「主様、あーん」
「あーん」
只今飛行船の中、個室でピトーが作ってくれた手料理をパクついている最中である。
相変わらず笑顔が可愛いなぁ。まあ、いつも口角は上がってるけどな。俺の前では目も笑っているのである。
それはそれとしてあの後、二次試験でピトーが作ったスシの味であの試験官に究極と言わせるほど素晴らしかったらしく普通に通過していた。
しかし、矢張と言うべきか他の受験者には苛めとしか思えない審査基準だったらしく結局合格者は俺、ピトー、ヒソカ、ギタラクルの4人となった。
俺も流石に苛めだろ。と、思っていた時、1人のレスラーみたいな男が美食ハンター風情が!とか言い出して試験官に突っ掛かったのだが、首を飛ばされて殺されていた。
うちのピトーに。
なんだろう…流石に俺もどうかと思ったよ。
料理人の前で失礼過ぎるだろ。本気で食と向き合っている人間は生涯を食に捧げているんだぞ?
賞金首ハンター? そんなろくな修行もせずに喧嘩だけ出来りゃ誰でもできるような凡庸なモノの方が格上とか妄言も大概にしろよ。
俺が賞金首ハンターになろうとすれば即座になれるだろうが、美食ハンターになろうとしても絶対に無理だ。
ピトーの顔は一度までだから案の定殺しに行ったが、止める気になれなかったよ。
その後、流石に二次試験で4人は鬼畜過ぎるということでハンター協会の会長直々のパワハラで別の試験内容に変わり、クモワシ(本体より卵が旨いことで有名)の卵を取りに行く試験となり約60名が通過した。
今、ピトーが作ってくれた料理は残りの豚肉とクモワシの卵の他人丼である。
「ニャ~…♪」
ピトーはスプーンで俺に食べさせただけなのにえらく上機嫌だった。
頬を染めて小さくくねくねしている。
お返しにピトーにもあーんしていると、持ってきたモノのことを思い出した。
「そうだピトー」
「ニャ?」
「じゃん」
俺が取り出したモノは……、
マタタビ"酒"だった。
「ニャんと…」
ピトーはそれを見ると虚ろな目になり、ゆらゆらと手を伸ばした。相変わらず最早麻薬である。そしていつも通り封を…、
「ッ!?………」
ぬ? ピトーは覚醒すると目を瞑り手を胸の前でぎゅっと握った。
そして目の端に涙を浮かべるとカッと目を見開いた。
「主様………鬼畜ですニャァァァ!!?」
「ええぇぇ……!?」
◇◆◇◆◇◆
そんなこんなで三次試験なのだが、生憎それどころではない。試験内容より遥かに優先せねばならんことがある。
「ふぅー………」
ピトーが頬を膨らませてツーンとしているのだ。尻尾の毛が全部逆立っている。
完全に拗ねちゃいましたね。相変わらず俺に抱き着いてるけど。
「ピトーごめんって」
「にゃ!」
ピトーはそっぽを向いた。
むうぅぅ……解せぬ。ピトーはずっとこの調子なのである。なぜだ…俺が何をしたんだ…。
嫌そうだったし、飛行船から投げ捨てようとしたら涙ながらに止められたし。
「知らなくていいんですニャ…」
心読まれた。ならなぜムスッとしてるんだよ。
ピトーは一瞬、止まってから何か考えるような素振りをした。
「………………なんでもないですニャ」
「えぇぇ…」
未だに女心というものは解らん…。
ピトーが少なくとも拗ね拗ねモードではなくなったので試験に取り組むとするか。
って………ん?
なんか減っていた。いや、この塔の上にいた受験者が明らかに減っていたのだ。既に10人ぐらいしかいないのだが…。
「主様、下ですニャ」
アメーバみたいな円を出しながらピトーが答えた。
「下?」
俺も円を広げてみると塔の中に受験者はいたようだ。
「ふむ…」
どうしたものかと考えながら一歩下がると床のブロックが傾いた。
「ぬ?」
イラッとしたので地面ごと蹴り砕き、ピトーと下に着地するとそこには扉が一枚と、猫目の少年と、黒髪の少年と、オッサンと、金髪の……男…いや、女か?…多分、がいた。
………黒髪の少年を見ているとなんだか奴に似ているような………くそ、腹立ってきた。
「………さま」
あの糞野郎…今度あったらピトーを叩き込んでやる…。
「主様!」
「お、おう?」
気が付いたら背伸びしたピトーの顔がドアップて見えた。…綺麗な顔してんなぁ、パッチリお目目とか睫毛とか。
「聞いてなかったんですかニャ?」
え? 何を………先に下にいた人たちも俺を見ているでらありませんか。
「………………面目ない」
「主様は相変わらず人の話を聞かないですニャ…」
いや、本当にスマン。そういう☆の元に生まれたの。
「絵文字なんて使ってもダメですニャ」
心の文字にさえ突っ込みだと……。
ピトーから試験の話を聞いた。5人で多数決を取り、進むそうだ。4人はもう決まっているので2人のうちどちらかがやればいいとな。まあ、試験は下までいけばいいだけだしな。
「どっちが着けますかニャ?」
「ふむ」
俺は何の躊躇もなくピトーの腕に装備した。
「ニャう?」
「頑張れピトー」
め、めんどくさいんじゃないぞ? 資格が欲しいのはピトーだからな。ピトーが中心に試験をしなければな。
「頑張りますニャ!」
「待ってくれ、今ピトーと言ったか?」
パツキンの男女がピトーに話し掛けてきた。
「そうだけど、何の用かな?」
「まさか…ピトー・ネイルか?」
ちなみにネイルとは俺の苗字である。
「そうだよ」
「なにっ!?」
パツキンとオッサンが反応した。特にオッサンの反応が凄い。
「やはりか…」
「天空闘技場251階闘士で、現バトルオリンピア優勝者のピトー・ネイルだと!!?」
「あー…」
そういえば去年あったな。高いところでお昼寝がしたいから飛び入り参加で優勝したのだ。なんというか…最後の方ピトー片手しか使ってなかったけどな。
ちなみに家は月一ぐらいで行く別荘になってるよ。
しかし、今までよくバレなかったな。やっぱり有名人がいてもまさかと思いそれが本物だとは思わないものか。…ネコミミに尻尾ついている美人なんて世界広しと言えどピトーだけな気がするが…。
「え?」
「なにそれ?」
少年×2は首を傾げた。きっとテレビもスポーツニュースも見ないんだろうな。うちは食事中によくテレビ見てるよ。あと映画とかな。
「そんなことより早くいこうか?」
目だけは一切笑わない笑みを張り付けたピトーが4人を急かした。笑みというか口角が上がってるだけだな。
うーん、人見知り中のピトーも可愛いなぁ。実はこれが人見知りだと誰が想像出来ようか。
地味にちょっとだけオーラ送ることも忘れていないようだ。
4人は生物的な悪寒から冷や汗を流している。止めてあげなさい可哀想だから。
ほら銀髪の少年が飛び退いたじゃないか。
とりあえず試験が始まったようです。
数十分程道を多数決で選んだり、扉を開けたりしていた。ちなみに鼻唄を歌いながら、行進するように歩くピトーを先頭に進んでいる。
「~♪」
しかし、なぜにカゲロウデイズ? まあ、猫を撫でたり、抱き抱えたりするからか。そろそろ歌い出しそうだ。
あ、前からセンのゴロゴロが…。
しかし、ピトーはゴロゴロを指で突き刺して粉砕した。
……さっきからこの調子である。なんというヌルゲー。
落ちてくる天井を小指で押し戻すのはどうかと思ったよ。いや、ゲーム的にな?
割るなら兎も角、砂クラスの粉々だしな。流石ピトーちゃんだ。爆砕点穴でも使えるんだろうか? いや、ピトーは人体にも使うから違うか。
「少しいいか?」
「ん?」
パツキンに話し掛けられた。おのれ男だが女だが解らん容姿をしおってけしからん。
「なんだ?」
しかし、コミュニケーションは大切ですね分かります。
「始めに私はクラピカだ。三次試験の間よろしく頼む」
「あー、自己紹介とかしてなかったな。俺はサウロン・ネイルだ。よろしくな」
「なら俺はレオリオだ。よろしく頼むぜ」
オッサンたちも話に入ってきた。
その頃、ピトーは多方向から来る矢を人差し指で発射口へ弾き返していた。
「俺はゴンだよ!」
そうか、ゴンか………ゴン?
「まさか、ゴン・フリークスとか言わないよな?」
「凄い、よくわかったね!」
………………………………………………ふっ…。
「ピトぉぉぉぉ!! そこのツンツン坊やを取り押さえろぉぉぉぉ!!」
「あまらんちゅですニャ」
え? なぜピノコネタ?
既にゴン君の後ろにいたピトーがゴンの手を拘束して組伏せた。
凄まじい速業により、他の連中は何が起こったか分からなかったようだがそんなの関係ねぇ。
俺はちょっと通路が歪むぐらいオーラを解放して膝を落とした。
「なあ、ゴン君?」
他の連中はアイツすら引くほどのオーラに当てられて動けないでいるようだ。まあ、10分は死なないだろうから何も問題ない。
「君のお父さんを知らないかい?」
最高の営業スマイルで言った。
「…ジ、ジンを知ってるの!?」
………え? 息子に名指しで呼ばれてるの? いや、知ってんのって…。
「なあ、ピトー」
「嘘はついてないと思いますニャ」
「そうかい…」
どうやらジンの居場所は知らないようだ…よく考えればあの糞野郎が真面目に親父とか、子育てなんぞするわけが無いな…。
俺がオーラを出すのを止めると、ピトーはゴン君を離した。
俺は服の汚れを払いながらゴン君を立たせた。
「スマンな。ジンに少しO☆HA☆NA☆SHIがあってな…」
主に物理的な。
「いいよ。それよりジンのこと教えてよ!」
「ふむ…そうだな」
今思えば念能力だったなぁ…の部分はかなり簿かして、昔ジンとよくつるんでしょっちゅうハメられた事を話ながら歩いていた。
例えば、大丈夫絶対捕まらねぇって! 共に国境警備隊に追い掛けられる。ちなみにガキだった頃の話。
わりぃ預かってくれ! と言われたモノがヤバい国がやってた貧者の薔薇の密造の証拠でそのヤバい国から追われることになったこと。
すまん!一生の頼みだ! 金貸してくれ! 総額1000億ジェニーほど返ってこず、奴の一生は何度あるんだ?
まあ、一番殺意が湧くのは別のことだがそれは置いておこう。
「ひでぇな…」
「最低だ…」
「うん…」
「バカじゃん」
「ニャ」
うん、キルア君殺す。それは、冗談だが。
ちなみに上からレオリオ君、クラピカく…いや、ちゃん?、ゴン君、キルア君、ピトーちゃんである。
「アイツとはガキの頃からの腐れ縁だからなぁ…」
「え? サウロンさん20歳ぐらいでしょ?」
「サウロンでいい。48だけど?」
ジンとは結構歳離れてたからなぁ………ん?
見ると5人が唖然とした顔で止まっていた。
え? なしてピトーまで?
『なにぃぃぃ!?(えぇぇぇ!?)』
いや、なぜそんなにビックリする? 実年齢だぞ?
「ニャん…だと…!?」
………最近ピトーの方向性が心配…。
「どう見ても20代前半のハズだ!? 寧ろレオリオの方が…」
「おい、クラピカどういう意味だコラ!?」
「47歳差ですにゃ~…」
ピトーまだ1歳だからな。この世界でだが。
しょげて耳が倒れているピトーも可愛い。撫でておこう。ナデナデ。
それからジンはゴン君と同じくらいの頃に島を出たと言っていたこと。
俺とジンは俺が28から共に旅をしていたこと。
初めて会ったときはまあ、色々あったこと。
共に笑い共に泣き世界を巡ったこと。
そしてそれぞれの道を見付けて笑いながら別れたこと。
そんな話をしながら下へと進んで行った。
友情話に関してはゴン君だけでなくキルア君の食い付きも非常によかった。
まあ、その後一悶着ありアイツを市中引き摺り回し(ジャポン地図測量の旅編)ぐらいしたいのだがそれは置いておこう。
「へー。ピトーさんは魔獣なんだ」
「そうだよ。ボクのことはピトーでいいよ」
それより、気づいたらゴン君とピトーが仲良くなってた。どこぞの育児放棄野郎のように生き物に好かれるのかねぇ。ああ、忌々しい忌々しい。忌々しいったら忌々しい。
いや、子には罪は無いぞ? 親の罪は親の罪だ。精算させる気満々だけどな。
そんなこんな談笑しているうちに開けたところに出た。
するとアナウンスが流れきた。
内容を説明するとスイッチを持っている5人と、囚人5人との個別対戦を先にして3勝すれば通れるそうだ。
ちなみにその回で他の人が手を出せばその回は反則負け。
そして1人目のハゲの囚人はデスマッチを所望らしい。
さて、5人の中でだれが行くのか。
「私が行こう」
クラピーが行った。男女がわからんのであだ名を作ってみたぞ。
え? 聞けば済む? バカ野郎。どっちだとしても失礼すぎる質問だろうが。
そしてクラピーとハゲ囚人のデスマッチが始まった。
クラピーは速さと二刀流の手数でハゲ囚人の攻撃をいなしている。………独特の剣術だな…ありゃまさか…いやな…。
「間違えなくクルタ二刀流ですニャ。主様」
「………………そうだな」
クルタ族か…その生き残りがここにいるとは驚きだ。
………それ以上に民族武術まで普通に知っているピトーはなんなんだろうな?
それは兎も角、最初は善戦していたが徐々にクラピーは苦戦し始めた。やはり筋肉系ハゲ囚人に殺傷力のない木刀では分が悪いな。
「潮時ですニャ」
「ああ」
その言葉の少し後にクラピーが膝を付き、ハゲ囚人は首に手を掛けようとして…。
後ろにいたピトーから腕を掴まれた。
クラピーとハゲ囚人は驚愕に目を見開いていた。相変わらず速いな。
「これで反則負け」
それだけ言うとピトーはジャンプして俺の隣に降り立った。
「なんで入ったんだよ!」
「よせ、レオリオ」
レオリオ君が怒鳴り込んできたが、クラピー本人に止められた。
「あのままだったら私は喉を潰されて、時間一杯まで拷問されていただろう」
だろうな。俺だってそうするし。
「むしろ感謝する。そしてすまなかった」
クラピーはピトーに頭を下げた。
「気にするニャ。別にキミのためにやったわけじゃないから」
ピトーはツンデレ発言をした。いや、多分本心で言ってるけどな。
続いて出て来たのは爆弾魔。
それにはゴン君が対戦をして、相手のロウソクの火を吹き消してKOした。
「次はボクが行くね?」
三回戦目はピトーが出るようだ。
出てきた囚人は………フランケンシュタインみたいな奴だった。
そのフランケンはまず19人コロコロした言った。
………コロコロした人数なんて覚えてないな。
そしてジャンプして地面に拳を突き立てて穴を開けた。
………ピトーがやったらこの搭全壊できんじゃね?
そして極めつけは八本脚の蜘蛛の刺青を見せ、自分は幻影旅団四天王の1人だそうだ。
………………四天王ってなんすか? ちょ…笑いが…。
ん? あ…マズイ、ピトーがぷるぷるしてる。
「………冥土の土産に教えてあげるよ」
ピトーは右手の人差し指をピンと立てた。
「その1、クモは団長含めて12人の少数集団だよ。四天王なんてあるわけないね」
さらに中指を立てた。
「その2、クモの刺青は脚が12本。ついでに1から12までの番号が入れてあるんだよ」
さらに薬指を立てた。
………………そういえばいつ渡そうか?
「その3」
ピトーは左手を離れた壁に向けて練をすると、鈍い音と共に波状に壁が潰れた。
俺以外のメンツはあまりの事態に呆然としていた。
そういえばさっきまでピトーは念使ってなかったな。
「旅団員クラスになればこれぐらい出来なきゃお話にならないよ」
ピトーはやれやれと呆れたように首を振った。
「最後に…」
ピトーは右手を広げてから握り拳を作り、再び開いた。
そこには赤黒い肉塊が乗っていた。
見る者が見ればわかるだろう。それは人の心臓だと。
「殺した数なんて一々覚えてないね」
その言葉に遅れてフランケンみたいな囚人が前のめりに崩れ落ちた。
囚人の周りには血溜まりはなく、外傷すらない状態で心臓を抜き取られていた。
…ピトー………お前いつから南斗聖拳の使い手になった?
ピトーは心臓をまじまじと眺めてから放り捨てるとこっちへ戻ってきた。
一瞬食べようか迷って止めたな…? ダメじゃないかちゃんと調理しなきゃ、どんなバイ菌がいるかわかったもんじゃない。
「殺りましたニャ主様」
「殺ったなピトー」
両手を広げてトテトテと向かってきたのでピトーとハグした。
なんかキルア君が親父と同じ…だと…とか言っているがピトーの双丘とか、いいに匂いとか、線の細い身体とかを堪能しているためどうでもいいや。
その後、5対5の戦いを勝ちはしたがレオリオ君が大幅ロスをやらかした。
それにキレたピトーを宥めるのが中々大変だったよ。伝家の宝刀丸ごと鰹節をあげたら落ち着いた。
それに引き換え俺の中のレオリオ君の株は鰻登りだ。そりゃあ男なら揉みたくもなりますわ。
え? ピトー? ちょ…誤解だ。俺が愛してるのはピトーだけで…え? なにその構え? 一夫多妻去勢拳? ちょ…なぜそのネタを洒落になら…アーー。
~しばらくお待ちください…………ニャ…~
ふう…硬がなければ即死だった。
ピトーめ…愛が重いぜ…一瞬、良妻狐の幻影が見えた気がした。だか、いいぞもっとやれ。俺はどんなピトーでもウェルカムです。
ちなみに、4人共最初はピトーと俺が使っている何か…まあ、念なのだがそれについて聞こうとしたようだがピトーの恐ろしい技を見て止めたようだ。
賢明だ。そんな死に方は嫌だもん。
それは兎も角現在、かなり暇なので5人でゲームを囲んでいた。
某いつまで経っても終わらない最後の物語のⅦ作目である。
コントローラーはクラピーとキルア君が交互に握っているが、俺以外初見ということで大いに盛り上がっている。
「………ジェノバが倒せない上に戻れないのだが?」
「いいじゃないか何度もBGM聞けるんだから」
「…そういう問題か?」
「おい! クラピカ!」
「あ………ああ!?」
いやー、ストップ→レーザー×3→テイルレーザーは鬼畜だな。
そんなこんなであっという間に時間は過ぎていった。
「………眠いニャ…」
「言うなピトー」
結局、田代まで50時間以上ぶっ通しでやり続け、海チョコボ作ってたら時間になったぜ!
いやー、久々に有意義な時間を過ごした気がする。もちろんピトーが隣か膝にいるのがデフォだぞ?
それから再開された三次試験はまたピトーを先頭にごり押しで進んだ。
すると6人中2人を備え付けの手枷に嵌めれば短い時間で着くドアが開くところに出た。時間的にも長い方は無理だろう。
俺とピトーを除く4人があーだこうだ言うなか真っ先にピトーが動いた。
「もう……めんどくさいニャー!」
ピトーは蹴りで床をぶち抜いた。
そのまま落下しながら何度も床をぶち抜き、ずんずん降りていった。
………その発想はなかった…。
精々長い道に入って短い道の壁をぶち抜くと思ったが…ピトー恐ろしい娘…。
「続くか…」
俺は他の奴らと共にピトーの穴に飛び降りた。
~ダークソウル用語解説~
センのゴロゴロ
ダークソウルで一番ホットなテーマパーク。センの古城で大人気がアクティビティ。慣れても初見のトラウマが蘇る。
~その他用語解説~
爆砕点穴
良牙くん、ヨーガ、ピーちゃんで検索。土木工事アタック!
南斗聖拳
んふっ……うふふふふ…。弁明!無用!浮気撲滅!又の名を、一夫多妻去勢拳!