたまどかだが、不意に母の言葉を思い出していた。

 

≪いいか、まどか。こういう塩素系の漂白剤はな、他の洗剤と混ぜるととんでもなくヤバい事になる。あたしら家族全員、猛毒のガスであの世行きだ。絶対に間違えるなよ≫

 

それは何気ない生活のルール。だが、絶対に間違えてはいけない日常の落とし穴。危険性に気付いたまどかの行動は早かった。が、

 

「駄目っ!それは駄目!!みんな死んじゃう!!」

 

「邪魔してはいけません!」

 

仁美に腕で遮られ、行動を止められる。腕を掴まれ仁美が語りだし、周囲の人々のボルテージは最高潮になってしまう。そんなことで皆が死んでしまっては元も子もない。まどかは仁美の腕を振り払い、走り出した。

 

今にも洗剤が入れられそうになったバケツをひったくると、全力で窓の外へ勢いよく投げ捨てる!

ガラスの甲高い割れる音と共にバケツは外にぶちまけられ、窓が割られた事で密閉空間からも脱したかに思えた。しかし、ここにいるまどか以外の人物は皆、魔女に惹かれ、死を願わされた者たちばかりである。彼女のその行動は見逃せるはずが無く、まどかへその部屋にいた全ての人物が殺到する。

必死に逃げようと思い、近くのドアへと身を隠す。間一髪、彼らの手に捕まることはなかった。鍵が付いていたのでそれを閉め、外から人が来られないようにした。後は自分が脱出し、彼らを死なないように見張るだけなのだが……

 

(あれ……ここって……物置き!?)

 

この部屋は出入り口の無い物置であることに気づく。

さらには、間の悪い事に―――いや、魔女に惹かれる人物が集まっていた場所なのだ。それはもう、当然のように、

 

「――――あ」

 

忽然と現れたハコの魔女と人形の使い魔。この工場を根城にしていたのであろう。

ゆえに、ここで死なせた人物のエネルギーを吸い取るために、近くの部屋で待機していた、と考えるのが妥当だ。

だが、彼女に迫るのは使い魔たち。醜いドールが四肢を拘束したかと思うと、まどかは肉体が弾けるように結界の中へと招かれてしまったのである。

 

彼女がいた証明でもある、まどかの影は、失った主を追うかのように揺らめき―――消えた。

 

 

 

 

電脳空間、といったところか。

魔女の結界は、広大な海に幾つものモニターが浮き並ぶ奇妙な一つの大部屋空間。

そのモニターすべてに、今まで何もできなかった彼女のコンプレックスとなる場面が映し出されている。それら一つ一つは忘れたくとも忘れられない思い出であり……一つ一つが、己の罪の証でもあったのだろう。

 

―――これって、罰なのかな

 

だが、結界に捕えられた以上、当然まどかは獲物で狩られる対象。

 

―――わたしが弱虫で嘘つきだから

 

結界の中は弱肉強食。モニターの映像は、獲物を逃さぬ罠に過ぎない。

 

―――きっとバチがあったたんだ

 

ましてや一般的な少女にその運命から逃れる力など持ち合わせているはずがない。

 

―――きっと

 

じりじりと、電脳を支配する影()喰らいつく。

 

「■■■■■■■■■■■■――――ッ!!!!!」

 

ハコの魔女、H.N.エリーがいる真上の空間へと。

 

「……え?」

 

疑問――声をあげるが早いか。魔女の空間は、獣たちに蹂躙されていく。

 

突如まどかの(・・・・)影の中(・・・)から、いつしかのビルで見た、漆黒の『鷹』と『狼』が現れ、使い魔達をその爪と牙で引き裂いたのである。

 

野生の荒々しさの他にも、知性を持って獲物を食らう、人間の様な凶暴性を見せるその二匹。人形の使い魔を完膚なきまでに破壊した後、モニターに扮した魔女にまで喰らいつく。砂嵐を写したテレビの様な殻が破壊され、肉塊のような人型の魔女が姿を現したと同時。

 

「「■■■■■■■―――!!」」

 

魔女はその身をバラバラに解体される。さながら人が獣に()われているように。なおも、残酷に。

分裂した狼に四肢を引き抜かれ、胴体のみとなった魔女は腹を引き裂かれ、臓物と魔素を撒き散らす。残った頭は鷹に叩き潰されると、どこまでも無力に、悲鳴も上げられぬまま消滅した。

存在証明であるグリーフシードを残し、部屋の外では洗脳された人々が気を失って倒れる。

 

「あなた達は……」

 

そう問いかけた獣たちの様子は先程の凶暴さが嘘のよう。

濁りきった泥のような――それでいて、澄み切った心情を持つ獣たちは、まどかをやさしく見据えると、

 

―――ピィ!

 

突然、鷲が鳴いた。驚き振り返った先にいたのはよく知る人物。

 

「……約束は守ってくれたようね。ありがとう」

 

「オォン」「ピィィ」

 

ほむらが感謝を告げると返事を告げ、静かに魔力へと体を還元する二匹。

その役目を全うし、残酷なれど、英雄には違いないその勇姿は溶けるように消えていった。

 

残るは、紫の魔法少女と、桃の普通の少女。

 

「鹿目まどか…」

 

「ほむらちゃん…」

 

この後まどかはほむらに送られるが、残念なことに、帰り道は終始無言であったという。

 

本来ここにいるはずの青い少女はその身を天秤には置かず、自らの幸せをつかんだ。

正史とずれていく物語にも終わりは来る。

 

ただ―――この夜は、確かに明けたのだろう。

 

 

 

 

 

某所。普段は昇らない電線の鉄塔の骨組みにキュゥべえと、ある少女が佇んでいた。

その少女は、片手に菓子袋。電波塔に吹く風に紅い髪をなびかせ、とても上品とはいえない態度で菓子を食い荒していた。

 

「いやあ、まさかキミが来るとはね」

 

その傍らには、白き契約者――キュゥべえ。

それが、ごく自然であるかのように、隣に立っていた。

 

「こっちはマミの奴がしばらく動けないって聞いてわざわざ来てやったのに、話が違うじゃんか?」

 

「悪いね、この土地にはまだあの獣を扱う人物もいるんだ。伝え損ねただけなんだけど」

 

「はぁ? なにそれ、ちょぉムカつく。チョーシに乗ってるんじゃないよ」

 

そう言うと立ち上がり、さらに危険な体制へと移ったが、少女自身には怯えを全く感じない。それもその筈――

 

「でもまぁいいや、こんな絶好の縄張り、ちょうどアイツも見つけられるかもしんないしねぇ」

 

「どうするんだい、杏子?」

 

「決まってんじゃん。ブッ潰しちゃえばいいんでしょ?全部」

 

彼女は、紅き魔法少女。

最後のピースは、当てはまるために姿を現した。

 

 

 

 

 

 

 

「……………来たか」

 

二つの影がアンリの体に消える。

 

「実験は再び成功。そんでもって、予想は答えとピッタリでした……ってところか」

 

「ドシタノー?」

 

「おう、協力サンキュな? シャル」

 

「テヘ(*゜ー゜)」

 

場所は、マミのアパートの屋上。アンリの周囲には『泥』でその体を構成された様々な種類の動物が佇んでいる。象もいれば、ジャガーやシマウマ。ガラパゴスオオガメなど、種族は一切関係ないらしい。重量は相当のはずだが、所詮これらは『魔力の泥』。重さなど、存在しないかのようにひしめき合っていた。

 

彼はまたしても実験を行い、自分の予想が当たっていたことで喜び、シャルの頭を撫でた。

 

「『魔法』は不完全だったつー事か。そりゃそうだわな? 大量のエネルギーは指向性を持って働かせれば『大抵は』望み通りの事が起きる。だが、それにはしっかりとした指向性と使う時期・方向・場所・陣が無けりゃ望んだ事は簡単なもの以外は絶対に起きねぇ。聖杯みたいなもんだ。あれでさえもかつて、アインツベルンが『魔法』を取り戻すために作っただけの手段にすぎねぇ」

 

彼が調べていたのは『魔女は人間で在るか否か』という命題を明かすため。

体と魂の変質はどうなっているのか。変異した魔女のシャルロッテ、そして自然に発生した魔女の体と魂を宝具を使って出した自分の一部(・・・・・)である泥へと喰らわせた時、消さずに自分へと戻してその魂の感覚を調べ上げた。

その結果は……

 

「白、だな。……シャル、喜ぶべきかは知らんがお前まだ『人間』らしいぜ?」

 

「エー!?」

 

「感情こめろ。40点だ」

 

間違いなく人間である、と出た。

もともと、肉体を『魔法少女』という形に代えられているのに、更に魂の形が絶望向きになったせいで、その魂に引っ張られた肉体も醜いものになっただけ。本質は人間であり、人間であり続けるからこそ、自身の殺害権限(・・・・)が働いて(・・・・)あっさりと『異形』を殺すことができた。

本来であるなら、異形を前に、アンリは為す術もなく嬲られるだけだというのに。

 

なお、この仮説を証明したのは、彼自身の中に『ハコの魔女の魂』が入ってきたこともある。彼の所有する壊れた聖杯には、魔力だけではなく『人間の魂』をも永久に保管することができるからだ。今まで魔女を喰らうように倒したことはないため、終ぞ気づくことはなかったのだが。

 

ともかく、アンリは魔法少女の真実を聞いた時、魂がソウルジェムというものに変化し、その肉体は魂が砕けない限り回復し続けるのならば、インキュベーターたちは 『第三魔法:魂の物質化』 を使えるのかと思ったがゆえに、『ハコの魔女』を喰らった。

だが、第三魔法は『魂そのもの』に命を与えることで不老不死と化し、より高次元の生物へと肉体と魂を昇華させるためのものであり、こんな不完全なものではないと最近思いだした(世界からの電波を受け取った)からだ。

 

ならば魔女になる前とその後の魂はどうなっているのか?

その結果が今出した通り、『人間のまま』である。

 

「まあ、魔女の場合、どっちかっつーと魂は人間、体は『死徒』みたいなもんか」

 

「?c(゜.゜*)エート」

 

「死徒はとある世界の吸血鬼の広義、だな」

 

「???」

 

「っと、難しかったか。……端的に言えば、人間から一つランクの上がった上位存在だな」

 

体が似ているといったのは死徒。いわば吸血鬼のような存在で、上位には『死徒27祖』という者もいる。

ここで魔女と共通するのは、血を吸った相手を自らの手下とし、いくつかの段階を踏んでそれもまた死徒と成る工程を持つからである。魔女のほうも、使い魔が魔女から独立し、何人か人を殺すと同じ種類の魔女へと進化する。

彼は今まで『成った』魔女を見たことはないが、キュゥべえからその特徴ぐらいは聞いたことがあった。

 

「……とまあ、こんなとこか。まぁ、人間のままだし、頑張ればヒト型になれるんじゃねぇか? 出来なくても、オレの泥をまとわせればそれでいいだろうしよ」

 

「キョウミナイネ」

 

「クカカッ、そうかそうか! っと、向こうの鉄塔からなんか変な電波も感じるし、そろそろお開きにするか。そんじゃ戻るぞ……『散開』っと」

 

「ハーイ」

 

待機する全ての動物をどこかへと走らせ街へと溶け込ませる。それを見送ってから、シャルロッテと共に姿を消したアンリ。彼の暗躍は、まだ始まったばかりである。

 




いきなりですが、シャルロッテのステータス載せておきます。


シャルロッテ・ステータス
マスター:アンリ・マユ
クラス:キャスター
真名:シャルロッテ
性別・年齢:女性・?
属性:混沌・中庸
身長:25cm
体重:2kg
パラメータ:()内は結界内で強化時 []内は第二形態(結界内のみ)
筋力・C+(B-)[B+]
耐久・C(B-)[B+]
俊敏・C(C+)[B]
魔力・A(EX)[EX~]
幸運・A(A+)[D]
宝具・C~A++
クラススキル:キャスター
陣地作成:A
魔術師として有利な陣地を作り上げる技能。“工房”を越える“結界”を形成することが可能である。

道具作成:E
結界内でのみ具現化された魔力を帯びた物質を作ることができる。

保有スキル
お菓子のお城:A
お菓子を作ることができる、無制限に『実体のある』お菓子を作る『魔法』レベルなので高ランク。なお、チーズ類は作れない。

戦闘続行:A
往生際が悪く、瀕死の状態でも戦闘を続行するスキル。自身の肉体は人から外れているのでとてもタフ。

単独行動:A+
マスター不在でも行動できる能力。元から実体を持つので自分の考えのままに行動できる

自己転生:B+
自身の肉体を全く別の肉体に変化・適応させる能力。元の姿に戻ることも可能。

怪力:C
一時的に筋力を増幅させる、魔物・魔獣が保有する能力。結界内でのみ常時発動し、使用中は筋力を0.8ランク上昇させる(D→C-)

執着:A
自身の在り方。特定の人物以外からの精神攻撃を無効化する能力。これを打ち破るには保有者への信頼関係を構築するほかない。自分の興味を持ったモノへ依存しやすい。

宝具
『固有結界・お菓子の魔女(Charlotte)』
ランク:A++ 種別: レンジ: 最大捕捉:
由来:自身の在り方
展開した結界がそのまま宝具へと昇華された。この固有結界は通常のそれとは異なり、世界からの修正力を受けないので、展開に魔力を必要としない。
術者が選択した周囲の生物全てを取り込む事ができ、その大きさ・質量を関係を無視することができる。この結界内で命を落とした場合、その人物の魔力は全て術者へと流れ込む。
この結界には『使い魔』という存在が出現し、おもに術者の求める物を探しているが、侵入者を発見すると襲いかかってくる。使い魔は一体一体が全能力ランクEのサーヴァントと同等の戦力を保有する。
結界と外の情報は完全にシャットアウトされ、術者と同じ系統の魂を持つ者しか結界に侵入できない。なお、結界内に存在する物質の物理法則は殆んど無視されている。
常時展開されるべき結界が宝具となったことで、魔女の代名詞ともいえる『絶望』を扱えるようになったため、術者の視界内に限定されるが、前話の様にアンリ・マユ同様『負』を吸収・放出可能となった。

『形態移行(セカンドシフト)・自身転生(フォルムチェンジ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
自身を全く別の肉体に変化させることができる宝具。固有結界を使用したときのみ使用可能な宝具であり、その姿によって若干ステータスの変動もある。
ただし、変化できる姿は一定の概念からは遠ざかることができず、ステータスの変動も元のステータスより±1ランクしかできない。
とある形態の時のみ幸運がワンランク減少し、爆裂・熱波系の攻撃が弱点とになる。



ステータス高めなのは、原作ほむらの台詞から予想してちょっと強めにしました。マスターのアンリと戦った場合、余裕でシャルロッテが勝ちます。
これはサーヴァントとしてスキルが明確になり、霊体化こそできないものの、魔力(絶望)供給で大幅に強化されたことにも起因します。それではみなさん、恵方巻きに変身する日をお待ちください

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